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公開記事として、最近の読書の話題を近況記事から抜粋加筆します。


最近は通勤の合間に小説を読んでいます。わたしは比較的海外小説が好きです。最近読んだのは「ザリガニの鳴くところ」「頬に哀しみを刻め」今読んでいる最中なのが「ウォッチメーカー」です。中でも「ザリガニ〜」はとても好きな部類です。文章表現が豊かで、ページを捲るごとに胸が締め付けられる思いをしつつ読み進めると、最後にはあっと驚く展開に…!作者はこの作品を60代で書き始め、10年かけて完成させた、初小説執筆のデビュー作でありながらこの完成度。なんとも素晴らしいです。次回作にも期待しています。

そして、最近読了した本「われら闇より天を見る」も面白かったです。海外小説で、文体や訳に少し癖があって読みづらさはあるものの、物語には引き込まれました。原題がWe begin at the endで「終わりから始める」というセリフも本編に出てくるので、邦題はその直訳でも良かったのではないかと思います。フーダニット系のミステリの建て付けですが、犯人当てというよりも14歳の主人公ダッチェスとその弟ロビンのキャラクターの魅力が立っていました。映画化もありえるかな?

追記:

「頬に哀しみを刻め」はミステリというかハードボイルド小説のような雰囲気です。息子を殺された2人のオヤジの呉越同舟バディもので、所謂復讐劇です。殺された2人の息子はゲイカップルで、それを良く思っていなかった其々の父親が、息子たちの復讐のために行動するうち、LGBTQに対する偏見や誤解だらけだった自分たちを反省し、少しずつ歩み寄っていくような構成になっていて、そこに現代的なテーマが見えました。

「ウォッチメイカー」は少し古い作品ですが、めちゃくちゃ面白かったです!ミスリードが上手い作者なので、読んでいく中で「そうきたかーー」「そっちかーー」と何度もなります。ジャンルとしては安楽椅子探偵もので、リンカーン・ライムシリーズの七作目なのですが、それまでを読んでいなくても楽しめました。(一作目のボーン・コレクターは映画で見たかな?)とにかくとてつもないエンターテイメント!オススメです。

現在は道尾秀介の「向日葵の咲かない夏」を読み始めました。イヤミスとして評判の高い本作なので楽しみです。

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