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Symbiotober2023 : 7日目の Plantお題になります。 

おじさんが植物と融合してハッピー☆ になりますが興に乗っちゃったので

お話まで書いてます… 


FurAffinityに載せてる英語版がVersion3,

(https://www.furaffinity.net/view/54062629/)

そしてこれがVersion4の最終稿日本語版です。

拙い文章ではありますがよろしければどうぞ。

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デビッドは、自宅の広い庭にある自慢の家庭菜園の手入れを終えた後、しばらく音信不通だった親友のカールから送られてきた荷物のことを思い出した。


カールは植物学者で、仕事の都合でアマゾンに長期滞在していた。

よくメールや電話でやり取りをしていたが、数週間連絡がなく心配をしていたので、その荷物が届いたとき、デビッドは友人の無事に安堵した。


荷物からは数粒の大ぶりで艶めかしい種と、一枚の手紙が出てきた。


『久しぶり、デビッド。しばらく連絡できなくてごめん。生活に大きな変化があって忙しかったんだ』


それから雑談を挟んで、最後に種について触れられていた。


『添付した種を植えてみてほしい。 過剰といってもいいぐらい栄養を与えてくれ。そちらの気候でも育てることが出来るといいんだけど…。 僕はこれのおかげで植物のことをより深く理解することが出来たんだ。 是非君にもこの体験を味わってほしいんだ 』


何だか胡散臭い最後の言葉にデビッドは眉をひそめた。

この種は検疫を済ませた真っ当なものなのだろうか…? だが、カールは植物の扱いには厳格だし、問題はないだろう。

デビッドはそう考え、家庭菜園から離れた一角に小さな畑を作り、土に栄養剤を植え種を植えてみた。


数日後、濃い緑色の芽が土から顔を出した。 それだけならまともだが、その芽は何か引き寄せられるような、得体の知れない強い生命力を感じさせ… さらに芽の周りに蔓までが伸び始めた。

そして芽と蔓は日に日に太く長く成長を続け、今ではそこに水をやるのに、周囲に広がった蔓を踏まないように注意しなければならないぐらいだった。


ラフレシアのような巨大な花が咲いたらどうしよう? カールはそこまで非常識じゃないはずなんだが… 手紙に指示された通り植物用栄養剤を使っていたがやめた方がいいかもしれない。 デビッドはそんな風に考えながら畑の中央で水を撒いていた。


靴に何か触れてくるものがあった。 見下ろすと、土に半分埋まっていながらも、不自然なほどの艶を放つ蔓があった。

何だ? そう見ている間にも蔓が急速に成長し、蛇のように土の上を這いまわり始めたのだ。


こんなの普通の植物じゃない!!

デビッドは恐怖にかられて、慌てて畑から出ようとした。

だが、蔓は逃走を阻む意思があるかのようにデビッドの足首に巻き付きバランスを崩させると、さらに周囲の蔓たちまでも一斉に動きだし、デビッドの足に、やがて胴体にまで這い上り絡みついていった。


デビッドはまだ自由な両手で蔓を引っ掻き、力いっぱい引っ張ったが、滑らかな蔓は柔軟かつ強靭なゴムのような感触で傷一つ付けられず、それどころか両腕までもが絡み取られる始末だ。


「誰か! 助け―――」

叫び声を上げようとした瞬間、その口に蔓がねじ込まれ、吐き気を催すほどの強烈すぎる青臭い匂いと味が口中に広がる。


やがてデビッドの体は完全に蔓で包まれ、ずぶずぶと地中へと引きずり込まれていった。

暗闇の中、視界が閉ざされる。 狂いそうなほどの恐怖に駆られる中、口内の蔓を乱暴に噛み切ろうとしたが、ゴムのような厚い肉に歯が沈むだけで、表皮を破ることすらできず、さらに濃い緑の味がするだけだ。

蔓はそんな抵抗を無視し、ねっとりと舌に絡みつきながら喉奥へと侵入してくる。


デビッドは生理的反射でむせたが、蔓はお構いなしに耳や鼻の穴にまで侵入していった。 さらに服の下へと這い潜ると、臍の穴へと侵入してきた。

体内へ侵入してくる異物の強烈な不快感にデビッドは激しく身をよじり、くぐもった悲鳴を上げ、暗闇の中で絶望の涙が流れる。 そこへさらに尻とペニスの穴に同時に蔓が突っ込まれると、あまりにも激しい刺激に脳が悲鳴を上げ、デビッドは意識を手離した。


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デビッドは暗闇の中で目を覚ました。 時間の感覚はあやふやで、どれぐらい経ったのか分からない。

自分がまだ生きているということをぼんやりと自覚するが、まだ全身の穴が蔓で侵されているこの状態で、生きていることが幸運なのかは分からない。 …だが、先ほどまで感じていた不快感がやわらいでいるのは唯一の救いだ。

呼吸も出来ていないはずなのに、何故か息苦しくない。


さらに、全身の隅々に何かが繋がっているような感覚があった。 もし灯りがあれば、デビッドの全身、指先や足、体中の皮膚に無数の細い蔓が刺さり、毛穴に入り込み体内に侵食しているのが見れただろう。 衣服は全て溶解液か何かで溶かされてもいた。


デビッドは自分の皮膚の下、血管、肉の中、頭の内側にでさえ、無数の異物が蠢いているのを感じていた。 しかし麻酔をかけられたように痛みはなく、不快どころか奇妙なくすぐったい心地よさがあった。

だが同時に、自分はこの植物に生きたまま食われているのだろう、食虫植物のように彼を栄養源として取り込んでいるのだろう、という絶望的な想像をするのは難しくなかった。 反抗したいが、蔓に繋がれた手足はわずかにピクピクと震わせることしかできない。


'食べない'


'安心して'


突如、デビッドの頭の中に意思のようなもの瞬いた。 言葉ではない、もっと直接的に響いてくる何か。

一体なんだ!? 目を見開いたが、暗闇に変化はない。


'落ち着いて'


'大丈夫'


奇妙な伝達はシンプルで何度も繰り返された。 それを聞くたび、絶望感に包まれていたデビッドの心は妙に安らぎ、催眠術をかけられたように夢うつつに落ちていった。


デビッドは栄養を吸われていると思っていたが、実際には逆だった。 植物は今まで世話をされてきて蓄えた栄養、さらに今現在も地上に伸びたままの蔓が受けるエネルギーを、体内中に張った根を通じてデビッドに送り込んでいたのだ。

滋養豊かな大地の力・日光・雨・酸素の自然エネルギーが、異様に生命力溢れる植物によって数倍に増幅され、デビッドに注ぎ込まれていく。


デビッドは半覚醒状態のまま、時折襲ってくる強烈な快感に何度も目を覚ました。

それは全身の筋肉が張りつめ、膨張したり、分解されるような感覚であったり―――

蔓に繋がったままのペニスが限界を超えて激しく勃起するような感覚であったり―――

自身が無数の快楽の蛇となって体内で身を絡め合うような感覚であったり―――

それが過ぎると、彼はまた心地よい眠りに沈み込んでいく。


繭のようにデビッドを包む蔓は、さらに体内へと潜り、同時に彼の細胞と溶け合い、融合していく。

細胞一つ一つが犯されていくような感覚は気持ち良く、寝ぼけた表情にうっとりとした笑みを浮かべていた。

もし口が塞がれていなかったら嬌声を上げ続けていただろう。


激しい変化に伴う刺激による覚醒と眠り、侵食と融合。 そのプロセスは2週間続いた。周囲に広がっていた蔓はやがて全てデビッドの体内へと吸収されていき、デビッドはそれらの栄養全てを吸ったものとして実ろうとしていた。


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'起きて'


そして再び、意識が閃いたとき、デビッドは完全に目を覚ました。


いつの間にか、デビッドを拘束していた植物の繭は消えているようで、身体は自由になっていた。

今まで一体何が…? デビッドは思い出そうとしたが、地中に引きずり込まれた後は心地よい夢の中の出来事のようであり、はっきりしない。


そうだ、早く外に出ないと!

デビッドは慌てて両手で周りの土をかき分けた。しばらく土の中にいた割に、体中に力が漲っている。 地表は思ったよりすぐそこにあった。 眩しい日光が差し込んでくる。

土の中から首だけ出し、デビッドは再び生きて太陽の光を拝めたことに歓喜した。


太陽の光を浴びたのは久しぶりに感じられ、妙に気持ちが良い。 デビッドは大きく口を開け、深呼吸する。


周囲の匂いがやけにはっきり感じられるのはしばらく鼻が塞がれていたせいだろうか? 濃厚な土の匂い、遠くの森の伊吹、濃厚な草の香りを感じる。 自分の好きな香りだ。 そしてそれに混じって、近くから悲しみの匂いがする? なんだこの感覚は?


デビッドは自問した。

体感覚が変なのは、埋められていたせいだ、というだけではなさそうだった。

今、口で息を吸って吐いているが、それが既に違和感がある。 実際に口を閉じてみても、皮膚自体が呼吸しているという気がする。

太陽の光は暖かく心地よいが、それ以上の何かを与えてくれているという気がする。 …なんというか、美味しさ… 栄養… そんなものを。

それと同じようなものを周囲の柔らかい土からも感じる。 違和感だらけなのに、体中には活力が漲ってくる。

埋まったままのペニスが勃起していき、土の中をえぐるのを感じる。 気持ちがいい。

それになんで裸なんだ? でも、それもまた自然に思える… 一体さっきから何だこの感覚は!?


デビッドは腕を地中から引き抜いて… そして小さな悲鳴を上げた。

出てきたのは太く逞しい、緑色のつやつやとした、彼を地中に引っ張り込んだ数本の長い蔓だったのだ。


'これが新しい腕だ'


何かが頭の中で囁いた。 人間的な理性がそんな馬鹿な、と叫ぶが、デビッドの感覚は既にその新しい「腕」の使い方を理解していた。


「嘘だろ、こんな… ありえない」


3本の蔓は肩のあたりからほどけ、うねうねと骨もなくのたくっていたが、自由に動かすことが出来た。

蔓同士をこすり併せるとそれが自分の一部という確かな触感があり、ゴムのように滑らかなそれは妙な心地よさを感じる。


「俺の、身体はもう…」

'そうだ'


手を握るような簡単さで、3本の腕の蔓はごく自然に絡まりあうと、ゴムが軋むような音とともに人間の腕に近い形状に編み上げられていく。 丸太のように太く、筋肉の塊のような緑色の腕だったが。


蔓の両腕に力をこめ、デビッドは地中から一気に自分の身体を引き上げた。

そうしてデビッドは立ち上がり、自分の身体を見下ろし… 今度は言葉も出なかった。


大胸筋は逞しく山のように盛り上がり、ぱんぱんに栄養の詰まった果実を思わせる滑らかなカーブを描いていた。

その下にある腹筋もぼこぼこと隆起し、身動きするとぎゅぎゅっと軋むような音をたて圧迫しあう。

両足も腕と同じように複数本の太く逞しい蔓で編まれ、人間の四肢に似た、しかし歪なシルエットを作っている。 蔓の先端は手や足の形に変形するわけでもなく広がり、体重を支えている。

全てが滑らかな美しい緑色で、土の中から出てきたばかりにも関わらず、猛烈な光沢を放っていた。


両足の間には、メロンサイズにまで成長した巨大な睾丸がぶら下がっていて、皺のない球は緑の宝石のように輝いている。 ビール瓶以上の長さと太さに成長した巨大なペニスは先端が蔓のように細くなり、トゲまで生えている。 その怪物じみた性器のシルエットをみるだけで妙に興奮し、気恥ずかしくなり、目をそらしてしまう。


全身が硬質そうな輝きを帯びる筋肉の塊のようになっている割に、そのゴムのような肉は異様に柔軟だ。 彼は腹筋とは背筋をひしゃげさせながら、上半身を180度回転させ、たっぷりデカく膨らんだ自分の尻さえ見おろすことが出来た。


デビッドは呻きながら両手の蔓でつるつると頭を撫でる。 鼻と耳が無く、口と目だけがある。

顎が僅かに前にせり出し、小さなマズルのようになっているが、全体の形状はがっしりとして、滑らかでシンプルになっている。 牙が生え、舌までもが蔓になっていた。

デビッドは両手をくっつけて横に広げて、滑らかな表皮に反射する自分の顔を見返す。 蔓の曲面で歪んでいるが、目は黄色くぼんやりと発光し、頭に髪はなく、眉や髭など、毛があった場所は代わりに濃い模様のようになっていて、わずかに元のデビッドの面影を感じさせる。


「怪物だ、俺は植物の怪物になっちまった…」

デビッドは震えて呟いた。 もはやその姿は人間のデビットとは言えなかった。


'素晴らしい身体だ'

再び頭の中で何かが囁く。 そして今はそれが何かも分かりかけてきた。 地中で彼の脳に侵食してきた植物たちの意思であり、今ではデビッドの一部、本能のようなものになっているのだ。


あの種から発芽した、異常な生命力を持つ植物は捕らえた人間を食べるのではなく、融合し、全ての栄養を与え、造り替え、成長させ、果実として実らせる。 自分はもうあの植物そのものであり、その果実なのだ。

栄養にあふれた豊かな緑の筋肉の巨体を揺らしながら、蔓でできた足で歩き回り、思考する、植物生命体になってしまったのだ。


デビッドは理解したが、混乱しきっていた。

身体の奥底から、素晴らしい果実になれたという誇らしい喜びが湧いてもくる。 だが、あまりに異常な変異に未だ人間としての理性は悲鳴を上げていた。

だが…

デビッドは再度自分の身体を見下ろした。 つるつるの緑色の巨体は美しい光沢で輝いている。 デカすぎる胸筋に蔓の指を押し付ける。 高密度の植物繊維で編まれた筋肉はゴムのような弾力と滑らかさで、すさまじい力を内包しているのが感じられ… 何より気持ちがいい。

「ホントに… すごい身体だな…」

熱っぽいため息が出る。 腕の触手が体中に伸びていき、弾力のある筋肉にその先端を沈めさせ、その触り心地、快感を楽しみ始めていた。


自分は一体何をしているんだ? と理性が押しとどめようとするが、パワフルな全身から湧き上がる万能感、さらに今、全身で浴びる日光がもたらす強烈な多幸感はデビッドの悲壮感をやわらげさせ…

ざっくり言うと、日光は今のデビッドにエネルギーと酩酊感を与え、エロい気持ちにさせ始めていたのだ。


ペニスが勃起していくのをぼんやりと意識し、デビッドはついに股間に触手を這わせ… だが再び、悲しみの匂いのようなものを感じとると、デビッドはハッと酩酊感を振り払い、視界をさまよわせた。


そこには長い間放置され、ほとんど枯れかけている自分の菜園が広がっていた。

「そんな!」

身内な友人が死に瀕している知らせを受けたような、激しい衝撃がデビッドを襲った。

以前に作物を枯らしそうになって気落ちしたことは何度かあったが、比べ物にならない程のショックだ。


デビッドはふらふらと菜園に近づく。 悲しみの匂いは濃くなり、さらに声までもが聞こえてきそうだった。

「ごめんみんな、ああ、どうしたら…」

声が震える。 自分でも思ってもみないほどに動揺している。 何故そんなにも? という疑問さえ頭に浮かばない。


'兄弟たちに栄養を分け与えるんだ'

「えっ? いやだめだ、こんな所で…」

本能が囁く。 デビッドは一瞬その方法が分からなかったが、その知識は既に根付いていた。

だが理性がその行為を拒んだ。 死に瀕した友を救うためとはいえ、屋外でそんなことをするわけには…

しかし作物たちの悲鳴を前に、本能が身体を勝手に動かした。腕は複数本の蔓にほどけ、彼の全身を先ほどより強烈に愛撫し、そのうち一本は彼のたっぷり膨らんだ尻の谷間に押し入ろうとしていた。


「やめ、そんな、あっ!」


尻穴を愛撫され、今までで感じたことのない、頭の裏側がひっくり返りそうになる快感が尻奥から迸る。

ペニスはあっという間に絶頂を迎え、先端から薄い緑色をした半透明の粘液を勢いよく吹き出した。

びゅるっ びるるるっ!!

「おほっ おああっ!!」

デビッドは何度も矯正をあげ、そのたびに菜園に滋養に満ちた精液を振りまいていく。

だがそれは人間の精液ではない。 エネルギーが凝縮された特別な栄養剤だった。


枯れかけていた作物たちは、まるでビデオを逆再生するような異常な速度で瑞々しさと本来の鮮やかな色を取り戻していく。

現実的ではない、CGのような光景にデビッドは呆然として何度かまばたきをした。

だが作物たちから感じ取れる歓喜の歌と喜びの香りに囲まれ、やがて緑色の顔に満面の笑みが広がっていく。

そして気恥ずかしさも忘れ、自らの意思でペニスをさすり、尻穴の性感帯を刺激し、棘のようにピンと立った乳首をいじり始めた。

「ハァッ、 あっ、 みんな、もっと俺の栄養を受け取ってくれぇっ!」

器用な触手のような腕の蔓に感謝しながら、デビッドはさらに喘ぎ声を漏らし、それぞれの箇所から大量に栄養精液を吹き出した。

それを浴びた作物達は本来あるべき大きさすら越え、過剰に強く逞しく成長していく。 その表面には今のデビッドの皮膚と同じような光沢が浮かんですらいた。


「ああ、みんな、よかった…」

デビッドはペニスをさする手を止め、足の触手を崩し地面に近づくと、心からの喜びを込めて作物にキスをしていった。 作物たちも喜んでいるのが感じられた。 植物たちの喜びは今やデビッドの喜びでもあった。


先程まで派手なオナニーをしたばかりだがもう恥ずかしさはない。今の姿への嫌悪感ももうない。 作物たちの元気になった姿を前に、自分が素晴らしいことをしたという満足感があった。 自分は真に植物たちの友となったのだ。

粘液に塗れた自分の手の蔓を舌で軽く舐めると、口の中には強烈な草の匂いと甘い蜜の味が広がった。 今のデビッドにはとても好きな味と匂いだ。


エネルギーを少し消耗はしたが、日光はデビッドの皮膚に吸収され、瞬く間に超高濃度の栄養に変換された。 落ち着いたはずのペニスもすぐに元気になり、性欲を高まらせた。

デビッドは地に横たわり、気持ち良く日光を浴びながら周りの作物たちに見せつけるかのように、ためらいなく自分の肉体に蔓を伸ばし始めた。 が、

「そうだ、家の方にも植物たちがいる!」

と気付くと、跳ね起きてすさまじい膂力で駆け出して行った。


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数日後、日が沈んでからデビッドは冷たいシャワーを浴び、全身の粘液を洗い落とした。

全身に水分が染み渡る気持ちのいい感覚とともに、日中の高揚感が覚め、弱まっていた理性が戻ってくる気がする。


日中に屋内にいたとしても、部屋内を照らす太陽光だけでエネルギーを充填しつつもすぐにエロい気分になってしまって、オナニーを始めたくなってしまったりするのだ。


そのせいで、家の周囲の植物は急成長し、外壁には緑のカーテンが出来上がりつつある。

室内の鉢植えや観葉植物たちも、天井に届くほどに元気に育っている。

今のデビッドにとって快適な環境ではあるのだが、このまま進行してジャングルのようになれば、近隣の住人たちが姿を隠している彼を怪しく思うのは必至だろう。

なのでもうちょっと抑えないといけないのだが… 本能の強くなる日中は、植物たちを無制限に育てたいとペニスを震わせてしまう。


デビッドはシャワーから出て、柔らかなタオルで身体を拭く。 鋭敏な皮膚感覚はその接触だけでちょっとくすぐったく、気持ちよい。

そして裸のままPCデスクの椅子に座る。 椅子が重みで軋んだ。

どうにか肌を隠して外出できないかと服を着ようと試してもみたが、今の皮膚にはやたら不快ですぐに脱いでしまった。 それからはずっと全裸で、その方が自然に感じるようになってさえいる。


家を離れ野山に籠っても今の身体なら問題なく自由きままに暮らしていけるだろう。

だが人間の文明の便利さからは離れがたいというのも正直なところだ。

デビッドは小さくため息をつき、そんな文明の利器の一つであるPCを起動し、力を入れすぎないようマウスを繊細に蔓で操作し、約束していたWebのチャットルームに入る。 ウェブマイクとカメラの角度も蔓で調整した。


しばらくすると、デビッドに種を送った張本人である親友のカールが入室してきて、その姿がモニタに表示された。

デビッドは開口一番、皮肉をとばそうと心に決めていた。 おいカール、お前のくれた種のおかげでこんな身体になっちゃったぞ。どうしてくれる?

だが開いた口はあんぐりと開いたままで言葉は出ず、代わりに滋養豊かな唾液をこぼした。


『ああ、デビッド、無事融合できたみたいだね。 ああ、うん、すごくいいなぁ、調子はどう?』

「す、 すごく、 イイ……」

予想はしていた。 既にカールも植物生命体になっているだろうと。 だが、その規模は予想を遥かに超えていた。

カールは上半身を画角に収めるべく、距離を離してカメラをセットしているようだったが、それでもその巨体はカメラから溢れんばかりに筋肉で盛り上がっていた。 図体はデビッドよりさらに一回り大きく、皮膚の色は青みが強めだ。 頑強だが、元のカールの面影をわずかに残す頭部には4つの瞳が淫猥に輝いている。

記憶の中のカールとかけはなれたその姿はデビッドを圧倒し、何より同族の姿はデビッドを予想外に興奮させた。

デスクの天板の裏にデビッドのペニスががつんとぶつかり画面を揺らす。もし日中だったらモニターの映像とわかっていても舌を画面に這わせ、ペニスをモニターに突き刺していたかもしれない。


それはカール側も同様のようで、うっとりとした目つきを画面越しに投げながら、二本のペニスを鞭のようにしならせていた。 次の瞬間画面が緑色の半透明の粘液でぼやけ、カールは慌てて蔓でふき取ったようだった。


それから二人は時間を気にせず話し合い、デビッドは色々なことを聞いた。

あの種は、ジャングルに落ちた隕石の傍で見つかったものでだということ―――

それを育て変異したカールは怪物として追われたが、今は彼を認める特殊な組織に所属しているということ―――

カールとの色の違いは種を育てた土壌の違いだろうという予測―――

そして体型の違いは、カールも変異したてはデビッドに近い体型だったが、さらに成長していったということ。 自分たちはいまでも「完熟」しているわけでもなく、デビッドもそのうち筋肉がさらに成長し、2本目のペニスが生えるであろうということ―――


デビッド側から、種を植えてから融合までの経過のことをカールに聞かせている最中、4つの目を学術的好奇心に輝かせながらもペニスと乳首をさすっていた。

カールは元々小柄で、猥談をするとすぐに顔を赤くするようなシャイな友人だったはずで、その変化はデビッドを驚かせたが、

そんなデビッドもデスクの下で棘だらけの硬いペニスをさすっていて、既に床は粘液でべちゃべちゃになり、草のカーペットが生まれようとしていた。


ほとんどポルノチャットと化した通話は夜中まで続いたが、

最後にカールは今、とある砂漠の緑化プロジェクトに参加していて、デビッドにもそこに来て欲しいということを話した。

デビッドはモニタにかぶりつかんばかりの勢いで「行きたい!」と答え、カールはにっこりと笑った。


『そう言うと思った。僕も君に会いたくてたまらないよ。 3日後の夜に組織の方から迎えが行くから、あまり目立たないように待っててね』


チャットは終わり、PCを閉じてため息をつく。

家の友人たちも出来るだけ連れて行きたい、だが出来るだろうか…? そんな風に理性がぼんやりと考える中、夜中で弱まったはずの本能がはっきりと告げていた。


カールに会いたい。 そして交配して『種』を作りたい。


「しかし… 迎えが来るまでの3日間、耐えられるかな…」

カールの姿を頭の中で思い返すと、ペニスをさする蔓が止まらない。

部屋の床一面は足首まで埋まるほどの雑草のカーペットになっていた。


おまけです。 カール氏予想図。


というわけで外来種をなんとなく植えたりするとこういう事になっちゃうぞ

という環境問題を意識した作品になります。 うそです。

相変わらず長くなってしまいましたが

読んでくれてありがとうございます〜

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