閃光! (Pixiv Fanbox)
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安定の強さで、次期OPBFチャンピオンとされる三峰隼人。
対するは、瞬く間にランキングを駆け上がった、新進気鋭のボクサー。ミカ・ステラディオ。
日本国内では無名の選手としてその実力は一部のスポーツ記者のみが知るところとなっていた。無名に負けるはずない。会場は三峰の勝利を確信し、安心しきっていた。三峰もどこか油断していたのかもしれない。
試合開始のゴングとともに、ゆっくり近づく両者。
三峰がステラディオを射程圏内には捉えた瞬間!
「ボンっ」
何かが炸裂したかのような音が会場に響き渡る!驚きとともにリング中央に意識を向けると、三峰の顔が歪んでいた。
まさに電光石火!恐ろしく早いジャブが三峰の顔を吹き飛ばす!渾身のストレートのような威力のジャブだった!
ぐらりと頭が落ちたところをすくい上げるようにステラディオのアッパーが顔面のど真ん中を捉えた!ヒットした瞬間、閃光が見えるほどの衝撃が三峰の後頭部へと突き抜けた。
わずか二撃で完全に意識を失った三峰はそのままキャンバスに沈んだ。
ニヤリと口元をゆがめ、勝利を確信ししたのか、振り返ることもなく、右手を掲げ、ステラディオはニュートラルコーナーに向かう。
ピクリとも動かない三峰にレフェリーが慌てて駆け寄るが、即座に試合終了を宣言した。セコンドの悲鳴が赤コーナーから聞こえてきた。
開始、10秒での、瞬殺劇を目の当たりにした観客は、ステラディオの攻撃のあまりの速さに言葉を失い、敵なしといわれた三峰の惨敗で会場は静まり返っていた。
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ここまでご覧いただきありがとうございます!
最強最凶のミカちゃんがチャンピオンになる前の一戦を描きました(;・∀・)
新しく描いた三峰隼人くん。一瞬で散ってしまったので、機会を見つけてカッコイイところも描いてあげたいですね!
いつも、ご支援、いいね、コメントくださり、ありがとうございます(*‘∀‘)
八月の終わりごろからちょっとぐったり気味でなかなか作画が進んでいませんが、今月末に何とかもう一度更新できるよう頑張ります( ;∀;)
今後ともよろしくお願いいたします~! ウォーター