しらないしらぬい (Pixiv Fanbox)
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記憶がない。
だから、森で会った男にホイホイついて行っても仕方ない。
そして、えっちな事を要求されて何の疑いもなく従ってしまうのも、わからないのだから仕方ない。
そう、仕方がないのだ。
連れていかれた森の洋館で、有無を言わさず服を脱がされた私は男に言われたとおりに手を動かす。男が言うには店に出るための教育なのだそうだ。
「手コキ……?こうですか……」
記憶はないのだが、身体が覚えているのだろうか、不思議と手が動く。
しばらくすると手の中で男のモノが強く脈打ち、同時に白濁した液体が迸る。
「何か……出ました……」
次は何をさせられるんだろう?
なんであれきっと私は従ってしまうんだろう。
だって私には記憶がないのだから……。
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翌日はフェラチオと呼ばれる行為を教えられた。
「はぁ……んっ……」
言われるがままに男のモノを咥える。饐えた臭いが鼻の奥を抜ける。
「んっ……んっ……んっ……んっ……んっ……」
先端を咥え、リズムよくしゃぶりながら鈴口をなぞるように舌を動かす。
男の息が徐々に荒くなっていき、舌を出すように言われた次の瞬間には、男の放った白濁液が私の舌を染め上げていた。
口内の液体を飲み込み、口の周りのものも舐めとると、男のモノも綺麗に舐めとるように命じられた。
「ぇう……んく、えぅ」
根元から先端までを丁寧に舐めあげて綺麗にしていると、男のモノが再び硬くなっていき、その後二度、私の口内と顔を汚してこの日の教育は終了した。
明日の教育は休みだそうだ。
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翌日。変わらず男が部屋に来た。
「今日は教育じゃなくて俺の娯楽に付き合ってもらうぜ。ナカはまだ使うなってことだが、こっちなら問題ねえだろう」
そう言って男は私に馬乗りになると、乳房でモノを挟んで勝手に動き始めた。
段々と動きに遠慮がなくなり、胸をわし掴んで腰を打ち付けてくる。胸の間から男のモノが見え隠れする。されるがままで正直なところ気持ち良くもないのだが、私で気持ち良くなるのに懸命になっている男を見ているとちょっと可愛いなと思えてくる。
「出すぞっ……おっぱい大きくてごめんなさいって言えっ」
どこかの船長のようなことを言って男が果てた。
「……おっぱい大きくてごめんなさい」
船長……?誰だろう、全然思い出せない。
全然思い出せないが、手は無意識に男の足を掻きながら眠りに落ちていた。
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そして明くる日、また新たな教育を受ける。
マンズリという互いの性器を擦り合わせて快感を得る。挿入はしないが限りなく性交に近い行為。
これまでは私が一方的に男のモノを刺激していたが、とうとう自分のアソコに触れられる。
「ふっ、ん……あっ」
クリトリスが男の裏筋に擦れ思わず声が漏れた。
さらなる快感を求めて、腰を強く押し付けグラインドさせる。
「ぁぅっ……はっ……はぅ」
脳が痺れ言葉にならない声が漏れる。もう少し。もう少しで……。
だが、その矢先に男が熱い奔流を吐き出した。
そこまでだ、と動きを制止される。
どうして、思う間もなく、そのまま身体を拘束され何かの薬を飲まされた。
「亀使いと弱体化のポーションをブレンドした特別なポーションだ。効果は……すぐにわかるだろうよ。明日が楽しみだぜ」
こんな状況で飲まされる薬の効果など聞くまでもなくわかってはいるが、不安とともにどこか期待している自分に気づく。
男が去りしばらくすると身体は火照りだした。お腹の内側の深いとろから湧き上がる熱い炎は神経を焦がしながら全身を伝い、あちらこちらが意思に反してビクビクと跳ねた。絶え間ない疼きと切なさに苛まれ、朝を迎えるころには私の身体は私の物ではなくなってしまっていた。
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「出来上がっているようだな」
気が付くと拘束は解かれ、男が後ろに立っていた。
しかし、もうただ一つの事しか考えられない。普段ではとても言えないその言葉を口に出す。
「っ早く、早く……おちんちん入れてぇっ……」
言い終わらないうちに一気に男が私を貫いた。
髪と腕を掴まれ、乱暴に腰を打ちつけられる。肌と肌がぶつかり合う音はすぐに湿り気を帯び、自分の物とは思えないような甘い嬌声とともに部屋に響く。
「あっ♡……あっ♡……あっ♡……あっ♡……あっ♡……あっ♡」
一晩のうちに全身が性感帯に作り変えられたかのようだった。一突きごとに背筋を快感が駆け上り目の前に火花が散る。
「おっ♡おっ♡おっ♡おっ♡……お゛ほ ぉ♡」
ひと際深い一突きに絶頂を迎えたが、もうお互いに一度で収まるはずもなかった。
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ようやく体の火照りが静まり、その代わりに深い充足感に満たされる。
深く呼吸をして、私の中に納まりきらなかった精液を触ってみる。
粘つくそれは私の肌の色に良く映えた。
「しゃちょお……しゃちょお……もういいかげんにするにぇ……」
ぼんやりと精液を弄んでいると唐突に人事部長……もとい、ありがたい巫女さまの声がどこからともなく聞こえてきた。
……そろそろ潮時と言うことか。十分ストレス発散もできた。
私は隠し持っていたエンドクリスタルを破壊した。
激しい爆発があたりを包む。
突然の爆発に虚を突かれた男たちの目を盗み、どさくさにまぎれ洋館のあちこちに火を放ちながら外へ向かう。
「しゃちょおおおおおぉぉぉぉ……」
洋館を包む炎の奥から悲痛な断末魔が聞こえたが気にすることはない。
燃えて全ロスするのは彼女の日常だ。
崩れ落ちる洋館を後にして私も私の日常に帰ろう。
ここで起きた出来事は全て忘れて。
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おしまい。