アニメーション作ってみました! (Pixiv Fanbox)
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以前ちょっとだけ触って心おれたlive2Dに再挑戦した記念として残しておきます!
マズルの口パクや動かし方を習得できたのですっごく楽しかったです!
というわけで忘れないように、と獣人のlive2Dのやり方が探してもなかなか見つからなかったので情報共有にいくつかメモを残しておきます。
マズルの口パク
人間と違ってマズル持ちの獣人はちょっと応用が必要かなと思います。
今回のツキノワグマ君のマズルはこんな構造です。
ハイライトも別パーツなんですがあんまり活用できてなかったので省略。
角度が変わるときに鼻を動かせたな…とこれ書きながら反省中。
デフォーマーを()で表すと
顔の角度が変わるとき・・・((上マズル)(下マズル))でまとめて変形
口の開閉・・・(上マズル)と(下マズル)を別途パクパク
マズルがパクパク動くのは開閉の時だけで、大事なのはこだわって回転デフォーマーを使わないことですかね…
リアルだと顎の関節が回転することで口の開閉って行われるんですが、それやろうとすると角度を変えたとき(ツキノワグマ君の場合、首を傾げたとき)に破綻しますw
あくまで違和感なく見えることが大事です。心に刻みなさいlive2D触りたての頃の私よ。
で、live2Dでの口パクは開閉だけでなく「あ・い・う・え・お」の動きがスムーズにできるのが特徴ですから、獣人にも適用させます。
と言いながら今回はVTuberのようにありとあらゆる動きをするわけじゃないので「あ・お・ん」くらいしか組んでないんですが…真面目に作ればちゃんと口パクするはずです。
マズル持ちの特徴、黒い唇も別パーツで組んでます。
これが口をすぼめる動きで大変よく働いてくれるのでメッシュは細かく、デフォーマーも唇単独で組むのがおすすめです。(各パーツに組むのが当たり前だとしたら手抜きスタイルですみません…;)
口の中に関してはこちらの記事をフル活用させていただきました。
唇は口の動きに合わせてうにうに変形させればだいぶそれっぽくなります。
マズルの角度変え
平面に近い人間の顔と比べると、横を向くと線が見えるのに正面を向くと消えるマズルの線が曲者です。
そしてわざわざ線だけ分けたのもこのためです。
人間キャラで上を向いたときの顎の輪郭を消すという技法でも使われる、クリッピングマスクを使用しています。
つまり線が消えてる部分には…
こういうマスク用パーツが配置されてるわけです。
マスク君には常に隠れてもらって…
マズル線はクリッピング、マスク反転で「マスク君のいるところと被った部分だけ隠れる」仕様になってもらうことでこういった芸当ができるわけです。
そして見えない状態とはいえ横を向いてる時にマスク君に出しゃばられると余計な場所が見えなくなってしまうので…
横向きの時はこの辺に潜んでもらってました。
鼻血出してるみたい…
今回は横→斜め横の動きだったのでこれで十分でしたが、真正面まで向かせようとしたらマスク用パーツをもっと大きくしたり2つにする必要が出てくるんじゃないかなと思います。
まだ試してないので最適解はわかりませんが……
おまけで舌ペロ
動きが決まっているアニメーションでしか使えないんですが(多分)、個人的にうひょーってなったのでアピールさせてください()
live2Dはデジタルイラストと同じく、レイヤー構造で前後が決まってますが、「ここの瞬間でハイ!前後入れ替え!」っていうのも組めるので、もしかしたらそういう方法でもこの舌ペロはできるのかもしれませんが、今回はマスク反転を使いました。
というのも前後入れ替えはとある瞬間にパッ!と入れ替わるので狙った動きになる想像がつかなかったんですよね…
ハイ、今回のマスク君はここに隠れてもらっています。
形が牙に沿ってるので口の開閉に合わせて変形すれば多少口の開きが変わっても違和感なく舌ペロできます。
でもこれだと閉じたときに舌ペロできないんだよな…と動画作成直後の自分は思ってました。その後クリッピングは最大30までできると知ったので「じゃあ閉じた口に合わせた別のマスクがあれば口を閉じていても舌ペロできるのでは!?」
できました。(突貫なので雑だけど)
「,」で同時に別のパーツにもクリッピングできるんですねぇ~。また一つ賢くなりました。
もし「獣人モデル作りたいけど人間キャラモデルの作り方ばかりでどれが参考になるのかわからないよ!」という人がいたら少しでも参考になれば幸いです。
といっても今回のはあくまで「VTuberモデルで」はなく「動く一枚絵」なので足りない情報はたくさんあるかもしれませんが…