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もう日も暮れて随分と経ち、あたりは暗闇に包まれた雑木林の中で蠢く影があった。

その影は真っ直ぐ一本の小さな木のように見えたが、前後に小刻みに揺れ動きながら何やらくぐもった音と湿ったものを擦る音を立てていいた。

よく見ればそれは二人の人間が一切の隙間なくこれでもかとお互いを抱きしめあっている姿であった。

普通であれば恋人同士が人目を憚って逢瀬を過ごしているかのように思われただろうが、この人影が行なっているのはそんな甘いものではない。


「「・・・ッ、んちゅるるるるッ、むちゅむちゅッ、んんん・・・」」

グチュッグチュッグチュッ!!!!グググッ、グチュルルルルウッ!!!!!


この一つに見える二人の人間によって作られている人影は、女同士による熾烈な喰らい合いを行なっているのだ。

少し離れた地面には二人の物と思われる鞄や衣服が投げ捨てられており、そして足元には無惨にも引きちぎられた下着類の残骸が散らばっていた。

何も身につけていない生まれたままの姿をこれでもかと押し付け合う女たちは、顔も例外なく正面から押し付けつつ口と口を吸い合わせていた。

舌同士をお互いの口内で絡め合いながら何度も行ったり来たりを繰り返してそれぞれの口内を蹂躙し、指先が食い込むほどの力で握りしめた相手の尻肉を引きつけては、陰毛同士を擦り合わせながら女の急所同士を比べ合う。

血走った目で至近距離にある相手の目を睨みつけながら女の戦いを繰り広げていく女たちは、鬩ぎ合っている女体を大きく震わせると同時に絶頂に達してしまった。


「「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ、ぷはあああッ!!!!!

  はあッ、はあッ、はあッ、この女あああああああああッ!!!!」」

プシュプシュプシュウウウウウッ!!!!!


互いの股間から潮を吹き出しながら長らく吸い付き合っていたであろう口を離した女たちは、忌々しげな声で呻き合っていく。

どちらも全身を痙攣させたまま快感の余韻が全身に広がるのを感じながら、それでも握りしめた相手の尻肉を離すどころかさらに力を込めて握りしめていった。

自分の尻肉が相手の両手で鷲掴みされる感触に一瞬びくんっと女体を震わせた女たちは一瞬快感の喘ぎ声を上げてしまうが、それを屈辱に思ったのかお互いに握りしめた相手の尻肉をまるでパン生地でも捏ね回すかのように揉みしだき始めていった。


「んふううううッ、ひッ、人のお尻を何好き勝手に揉んでいるんですかああああッ!!!!

 この変態教師ッ!!!!離してくださいいいいいいいッ!!!!!」

「あひいいいいッ、あッ、あなただって私のお尻を揉みしだいているじゃないですかあああッ!!!!

 この淫乱生徒ッ!!!!離しなさいいいいいいいッ!!!!!」

モニュモニュモニュッ!!!!モニュモニュモニュウウウウウッ!!!!


お互いに喘ぎながら罵倒し合い、相手の尻肉をこれでもかと揉み合っていく女たち。

その手つきからはさんざん溜まりに溜まった鬱憤をぶつけているように荒々しく指が蠢いていた。

どうしてこの女たちが日もくれた雑木林の中で淫な女の決闘をしているのか。

ある意味ではありきたりな話ではあるのだろうが、偏にこの女たちは一人の男を巡って争いあっていたのだった。





雪絵は久しぶりの母校に懐かしさを感じながらも時間の経過の速さに驚いてもいた。

教育実習生として母校に戻ってきた雪絵は、恩師の先生について回りながら教育現場での経験を着々と積んでいきながらも卒業してから数年しか経っていないにも関わらず、その数年間でだいぶ自分の感性が変わってきたなという実感を感じ取っていた。

そしてそんな雪絵の実習の中で一際大きな出来事が、ある男子生徒との出会いだった。

特に印象的な出会いではなかったが、由紀恵の授業を真剣に聞いてくれるだけではなくわからないところも積極的に質問してくる男子生徒に、雪絵は徐々に好感を持つようになっていた。

雪絵自身も丁寧に教えることでその男子生徒のやる気に応えていったためか二人の仲は急速に近づいていったのだったが、そんな時にふと一人の女子生徒が割って入ってくるようになった。

その女子生徒である友理は男子生徒の一年先輩であるが幼馴染の関係で、ずっとその男子生徒のことを気にかけていたのだが、まさかの教育実習生の女に幼馴染の彼を取られそうになっている事態にいてもたってもいられなかったのだ。

雪絵は最初は受け入れるつもりであったが、友理が自分と男子生徒の仲を邪魔するだけが目的だと気づくと、途端に友理のことを嫌悪するようになっていった。

友理もまた雪絵のことを心の底から侮蔑しており、男子生徒の前では二人とも取り繕っていたが日が経つにつれて二人の女たちの仲は取り返しがつかないほど悪くなっていった。


雪絵「友理さん、邪魔をするなら参加しないでもらえますか?」

友理「先生こそまともに教える気がないなら別の仕事をされてはいかがですか?」


そしてついには人気のないところでだが直接文句を言い合うようになってくると、雪絵と友理の仲は決定的に亀裂が入ってしまった。

男子生徒の前では一切険悪な雰囲気を見せない女たちだったが、男子生徒や周りの視線がなくなればすぐにでも相手への嫌悪感を剥き出しにするようになると、今も人気がない女子トイレの中で向かい合いながらばちばちと火花を散らしながら文句を言い合っていた。


雪絵「彼は私に質問しているのですよ?

   あなたに聞いているわけではないのに横から口を出さないでくれます?」

友理「私にも質問していることに気づいてないのですか?

   所詮男に媚を売るしか脳がないのなら教師には向いていないんじゃないですか?」

雪絵「男に媚を売っているのはあなたでしょう?

   幼馴染のくせに相手にされていなことに気づいていないなんて、かわいそうですね?」

友理「ちょっと大人の色気で惑わした程度で何入っているのですか?

   どうせすぐに捨てられるのですからさっさと諦めておいたほうが無難ですよ、年増さん?」


年増呼ばわりされたことで雪絵の額に青筋が疾った。


雪絵「あら、大人の魅力に嫉妬しちゃったの?

   まあまあお子様は色々と羨ましいでしょうね?」


お子様呼ばわりされたことに友理の額に青筋が疾った。


友理「はあ?羨ましくないですけど?

   お肌の張りが年々なくなっていく年増相手に何を羨ましがれと?」

雪絵「女として魅力に欠けるからってみっともないですよ?

   もう少し背伸びすれば私と張り合えるかもしれないですね?」


表面上は一見どちらも冷静になって口論を交わしているようだったが、二人の女たちの表情はまるで怨敵を目の前にしたかのように大きく歪んでいた。

握りしめた拳はぎちぎちと音を立てており、女たちの周りの空気がどんどん重く澱んでいくのがはっきりと肌で感じられるほど重苦しい空気が漂っている。

そのまま口論を重ねていく雪絵と友理だったが、ついに我慢の限界に達すると周りの重苦しい緊張感が弾けるのと同時にお互いに手を出してしまった。


ドンッ!!!!

雪絵・友理「「きゃあああッ!!!!・・・この女ッ、やる気ですねッ!!!!」」


お互いに突き飛ばされてバランスを崩した雪絵と友理だったが、すぐに怒りの感情のままにお互いに向かって掴みかかっていった。

喧嘩など碌にしたことがない女たちの取っ組み合いはまるで猫の喧嘩のように手当たり次第に手で叩き合う形になったが、取っ組み合う内に互いに相手の髪を鷲掴みにすると額と額を押し付け合いながら睨み合った状態で動きを止めた。


雪絵・友理「「ふうッ、ふうッ、ふうッ、ふうッ」」


興奮して荒々しい息遣いをしながら至近距離にある相手の顔を睨みつけていく女たち。

果たしてどちらが先に仕掛けるのかと思った矢先、廊下から誰かが近づいてくる話し声が聞こえてきた。


雪絵・友理「「ッ!!!」」


流石にこの状況を見られるのはまずいという考えは一致したようで、二人はすぐ隣にある個室に入ると扉を閉めて鍵をかけた。

それと同時に女子トイレの扉が開いて話しながら生徒が入ってくると奥の二つの個室に入っていった。


雪絵・友理「「・・・・・・」」


どちらもじっと睨み合って動かない。

だがこのままじっと睨み合っている状態でいるのに我慢ならない雪絵は、掴んでいた友理の髪を離すと素早く友理のスカートを捲り上げるとショーツを掴んで思いっきり引っ張り上げていった。


グイイイイイイイッ!!!!

友理「ッ・・・んんッ・・・くッ」


突然ショーツを食いこまされた友理は喘ぎ声をあげそうになるもぎりぎりのところで歯を食いしばって噛み殺した。

しかしそれでも歯の隙間からくぐもった喘ぎ声が吐息と共に漏れ出してしまう。

幸い他の個室にいる女子生徒たちには聞こえていないようだが、それでも友理が屈辱を与えられたことには変わりがない。

友理は怒りに燃える瞳で雪絵を睨みつけながら雪絵のスカートを捲りあると一気に雪絵のショーツを引っ張り上げて食い込ませていった。


グイイイイイイイッ!!!!

雪絵「ッ・・・ふうッ・・・んッ」


来ると分かっていても耐えられるかどうかは別問題だ。

耐え切る形で友理を見下そうと思っていた雪絵であったが、強烈に食い込んでくるショーツの感触に食いしばった歯の隙間からかすかに喘ぎ声混じりの吐息が出てしまった。

雪絵と友理は相手のショーツを食い込ませ合いながら必死に歯を食いしばって耐えていた。

やがて他の個室で用を足していた女子生徒たちがことを終えて出ていくと、ようやくそこで相手を突き飛ばしあった雪絵と友理は個室の壁に背中をつけながら荒々しい息遣いをしながら睨み合った。


雪絵・友理「「はあッ、はあッ、はあッ、はあッ、はあッ」」


食い込んでいたショーツを治して捲り上げられたスカートをもとに戻した二人だったが、二人の間にはますます険悪になった空気が澱んでいた。

このままで終われるはずもない。

だがここでもし手を出せば、おそらく止まれなくなるという予感があった。


キーンコーン、カーンコーン


そんな二人の鬱屈とした内心に響き渡るチャイムの音。

これ以上ここにいるわけにいかなくなった二人は、ゆっくりと近づいて胸同士を押し付けながら小声で囁き合った。


雪絵「このままで済むと思わないことです。」

友理「あなたには絶対に負けません。」


この日から雪絵と友理の関係は完全に敵対する恋敵の間柄になったのだった。




教育実習生の雪絵と女子生徒の友理による人目を憚っての小競り合いは、日を追うごとにどんどんエスカレートしていった。

取り合っている男子生徒の前では争うそぶりは一切見せないが、二人っきりになった直後に互いの女体をぶつけ合っての女の闘いを繰り広げていた。


雪絵「うんッ、くうッ、このッ!!!もっと喘ぎなさいッ!!!!」

友理「あんッ、ふうッ、このッ!!!気持ちいいって言ってくださいッ!!!!」

グニュグニュグニュッ!!!!


ある時は屋上近くの階段の踊り場で顔を押し付け合いながらスーツとブレザーの上からお互いの胸を揉み合う雪絵と友理。

どちらも恋敵の女の手によって喘がされる屈辱を与えてやろうと躍起になって揉みしだいているが、結局時間が足らずに中途半端なところで止める形になってしまった。


雪絵「ふッ、んんんッ、あふううううッ!!!!!

   こッ、この淫乱生徒ッ!!!!いいかげん参ったって言いなさいッ!!!!!」

友理「あッ、くふううッ、んひいいいいいッ!!!!!

   なッ、なんですか変態教師ッ!!!!そちらこそ参ったって言ってくださいッ!!!!!」

グイイイイイイイイッ!!!!!


またある時は体育倉庫の中でお互いの体操服を引っ張り合いながらまるで女相撲をとっているかのようにお互いを吊り合う。

相手の肩に顎を乗せて躍起になって体操服を引っ張り上げている二人の女たちは、爪先立ちになった状態で女体と女体を鍔迫り合わせていた。

しかしこれもまた結局勝負がつく前に他の人が近づいてくるのを察知したことで中断する羽目になり、どちらも不完全燃焼のままその場を離れることになってしまった。








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