オスボクvol.3 カラーイラスト公開 (Pixiv Fanbox)
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オスボクvol.3が発表されて半年以上たちましたので、カラーイラストを公開させていただきます。オスボク本誌ではできなかった小話を付けています。
ー the battle of RIVALS ー
前王者が現役引退をしたことにより、空位となった日本ミドル級。
ルールに従い、同級一位の鹿島 広樹、二位の諏訪 南斗による対決が行われることが決定した。
鹿島 広樹、日本ミドル級のみならずその実力は高く評価され、日本最強のボクサーといわれており、その攻撃力の高さから『雷神』と呼ばれている。
同級の諏訪 南斗も広樹に負けず劣らず、日本屈指のボクサーである。
そのスピードと手数の多さから『風神』と呼ばれ同級のボクサーからは恐れられて。
この2人、アマチュア時代から東の鹿島、西の諏訪といわれ、注目を集めていた。
だが、実力で頭一つ抜けた広樹にいつも一歩及ばない南斗だったが良きライバルとして切磋琢磨しながら日本ボクシング界をけん引していた。
ー試合前の計量にてー
会場で声をかけたのは南斗からだった。
「よぉ、広樹。ついにお前を倒す時が来たなぁ。」
少しニヤリと笑う。
「あぁ、南斗、久しぶりだね。倒す?私がチャンピオンになるに決まっているじゃないか。倒されるのはキミだよ。」
物言いは柔らかいが、広樹の眼は笑ってなかった。
ピリッとした雰囲気のまま、計量が終わり静まり返る会場を二人は後にした。
会場に居合わせたスポーツ新聞の記者たちは、この試合は激しくなることは口々にしていた。
注目の一戦とあって会場は満席となった。
試合のゴングが高らかに響くと二人の激しいファイトが幕を開けた。
手数で前に出る南斗。軽快なディフェンスと攻撃で的確にヒットさせていく広樹。
1ラウンドから目の離せない展開が続くなか、3ラウンド中ごろ南斗の右アッパーが流れたところを左に避けた広樹の強烈なボディショットが南斗の脇腹を捉えた。
咄嗟に身体をひねった南斗だったがクリーンヒットを許し、少し動きが鈍る。
押され気味になる南斗だがそれでも前に出続きた。
南斗も防戦ばかりではない。その手数を生かしフェイントを織り交ぜながら、広樹を捉えていく。
第7ラウンド。上下のパンチの打ち分けを巧みに使い、広樹にガードが下がったところへ打ち上げ気味のフックが広樹の顔を跳ね上げた。
さすがの広樹もこの一撃でよろめき後退した。しかし、すぐに立て直しこのラウンドはうまく逃げっ切った。
両者、満身創痍となった最終ラウンド、スタミナもメンタルもギリギリの戦い。
激しい撃ち合いが続く。汗が散り、アザが増えていく。
しかし、次第に南斗の手数が減ってきた。ガードが少し下がった。そのスキを広樹が見逃さず渾身のフックを叩き込んだ!
強烈な一撃を受けリングに沈んだ南斗。すぐさまレフェリーが試合を止めた。
こうして、因縁の対決は雌雄を決することとなった。
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ここまで見ていただきありがとうございます(´ω`*)
すでに販売されているのものですが、モノクロでは出せない迫力が伝わるのではないかと思います!
これで今年最後の更新となります。
一年あっという間ですがこうしてFanBoxを続けてこれたことを支援者、フォロワーさんには感謝です。自分のケツ叩きの意味もあって始めたFanBoxなのですが、いろいろな絵を描くことを続けてこられてよかったです(´▽`*)
まだまだ更新が少なく、お待たせしているのが心苦しいですが、来年もご支援のほどよろしくお願いいたします!!
皆さま、年末年始ゆっくり過ごして無事に新しい年を迎えてください!
ではでは~ありがとうがざいます\(^o^)/ ウォータ