【6月24日進捗報告&自分の半生振り返り③】本文 (Pixiv Fanbox)
Content
さてさて前回パート②では工場で派遣の仕事を見つけ
引きこもりから脱した赤月でしたが、やはり漫画家になる夢は諦められず
再び動き出そうと決心します。
過去、専門学校で編集さんに見ていただいた漫画、
そして漫画喫茶のバイトをやめた後の2度目の引きこもりで描き、月刊アフタヌーンの編集さんに見ていただいた漫画。
長い年月でたった2作の作品でしたが、(この制作ペースがそもそも普通の漫画家に向いていない事を証明していると思います。作家になる人は黙っていてもガンガン息をするように物を作ってしまうのです!いやホント。向き不向きはあります確実に。)
そんなこんなで今まで派遣の工場の仕事を入れまくっていた赤月でしたが
土日などは完全に休むようにして漫画を描こうと思い立ちます。
普通の漫画は話作りのハードルがとても高い…!ちょっと自分には難しいな、と感じていて、目を付けたのがエロ漫画でした。
決してエロ漫画を軽く見ているわけではありませんが、やはり一般漫画に比べると
商品としての訴求力が段違いです。ダイレクトに本能に訴えかけるジャンルですからね。AVなんてその昔はどんなにマニアックなジャンルでも2000本は確実に売れるという時代があったらしいですし、(エロ漫画にも一時期あったらしいですね。何でも売れてしまうので下描きみたいなのが雑誌に載ってたりとか。凄い時代だ…(笑))
間違いなく普通の漫画に比べたらハードルは低いと思います。逆に言うと一般漫画で生活している人は本当に凄いと思います。お金を払ってもいいと思わせるだけのお話が作れるって凄くないですか…?
そんなこんなで思い立った赤月はエロ本屋に向かいます。
そこにはずらーっと沢山のエロ漫画雑誌が並んでいました。
赤月はびっくりします。『エロ漫画雑誌ってこんなにたくさんあるのか…!』
そう、自分はこの時までエロ漫画という物を全く読んだ事がなかったのです…!
エロ漫画と言えば、ブックオフとかの端っこのコーナーにひっそりと置いてあって
カラフルな背表紙に派手なタイトルで、どれもこれも同じような感じ。というイメージしかありませんでした。
その中で売れているエロ漫画があったり売れていないエロ漫画があったり
大きな市場が広がっているという事など考えたこともありませんでした。
(当時はコミケとかもテレビで毎年ニュースになってるのを見るくらいで
何をやっているのか考えたこともありませんでした。エロ漫画とこんなに深いつながりがあったのを知って、それもびっくりした覚えがあります。とにかく世界の認識が曖昧なんですよね自分は(笑)想像力がないというか。自分で言うのもなんですがやっぱ知能は若干低いと思います(笑)(この自己認識が一番大事))
取りあえず片っ端から本をを開いてエロ漫画雑誌をチェックしていきます。
『これのどこかに持込をしよう…!』
今と違って10年以上前でアナログの時代だったので漫画を発表するとなると雑誌からデビューするしかなかったですからね。そう考えると環境の変化がすさまじいです。(しいて言えば同人誌とかありましたが、じ、自分は知らなかったし…(言い訳)そう考えるとどんな時代でも自分のリサーチ力、行動力次第か、やっぱり(汗))
とにかくそこには本当に色んな趣向のエロ漫画があって、初めて見るしどこに持ち込んだらいいかなんて皆目見当もつきませんでした。
そんな中、目についたのがティーアイネット社さんのMUJINという雑誌でした。(今は夢幻転生という名前になっている雑誌ですね)
何故その雑誌が目についたかというと、その雑誌は他と比べて本当に細かく持込原稿のレビューを掲載していたんですよね。(ここは間違いなく持込に力を入れている!ちゃんと見てもらえる確率が高い!)と思いました。
早速その雑誌を家に持ち帰り原稿を描き始めます。工場は12時間勤務ですので家に帰ってきて原稿を描く時間などほぼありません。そうこうしている間もプロの人は毎日原稿を描いていて毎日上手くなっているのです。
一番練習をしなければいけない素人が一番漫画を描けなくて、すでに圧倒的に上手いプロの人の方が毎日原稿を描いている。指数関数的に距離を離されます。これは恐ろしい事です。
この負のスパイラルから早く抜け出したいと思っていました。
平日は眠い目をこすりながら2時間早く起床して原稿。土日もほぼ一日中原稿をしていました。
そういえばこの時初めて女の子の裸や女性器、男性器を描いてめちゃくちゃドキドキしていた覚えがあります。(自分は何ていう物を描いているんだぁ~!って思っていました。(笑))
だって普通に生活してて男性器や女性器を描く事なんてないですよね?(笑)
今となっては何も感じませんが(*''▽''))
そしてなんとか完成した原稿をティーアイネットさんの新人賞に郵送で応募します。
郵便局が平日昼間しか開いていなかったので、お昼休みの45分間にお昼も食べずに着替えて工場を抜け出してダッシュで原稿を出しに行ったのを覚えています。それ以外出すタイミングがマジでなかったんですよ(笑)
大変だったけど当時とても充実した気持ちでいました。
そして工場での休憩時間に一本の電話がかかってきます。
奨励賞でした。5万円だったかな?確か。
初めて自分の描いた原稿がお金になった瞬間です。とても嬉しかったのを覚えています。
その時に描いた原稿が確か『ガーデンローズ』というタイトルで、後の自分の単行本『美少女クラブ』上下巻の原型でした。これを読んでくれている人はすでに持っている人は多いのではないでしょうか。
電子化もしているので興味がある方は是非!(ダイマ)
その原稿のヒロインはフタナリで、学園の女の子を犯すお話でした。今考えるとちょっと商品としては売りづらいですね(^^;)
なのですが、担当さんによると自分の世界感を持っている。世界をちゃんと作ろうとしている人だ!という事で受賞させてくれたらしいです。
そしてなんと雑誌にも載ったのです!祝、人生初掲載!
しかしアンケートは最下位でしたw
当たり前ですよね。作画もしょぼかったし(´・ω・`)
そしてその電話で編集部に来る事を進められます。生でプロの原稿を見に来てくださいとの事。そのころはまだアナログ全盛だったので、プロの原稿を見ると原稿のレベルが一気に上がるよとの事でした。
持込の予定を決め、さらにもう一本、その持込までに原稿を完成させます。
(当時の自分やる気に満ち溢れているなぁ)
エロ漫画2作目はロリ物で、どこまでも建物が続く世界の、マンションの一部屋で、男が近所の女の子とセックスしているのですが、ラストは実はその少女は主人公が作った近所の少女とうり二つのロボットで、最終的にその本物の女の子をそのロボットの女の子がひっそりと殺してしまい入れ替わってしまうという物でした。
(お話が込み入っていますねwエロ漫画でやる内容じゃない(^^;))
この世界感は間違いなく前にお話した(BLAME!)の影響です(笑)
相当余裕があったらその内遊びで描いてもいいかも…?
タイトルは確か『姦通トーイ』でした。サブカルっぽいタイトル~(笑)
そしてその漫画を手に出版社へ!当時自分は愛知県に住んでいたので新幹線で東京へ。
そこで自分の10年来の担当となるTさんと出会います。業界では知っている人は知っているという人らしいので分かる方もいるかもですね。
早速新しく描いてきた原稿を見せます。何て言われたのかは忘れてしまいましたが(おいっ)
なんとその場で一枚8千円で買い取ってもらえたのです!これも本当に嬉しかった。
でも雑誌には載らなかったんですよね。今考えると他に持ち込まないように原稿を抑えておいた感じかもですね。それはそれで嬉しいですが。
あの原稿どこに行ったんだろうか(笑)
そして、そこから派遣の工場員とエロ漫画家の二足の草鞋がスタートします…!
ああ~~!!また長くなってしまった!!
すみません!続きは赤月の半生振り返りパート④へっ!!
前回、次最終回とか言っておきながら、書きたいことがいっぱい出てきて終わらない(笑)まだ少しかかるかもです…。(;'∀')
だらだら書いている感じにならないといいのですが…。
取りあえず進捗!(強引)
ペン入れも全部終わり、予告ページ作成中。
仕上げや背景はあと20p!!
予告ページに使う2話原稿。
気が早いのですがサキュバス2話は三女のリリィ編です。
ちょっとロリってる感じです(*''▽'')
次回予告は作るのが大変なのですがあったほうが次のお話への期待度が上がりますよね~。あとがきとかも自分は読むの好きなのでしっかり書きたい派なのです。
ではではまた次回、よければお付き合いください!