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春頃。我が弱小サッカー部は妙に盛り上がっていた。 その発端は「我がサッカー部に中学最強と言われた部員が入部してくる」といううわさ話だった。 中学サッカーの全国大会で何度も優勝しているA中学。そこの部員がどうしてか、この弱小サッカー部に入ってくるというのだ。 そんな噂を聞いて騒がないやつはいないだろう。部員たちは毎日のように部室で「今年は全国行ける」とか「ついに最強になっちまうな」とか…そんな話ばっかりをしていた。 …が、しかし。そんな希望や期待はあっさりと打ち砕かれた。 「きったねー部室。てかくそ弱えじゃん」校則ぶち破りの金髪。耳にはピアスの跡あり。眉毛もまあ薄い。入ってきたのは確かにA中学サッカー部の部員だった。しかしエースというのは…問題児のエースと言われていた勝山という部員だった。 そういや聞いたことがあった。A中学にはやべえ部員がいるって。態度や素行がとにかく悪く、部員や監督と衝突は当たり前。ただ技術面は一位二位を争うくらいあり、なかなかにやめさせられないと…。ただ試合に出ればラフプレー連発、審判には噛みつく、他の選手にも物理的に噛みつく…。とにかくとにかくやばいやつがいると。 そりゃあそうだよな…我が弱小校にあのA中学のエースが来るわけなんてないよなと。部員は皆ため息をついた。 勝山の性格が変わるわけはなく、練習が始まっても部室にこもったままスマホをいじっている。 誰かが注意しようもんなら「はあ?俺は練習とかいらねえから。てかてめえらがやっとけよ。ただでさえ弱えんだから」と言われる始末。 一度キャプテンが怒って無理やり練習に参加させたことがあった。ついにあいつが痛い目を見るんだとみんな期待した。…だがしかし、その期待もあっさりと打ち砕かれる。このサッカー部は勝山が目立つだけの舞台にしかなり得なかった。 適当に蹴ったかと思えばゴール。外したかと思えばゴール。シュートを打つと見せかけフェイントをかけ、あっさりとゴール。キーパーと一対一になり、舌を出して煽りながらも余裕でゴール。気がつけば実践形式のゲームで、15本ものゴールを決めその存在感をアピールさせてしまった。 「はあ~~~…だっせえなあ。お前らごときじゃ俺は抜かせねえから。てかこのチームになら小学生でも勝てるんじゃねえの?小学生1人対こいつら全員でも勝てるわ。あははは!あ、てかそろそろユウヤ(友達)とカラオケ行く時間だ。じゃ、失礼しまーす。クソ先輩方」 部員全員が息を切らし大の字でグラウンドに倒れている中、勝山は汗の一つもかかずグラウンドを去っていった。 練習後。 「キャプテン!どうにかしてくださいよ!!」 「ほんとうですよ!!もう俺嫌です!!!」 「あいつをやめさせてください!!!!」 練習後の部室でキャプテンはみんなに攻め寄られていた。たしかにあの態度はひどすぎる。部の雰囲気も悪くなる。しかし、自分たちの弱さを棚に上げてしまっている感も否めない。…だからキャプテンはなかなか決断を下せないでいた。 …そんな部員からの決断を迫る嵐が過ぎたあと、キャプテンと副キャプテンは部室に残って話していた。 「…どうするよ」とキャプテン。 「どうするって言われてもねえ…僕たちが弱いのも露呈してしまったわけだし」と副キャプテン。 「そうなんだよなあ…」何度話しても結局自分たちの力不足故、勝山にビシッと説得力満載で言うことができないという結論に至る。 「あ、そういやさ」副キャプテンがスマホを取り出す。さささと操作をして「こんなアプリを見つけんだよ」と画面をキャプテンに見せる。 「なにこれ…」受け取った画面は"催眠アプリ"とかかれたアプリのページだった。 「たまにさ催眠療法っていうの?そういうのあるじゃん。だから、それを使ってさ勝山の性格を矯正できたりしないかなって」 キャプテンの視線は画面と副キャプテンの顔を何回も往復する。自分と違っておっとりとした性格で、その性格よろしく度が強めのメガネを掛けている副キャプテン。言っちゃ悪いがこんなやつが、こんなにも恐ろしいアプリを提案してくるとは思わなかった。 「…ぼ、僕だって多少は勝山に不満はあるわけで」 「……やってみるか?」 「一度くらいならいいと思う。それでだめなら諦めよう」 翌日。 勝山が来る前に部員皆に説明をする。皆と言ってもそんなに人数がいるわけじゃなく、勝山のせいで何人か辞めてしまったし、部室には数えられる程度の部員しかいない。そして、キャプテンの提案に皆うなずく。 しばらくして勝山が部室に来た。着崩した制服とスマホを片手に、相変わらず部活なんかするわけねえよって雰囲気だった。 「あれあれ。雑魚のみなさん、練習しなくていいんですか?てかなに?昨日の俺の活躍見て出迎えてくれてるってこと?」 乱暴にカバンを投げ捨て、この部室の中ではきれいな方のソファに座る。それからどかっと机に足を乗せてスマホを弄り始める。 キャプテン、副キャプテン、ほか部員たちはお互いに視線を合わせうなずく。作戦決行のときだ。 勝山がくつろぐソファの後ろに力だけは自慢の部員が立つ。勝山はスマホに夢中で気がついていない。 その部員が覆いかぶさるように勝山を取り押さえる。 「っ!?はぁっ!?やめろや!!」羽交い締めのような形で勝山はあっさりと取り押さえられた。細身の体ゆえ力はそれほど内容で、力自慢の部員にあっさりと抑え込まれている。 キャプテンはポケットにあるスマホを取り出しながら勝山の前に向かう。 「てめえかよ!こんな指示したの!ぜってー言ってやっからな!こんな部活潰れちまえよ!死ね!」 覚悟を決めたキャプテンにとって、そんな罵詈雑言はもはや効かない。そして画面を操作しあのアプリを起動させる。ぼわっと怪しい色を放つ画面。それを勝山に見せつける。 「っ…まぶっ…し…やめ…!」目をつむり顔を振りなんとか見ないようにしている勝山。それを他の部員が顔を押さえつけ目を開かせる。 ばたばたと暴れる足も副キャプテンが抑え込む。まるで暴れている凶暴な犯人を抑える警察のような図だ。 「ふざ……け……」元気よく暴れていた足や手、顔もしだいに動きがゆるくなっていく。まるで催眠アプリの効果が勝山の身体に染み入ってくように見える。 「あ…………………………っ……ざけ……………」口から出る単語と単語の隙間が多くなり、単語は文字と文字になり、またその間隔も広くなる。 「…効いてるのか」 「じゃないかな…」 部員全員がその様子をじっと見ている。そして数分後。勝山はまったく動かなくなった。 「…よし、みんな手を離していいぞ」キャプテンの指示でみんなが勝山から離れる。かかったふりをしていることを考え、一応皆構えてはおく。 勝山の頭はソファの背もたれに寄りかかっている。眠っているような、でも起きてはいるような…ちょうどその中間を彷徨っている感じか。間抜けに開いた口からはよだれまで垂らしてしまっている。 徐々に頭がずり下がり、ついにかくんと折れた。勝山は座ったままソファで眠ったような姿勢となった。 キャプテンがゆっくりと近づいて様子を眺める。そしてかくんと落ちた頭を両手で支えてあげさせた。 「…うっわ」さっきも見ていたが改めて見るとなんともまあ間抜けというか、若干グロテスクというか…。 「効いてるっぽい?」 「たぶんな。勝山、催眠効いてるか?はは、なんてな。答えるわけな…「はい、催眠にかかっています…」 部員全員がビビる。まさか急に問いかけに答えるなんて思わなかった。 「…今、こいつ喋った?」 「聞いてみたら…?」 「勝山、今おまえ喋った?」 「はい、俺がしゃべりました…」 部室がざわつく。 「待て。こいつわざとやっている可能性がある。勝山、俺達の前で全裸になれ」 次はそのキャプテンの指示にざわつく。 「いや、そこまでやらせなくても…」 「ここでまた俺らが馬鹿にされるのもいやだろ」 「…まあ…それもそうだけど」 そんなやり取りをよそに、勝山は小さく「はい、全裸になります…」と言って制服を脱ぎだした。 なんのためらいもなくするするとワイシャツ、Tシャツ、制服の下…と脱いでいく。そしてあらわになるのはまだ成熟しきっていない細身の体だ。 ただ一応真面目に練習していた時期はあったのだろう。ユニフォームの形にやけたような…そんなあとは見える。 「…あ、そういや全裸ってことは」「あ…」気づいたときにはもうパンツに手をかけ、一気にずり降ろされていた。 …おおっ……。部室にそんな声が響く。みんなの視線は勝山の股間に集まっている。高1にしてはやけに立派なそれは、なぜか部員皆を興奮させた。 部室は異様な光景が広がる。全裸で立たされている勝山を囲むように部員たちが立っている。 全員に注目されている勝山は「命令どおりすべて脱ぎました」と言ってゆっくり気をつけの姿勢になる。 「ほんとにかかってんだな…」 「…そう…だね…。わ…やば……」 脱がせることをためらっていた副キャプテンもまじまじと勝山の身体を眺める。他の部員たちも近くにいる者通し、やけに細い体だの、ちんこが立派だの話している。そしてこの状況を止めようとするものは誰もいない。 「……どうしようか」キャプテンは悩む。 そのとき、後ろにいた部員がキャプテンに耳打ちをする。 「…こいつ俺等のことバカにしてたじゃないですか。だから…ちょっと恥ずかしいことさせてやりましょうよ」 「恥ずかしいことって…もう全裸にもしたし十分じゃないか?」 「オナニーさせてやりましょうよ。皆の前でシコるとか絶対恥ずかしいですって」 その言葉を聞いた周りの部員がそうだそうだと盛り上がる。 「わかった。わかったから静かにしろ。よし勝山、その場でオナニーしろ」 キャプテンは勝山に向かって強い口調で命令をする。しかし勝山は動かない。 「おい、なにしてんだよ。早くオナニーしろよ」もう一度キャプテンが命令する。 すると勝山はこう返す。 「…すみません。オナニーとはなんですか?」 まさかこの形(なり)でオナニーを知らないのか。こんだけやんちゃしてそうなのに性事情に疎いとは。 ざわつきというよりは、勝山をあざ笑うような声が上がる。となりにいた副キャプテンもつい笑ってしまうほどだった。 いくらサッカーの技術が上だろうが、あんだけ強い態度を取っていようが、残念ながらこの時点で勝山の未来は決まってしまったようだ。 数日後。 1年A組のクラスには勝山がいる。いつものように制服を着崩し、前に座る同じサッカー部員の椅子の背もたれを靴裏で蹴りながらスマホをいじっている。 「…あの、勝山くん…やめてもらっても…」 「ああ!?うるせえんだよ。」 「…ご、ごめん」 あの日、部室で催眠にかけられた出来事があったが、結局はあれはあれで終わってしまったのだろうか。 …残念ながらそうではない。先に述べたように、彼の新しい未来はもうすでに始まっている。 授業が終わり放課後。部員たちが部室に集まってくる。 「最近抜いてねえんだよなあ」「部活いそがしかったしなあ」 男子高校生らしい会話をしながら部員たちは着替えを進める。そこにいつも偉そうにしていた勝山の姿はなかった。 「だったらさあの"オナホ"使って抜けば?」「そうだなー。ちょっとやっとくかー。おーいオナホちょっと来いよ」 部員がそう呼ぶと「はい、かしこまりました」と返事が聞こえ、隅の方に立っていた"オナホ"が歩いてやってくる。 そう、オナホと呼ばれたのは、あの勝山である。今では部員たちが使う"オナホ"になってしまっていたのだ。 ただ彼はオナホとして使われているという記憶はない。部活中のみオナホとして活動するように暗示を刷り込まれているのだ。 全裸にされ、体中に油性マジックで卑猥な言葉を落書きされた彼はにこにこと笑顔で部員の股間に顔を埋める。そしてためらいもなくパンツをずらし、優しく勃起させそれを咥えた。 オナニーも知らずバカにされた彼は、今ではすっかり部員たちのちんこの味を覚え、いろんな要望に答えるオナホへと調教されていた。 「もっとちゃんとしてればなあ…こんなことにもならなかったのにあ」「ほんとほんと」 今では他の部員たちにバカにされながら、性欲処理を行うことが彼の日課となっている。 おわり

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