【2】オレ様ビルダー期間限定『陰毛ジャングルツアー』 (Pixiv Fanbox)
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運動不足解消のつもりで始めたが、もうやる気は皆無なジム通い・・・
しかし、俺には面倒なジムに通い続ける理由があった。ロッカールームに入った時、丁度彼と鉢合わせた。どうやら、トレーニングは終わったようだ。自身のロッカー前で佇んでいたので、すかさずその隣のロッカーを使用した。
俺がジムに通い続ける理由はこの、身の丈2mを超える、マッチョのおっさんに会いたいが為だ。
おっさんは、ジムに通う色んな人と気さくにコミュニケーションをとっていて、自身に関する情報をペラペラとデカい声で喋っていた。なのでお互い喋ったことはなくても、おっさんに関する情報はいくつか手に入れている。
おっさんはボディビルダーで、受賞歴もいくつかある。大会のオフシーズン中も筋肉の事ばかり考えている文字通りの筋肉バカらしい。
あと、男性ホルモンが濃すぎるせいで、色んなところから強く、太い体毛が生えてきて、大会前に、毛を剃るのが困難だそう。
そんな逞しいおっさんはトレーニングの後、いつもすごい臭いを放っている。
他にも臭い男はたくさんいるが、おっさんは別格だ。汗と発酵物が混じった、猛烈な激臭が鼻孔を襲う。しかし、俺はこのおっさんの臭いがたまらなく癖になってしまったのだ。超一級のマッチョの肉体を間近で見るに飽き足らず、その体臭を嗅げるとはこの上ない贅沢だった。
今日はより深く、体臭を嗅ぎたかったので、おっさんの目を盗み、思い切っていつもより近くで嗅いでやった。普通に立って目の前に股間が来る身長差なので、チンポの臭いがダイレクトに鼻に来る。
「ふぐぅっ!!」
その臭いに、脳が危険信号を感じたのだろうか、気を付けていたはずなのに思わず声を上げてしまい、おっさんに気付かれた。
「おい、小僧!オレのチンポ嗅いでたよなぁ?テメェ、ホモかぁ?」
「あっ、いやっ、あの・・・・・・」
「あん?いやそんな怖がんなよ。オレの臭いは女からホモにまで大人気だからしゃーねーよなぁ。」
巻き舌の威圧的な声ですくんでしまったが、すぐにカラッとした印象のおっさんに戻った。
「ってかお前いつも俺の隣のロッカー使ってるよなぁ?何だ?俺様のファンか?」
「え?まぁ、ファンっといいますか・・・はい、・・・ファンです。」
「おおっそうかぁ!やっぱこんだけ魅力的な肉体美だからな!嬉しいぜぇ、気分いいからファンサービスしてやるよ!」
その後頭を掴まれたが、その先の事はあまり覚えていない。