Home Artists Posts Import Register
Join the new SimpleX Chat Group!

Content

(高解像度版を上げたかったのですが、以前PC故障したときにデータ紛失してしまったためFAでアップしたものと同サイズになります) 以下ストーリーの日本語版です。 自分が日本語で書いて英訳したものをDantwzさんに校正・編集したものをさらに日本語訳して再編集したものになります。(最初の日本語データ紛失してたので…) Dantwzさんありがとう! English Story is in Fur Affinity (https://www.furaffinity.net/view/26607578/) ======================================================================================================================= 彼女、ジェニファーがその店に出会ったのは、朝の街を散歩していた時だった。 ガラス張りのディスプレイには「〇×雑貨店」と目立つように表示され、入り口のすぐ横には「オープニングセール」の看板が掲げらていた。 『化粧品、スポーツ用品、消耗品、魔法の道具! なんでも揃ってセール中!』 ジェニファーは魔法の道具の文字を見て小さく笑った。 もちろんそれは冗談なのだろうが… ともかく好奇心をそそられた。 さらに、使っていたスキンケアローションがそろそろ無くなりそうな事を思い出し、店に足を踏み入れることにした。 小さなドアベルが鳴ったが店員は店の奥から姿を見せず、そしてジェニファーがぱっと店の中を見回して思ったのは、 散らかっているなぁ、ということだった。 店内の商品は棚で種類ごとに一応区切られていたものの、本当に化粧品やらスポーツ用品やら、いかがわしそうな道具までやたら種類が多く、 店主が棚にある商品をを綺麗に整理することをあきらめているかのように感じられ、通路にも様々な商品を乱雑に詰め込んだ大きな引き出し付きの箱が重ねられていた。 彼女は化粧品売り場に行き、ざっと目を通してみたが、ほとんどの商品はあまり聞いたことのないものや、有名なブランドのコピー品のように思えた。 ジェニファーは失望の表情を隠せなかった。 だが、彼女の目は何かに引き付けられるかのように棚の端にあった、艶のある黒いボトルに止まった。 滑らかな黒いボトルの全面には金色の猫のロゴがあり、裏面にはメーカー等の情報とは別にキャッチコピーが書かれていた。 『このローションはあなたの肌を輝かせ、優美さを与える』 安っぽいコピーに彼女は苦笑した…が、不思議なことにそのローションを棚に戻す気にはならなかった。 これはきっと良いものだ、という直感があった。 そして子供の頃からそれらの直感を信じて外したことはあまりなかった。 声をかけることで不愛想な店員が店の奥からのっそりと姿を現し、ぶっきらぼうに「25ドル」と言った。 ======================================================================================================================== 数日後、ジェニファーはボーイフレンドとの夜のデートの準備をしていた。 早めにシャワーを浴びた後、ボディーローションを使おうとしてボトルが空になっていることに気づくと、 先日買った黒いボトルのローションを棚から出した。 ベッドに腰かけて、ボトルを開けて、右手の平にローションを垂らす。透明で無臭のとろっとした液体だ。それをもう片方の前腕に塗り広げていく。 ぬるぬるとしたローションの塗り心地は今まで使っていたものと比べて驚くほどに滑らかで、皮膚の上で手がすべるその感覚だけで心地よく、思わず目を閉じて塗り広げる心地に没頭してしまうほどだった。 だが少しして目を開けると、異変に気付いて息を呑んだ。  ジェニファーの右手と、左腕のローションを塗りつけた部分が黒く変色し、磨かれたラバーのような光沢を帯びたものへと変質していたのだ。 「なにこれ!?」 彼女は跳ねるようにベッドから立ち上がり、洗面所に向かった。 変色した左腕に水道水を流しあて、石鹸で乱暴にこするが、その色は落ちる気配がなかった。 それどころかその変色した部分は撥水状態になっているらしく、水を止めると雫が玉になって表面を流れ落ちていった。 「これって一体…」 ジェニファーはパニックになり、腕を目の前にかかげ、変色した部分と人肌の部分の境目をひっかいた。 塗った場所以外は人肌のままで、そこにははっきりとした境目があった。 彼女はフィルムのように何かが張り付いているのかと思ったが、そのふちというものはなかった。 爪を立てるも何も引っかからず、それどころかつるつると滑らかな表面をすべっていくだけだ。 腕を睨みつけると、曲面に歪んだ彼女の顔がその表面に反射した。 それは生物の皮膚としては不自然で、潤滑剤で磨きあげられたラバーのようであった。 どうしよう、間違いなくあのローションのせいだ。 病院に行こうか? ジェニファーはベッドルームに戻り、うろうろと歩き回っていたが、無意識のうちに変化した右手の平と左腕とをさすりあわせ始めていた。 つるつるとした皮膚同士をこすり合わせる感覚は非常に気持ちがよく、同時に上質の香水のような香りがほのかに漂い、混乱していたジェニファーを幾分リラックスさせていた。 何度目か腕を見つめ、いつのまにかジェニファーはその艶々とした黒い腕に魅了され始めていた。 「なんて綺麗…… じゃなくて!」 ジェニファーは思わず呟いた自分の言葉に驚いた。 一体自分は何を言っているのか? 今はこれを取り除く方法を考えなくてはいけない。 病院に行くか、店に戻って相談するか… 理性的にそう考えようとする一方で、しかし自身の身体がラバーに変化するという異常な変化に惹きつけられてもいた。 意識が警笛を鳴らしていたが、ローションボトルを再び手に取るのを止めることができなかった。 操られるかのようにローションを手に落とし、体にすり込んでいくと皮膚が美しい光沢を放つ黒いラバーへと変質していく。 それがたまらなく気持ちが良い。 それが彼女の背中を押し、彼女の理性からくる警告は消え去っていった。 ベッドに腰かけながら、上半身からローションを塗り広げている間に彼女はいくつかの事に気付いた。 最初に、ローションを塗り重ねることで、その部位のボリュームが増していくこと。 それに気づいたジェニファーはいたずらをするような笑みを浮かべると、胸に何度も塗り重ねていく。 黒く弾むゴムの塊になった乳房は塗るごとにそのサイズを増し、力強い弾力でもってジェニファーの指を押し返すようになっていく。 次に、彼女のシルエットが徐々に別の生き物の姿に変化し始めていたこと。 彼女の両手は、薬指と小指が合体して4本の指になり、手の平から紫色の肉球が膨らみ、それぞれの指の先からは猫のものを思わせる鋭い爪が伸びていった。 動物の足と彼女の古い人間の手の間の奇妙なハイブリッドは、彼女に一時停止を与えたが、彼女はすぐにそれが新しい肌の色に適していると判断し、さらに、それは素晴らしいと感じた。 そして最後に、ラバーへと変質していった肉体はこれまでに感じたことのない程のエネルギーと快感を彼女に与えていた。 ラバースキンは液体のように滑らかで、そして皮膚感覚は鋭敏になっていく。 動いて、皮膚同士が擦れ合うだけで声を漏らしそうな程の快感の波が彼女を襲う。 尻に何度もローションを塗り込み、風船のように膨らんでいくラバー尻をぐにゅぐにゅと揉み込んでいくと、一際鋭い刺激が背筋を走り抜け、尻の間から尻尾の形になって滑り出していく。 今までなかった新しい器官を振り回しながら、ジェニファーはとうとう堪えきれず愉悦に満ちたあえぎ声を上げた。 その後、彼女は下半身にもローションを塗り込んでいった。 脚が黒いラバーに造り替えられていき、同時にふっくらとした筋肉で膨らんでいく。 足が伸び、つま先がふっくらとふくらんだ動物の足の形に変わっていくも、彼女はそれを見てうっとりとしていた。 四肢が人と獣の間のような形状に変化し、尻尾が生えていっても、ジェニファーには人のシルエットを失うことへの恐怖や逡巡はまるで生まれなかった。 ジェニファーの変化した肉体は彼女に人間ではあり得ないような柔軟性を与え、背中や塗り残しのあった箇所に容易にローションを塗り広げることもできた。 そしてついに、首から下のすべてが魅惑的なゴムの獣へと変じたのを見やって、彼女は美しい曲線を描くボディを撫でさすりながら、満足げなため息を漏らした。  だがやがてベッドから立ち上がると、再びバスルームに歩いていった。 形状の変化した脚で歩くのに少し困惑したが、尻尾は自動的にバランスをとってくれた。 そしてバスルームの鏡を見つめ、ゴムの胴体の上に乗った人間の、自分の顔を見返した。 それにローションを塗るのはためらいがあった。 一体どうなってしまうかわからない、という恐怖があった。 しかし鏡を見ると、美しいゴムの肉体に対しその人間の頭部は不釣り合いで… みすぼらしく見えた。 よし、と一つ頷いて、彼女はローションボトルを握り、ゴムの肉球にたくさんの液を垂らしてから、目を閉じ頭に塗り込んでいった。 頭の変化は劇的だった。 一撫でするごとに冷たいローションが皮膚に交じり、ラバーに変質させ、同時に粘土のようにぐにゃりぐにゃりと形状が変形していくのがわかった。 ゴム質の爪がずぶりと埋まるが痛みはなく、髪も目も鼻も口も耳も混ぜ込んでいく。 自分の手で自分の頭を不定形の塊にしていくのは奇妙な爽快感があった。  混ぜていくと、粘土のように柔らかかった材質は指向性のある形に変形しつつあり、同時に弾力性と硬さを持つゴム質へと戻っていくようだった。 だがその形は元のそれとは程遠いものだ。 片目の感覚が戻っているのが分かり薄く目を開けると、彼女の金髪は溶けて不定形の中に飲み込まれ、耳はぴんと尖ってその位置を頭部上方に移動させ、口と鼻は押し出されマズルを形成していた。 彼女はそれに少し驚いたが、恐怖もなくそのまま再び目を閉じ頭部をぐにぐにと揉み込んでいった。 やがて頭部の形成が完全に落ち着いたのを感じ再び目を開けると、鏡に映った黄色い猫の瞳が彼女を見返していた。 彼女の頭部は黒猫のものへと変じていた。 ジェニファーの人間だった頃の姿の面影はもうどこにもなく、完全なゴムの黒猫獣人として生まれ変わっていた。  滑らかで、艶やかで、キュートで、優美で… ジェニファーの脳裏にぱっと様々な単語がひらめいたが、そんなものでは言い表せない程に、新しい身体はすてきだった。 彼女は自分自身の身体に一瞬で虜になっていた。 「ああ、躊躇なんかしたのが馬鹿みたい」 声は高くなっていたが、声質にだけわずかに彼女の名残が残っていた。 不思議な事にローションボトルはそれできっちりと空っぽになり、ジェニファーはそれをゴミ箱に投げ入れると大きく跳躍してベッドに向かって飛び込んでいった。 彼女は新しい自分を確かめることに夢中になった。 頭のてっぺんからつま先まで、艶やかな光沢を放つラバースキンに手をすべらせ快楽に震え、ぐるぐると喉を鳴らした。 体内の骨もラバーに溶けたのか彼女の肉体は本物の猫以上に柔軟に曲がり、彼女はゆうゆうと自分の尻を舐めることもできた。 その舌は猫のようにざらざらしたものではなかったが、同じくゴム質の潤滑剤かオイルのように変質した唾液で湿ったそれは彼女の全身に至極の悦びを与えた。 尻尾はほとんど3つめの腕と言える程に自在に動き、物をつかんだりすることもできた。 刺激は常に新鮮で飽きる事はなく、ゴムの肉体に満ちたエネルギーは彼女に疲労感を与えなかった。 ジェニファーは何もかもを忘れ、彼女自身の肉体に没頭し続けた。 もし何事もなければジェニファーは深夜まで新しい身体の実験を続けていただろう。 だが、突然スマートフォンのアラームが鳴り響き、ジェニファーは驚きでベッドから跳ね起きた。 「そうだ、デートの約束!」 もう家を出る時間だ、と彼女は思うとそこから先はほぼ何も考えず、直情的に身体が動いていた。 ベッドから一跳びで窓に飛びつくと、鍵を開けて夜の街に飛び出していった。 自分の肉体の変化のことや服の存在はすっかり忘れ去っていた。 というよりも服を着ないことは彼女の中で既に自然で当たり前のものへと変わっていきつつあった。 窓の桟から向かいの建物の壁の足掛かりに跳躍し、そこから何度か飛び上がり建物の屋上に上ってから、彼女はほとんど無意識にそれをやってのけた自分の身体能力と俊敏さに驚きつつ、建物の間を跳び移りながら移動していった。 街路を歩いてもよかったのだが、それはなんとなく危険だとも思えた。  待ち合わせ場所に近づく途中、時計のディスプレイを見たがほとんど時間が経っておらず、かなり早く着きそうだ、と思ったジェニファーの脳裏にぴんと閃きが湧き、やはり殆ど考えることなく進路を変えた。 ======================================================================================================================== ドアベルが鳴り、今度はカウンターにいた店員がジェニファーの姿をちらりと見たが、別段驚きはしないようだった。 そして不愛想な表情に若干にやりとした笑みを浮かべて言った。 「気に入ってくれたようだね」 「うん、最高だった!」 そしてジェニファーは尻尾を揺らしながらローションの棚に近づき、少し首をひねった後、えい、とボトルを取り出してレジに持ってきた。 「25ドル」 「安すぎるぐら…? あー…」 ジェニファーの手がいつも財布を入れていたところを泳いでそこに何も無かったと気づいた時、ようやく彼女は自分が裸で何も持たずに外に出たことを頭で理解した。 だが店員に裸体や揺れる乳房を見せることに特に恥ずかしいという気持ちは湧かなかった。 だがお金を持っていないというのは問題だった。 気まずそうに視線を泳がせるジェニファーを見て、店員はため息をついた。 「別の日に払ってくれればいいよ。 あなたみたいなお客さんはよくいるからね」 「そうなの!? わぁ…ありがとう!!」 ジェニファーは感謝とともに店員を舐めたい気持ちになったが、店員はシッシッと手を払うようにして 「次は忘れないでね」 と言った。 ======================================================================================================================== ジェニファーは紙袋をしっかりと抱きしめたまま、ボーイフレンドの元へ向かっていた。 この身体をあの人に見せるのが待ち遠しい。 自然と笑みが顔に浮かぶ。 きっと彼は私を撫でてくれる。 そうしたら私はこのローションを彼に見せて… 「最高のデートになりそう!」

Files

Comments

No comments found for this post.