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今回は思い出の一つを絵にしてみました。

実は今年は広島から東京に上京してから40周年にあたります。1983年4月のはじめに進学のため東京を目指してました。途中で当時四国の高松に住んでいた祖母を見舞い徳島から東京行きのフェリーに乗船したのはいいのですが、折しも低気圧が進んでいた太平洋上は大時化。5000トン余りの船は木の葉の如く波に揉まれ船内は前後左右に大揺れです。何で欠航しなかったのかが不思議な位でしたが船はそれでも深夜の闇の中を東進します。

船酔いに苦しめられながらも翌朝目が覚めると東京湾に入ったおかげか波のない静かな海をゆっくり進んでいました。ふと窓辺に乗り出すと白いもやの中に灰色の影が並走中。やがて少しもやが薄くなると段々とディテールがはっきりして来ました。どうやら軍艦のようですが当時まだ詳しい事は知らなかった私は横に見えた艦番号163を記憶しました。もやの中で2隻はしばらくつかず離れずで並走していましたがやがて艦は少しずつ離れて姿を消します。(おそらく横須賀に入っていった)何か白昼夢のような出来事でした。絵はその時の様子を描いたものです。

後に艦番号から艦は海上自衛隊のミサイル護衛艦あまつかぜと判明します。海上自衛隊初のミサイルを搭載したこの時既に艦齢18年のベテラン艦です。


フェリーは6,7時間ほどの遅れで昼過ぎにようやく入港。私は船酔いの影響で頭痛が酷かったのでその日の宿に辿り着くとそのまま寝込んでしまいました。まったく酷い旅程でしたが今となっては懐かしいですね。

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