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こんばんは、ラスタドンです。

今日は先月末に発売になりました『遥なる恥辱〜男殺祭篇[虎の巻]』のCGについて裏話を綴っていきたいと思います。それでもほんの一部のご紹介になってしまうと思うのですが、もしもお時間がございましたら外出自粛のお供にお付き合いいただけると嬉しいです。


新作をリリースする時は毎回そうなのですが、細かい箇所に拘ってしまうためボツや調整を重ねて原型を留めなくなるカットも多数ございます。今回も『虎の巻』だけでいくつ案をボツにしたか数え切れません。今回はギリ採用に至らなかったCGなど、本番に近いCGのお話を時系列ごとにお話させていただこうと思います。もしもまだ『虎の巻』をプレイしていない方やこれからプレイするよというありがたいユーザー様がいらっしゃったら、ここから先は読み進めない方が良いかも知れません(ネタバレを含みます)。


まずは序章である柳澤の自宅のお話。

柳澤が所持する秘密のリング。こちらもだいぶ案を重ねてまいりました。

ギリギリ採用に至らなかったのはこちらの案。


何がダメだったかというと、リングをかっこよく見せたかったためにローアングルで煽る構図にしてしまったために部屋自体が広く見えないというか、トレーニングルームみたいに見えてしまうなと思ってから。

自宅マンションの部屋に唐突にリングがある、という非日常感をより演出したかったので、こちらの案は不採用に致しました。


配置してある物の配色にもすごく拘りがあって、少し話は逸れてしまいますが、こちらは大日本女子プロレスの道場なのですが

サンドバックの色が黒だとクールすぎるし、もっと汚らしくしたいなぁとか

サンドバック・コーナーポストに色味をつけて、更に夕方にしたらどうかなぁとか

リングのマットを黄色ベースにしたら小汚く見えるな、とか色々試していきました。


話が逸れたついでこの話に類似したもので言うと、このシーンで登場する遥さんのトレーニングウェア。


最初はショートスパッツもエロいんじゃないかと試したのがコレ。


スパッツにもレスラーっぽい柄を加えてみたらどうなるだろ。

うん、嫌いじゃないけどガチャガチャしてるな、と。


ガチャガチャついでに遊んでみたのがコレ。試合用のリングコスチュームにするならロングタイツもありだなと。もちろん素足や網タイツなど肌の露出がないとエロスが出てこないんですけどね。そういうデメリットもあります。




色んな色味を試しつつ、


某巨大スポーツブランドのロゴを加えたり。

胸元にスウォッシュがあるのはなんかエロい!ということでこちらをベースにロングスパッツとショートタイツを比較した上でゲーム内の立ち絵に至ったわけであります。

こういったいくつものが調整が加わった上でデザインや配色を決定し皆様のお手元に届くわけでございます。


話が脱線しました。柳澤自宅シーンに話を戻しますね。


こちらは柳澤→希へのコブラツイストのシーン


採用されたCGの原型に近いは近いのですが、コブラツイストといえばやっぱり腰骨あたりが曲げられることでセクシーに感じますよね。それがこのカットが不採用になった理由です。表情などは描きなおす前提でこの時点では進めています。


ベアハッグのシーン


こちらは柳澤の口元だけでも見せたいなと思い不採用に。

完全に男の表情が見えないと犯している感が薄れてそそらないなと思いまして。

男の口元を見せるとこんな感じ。

ここからもっと希が苦しんでいるような表現がしたくて、顔の角度を曲げたり、胸が接触しているので、胸の形を大きく変えてみたり。そんな調整をしました。


キャメルスリーパーのシーン

まずは締め上げている柳澤の腕をテレコ(逆)にしました。

そうすることで柳澤の絞めている方(希の顎の下を通っている方)の腕から指が出るので、その指を使って男のセクシーさが表現できるようになります。

僕は手・指が一番感情を表現できるツール?だなと考えています。手足を描くのは非常に苦手なのですが、指ってすごく感情を表現するのに繊細な部位なんです。

手先・足先、どの指をおったりすれば苦しんでいるように見えるのか、など。

今後もここは妥協せずこだわっていきたいし大切にしていきたいポイントです。


希の失神シーン

う〜ん構図がいまいち。


下段のロープに守られかけさせ、大股を広げてダウンさせたい。

もちろん顔を見せたい。そうするとこうなっちゃって、なんだか脱力感が出ません。

本当は顔が見えない形にする構図が一番伝えたいことを表現できるのはわかってる・・・

でも・・・その葛藤で結局カット割という反則技を使うことに笑。



次に男殺祭を紹介するシーン


古の男女の争い。悪くはないのですが、女がリードして締まって見えるのが嫌でした。

そこで女の髪を男が引っ張ることで互角さを表現した構図に変更。


五重の塔の女たち

過去のものを流用したらこんな感じかなぁ。

いやいや流用はできるだけ避けたい!そこで苦労を選び4カットとも新規で描くことに。


こちらは単なる慶一郎の着色前カット



慶一郎ファンになってくれた熱いファンの方がいらっしゃるので記念に公開しました。


遥が入場してきたときにローアングルで動揺する慶一郎のカット

なんてのも作っていたのですが、必要か必要でないかでいえば、不必要。

作品を厚くするのであればもちろんインサートすべきなのはわかっていましたが、

それよりゲームの開発・完成・販売を優先させた結果、こちらの細かいカットはカット。


試合を放棄して金網によじ登り逃亡する慶一郎のシーン

こちらは迫力が出ていないため、構図自体を左右反転させて、遠近感をより出した形のもので最終調整しました。


今回ご紹介した話はほんの一部なのですが、細かいところで、かなりの調整をしたものを皆様のお手元にお届けしている形になります。


最後に柳澤の試合用のコスチュームの検証。

皆様はどれがお好きですか?




ちなみに採用に至ったのは、上からの二番目のオレンジベースの青ライン。



それではまた!

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Comments

mickeymickmick

うわああああー 慶一郎君のカットシーン見えるのはすごく嬉しいです!ありがとうございます。 おっさんのパンツヒョウ柄一番似合うと思います(笑)