【熱闘篇】旧BLEACH ED30を振り返る (Pixiv Fanbox)
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始動篇に引き続き振り返っていこうと思います。
エンディングという形ですが、ついに演出家としてのデビュー戦。
旧BLEACHの最後のエンディングということで、これまでを総括するような映像にしたいと思いました。
総括といっても、これまでの戦いのダイジェストというのではなく、主人公一護と仲間の関係性に着目しようということです。
こういった目算をつけて、曲を聴き、歌詞を読みました。
曲名は「MASK」。
虚の仮面との共通点もありつつ、でも心の描写が重要だろうと。だから虚の仮面そのままでというのでは無く、なにか心にモヤのかかったような、表情の読めないような…そういう意味での仮面というイメージが浮かびました。
最初に浮かんだコンセプトである、一護と仲間との関係性と、心にかかったモヤのような仮面。そこからストーリーが浮かんできました。
エンディング映像でもやはりストーリーが感じられるものが好きで、一つの短編のようにしたいという思いがあります。
余談になりますが、ゴールデンカムイのエンディングでも杉元とアシリパ、そして父親という関係性を短編のように描きたくて、一番最初に描いた絵コンテは「ネタバレになりすぎる」という指摘を受けて改稿しました…(苦笑)反省しています。
これは自分の演出家としての好みという部分ではあるかもしれません。ストーリーのある映像が好きなのです。
さて、BLEACHのエンディングで演出家としてやりたいことと、もう一つ作画としてらやりたいことがありました。
「影なし作画」です。
このエンディング、影の塗り分けがないんです。
影がついていないと情報量が減り、味気ない絵になったり、キャラ崩れの誤魔化しが効かなかったりするので本編ではやらない手法でした。
それでも影なしで魅せられる絵を描きたい。それができると証明したい。そういう思いがありました。
エンディングなら、しかも自分で全て描くならそれができるかもしれない。そんなチャレンジでもありました。
その結果、仕上がりには自分では満足しているエンディングとなりましたが、みなさんにはどう見えていたでしょうか。
感想などもおまちしています。