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「解説」とか書いてるんですけど、「この漫画はこういう解釈です!こう読め!」って上から目線で言う感じじゃないです_:(´ཀ`」 ∠):

【「かえる」を描くまでにはこんな事考えてたよ】的なノリで書くので軽く読んで下さいな。


・「蛙」

まずは、物語の取っ掛かり、蛙について、これは完全なる僕の主観なのですが、虫へんに土が2つ連なってる「蛙」という文字のつくりは僕にとっては


死骸に虫が湧いて土塊に還るような「死」を連想させる様な漢字、なんです。(本当の漢字の由来とかは知らないですけど、)


夏場の道路とかにカラカラになったカエルの死骸を見たことないですか?


最初は虫が湧いてたんでしょうけど、段々水分が抜けてカラカラになって、すり潰されて粉末になって土に還る。

僕にとって蛙のイメージはそんな感じなんですよ。(蛙には申し訳ないんですけど。)

なので、これをテーマにしたものをなんか描こうって思ったのが取っ掛かりです。


・女の子って何してんの?


袖がビロビロの女の子って可愛いですよね。あれだけで4割り増しくらい可愛いと思う。



それは置いといて、この女の子には実は軽く設定があります。

簡単に言うと


「自殺願望があるリスカ女子」

「毎晩死に場所を探す為に街を徘徊している。」


ってところでしょうか、


左利きの彼女は作中、頑なに傷のある右手を見せません。


袖がやたらと長いパーカーを着ているのもそれが理由です。


彼女が何故死を望んでいるのか、家族との不和なのか、対人関係なのか、はたまた自傷は癖なのか。

それは彼女にしか分かりませんが、今日も彼女は自らの死に場所を探して夜の街を徘徊しています。

そして、それは今日も見つかる事は無く、ボーッとしながら家に「帰る」そんな時に出会ったのがあの蛙という訳です。



・蛙は何を表してるの?


蛙が何故何も無い壁を目指すのか?

蛙の姿はまさに彼女の象徴です。


死ぬ為の場所を探す為に毎日生きる彼女の行動は矛盾していますが、彼女にとっては「探す事」が生きる意味であり「死ぬ事」はそれに付属した行為でしか無いのです。


4ページ目で轢かれている蛙が壁の方も草むらの方も向いていないのは、蛙が壁に辿り着きまた何かを得て、別の道に進もうとしていたそんな意味も込められてます。


それは蛙にとっても同様で車に轢かれる可能性があり、尚且つ渡った先には何も無いと分かっていても「壁に行く事」自体が蛙にとっての生きる意味、行動原理な訳です。


・女の子はこの後どうなるの?


自殺を望む彼女の日々は1匹の蛙との出会いをきっかけに、「死に場所を探すだけの毎日」という退廃的なものとは違う意味を持ち始めます。


「蛙を助ける」「今日も蛙は元気かな?」


と自分だけではない誰かを気にかける意識が芽生えかけるんです。が、


それは脆くも打ち砕かれます。


彼女は蛙の亡骸を触りながら、諦めの様に


「そうですか」


と呟きます。そんな彼女は、いよいよココを死に場所に選ぶかの様に車のヘッドライトに照らされる。


正直、


結局、彼女は「死んだ」


としてしまえば話は簡単なんですが、


僕は個人的には、

彼女はこの後この場から立ち去るなり、車側が止まるなりして助かってると思っています。

(普通に女の子しゃがんでたら車も止まりますしね)


彼女は助かった後も、もしかしたらまた、死に場所を探すかもしれませんが、


ただ、それはいずれ無意味なものだと気づき、必ず辞めます。


自分だけではない「他者」が介入した後の彼女の道には、ちゃんと「止マレ」の文字が刻まれています。



ちょっとでもいいから他の人の人生とか、生き方みたいなのを意識してみると自分の人生にいい事あるかもよ?(もちろん悪い事かもしれないけど…)


この漫画で描きたかった事はそんな感じの所でした。

(まぁ、ここまで書かないと絶対に伝わらないとは思うんですが…)



・おわりに


ただあくまで僕は、作品の見方とか捉え方は読む人に託されるものだと思ってるんです。が、意外と求める声が多かったのでこういう形にしましたー_(:3 」∠)_正直めちゃくちゃ恥ずかしいです。


まぁ、基本的に「分かってくれる人がいたら良いな」くらいで描いてるので、解説がつく様な高尚なものじゃないです、本当に、マジで…


ただ、他にも「人魚の肉」とか、「のぺ子」を何で名前じゃなくて「のぺ子」って読んでるかとか、色々理由とか設定みたいなのは練ってるんで、また何か描いたりするかもです。


では、長々失礼しました〜♪

ここまで読んでくれてありがとうねっ!(*≧∀≦*)またね♡

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Comments

Anonymous

こういうのが欲しくて……!!