【限定公開】完全拘束して欲しいとお願いしたら、完全拘束じゃなくて永久拘束されちゃう家出少女のお話し【後編】 (Pixiv Fanbox)
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2022-05-25 06:31:46
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2023-05-27 09:35:27
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飛鳥は私の目の前に細長い鉄の杭のようなピンを見せてきた。
「それがどうしたの?」
何かの部品のようにも見えるけれど、何に使うためのものなのかは、さっぱりだ。
「実は、夏希の身体に嵌ってる鉄枷には、まだ鍵をかけてないんだよ。だから、ほら、この通り。わたしが力を加えたら簡単に接合部が開いちゃうでしょ?」
ほら、見て。と言わんばかりに飛鳥は手首の鉄枷をスルスルと開閉して、教えてくれる。
「でもね、ここにある細い穴にこのピンを差し込むと……」
そして、言葉をつづけながら飛鳥が鉄枷の接合部にある小さな穴へと鉄の杭のようなピンを差し込む。
ヌルっと吸い込まれるように鉄のピンが小さな穴を塞ぐように溶け込んで、鉄枷と一体化していく。
「この小さな穴を塞ぐことで、鉄枷の接合部の隙間を塞いで鍵を掛けちゃうの。これで、わたしがどれだけ力を加えても鉄枷を外せなくなくなっちゃうんだよね。まぁ、要するに鉄枷を嵌められてる夏希には、絶対に外せなくなるってわけなんだけどさ」
と、飛鳥は次から次へと各部位の鉄枷の穴へピンを差し込んで鍵をかけていく。
そして、最後に残しておいたピースを埋めるように、私の喉元を拘束している首枷の穴にもピンを嵌め込んでから、飛鳥は言い放った。
「完全拘束されちゃった感想はどう?」
「……へ?」
「へ? じゃないよ、夏希はもう、完全拘束されちゃったんだよ? もっと言うことないの?」
「いや、だってそんな……」
手足に力を込めるまでもなく、鉄枷に拘束された私の身体はコンクリートに固められたように動かせなかった。
しかしそれは、拘束台に身体を預けたときの感覚と大差ない。
鍵を掛けられたと言っても、あまりにも楽な姿勢を強制されているせいで、完全拘束されたという実感がほとんどなかった。
これなら、毎日のように施されていた緊縛のほうが何倍も不自由な実感があった気がする。
けれど、何かが違う。
この拘束は、いつもの拘束とは明らかに感覚が違っている。
何と言ったらいいのだろう。
どんなに力を込めようと、どれだけ力を抜こうと関係ない。
ただ、そこに在り続けることだけを強制されているような、そんな感覚。
抗うことも、藻掻くことも、脱力することさえ許されない。
たとえ私が気を失ったとしても、何一つ身体の位置が移動しない完璧な拘束。
それはまさに、私が一ヶ月前に飛鳥にお願いしたであろう完全な拘束だった。
「う、うわ……っ、や、やば……ッ、飛鳥、これやばいよ!」
声を高らかに上げながら、反射的に動こうとする身体に力を込めるけれど、拘束台に囚われた私は言葉を話せるだけの置物でしかなかった。
「ふふふ、やっと気づいた? もう、夏希はリビングに飾られるだけの生オブジェになっちゃったんだよ? ね、すごいでしょ?」
喋ることしかできない私の頬っぺたをなでなでしながら、飛鳥が私の瞳をうっとりと見つめてくる。
私は自由に動けないのに、飛鳥は自由に私を愛でることができる。
それは、今までの監禁生活と大きく変わっていないようにも思える。
なのに、胸の奥からジュクジュクとした感情が溢れだしてきちゃう。
「あ、飛鳥……っ、飛鳥のキスちょうだい……ッ!」
「あれ……? 夏希ってそういうことおねだりするタイプだったっけ? 違うよね?」
火照りを鎮めたいがために、目の前にいる飛鳥に口づけをご所望するが、あっさり断られてしまう。
「でも、飛鳥のキスが欲しくなっちゃったんだもん……っ!」
それで納得できる私ではなくて、もう一度だけ飛鳥におねだりしていた。
「ホント、夏希のそういうところ可愛いから大好きだよ」
「飛鳥ぁ……ッ」
大好き。と飛鳥は言いながらも、結局キスはしてくれず、私の頭をなでなでするだけにとどめた。
お預けを食らった私の顔は蕩け切っているに違いない。
はぁはぁ、と吐息を漏らしながら目の前にいる飛鳥を求めて、求愛行動をするメス犬みたいに口を開ける。
長い監禁生活をしているうちに、私はこんなにも飛鳥に調教されてしまっていたらしい。
「大丈夫だよ、夏希が寂しい想いをしないようにちゃんと色々と用意したから、任せて」
飛鳥はどこからか、鳥籠のような形状をした鋼鉄の鉄格子で編まれた装具を取り出す。
それを前と後ろの半分に分けて、私の顔に宛がうように位置を調整し始める。
「なに、これ……?」
その装具は、顔だけを閉じ込める小さな檻のようにも見えた。
「夏希の顔の骨格を完全に拘束するために作ったヘルメットみたいなものだよ。ほら、口の部分にリング状の突起があるでしょ? コレを夏希の口に咥えさせて、お口を開きっぱなしにしたまま顔を固定しちゃうの。まぁ、簡単に説明すると開口具みたいなものかな」
口もとにあてがわれた部位には、たしかにリング状に連なる突起がある。
その突起は円筒形を型作るように手前と奥の二段構えにリングが備え付けられており、一度でも口に咥えれば、喉の奥まで口腔を晒し出して、鋼鉄のリングが口内を完全に侵食してしまうのが明らかだった。
「う、嘘だよね? こんなの咥えろとか、冗談でしょ?」
頭の前後に密着させるように、首枷の上に鉄格子のヘルメットを設置して、私の顔に装具を装着しようとしている飛鳥に赦しを請う。
だって、こんな凶悪な拘束具を着けられちゃったら、飛鳥とキスをすることなんて絶対にできなくなっちゃう。
「何言ってるの? 夏希を完全拘束するためにわたしが用意したんだよ? キスをおねだりするなら、これくらい私のキスだと思って受け入れてほしいな。ほら、今の夏希なら口を開けて待ってるだけで咥えられるでしょ? だから、はい。生オブジェになるためにちゃんとお口に咥えてね」
飛鳥は本気で私を生オブジェにするつもりらしい。
装着する準備が整ったタイミングで、唇にグイッと冷たい突起が押しつけられる。
額や頬、うなじや顎下にも冷たい鋼鉄が迫っている。
「ほら、奥まで咥えられるように、お口は大きく開けるんだよ?」
「……うぅ~~ッ、ずるいッ! そんなこと言われたら断れないじゃん!」
言葉ではへそを曲げつつも、私の身体はサプライズプレゼントをもらった男の子のように喜んじゃってた。
これも飛鳥からのキスだというなら、私はそれを受け入れるしかない。
だから、私はわななく唇を動かして、口を開いた。
「んあ、あッ……あぅッ……!?」
「ふふ、夏希って、ホントにいい子だね」
「あが、ぁあ……ッ!?」
硬い突起が口を無理やりこじ開けてくるから、迫り来る突起を半ば強引に口腔内へと受け入れていく。
「あ、もうちょっと深く咥えて……そう、その調子」
「はあッ、あが……っ、おぇ、ぇ……ッ!?」
想像よりも喉の奥へ深く入り込んでくる突起の異物感に吐き気が催して、身体が暴れ出そうとするけれども、拘束台に囚われた身体は一切微動だにしなかった。
唯一自由を残している手のひらをぎゅっと握りしめて、苦しさを我慢する。
「よし、ピッタリ嵌ったよ」
「おぁ……ンあ……っ!?」
気がつくと前後左右の至る所から頭がガッチリと抑えつけられていた。
口腔内のリング状の突起のせいで、ぐりぐりと舌を押し潰されて、こじ開けられた奥歯は噛み合わさることもない。
「鍵も掛けちゃうね」
「あぅうッ……!?」
私の頭を閉じ込めている装具の接合部にある小さな穴へ、飛鳥は鉄の杭のようなピンを差し込んで、鍵を掛けてしまう。
「これで夏希の顔は鋼鉄の檻に閉じ込められて、お口はずっと開きっぱなしになっちゃったね。もう二度と閉じれないよ」
「あう……ッ!? あ、ぁあッ……!?」
改めて言葉にされると、自分がどれだけ惨めな状況になっているのか理解させられる。
「うふふ、ほら見て。わたしがこうやって夏希の口に指を差し込んでも夏希は何一つ抵抗できないんだよ? ね? わたしの指が夏希の口の中に入ってるのわからないでしょ?」
私に見せびらかすように飛鳥は人差し指を突き立てて、私の口の中へ何度も何度も出し入れをする。
けれど、口腔には一切触れてはくれず、何一つ飛鳥の温もりを感じることができなかった。
「わたしの指が夏希の中の、こぉ~んなに近くにあるのに、自分じゃ触れることも舐めることもできないなんて、すっごく可哀想」
「あぅ、ぅぅ……ッ!」
支配欲を満たした飛鳥が艶然に微笑む様を私は見つめることしかできない。
口腔にガッチリと嵌り込んだリング状の突起は、私の歯並びに合わさるように調整されていたらしく、用意されていた突起のスペースに噛み合わさったことで顎の動きさえも完全に固定されてしまっており、言葉を発することができないのだ。
「あふかッ……! ぁふ、はあッ……!」
飛鳥の名前を呼ぼうとしても、開きっぱなしのまま吐息を漏らすように声を発することしかできなくて。
「なぁに? どうしたの?」
それをわかっている飛鳥は私の言葉を待ってくれる。
「あぅはぁ……ッ! ひふぅ、ひふひへッ! あふかぁあッ……!」
募り募った身体の疼きを止められず、飛鳥のキスが欲しくて、名前を必死に口ずさむ。
「あぁ~、可愛いっ! 可愛いよ夏希! 蕩けた顔のくせに必死に助けを求めながらキスを懇願してるその目がすっごく可愛い!」
そんな私を見て興奮しきった飛鳥が、私の身体に抱き着いてくる。
「あが……ッ、あぅ……っ、うぅ……ッ!」
そのくすぐったい刺激に反射して、身体が動こうとするけれども、私の身体は一方的に愛でられるだけで、動くことはない。
台座の上に完全拘束されている私にできることは、飛鳥から与えられる愛情をただただ受け入れることだけだった。
「まだまだ拘束は途中なんだけど……夏希が欲しがりさんだから、ちょっと早いけど特別に玩具使ってあげるね?」
飛鳥が取り出してきたのはおっぱいを吸引して乳首に取り付けるタイプのローターだった。
吸引によって摘ままれた乳首をシリコンブラシですりすりとブラッシングしてしまう恐ろしい玩具なのは、何度も使われているから知っている。
「あ、あぅ……ッ!? ひ、ひがう……ッ! ひふッ! ひふひへぇ……ッ!」
飛鳥は私の声に耳を傾けることはなく、たわわに実るおっぱいの先端部を乳輪ごと一緒くたにローターの吸引器で吸い上げてしまう。
「まずは、弱からゆっくりはじめるよ?」
「あぅ……ッ!? あ、あぁんっ、あ、あぅ……!?」
リモコンがカチっと操作されると、乳首をスリスリ擦り上げながら、シリコンブラシがくすぐったい刺激を送り込んでくる。
ヴぃん、ヴぃん、ヴぃん。
吸引器内部のシリコンブラシには、まんべんなくローションがしみこませてあったらしく、ローターの摩擦で乳首が擦れるたびにクチュクチュといやらしい音がおっぱいから胸の奥へと響いてきて、身体が勝手に震えようとする。
けれども、完全拘束されている身体がその刺激を逃すことなどできるはずもなく、剥き出しにされたおっぱいだけがプルプル震えて執拗にローターの刺激を享受させられる。
「あ、あぁ……ッ!? あが、あはぁ……んッ!? んはぁ……ッ!?」
その違和感だらけのくすぐったさに何一つ抵抗できないまま、声を漏らしている私の前で飛鳥が新たな玩具を取り出してくる。
「……次はキスを欲しがってた夏希のお口にも玩具を追加してあげるね?」
飛鳥の手に握られているのは、男の人の勃起した逸物を象った黒い歪な物体だった。
「ひあッ……あがッ!? はがぁ、あッ!?」
飛鳥のキスとは程遠いそれなど、欲しくはなかった。
けれども飛鳥は、
「ちょっと苦しいかもしれないけど、我慢してね」
黒々と光を反射しているシリコンゴムの塊を、リング状の開口器によって無防備にさらされている私の口腔へゆっくり挿入していく。
「お、おごぉッ……!? お、おぇ……ッ!?」
完全に拘束されている私の身体がその責めから逃げられるわけもなく、グリグリと喉の奥へと挿入ってくる異物をただ受け入れるしかなかった。
「こほ、おごッ……!? うぇ、おぉッ、おごぉ……!?」
しかし、リング状の突起の内側から、さらに喉奥へと侵入してくる物体に、喉は吐き気という強い拒否反応を示す。
「もう少し奥に挿入ったら固定できるから頑張って」
「んお、おごぉおッ……!?」
それでも飛鳥は、グリグリとその逸物を私の口腔へ納めるように挿入して、位置がずれないように根本の部分を顔の装具にガチっと嵌め込んでしまう。
「~~~~っっ!?」
異物感に耐えかねて強烈な吐き気を催した喉が、喉奥に残り続けるそれを外に追いだすために勝手に暴れ出したところでもう遅い。
「ンゴッ……ぉ、おぉ……ぉ、ぉ……ッ!?」
ツーンとした痛みが、じわりと喉の奥で広がっていくように、私の喉は異物の存在をあたかもそこに在り続けるものとして受け入れていく。
「ねぇねぇ、完全に拘束されて、喉の奥まで犯されてる気分はどう? すっごく惨めに感じるでしょ?」
「んぉ……ッ、おぉ……ぉ、ぉぅ……っ」
微笑みながら飛鳥に問いかけられるけれども、返事をする余裕などなくて、瞳で訴えうように飛鳥へ助けを求める。
「あぁ……涙流しちゃうくらい嬉しかったの? 本当、かわいそうな夏希……でも、夏希いってたよね? 何一つ抵抗できないように身体を金属で固定されちゃって、ゆるしてぇ~って必死に懇願してもおまんことか乳首を気持ちよくされちゃって、観賞用のオブジェみたいに部屋に一生飾られたまま人生終わっちゃうのが最高だ。って」
飛鳥は私の涙を拭うとさらに新しい玩具を取り出して続ける。
「だから、今度は夏希のおまんこも気持ちよくしてあげるね」
「ンお、ぉおッ……!? おごぉッ!?」
飛鳥の手に握られているのは、カブトムシの角の部位を象ったような形状のクリトリス吸引器付きのバイブだった。
「このまま挿入してあげてもいいんだけど……その前にちゃんと夏希のおまんこほぐしてあげる」
膝立ちで拘束されている私の足もとにある台座に座った飛鳥が、用意していたローションを容器から取り出して両手に馴染ませていく。
「ンッ……!? ン、おぉ……ッ、ぉ、ぉ!?」
ローション塗れのヌルヌルの両手で、飛鳥は私の割れ目へと指をはべらせて、指先でくぱぁとおまんこの縁を開いてしまう。
「うわ、夏希のおまんこ広げたら、中はすっごいびちょびちょになってるよ? これならローションいらなかったかな?」
「おぉ……ッ!? ンッ……!? おぉッ、おぅぅ……ッ!?」
「あは、おまんこヒクヒクしちゃって夏希も期待してるんだね? 大丈夫だよ、すぐに気持ち良くしてあげるから」
人差し指でつつくように、膣口がすりすりと擦られ、もう片方の手にはクリトリスを摘ままれる。
「おぉ、ぉ、ぉ……ッ!」
それだけで、今までの恐怖が嘘だったかのように脳みそがエッチな気持ちでいっぱいになっていく。
ヴぃん、ヴぃん、ヴぃん。
クリとおまんこを指で丁寧にほぐされてるあいだにも、乳首をすりすり刺激しているローターの存在は健在で。
上も下も敏感なところが責められてる私の脳みそは、甘い刺激を受け入れて、えっちなことしか考えられなくなっていた。
「んぉ……ッ、お、おぉッ!」
クチュクチュとおまんこの入口を何度も何度も愛撫されて、下腹部の奥がジュクジュクと疼いて、もう、とにかくヤバかった。
絶望的な完全拘束されて、一方的に好き勝手されてるおかしな状況なのに、高ぶっていく感情を抑えることができない。
はやく、おまんこ気持ち良くしてほしい!
「お、おぉ……ッ! おごぉお……ッ!」
「うふふ、じゃあ、挿入れてあげるね?」
ズプッ。ぐちゅ、ぐり、ぐり。
期待に満ちた淫らな私の声に応じるように、優しく丁寧に、膣内へバイブが挿入される。
おまんこの入口を掻き分けて、クリトリスの裏側をコリコリと突き上げるように先端部が膣襞の中で動きを止めると包皮から剥き出しになっているクリトリスが吸引器のポケットにぴっちりと収まってしまった。
「スイッチ入れるよ?」
私が返事をする前に、股下でピッと電子音が鳴る。
じゅるッじゅるるッ。
ヴヴヴッ、ヴ、ヴィィィィィィィィィィイイイイイイイッっ!
「~~~~ッッ!?」
表ではクリトリスが舐め回されるように吸引され、おまんこの内側ではクリトリスの根元が細かく掬いあげられるように揺さぶられる。
「おぉ、おおッ、お、おぉごおッッ……!?」
剥き出しのクリトリスがグチュクチュと咀嚼されているような刺激に腰がビクビク震えて筋肉が動き出す。
なのに、太ももとウエスト部を拘束している鉄枷がそれを許してくれず、どこにも刺激を逃すことができない。
「おぁ、おぉッ、ンおぉおッ!?」
喉の奥でただただ淫らな声を上げながら、クリトリスに与えられる甘美な刺激を受け入れる。
「夏希の望み通りいっぱい気持ち良くしてあげるから、楽しんでね?」
私の頭をなでなでと撫でながら、飛鳥はうっとりと微笑んで私の額にキスをするとバイブの設定をさらに強めた。
「お、ぉぉおッ!? おごぉおっ!? お、お、お、ぉおッ、ンおぉぉおおッ!?」
乳首とクリトリスが取れてしまうと錯覚するほどの刺激に、私の思考回路は狂ったように快楽の波に呑まれていく。
「おぉ、ぉおおごッ……!? おごッ、ぉ、お、おぉぉおおおッ……!?」
クリトリスも、乳首も、喉の奥も、敏感なところを無慈悲に刺激される拷問に、普通の女の子である私が耐えられるわけがない。
いや、そもそもこんなことされたらどんな女の子だって私と同じように気持ちいいことだけしか考えられなくなるに違いない。
「おぉ、お、お、おぉッ、ンぉおおおおッ……!?」
微動だにしない身体に与えられる刺激に、自分のすべてをゆだねるように、全身の力を弛緩させては、絶望的な拘束の味を噛みしめて、喉奥を犯す異物へ声にならない声をぶつける。
「お、おっ、おぉッ、お……ッ!?」
頭の中でバチバチと火花が散りばめられて、気持ちよくて、意味がわかんなくなる。
もう、何も考えられない。
「お、ぁ……っ、ぉ……ぉッ!?」
思考が白く真っ新に染まっていく。
それがただただ気持ちよくて、最高で。
「ン~~~~ッ!? お、おぉお……ッ!? ン、んッ……!? ンーーーーッ!?」
リビングの中心で愛液をまき散らしながら、与えられる快楽を享受し続けた。
数時間後。
「さてと、そろそろお昼だしご飯にでもしようか」
室内の時計は正午を指していた。
今日のプレイは午前中から続けているから、かなりの時間が経過しているのがわかる。
なのに、飛鳥は私の膣内に挿入したままのクリ吸引バイブを取り外すことなく、設定を弱に変えてから私の傍から離れていく。
「おぅ……ぉ……ッ、ん……ぅ……っ」
休憩する。と言っていたのに、私に取り付けられた玩具は稼働したままなんて、飛鳥はマジで私をモノ扱いするつもりらしい。
鉄枷を外してもらえない限り、私は両手を左右にバンザイにしたまま膝立ちで台座の上に存在するしかない。
異物を咥えた口もとからはヨダレをダラダラと垂れ流し、乳首はずっと弱弱しいシリコンブラシに扱かれて、おまんこはブルブル震えるクリ吸引バイブに延々と悦楽の余韻を刻みつけられている。
「夏希はお昼ご飯何食べる?」
そんな私へいつものお昼時のように飛鳥は話しかけてきた。
耳に聞こえてくる言葉に返事をしようとするけれど、飛鳥がいるであろうキッチンとは正反対の方向を向いていることしかできていない私には、何一つできることはない。
「って、そっか。夏希は生オブジェになっちゃったから、普通のごはんは食べれなくなっちゃったんだった」
それに気づいた飛鳥が、私の返事を聞くこともなく、一人で答えを導き出していた。
「あんまり重たいもの食べても眠くなっちゃうだろうし、夏希も食べられるように今日のお昼はスムージーで軽く済ませよっか」
そして、冷蔵庫から材料を取り出しつつお昼ようのスムージーを作っていく。
「ンぉ……お、ぉおっ……ッ!?」
その様子を見ることもできず、私はリビングの中心にかざられたまま玩具に責められて喘ぐ。
「夏希の分はそっちに持っていくね」
暫くして私の前に運ばれてきたのは、調理用のボウルの中におさめられたスムージーと、シリンジ。
「夏希には申し訳ないんだけど、今後のために流動食って奴をうまくできるかどうか試してみるね?」
「おぉ、ぅ……ッ、ぉぉ……ッ」
気持ちいいことばかりで脳みそがいっぱいの私に説明するように飛鳥が言葉を連ねてくる。
「このシリンジにスムージーを満たして……っと」
大きい注射器にボウルに入っていたスムージーが吸い上げられていく。
「あとは、夏希のお口を塞いでるギャグに取り付ければ……」
そのシリンジの先端を私の口に挿入してある逸物の根元へ繋いだ。
「これで、シリンジから飛鳥の喉のほうに直接栄養を流し込めるはず……! 喉に詰まらせないようにゆっくり飲ませてあげるね」
シリンジの中にあるスムージーが飛鳥の手によって押し出され、私の口腔に収まる逸物へと流しこまれてくる。
「〜〜ッ!? 〜〜ッ、ッ!?」
異物の先端から染み出してくるスムージーを咄嗟に受け入れるように気道を閉じて、食道へとスムージーを誘導する。
お腹の中にスムージーが入ってくるのに、風味も味も一切感じなくて、冷たい異物が直接胃の中へ注がれているみたいな感覚に恐怖を覚える。
「うんうん、上手に飲めてるね。さすが夏希!」
嬉しそうな飛鳥に対し、私はそれを喉に詰まらせて窒息しないように、必死に食道へと流し込む。
飛鳥の作るスムージーはすごく美味しいのにそれを味わえないなんてあんまりだ。
「この調子で全部飲んじゃおうね~」
味が感じないことを残念がっている私のことなど気にも止めず、シリンジに入っているスムージーがなくなるまで飛鳥は強制的に私にスムージーを飲ませ続けた。
そして、後片付けを済ませたころ。
「ごめん、ちょっとお手洗い行ってくる」
トイレのために飛鳥がリビングから出て行く。
ヴぃん、ヴぃん、ヴぃん。
その間も、私は相変わらずリビングの中央に完全拘束されたまま玩具に敏感なところを責められていた。
正直言って、私もおしっこしたい。
スムージーを飲んでから、おしっこが漏れそうでずっと我慢してるのだ。
でも、飛鳥にそのことを伝えようにも口が塞がれてるから、何一つ言葉にならない。
いや、塞がれてる以前にリング状の突起で開きっぱなしにされていて、私は喋ることができない。
ヴぃん、ヴぃん、ヴぃん。
玩具は延々と敏感なところを責めてくるし、身体はずっと同じ姿勢のまま動かない。
一体いつになったらこのプレイは終わるのだろう。
「ただいまー! じゃ、さっきの続きしよっか」
戻ってきた飛鳥に聞かされた言葉はまだまだこのプレイが終わりではないという事実だけ。
「おぉ、おごッ……お、んおぉッ!」
だから、せめておしっこだけさせて欲しい。とおしっこ。おしっこ。と飛鳥に向かって訴える。
言葉は話せないけど、ニュアンスで伝わればいいと思った。
「ごめん、何言ってるのかわかんないや」
マジで理解できないって顔で飛鳥に苦笑いされる。
「お、おごぉッ! お、んごおッ!」
もう一度、おしっこ。おしっこ。と繰り返す。
「もしかして、玩具の刺激強くしてほしいの?」
「ぉごッ……!? ングッ、ぉ、おごおっ!?」
私の伝えたいこととは全く違う答えを押しつけられて、声を上げて否定する。
「あ、やっぱりそうだったんだ? ごめんね、クリのバイブも乳首のローターも弱くしたままだったもんね。今強くしてあげるから」
ピッ。
「〜〜〜〜ッッ!?」
玩具の設定が強くなった途端に、思考が吹っ飛んでいく。
「お、お、ぉぉッ……!?」
声にならない声を上げて、必死に鼻で呼吸をする。
「もう一段上げるよ?」
「〜〜〜〜ッッ!?」
一瞬で脳みそがエッチなことでいっぱいになって、我慢していたオシッコもどうでも良くなっていく。
「そうだよね。夏希は物のように扱われながら、めちゃくちゃに責められたかったんだもんね? 休憩させてあげようと思ってたけど、夏希はそうじゃないほうがよかったよね」
「おごッ……ぉ、ぉぉ……ッ!?」
「大丈夫だよ、これからは夏希の望み通りにずっと気持ち良くしてあげるから」
飛鳥の言葉なんて、何も入ってこない。
少し前と同じ。
ただただ気持ちいいことだけで、脳みそが埋め尽くされていく。
「ンぉ……ッ、お、ぉおッ、お……ッ!?」
そんな激しい玩具責めが数十秒に渡って継続したら、必然的に頭が真っ白になるのは明らかで。
何度も、何度も、意識がふわりと飛んでいく。
「~~~~~~~~ッッ!?」
そして、思い出したように意識が急落下して、身体が自由になろうと勝手に暴れ出そうとするのだけれど。
「おぉ、おぉおおッ……!?」
私の身体は同じ姿勢のまま微動だにしない。
それがずっと繰り返される。
「あぁ~あ、こんな風に夏希を完全拘束して、リビングに飾れる日がくるなんて思ってなかったなあ」
飛鳥はそんな私を眺めるように近くのソファーに腰かけて、うっとりと頬を染めながらくつろいでいる。
玩具で勝手に気持ちよくなっている私の姿を鑑賞して、満足しているみたいだった。
けれども、私はそれどころじゃない。
限界にまで達した尿意が、快楽とぐちゃぐちゃに混じって決壊寸前だった。
そして、何度目かの絶頂がわたしを襲ったとき。
「お、おぉッ……!? お、ンおぉおおッ!?」
熱々に煮えたぎったそれが、洪水のように股下から勢いよく溢れだし、バイブがおまんこから飛び出した。
「うわ、おしっこ漏らしながらイクとか、夏希ヤバすぎ」
私を憐れむように飛鳥は口元を手で覆って呟く。
フローリングの床にまき散らすようにお漏らしをしているというのに、部屋が汚れることよりも私のイキっぷりしか気にしてないみたいだった。
「んー……さすがにこのまましておくのは匂いが残っちゃうよね。仕方ない、ちょっと玩具止めるよ?」
「おぉおっ、お……んぉ……ぉ」
膀胱に溜まっていたオシッコをすべて吐き出し終えると同時に、飛鳥が乳首ローターのスイッチを止めてくれる。
それでもまだ、敏感なところがずっとヒリヒリして疼いてた。
だからと言って自分で触ることはできないし、すでに私の体力は限界で、甘い余韻に浸りながらへとへとになった身体から力を抜いて拘束台にうなだれることしかできない。
「ちょっと片づけるから、気持ちいいのは暫くお預けね」
飛鳥の言葉に返事をする気力もなくて、ただただぼーっとする。
余韻が消え去っていくように瞼を閉じているだけで、いつでも寝られそうだった。
「うわ、夏希汗かいてすごいね。ちゃんと水分も補給してあげないとすぐに脱水になっちゃうかもしれないから、気をつけなきゃなあ。あ、お昼寝するなら、今のうちにしててもいいよ?」
飛鳥は私の様子を気にかけながら、汗とおしっこ塗れの私の身体をタオルで清拭してくれる。
私の身体をきれいにしたあとは、辺りに散乱したおしっこの片付けを始めていた。
いつもなら、プレイが終わったあとは拘束を外してマッサージしてくれるのに、飛鳥は一向に拘束を外してくれない。
「おぉ、んぉ……ッ」
「なに? どうしたの?」
「んぉ、お、おぉ……っ」
飛鳥の名前を呼びながら、唯一自由な手のひらをグー、パー、と交互に動かして、拘束を外してほしいことを訴える。
「大丈夫だよ。あとでおしっこの穴にカテーテル挿入してあげるから、次からは漏らさなくて済むよ。心配しないで」
「ンんッ!? ん、ンんぅッ!」
違う。と声をあげて必死に手のひらを閉じては開く。
「あぁ、お尻のほうの心配してる? そっちにもちゃんと排泄用のアナルプラグ用意してあるから問題ないよ? おしっこもうんちもわたしが管理してあげるからね」
「……ッ」
私の訴えをあえて受け流すかのように、飛鳥は話を勝手に進めていく。
私の意志など何一つ汲み取る気配を見せず、私を完全に物として扱っているのが伝わってきた。
あまりにも不条理で、理不尽な扱われ方に、焦燥感が突如として溢れ出してくる。
「お、おぉおッ! おぉ、ぉおおッ!」
外してほしい。
今すぐにこの鉄枷を外して自由にしてほしい。
こんなに長い時間拘束され続けたのは、拘束衣を着せられて、鉄の檻に閉じ込められたとき以来なのだ。
あのときは玩具を使われることがなくて、狭い空間に閉じ込められて退屈なだけだった。
けれど、今回はなにもかもが違う。
「ンごぉおッ! お、おぅ……ッ、ぅごっ……!? お、おぉおっ!」
「急にどうしたの?」
「おぅぉおッ! お、ごぉおッ!」
鼻息を荒くしながら、必死に喉を鳴らして、外して。と訴える。
完全拘束されてる私にできることはそれだけしかない。
「夏希が漏らしたおしっこ掃除してるから、玩具はあとでね?」
「おぉおッ!? お、ンぉおッ!」
拘束に抗うように声を上げても、何一つ変化しない。
この拘束は、明らかに異常だ。
長い時間を拘束され続けて、その答えに初めて気づいた。
「んぉおおッ! ッ、ぉ……ゴっ……ぉ!?」
だから、声を無理やり出して、外して。と訴える。
なんどもなんども、喉奥の異物にえづいてしまうけれど、それでも声を出して訴える。
「だから、玩具はあとで」
なのに、飛鳥は私の訴えすべてを軽く流してしまう。
そして、掃除が終わってから、お昼のスムージーのときのように水分補給をさせられたあと。
「少しピリっとするから、深呼吸しててね」
飛鳥は完全拘束されている無防備な私のおしっこの穴を消毒液で綺麗にしてから、ローションをたっぷりと塗り込んだカテーテルの先端を尿道へ挿入していく。
「ンぉッ、お……ッ!? おぉ、ぉ……ッ!」
ずりずりと冷たい異物が尿道を逆流してきて、おしっこをしたときに感じるものよりも強いヒリつくような痛みが駆け巡ってくる。
「よしよし、残ってるおしっこがでてきたね」
「……っ」
気がつくと挿入されたカテーテルのチューブから、膀胱内に収まってたおしっこが勝手に流れ出していた。
「このままバルーン膨らませちゃうよ」
それを確認した飛鳥は、さらに数センチ尿道の奥へとカテーテルを挿入してから、おしっこの流れていないカテーテルのチューブに注射器を差し込んで透明の水を膀胱内にあるカテーテルの先端へ流し込んでしまう。
「よし、これで引っ張っても抜けないし、カテーテルの挿入はバッチリだから、もう夏希がおしっこを漏らすことはなくなったよ」
よかったね。と言いながら飛鳥は私の左の太もものところに医療用のテープを貼り付けて、カテーテルのチューブを二枚目のテープで固定する。
そして、おしっこが流れているカテーテルのチューブを股下にある台座の機械へ繋げてしまった。
「次は夏希のお尻にアナルプラグを差し込みたいんだけど……まずは浣腸でうんちいっぱい出してもらうね」
飛鳥は市販の浣腸液が入っている大きなスポイトのような容器をお湯で適温に温めてから手に取り、私の背後へ回った。
「ん、ンん……ッ!?」
お尻から浣腸液を入れられると知ってしまった私の身体は、勝手にお尻の穴を意識してしまって、肛門をヒクヒクさせていた。
「まだ太いものは挿入しないから、心配しなくて大丈夫だよ? お尻ヒクヒクさせて閉じるのは浣腸液入れたあとにしてくれると嬉しいな」
と、飛鳥に言われ油断していると
「んおぉおッ!?」
お尻の穴に細長いものがニョキニョキと入り込んできた。
そして、数十秒の時間を掛けて、何かがじわじわとお腹の中に浸透してくる。
目に見えないから、何をされているのかわからなかったけれど、体温と同じ温度に調整された浣腸液が注ぎ込まれたのだと思う。
にゅるっ、と細長い異物感が外に出ていったところでお尻の穴をきゅっきゅっと圧され「浣腸終わったよ」と飛鳥が教えてくれる。
「これから夏希はうんちしたくなると思うけど、10分くらいは頑張って我慢してね。あ、もしも我慢できなかった場合はもう一回やるからそのつもりで」
「んぉお……っ」
飛鳥はニコニコと私にそう告げて、頭をぽんぽんと撫でるとバケツを股下に設置してから浣腸に使用した道具を片付けていく。
「ンゥ……ッ」
しばらくして、私の身体に起きた反応はお腹の痛みだった。
何かがグルグルとお腹の中で動き回っているような、不快感がゆっくりと強くなっていく。
「ン、おぉ……ッ」
動けない身体で、身をよじることもできず、不快感を逃がすこともできない。
飛鳥に言われた通り、ぐるぐると大腸内で動き回る不快感が外に勝手に飛び出さないように肛門にギュッと力を入れて我慢する。
けれども、時間が経てばたつほどその不快感がものすごく強くなって、私のお尻の穴を内側からこじ開けようとしてくる。
「あと五分だよー」
そんな私へ傍にいる飛鳥が時間を教えてくれる。
飛鳥は私が頑張っている姿を見守るつもりらしい。
「ン、ンふぅ……ッ」
鼻で必死に深呼吸を繰り返して、お腹の痛みに耐える。
全身から嫌な汗が流れ出てる気がするけど、できるだけ気にしないようにする。
「あと二分」
減っていくカウント。
その度に増していく排泄欲に、拘束された身体がこわばっていく。
「んぉおッ!?」
そしたら、プスゥ。と勝手にお尻からガスが噴出した。
ヤバいって思ったけど、まだ漏らしてない。
でも、もう限界だった。
「はい、出していいよ」
「ンおぉお……ッ、おぉ……ッ!」
飛鳥からのOKサインに強張っていた全身の力がお尻のほうに向かって下りていく。
耳に聞こえてくる音は、他人に聞かせるにはあまりにも恥ずかしい音色だったけれども、募りに募った痛みが身体の外へ出ていく解放感はすさまじく爽快で、気分が良かった。
「うんうん、いっぱいうんち出せて夏希は偉いね」
片づけを終えた飛鳥に頭をぽんぽん撫でられる。
「おぉ、お、おぅぉ……ッ」
もう、これ以上何もしてほしくないのに。
はやく、解放してほしいのに。
飛鳥に誉められることは嬉しくて、こんな惨めな姿で喜んでしまってる私の頭はおかしいに違いない。
「それじゃあ、夏希のお尻の穴に弛緩剤打ち込んじゃうね」
「ンんっ!?」
背後に回った飛鳥が何を言っているのかわからず、言葉の意味を考えていると、お尻のあたりでチクっと痛みが走る。
痺れるような痛みがジクジクと肛門の辺りを覆っていって、急激に感覚が曖昧になる。
お尻のところを飛鳥に触られているような気がするけど、何をされているのかわからない。
まるで、お尻だけが自分の管理下を離れたみたいで、怖くなる。
「あ、ごめんね? 説明してなかったけど、今から弛緩剤でゆるゆるになってる夏希のお尻の穴にこのアナルプラグを挿入れちゃうから、ちょっと深呼吸してて」
「ンーーーッ!?」
飛鳥の手に抱えられていたのは、オタマジャクシを手のひらくらいの大きさにしたような物体だった。
どう考えてもお尻の穴を通り抜けるには不可能な形状をしているそれに潤滑液を塗り込んでから、飛鳥は私のお尻の穴へその異物をグリグリと押しつける。
「ン、んんッ!? んお、おぉッ、お、おぉおおッ!?」
ずぶ、ずぶ、ずぶぶぶぶッ。
明らかにおかしな異物感がお尻の穴を飛び越えてお腹の中に入ってくるのに、痛みはなかった。
それどころか、逆流するように肛門の中がずぶずぶと擦られて、経験したことのない快楽に襲われる。
「んお、ぉおッ!?」
そして、直腸の辺りでずっしりとした重みが動きを止めると、私の身体に強い排泄感が湧き上がってきた。
「お、ぉおおッ!? んぉおっ、おぉおッ!」
半ばパニックになりながら、鼻で深い呼吸を繰り返しつつ、お尻のほうに全身の力を集中して、うんちをするときみたいにいきむ。
けれども、いきんでも、いきんでも、お尻に残り続ける強い圧迫感は一向に消える気配がない。
「夏希は頑張ってアナルプラグをお尻からひり出そうとしてるみたいだけど、今の夏希の肛門は弛緩剤で力が入らないから、わたしがアナルプラグを抑えてるうちはどれだけ頑張っても意味ないよ? それに、夏希のお尻が元の力を取り戻したころには、弛緩剤でゆるゆるになった肛門よりもお尻の穴は広がらないから、夏希がどんだけ踏ん張ってもこのアナルプラグはお尻からは抜けなくなっちゃうんだよ」
「んぉおおおおッ!?」
「でも心配ないよ。このアナルプラグにはお腹の中に溜まった排泄物を流しだすための排泄溝があるから、あとは定期的にそこへ浣腸液を流し込むだけで夏希はいつでもうんちできるからね。まぁ、浣腸液を流し込むだけ流し込んでそのままにしておくことできちゃうんだけど……それはそのうち試してみよっか?」
「ン、んぉッ、おぉお……ッ!?」
教えられる事実に声を上げても、それに抗う術は私にはなかった。
「よし、抜けなくなったね」
暫くすると、弛緩剤の効力は消え去り、私のお尻は元の感覚を取り戻していた。
「おぉ、お、んぉ……」
お尻の中に感じるずっしりとした重たい感覚は消えることなく健在で、お腹の中にとどまっている。
おまけにお尻の穴からはアナルプラグのしっぽが飛び出していて、どれだけ私が肛門に力を込めてもその違和感はお尻の穴を広げたまま残り続けていた。
「じゃあ、尿道カテーテルと同じようにアナルプラグも排泄管理の機械と繋げちゃうよ」
飛鳥は台座に内蔵されている機械とアナルプラグをホースで連結してしまう。
それから機械に対して何かの操作をすると、全てをやり遂げたような爽やかな笑顔を作っていた。
「これで夏希のおしっこもうんちも、わたしが設定した時間にならない限り排泄できなくなっちゃったよ。さっきみたいに部屋を汚すこともないから、もう心配ないね」
「んぉ、おお……っ、お、おぉ……ッ!?」
もう、私は自力でうんちをすることもできなくなってしまったらしい。
身体は台座に磔にされ、動くことも喋ることもできないというのに、食事も排泄も管理されてしまったら私にできることは何も残らなくなる。
もう、これ以上、私から何も奪わないでほしい。
これ以上何かを奪われてしまったら、本当に置物になってしまう。
「さてと……そろそろ夏希のことを生オブジェらしく放置してみようと思うんだけど、いいかな? どうせ、鉄枷は二度と外せないし、早いうちから色々試しながら夏希の様子を見てみたいんだよね」
いま、飛鳥はなんて?
何を外せないの?
「おぉおッ!? んぉ、おぅごッ……、おぉおッ!」
「あぁでも、夏希が暇しないように玩具の用意はしておいてあげるから安心して」
「おぉッ!? お、ンおぉおッ!?」
遠慮しないで。って感じで、ずぶずぶに濡れているおまんこへ強制的にディルドが挿入されていく。
そのディルドは、台座から真上に向かって突き立てられるように長い棒の先端にアタッチメントとして装着されており、台座に固定されてしまったディルドは私の股下から真っすぐおまんこを串刺しにしてしまっていた。
お尻の中とおまんこの中の両方からお腹の中を満たされて、もう、わけがわからなくなる。
なのに、飛鳥はそれだけにとどまらず、無防備にさらしたままのクリトリスにも専用のバイブを取り付ける。それはクリトリスだけを摘みとるように設計された吸引バイブだった。
「夏希がどれだけゆるしてぇ〜って懇願しても、玩具は絶対止めてあげないから、これからは乳首もおまんこもずっと気持ちいいままだよ。よかったね」
ピッ。
「おぉおおッ!?」
乳首、クリトリス、おまんこ。
それぞれに設置された玩具が一斉に動き出す。
ずぶ、ずぶっ、ヴぃん、ヴぃん、じゅる、じゅるるッ、ヴヴヴヴヴッ。
「んぉ、ぉおっ、おおおッ!? ンごッ、お……ッ!? おぉ、おぉおッ!?」
シリコンブラシが乳首をジョリジョリと擦り回し、クリトリスはじゅるじゅると吸い上げられ、おまんこの中はぐりぐりとディルドに掻きまわされる。
気持ちいいことだけで思考が埋め尽くされて、何を訴えようとしていたのか忘れそうになる。
「ん、ンんッ……! んぉお、お、おぉぉおっ!」
だから、飛鳥に助けを求めるように必死に声を上げて訴える。
なのに、飛鳥は――
「ホント、夏希ってば可愛いよね。自分から生オブジェになりたい、なんて言い出してさ。望み通り願いを叶えてあげたら、必死になってわたしに助けてを求めてる。でもね、夏希は生オブジェなんだから、何も考えなくていいんだよ? あとはわたしが夏希の面倒を一生見てあげるから、ね?」
異物越しに私へキスをして、大好きだよ。と頭をなでなでしてから、離れていく。
「ン、んぉおッ!? お、おぉおッ!?」
待って。待って。と声を上げても、リビングから立ち去っていく飛鳥の姿さえ追うこともできず、私は与えられた快楽にどっぷりと浸かるしかない。
私に許されているのは、与えられた愛を享受することだけ。
「お、おぉッ!? おぉおッ……おごっ、ぉんぉおおッ!?」
あまりにも現実から逸脱した状況に、私の脳みそは気持ちいいことだけを考えようと思考をドロドロに溶かしていく。
だって、こんな絶望的な完全拘束を施されて、玩具でめちゃくちゃに責められたら、誰だって何も考えられなくなる。
身体を拘束台に磔にされて、一切身動きが取れずに排泄する手段さえも管理されて、敏感なところは玩具責め。
逃げ出したいのに、逃げ出せず、理不尽に、一方的に、不条理に、与えられるものすべてを強制的に受け入れるしかない。
そこに私の意志など何一つなくて、ただそこに在るものとして扱われるだけ。
私は飛鳥に所有されている物に過ぎないのだ。
物は物らしくそこに在り続ければいい。
だから、気持ちいいことだけを考えて、ただそこに存在するだけでいい。
それで――最後はどうなるの?
「ん、ンごッ、んぉ、おぉおッ!? おぉおおッ!?」
悦楽の隙間を縫って、身体が悲鳴を上げるように暴れ出す。
手足をガッチリと拘束する鉄枷はピクリともしない。
ヴぃん、ヴぃん、ヴぃん。
「ン、んんッ!? んお、おぉッ、お、おぉおおッ!?」
じゅる、じゅるるッ、ヴヴヴヴヴッ。
「ンごぉおッ! お、おぅ……ッ、ぅごっ……!? お、おぉおっ!」
ずぶ、ずぶっ、ぐりっ、ぐりっ、ぐりッ。
「お、ぉぉおッ!? おごぉおっ!? お、お、お、ぉおッ、おぉぉおおッ!?」
なのに、玩具に無理やり敏感なところを責められて、なんども、なんども、喘ぎ声が漏れる。
もう、イキたくないのに、拘束された身体はそれを受け入れるしかなくて。
ずぶ、ずぶっ、ヴぃん、ヴぃん、じゅる、じゅるるッ、ヴヴヴヴヴッ。
「ンぁッ、おぉ、ぁ、ああ……!? ~~~~ッッ!?」
やがてやってきた大きな波に意識がさらわれて、思考が真っ新になって消える。
「おぁ……ぁ、ぁ、おぉお……ッ!? お、ンおぉおおおおおッ!?」
ふわふわと多幸感を満喫していたら、急速にそこから振り落とされて、芽生えだした思考をかき消すように、さらなる波が襲い掛かってくる。
「ン、んぉおッ!? お、おぉおッ!?」
それが、なんども、なんども、繰り返される。
終わらない。
終わってくれない。
飛鳥が玩具を止めてくれなけば、私はずっと玩具にめちゃくちゃにされる。
こんなに何度も、なんども、イキ続けてたら、頭がバカになっちゃう。
このままだと本当に、私がおわっちゃう。
何も考えられないまま、玩具に脳みそ狂わされちゃう。
助けて。
もう、ゆるして。
はやく、解放してえ!
「んぉおおおッ!? おお、ぉお、ンおぉおおッ!?」
手足にいっぱい力をこめて、鉄枷を外そうとする。
玩具のせいで、うまく力が入らなかったりするけれど関係ない。
このままずっと拘束されながら、玩具に弄ばれ続けるなんて嫌だ。
自由になりたい。
私も飛鳥みたいに自由になりたいよお!
「ン、んぉおッ!? お、おぉおッ!?」
絶頂を繰り返す身体に反抗するように、手足に力を込める。
ずぶ、ずぶっ、ヴぃん、ヴぃん、じゅる、じゅるるッ、ヴヴヴヴヴッ。
「~~~~~~~ッ、ッ!?」
なのに、ビクともしない。
何一つ動かない。
私の力では、絶対に外せない。
「おぉ……ッ!? ン、おぉッ、お、おぉおおおおッ!?」
そして、何度目かわからない絶頂に、意識が真っ新に溶けていく。
ずぶ、ずぶっ、ぐりっ、ぐりっ、ぐりッ。
じゅる、じゅるるッ、ヴヴヴヴヴッ。
ヴぃん、ヴぃん、ヴぃん。
それでも玩具は動き続け、私の身体を弄び続ける。
飛鳥の所有物に成り果てた私という生オブジェがどれだけ許しを請うても意味はない。
これは、これからもずっと続くのだ。
だって、これは――私が望んだことなのだから。