キャラデザインのときに気をつけていること (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-06-16 04:53:52
Edited:
2021-06-16 10:38:47
Imported:
2024-05
Content
私の場合、アニメーション用のキャラクターデザインで先ず気をつけることは頭身です。
原作が漫画だと、コマによって頭身が変わっていることがよくあります。
それは漫画のコマの特性とそれによる絵の密度と密接な関わりがあるのですが、アニメの場合はコマ割りではなく画面フレームでの表現形態なので漫画とは少し事情が変わってきます。
それと、漫画とは違ってアニメは集団作業ということもあり、スタッフ皆が参照できる「基準」をつくっておかなければなりません。
ソシャゲ原作の場合は複数のイラストレーターさんがそれぞれキャラを描いていることが多く、多少の調整を施すことで同じ画面に並んでも違和感を無くすようにしています。
なぜそれほど頭身を重要視しているかというと、レイアウト(構図)の取り方やキャラクターの動かし方、またその作品のリアリティライン(フィクションライン)に関わる部分だと考えているからです。
頭身と関わる部分では体つき、肉付きという部分で作中の標準体型を決めていきます。ここが決まればあとは標準より大柄だとか痩せ型だとかの個性の方向と程度を計算しやすくなります。
この考え方はアニメーション制作という集団作業のためのものなので、漫画などのデザイン方法とは違うと思いますし、そういった原作のデザインラインの良さを消さずに生かすということは勿論重要なことです。これは相反するものである場合があるのですが、そのせめぎ合いの中から良いバランスを探ることになります。
それについては前の投稿で少し触れましたね。
ただ、これは私の考え方なので、このような方法が全てではなく色んなキャラデザインの方法があるかとは思います。それが作品の個性にもなり得ますね。