柔らかゴムにゃんになっちゃった (Pixiv Fanbox)
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「それでは、今日はこの首輪を着けてみたいと思いまーす」
トーマスは金色のリングをスマートフォンのカメラの前に差し出した。 上半身は裸で、下半身はスパッツ一枚を着ているだけだ。
リングは薄い帯状の輪になっており、黄金で出来ているように私室の明かりを反射してぎらぎらと光っていたが、
内側の側面は黒く、引っ張るとぐにぐにと伸びるあたり、実際は何か別の素材のようであった。
「これは胡散臭い骨董品屋で手に入れたヤツなんですが、なんでも呪われているらしいんですね。
この輪っかは首輪なんですが、身に着けると… なんだっけかな、何かの… ゴムと快楽の神に服従を誓うという意味になるらしく?
永遠に奉仕者として仕えなければいけなくなるらしいんですね。 はは、ゴムと快楽の神様って何なんでしょうね?」
トーマスは小馬鹿にしたように小さく笑って、指先でくるくると輪を回した。
「というわけで今日はライブ配信でこれを着けてみたいと思いま―す。」
ライブ動画配信中のスマホカメラに向けて笑顔を向けながらも、内心で前回の呪いのゲームに比べればいまいち地味だな、と思っていた。
トーマスは駆け出しの動画配信者だ。
さびれた廃墟を探検したり、呪われているというスポットに赴いたり、オカルトアイテムを入手しては実際に試したりしている。
今まで本当に不吉な事が起こったことはないが、ちょっとした映像演出を加えてそれっぽい動画を作っているがチープなもので、
むしろホラー的な何かにおちゃらけた対応や解釈をする動画という方向性になりつつある。
だがそれにしてもこの首輪は厳しいかなぁ、とトーマスは思う。
金色のリングは汚れの一つもなく、新品そのものといった輝きをしており、オカルトグッズらしいおどろおどろしさはまるでない。
ライブ配信につくコメントも何だか微妙な反応だ。
正直これはいまいちな配信になるかもしれない、という内心をおくびにも出さず、トーマスは首輪をぐっと伸ばして頭をくぐらせると首元まで通す。
その途端。「ううぅっ」とトーマスは呻き、身をくねらせながら空いた片手で自分の素肌をさすり始めた。
「か、身体が熱い…… なんか…… どんどんえっちな気分になってきたぞ…」
カメラに向かって精一杯色っぽいような表情を作るが、耐えきれず半笑いになってしまう。
「ってそんなわけあるか! ゴムと欲情の神様ってなんだ!」
1、2件でも冷笑系の視聴者コメントがついていればお慰みなのだが… 思ったよりコメントがついている。
『首輪、なんか動いてないか?』
『その黒いの何?』
『加工アプリ使ってるんじゃないの』
何を言われているのか分からなかったが、首筋にひやりと、濡れたような何かが触れる感触があった。
スマホで撮っている自身の映像、その首にかかった金色のリングの内側から、黒いぬらぬらとした粘液がにじみ出て、首や顎に広がりつつあった。
「な、なんだぁ?」
慌ててリングを引っ張り粘液ごとはがそうとするが指先が滑りうまく掴めない。
そうしている間に、首回りに余裕があったはずのリングの径が縮まり、ぴったりと首に張り付いてしまう。
そして首回り全体に広がった黒いものが、さらに勢いを増して広がっていく。
トーマスの顔が恐怖に引きつる。
にちゃにちゃと音を立てて広がり続けるそれは、まるで意思を持つ生き物のように絡み合いながら、
トーマスの頬、唇、耳、鼻へと這い上り、同時に胴体にも滑り落ち広がっていく。
「いや、ちょっ…… マジで…… なんなんだこれ!?」
スマホを落とし、トーマスがパニックに陥っているうちに粘液は口の中に入り込んでくる。
慌てて口を閉じたが、粘性を持った液体は僅かな隙間から次々と侵入し、ゴムのような味を口中に広げながらぬるりと喉の奥へ落ちていく。
「おえ、おええっ」
吐きだそうとしたが、舌や粘膜にねばねばと張り付き膜のようになっている。
強引にでもこれを剝がさないと窒息してしまう!!
広がりつつある粘液の淵を指で引っ搔くが、ぬるぬると滑るだけで、むしろ粘液が指先にも広がっていく。
トーマスは既に首と一体化しつつあるリングのあたりと、口中に指を引っ掛け、強引にでも引き剝がそうと力を入れ……
ありえない感触と、意味のわからない快感がトーマスを襲った。
指の引っかかった口の端がぐにゅうと横に30cmほど伸び、首筋の肉もゴム紐のように伸びてしまっている。
それらは自分の肉そのものが伸長しているのだという感覚があり、同時にえも言えぬ快感がそこから波のように広がる。
「あひ……!」
ショックと混乱で足元がふらつきバランスが崩れる。
粘液にほとんど包まれつつある胴体がぐにょぐにょと骨を無視したように前後左右にうねり、それだけでまた心地よい痺れを感じる。
どうなっているんだこれは。
黒い粘液が耳を包み、そして耳の穴の中から脳に染み込んだとき、頭の中で何かが脈打つような音がし、視界が閃く。
そしてトーマスの意識は「〇〇」と繋がり、そして理解した。
『ゴムと快楽の神』『永遠に奉仕者として仕える』
自分で言ったリングのいわくが思い起こされる。
リングから広がる粘液は胴体の方に多く流れ、腕や胴体、履いていたスパッツと融合しながら股間部を包みつつ、太腿に流れ落ちていく。
その黒い粘液が触れた箇所から皮膚に染み込み、肉や骨や血を全て溶かしていき、ゴムやラテックスに似た異界の物質に造り替えられていく。
スパッツの中に納まっていたペニスもいっしょくたに溶かされ、ゴムになった肉の内部に溶け込み、性感帯の機能が全身に分散していく。
内臓も溶かされ、トーマスの肉体は既に呼吸も心臓の鼓動も停止している。
脳に侵入され敏感になりつつあるトーマスの肉体は、細胞一つ一つが犯される感触を余すことなく精神にフィードバックさせる。
「んああ、ああっ、うあああっ!!」
快感と恐怖にトーマスは叫ぶ。
細胞がゴム化していく刺激は痛みより快感の方が強く、さらにはその新しい肉からは「〇〇」の祝福により与えられる無尽蔵のエネルギーが注がれてくる。
ゴム化していった部位は過剰でない程度に筋肉が成長し、奇妙な全能感をトーマスに与える。
だがそれよりも、自分の肉体が造り替えられていく恐怖が勝った。
トーマスは喚きながら、どうにかゴムを引き剥がせないかと自分の身体を引っ掻く。
だが既に理解している。 この黒い粘液は既に自分の肉体と一体化しており、また首輪をした時点で契約は成立し後戻りはできないのだと。
既に首から下は全体がぬらめくラバースーツを着たような見た目になっており、首から上もまた目のあたりまでが包まれ、造り替えられつつある。
リングと同じ金色の装飾が所々に入り、口の中や爪も金色に変わり、やがて全身のシルエットすらも従者として相応しい姿に変えられつつある。
「ふああ、おぁ、ああああ……」
爪の形状が変化し、鋭くとがった猫科の爪のようになるも、構わず自分のゴム質の肉体を搔き続ける。
だがその肉は傷一つつくことなく、柔軟に爪が沈み込み、どうしようもない快感を与えるだけだ。
恐怖と困惑に満ちた声色は、甲高く変化しやがて快感にあえぐだけのものに変わっていき、
金色の肉球が膨らみ始めた手での乱暴もやがて自らの滑らかすぎる新しい肌を愛する手つきへと変わっていった。
「あ、あ、ああ……」
顔面の形がぐにぐにと変形しつつあり気持ちいい。
オイルでも塗ったかのように滑らかすぎるゴム質の皮膚同士が触れ、すべりあうのが気持ちいい。
骨を無くし柔軟に、しかし力強く保たれる肉体を伸縮させ、ぐにぐにと曲げるたびに気持ちいい。
肉体の内部から響いてくるゴム質の軋み音とともに快感が波紋のように広がり気持ちいい。
だめだと思いもするが、全身を包む快感の嵐の中、まともにものが考えられない。
手足が獣と人の中間のような形状に変化し、背筋により強烈な快感が走ると、尻のあたりから何かが伸びていくのを感じる。
180度腰をねじって自分のたっぷりと膨らんだ尻を見下ろし、粘土のように揉みしだきながら、その尻の上のあたりからぐにゅぐにゅと尻尾が生え伸びてくる。
異質なものが生えていると分かるのに悦びしか感じない。 嬉しい。もっと気持ちよくなれる。
眼球が飲み込まれ、一瞬の暗闇ののち獣のような目に造り替えらる。
そうしてゴム製の猫の獣人のような姿に変えられたトーマスは、自分の新しい姿を確認することもなく、
そのまま衝動の赴くままに全身をくねらせ、絡まらせながら自身の肉体を愛撫し、ぐるぐると喉を鳴らしながら
作り物のように変質した声で鳴き、初めての絶頂を迎えた。
ペニスのない膨らんだ股間がぶるんと震え、射精に似た感覚の、しかしそれとはくらべものにならない衝撃が体内に発射された。
自分の内部に送られた射精の衝撃は体内のゴムをぐるぐると流動させ、指先にまでその波紋を広げる。
軟体の手足が勝手にじたばたと暴れ、伸び縮みし、トーマスのゴム質の肉体は波打った。 そしてそれがまたとめどない快感を産む。
人間の脳では焼ききれる程の快感に身を悶えさせながら、トーマスはその快感が遥か遠いところに存在する「〇〇」へ供物として贈られたことを感じていた。
猫のように変形した頭部の表情は分かりにくいが、その顔に悲観の色はなく、悦びに満ちているように見えた……。
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ライブ配信は途中でカメラが天井を向き、遠くからトーマスの声だけが聞こえていた。
恐怖に喚く声から、嬌声へと変化したあたりは「作り物のハプニング演出だ」だの「リングに媚薬でも塗ってあったんじゃ?」といったコメントがあったが、
声が作り物めいた甲高いものへと変化し、そして何かの四肢のようなものが伸び縮みしながらカメラを横切ったりしているのが映ると
疑問や事故を懸念するコメントが増えていった。
やがてカメラが天井を映し始めてから2時間もしたころ、突然視界がぐるんと変わり、
トーマスのかわりにてらてらと全身に光沢をまとわせた、艶めかしいツヤを揺らしながら動くゴム質の猫獣人が映り喋り出した。
「やぁみんな、トーマスだよ。 ちょっと見た目が変わっちゃったかもしん… んく、ふひ、ごめんな。
舌動かすだけで口の中が気持ち良くなっちゃって、ん、慣れてきたんだけど……
そう、あの首輪は本物だったんだ。 オレは〇〇(よく聞き取れない)様の信奉者になって、 おかげでこのスゲェ身体を与えてもらたってわけ。
あは、キモチイイんだぜ、この身体、柔らかくて、気持ち良くて、ほら、こんなこともできるしさ…」
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SS付きです。 AIのべりすとを使ってみましたが結局9割8分ぐらい自力で打ちましたね… AI部分はどこでしょうか?
いつも通りのTFはじまってこわい! くるしい!でも気持ちよくなっちゃう! 変身後はすっかりハッピー! 新しい身体最高! のワンパターンなんですが好きなのでお許しください!!!!