Home Artists Posts Import Register

Content

時はバブル全盛期の1989年。

昭和が終わりを告げ新たに平成が始まったこの年、プロレスはゴールデンの時間枠で全国放送がなされる程人気を博していた。

当時は現在と違って華やかなリングコスチュームを纏うレスラーは少なく、市販の競泳水着などを着用して試合に臨む選手も多く見られた。

現在のように男女混合形式の試合が行われることもなかった。


笠原颯太。

その甘いマスクにより女性ファンに人気急上昇の新人レスラーである。強い男に憧れ厳しいトレーニングにも耐え、夢のデビューを果たした。

生真面目な颯太は勝利に甘んじることなく、努力を惜しまず着々と勝利を重ねていった。

しかしそんな彼を疎ましく思う人間もわずかに存在していた。

女子プロレス団体を組織する会長職から集められた組織委員会の人間達ある。

1970年代から全盛期を迎えた女子プロレスであったが1980年代後半にかけて男子プロレスに動員数を奪われ女子プロレスは衰退の危機に陥っていた。


男子プロレスブームを面白く思わなかった組織委員会はある作戦を企てる。

それは颯太に対戦相手を伏せた上でエキシビジョンマッチを開催すること。

その相手として白羽の矢が立ったのは、当時女子プロレスでトップの座に君臨する圧倒的美女レスラー『美闘めぐみ』であった。


彼女は星条旗柄のオールドスクールな競泳水着スタイルで男性ファンの支持を獲得している。そんな彼女の持ち味は、美貌・強さ・テクニックを持ち合わせながらも執拗に対戦相手を精神的に追い込むヒールスタイルも得意としていた。

コーナーポストにもたれ掛かりながらじっくりと颯太の全身を観察するめぐみ。

さらさらのロングヘアーに豊満なバスト・モデル顔負けの長い足。

小さめなサイズの競泳水着はより一層彼女のスタイルの良さを強調させている。

颯太をまっすぐに見つめるその表情は余裕に満ち溢れている。

『えっ・・・!?おっ・・・女!?』


颯太が動揺するのも無理はない。対戦相手を知らされていなかった事に加え、当時は男女混合の試合など行われていなかった事はおろか、男子プロレス団体と女子プロレス団体の間での交流すらなかった時代。当然女子プロレスの選手やニュースなども颯太の耳には届いていなかったのだ。


圧倒的なスタイルと美貌の女子選手を初めて目の前に見る颯太は緊張してしまう。女子相手にどう攻めたら良いのか。生真面目な一面を持つ颯太であるからこそ、相手が怪我をしてしまわないことへのケア、かと言って手加減していることが会場にバレて大勢の観客が総悲観してしまうことを懸念していた。


様々な考えが颯太の頭の中を巡るが、今自分が立たされている状況と緊張感とが冷静な思考をかき消してしまっていた。


そんな中レフリーによって両者がリング中央に集められる。

向かい合う両者。

女子選手を間近で見た颯太はそのスタイルの良さに圧倒されて緊張感が高まる。

しかしその緊張感が相手に伝わらぬよう必死にポーカーフェイスを演じる。


めぐみ

『へ〜。男子選手ってこんな感じなのね』


まじまじと颯太を見つめるめぐみ。彼女にとっても男性が対戦相手となるのはこれが初めてのこと。しかし颯太と違ってどう料理してやろうかというワクワクしている。


颯太

『きょ・・・今日はヨロシク・・・』


水着の胸元から覗く溢れんばかりの豊満なバストを目の前にした颯太はどこに視線をあてれば良いのかわからず、ポーカーフェイスを演じながらも視線は客席の方向へ。


めぐみ

『緊張してる?私も』


その余裕の表情からは予想していなかった言葉に、相手も同じ気持ちなのかと少しほっとする颯太。


しかしほっとしたのも束の間。


は油断した颯太の髪をグッと強く掴むと、颯太の体を引き寄せ、


油断していた颯太にムチムチの右足を股間に向けて叩き込む。


めぐみ

『カーン!』


そのまま強烈な金蹴りが炸裂する。呆気に取られる颯太。


めぐみ

『試合開始のゴング変わりの金蹴りのお味はどうかしら?

 カーン!って音じゃなくてキーン!て音になっちゃたわね笑』


強烈な痛みに股間を抑えながらうずくまる颯太。男でしか感じることの出来ない鈍痛のような重たい痛みに『うっ・・・うっ・・・』と呻きながら嫌な汗をかいている。


めぐみ

『さ、試合を始めましょ。たっぷりと可愛がってあげるね』



この男に待ち受ける運命は・・・

Files

Comments

gg_wp

please continue this series!