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なんかヤマトよ永遠に祭りみたくなってきましたが今度は有人パトロール艇です。実はただ楽しくて描いている訳ではなく、量産型の描き方に一定の方向性が見出せそうな感じなんで試行錯誤もしつつ研究しています。本の図版などで1隻または1機1台のメカイラストが1枚あたり1~2日程度で安定的に描ける手法を定着させられるといいんですがね。


さて有人パトロール艇ですがデザイン的にはその前のヤマト作品と比べると地球防衛軍メカとしては割と唐突感があります。「新たなる旅立ち」以降スタジオぬえが実質手を引いてしまったのが一番大きいかと思いますが、それまで見られた地球メカとは雰囲気も違うし、それまでのメカ系統のどこに当てはめていいのかわからない。そんな艇に主人公古代進が乗って登場という割と目立つ立ち位置にいる不思議なメカです。しかしよくよく考えてみると旧ヤマトシリーズは毎回地球防衛軍がほぼ全滅している事もあって地球のメカはヤマト以外毎回ほぼ一新されており、実はシリーズ全体での一貫性は無いと言っていいかもしれません。


艦ではなく艇と名乗っているためか航空機に近くもイメージですが、それよりも連想するのがガンダムの巡洋艦ムサイ…ということは上下にひっくり返すとスタートレックのエンタープライズを始めとする惑星連邦艦ではないでしょうか。実際発想の元になったかは不明ですが、この逆さエンタープライズのイメージがヤマトとガンダム両方に見られるというのは興味深いですね。

試しにもうちょっと艦寄りにアレンジしてみたらどうだろう?と描いたのがコレ。ついでに「さらば~」の地球艦隊っぽいカラーに。


このパトロール艇はストーリーの中ではわざわざ有人と銘打ってあるように自動化を推し進める地球防衛軍の中で無人艦に対するアンチテーゼ的な存在なんでもっと老朽艦、例えば2199で言うところの磯風型駆逐艦あたりが適任なんじゃないかと思いますが、白色彗星との戦いの後である程度量産していた新型の戦闘艇となると自動化を推し進めていた地球防衛軍でどういうコンセプトで作られたのか興味深いところです。


ところで艇というと同じデザイナーの手になる哨戒艇という機体がTVシリーズのヤマト2とヤマトⅢにちらっと登場しています。有人パトロール艇がこれの後継機と考えてみるのも面白いかもしれません。なんせこの機体は2では地球から強行発進したヤマトの迎撃に向かうも僚機同士で衝突して墜落。Ⅲではアルファ星の基地上空でヤマト護衛につくも滞空したまま敵ミサイルの的になるなどどこかしら欠陥が疑われるような機体ですからね。

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