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始動篇に引き続き振り返っていこうと思います。

エンディングという形ですが、ついに演出家としてのデビュー戦。

旧BLEACHの最後のエンディングということで、これまでを総括するような映像にしたいと思いました。

総括といっても、これまでの戦いのダイジェストというのではなく、主人公一護と仲間の関係性に着目しようということです。

こういった目算をつけて、曲を聴き、歌詞を読みました。

曲名は「MASK」。

虚の仮面との共通点もありつつ、でも心の描写が重要だろうと。だから虚の仮面そのままでというのでは無く、なにか心にモヤのかかったような、表情の読めないような…そういう意味での仮面というイメージが浮かびました。

最初に浮かんだコンセプトである、一護と仲間との関係性と、心にかかったモヤのような仮面。そこからストーリーが浮かんできました。

エンディング映像でもやはりストーリーが感じられるものが好きで、一つの短編のようにしたいという思いがあります。

余談になりますが、ゴールデンカムイのエンディングでも杉元とアシリパ、そして父親という関係性を短編のように描きたくて、一番最初に描いた絵コンテは「ネタバレになりすぎる」という指摘を受けて改稿しました…(苦笑)反省しています。

これは自分の演出家としての好みという部分ではあるかもしれません。ストーリーのある映像が好きなのです。


さて、BLEACHのエンディングで演出家としてやりたいことと、もう一つ作画としてらやりたいことがありました。


「影なし作画」です。


このエンディング、影の塗り分けがないんです。

影がついていないと情報量が減り、味気ない絵になったり、キャラ崩れの誤魔化しが効かなかったりするので本編ではやらない手法でした。

それでも影なしで魅せられる絵を描きたい。それができると証明したい。そういう思いがありました。

エンディングなら、しかも自分で全て描くならそれができるかもしれない。そんなチャレンジでもありました。

その結果、仕上がりには自分では満足しているエンディングとなりましたが、みなさんにはどう見えていたでしょうか。

感想などもおまちしています。

Comments

ZoRRoMoRRo

every tings yo do we like it , you are a best one work for anime bleach , i like your so much and arts

まり

MASK、大好きです。影がない絵なので軽さや明るさを感じますし、やわらかい雰囲気で、BLEACHの穏やかな総括という気持ちになります。 高校の仲間たちがワイワイしていることで一護が現世の学生であるということを感じますし、でも死神代行を続けていこうと決意する一護だからこその笑顔なのかなとも感じます。重要人物であるルキアが映るのが一瞬というのも好きです!全くの静止画じゃなくて少し手ブレする感じ、ピントがぼけたりするのもいいなあと思います。高校の仲間たちや虹が映るシーンも、焦点がぼけたり合ったりすることで、アニメーションではあるのですが、彼・彼女らの"動画"という雰囲気を感じます。(上手く言えない…!) 10月からのアニメも楽しみです!

Kudo_M_

まりさんコメントありがとうございます まさに影なしの軽やかさを表現したかったのです! 以前オープニングで黒崎家から登校するシーンがあったのですが、そこの原画を担当したときに、最初は普通に影付けをしたところ、あまりしっくりこなくて影を極力減らしたら朝の爽やかさと軽やかさが表現できたので、それが影なしで魅せられるという確信の元となりました! 軽やかさに気づいていただけて嬉しいです!

Alistair

ED 30はとてもパワフルなエンディングで、ビジュアル的にはBLEACHの中で一番好きです。影梨は素晴らしい優しさを引き出します (それが理にかなっているなら😅) そして、最終章でそれをもっと得られることを本当に願っています!また、前のアニメで一護の肌の色がピンク色だったのはなぜですか?色合いが柔らかくなって嬉しいです✨

Kudo_M_

コメントありがとうございます! 自分としても転換点となったものなので思い入れが深いです