リュウガ、勝ち越し相手の策にハマる の巻(差分11枚) (Pixiv Fanbox)
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地下闘技場においては特にチャンピオンシップがあるわけではない。
オーナーがその時々に応じて「見世物」として良いと思う試合を組み、それを多くのスポンサーが楽しみ、賭け、そして熱狂するのである。
そんな中、人気の取り合わせとなると組まれる試合も多くなる。
初めて組まれた試合から同世代若手対決として注目されたリュウガ対TAKUYAの対決は、その試合内容からさらに人気を博し、短い期間ながらこれまでに3度の対戦が行われていた。
そして、初の対戦時こそタクヤの術中にはまり無様な負けを喫したリュウガだったが、その後に組まれた試合では後れを取ることなく打撃で圧倒、続く3度目の試合でもタクヤ有利のグラウンドから反撃攻勢、一気にまくし立て勝利したことでタクヤ相手には勝ち越していた。
次の試合はこの組み合わせとしては4度目の対決。
タクヤは雪辱に燃えていた。
あつらえたかのように、今度の試合では1回の射精が1ダウンに換算されるオーガズムマッチ。性感攻撃を行わないスタイルのリュウガよりも、それらの搦め手を交えるタクヤに有利なルールだ。
単純に相手をノックアウトすることには制約がないため、リュウガにとってはいつもの試合だが、負ける条件が増えることは警戒すべき事柄である。
「リュウガ、今日は勝ちを譲らねえからな」
「いつも通りにマットに沈めて奪い取るんだから関係ねえな」
「言うじゃねえか。やっぱり生意気だなあ後輩君は。吐いた唾は戻らねえぜ?」
そうして試合の火蓋が切られた。
打撃の打ち合い、序盤の駆け引きはやはりリュウガが優勢だ。
だがその攻防の中でもタクヤが決して引けを取っているわけではない。
「ぐっ…、ボディ狙いかよ…」
「どうだリュウガ、じわじわ効くだろ?」
一撃一撃が必殺と言っても過言ではないリュウガの打撃に比べれば通常程度の威力しか持たないタクヤの攻撃だが、徹底した防御とボディへの集中攻撃はリュウガの体力も徐々に削っていた。
「まあ、ちまちまやられても終わらねえぞっ」
だが、リュウガの体力がその消耗程度でどうにかなるものでもなかった。
未だ威力の衰えのない連撃にタクヤの膝が先に折れる。
「ルールが変わろうが先にぶっ倒しゃいいんだろうがッ」
体勢を崩したタクヤに蹴りの追撃をお見舞いする。
しかしそれを待っていたかのようにいなしたタクヤの目つきが変わる。
咄嗟にボディへ防御の意識を集中させたリュウガだったが――
衝撃が訪れたのは頭部だった。
「(頭突き…だと……ッ)」
攻め手を読み違え、もらった攻撃の隙をついて掌底が顎を突き上げた。
不意を突かれよろけたリュウガを引き倒すと、タクヤは目にもとまらぬ速さでリュウガの腕と脚を絡ませ、うつ伏せに返す。
「なっ…」
明らかにまずいことにリュウガが気付いたが遅かった。
自身の重みと体勢から抜けられずに膝と腕が極まって動かせないのだ。
「こ、れは…」
「へへへ、もう動けねえだろ?」
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( ˘ω˘ )はあ……
パラダイスロック…えろいよね……
急に降ってきたので更新予定よりぱっぱとできてしまった。。。。
リュウガくん、地下闘技場で勝ててたんですね。シラナカッタナァ
地下闘技場では、なんでもありなだけで普通の試合のように勝敗がきまるルールだったり、フォールで決まるプロレスルールだったり、ラウンド制でポイントを競うボクシング型のルールだったり、ラウンド制のないポイントマッチだったり色々あるんですよ。ポイントの配分もエロが加点と減点の方式があったりまあ色々。
(*・ω・) 地下闘技場はみんなでたのしくあそんでね!
リュウガは天性の打撃破壊力の持ち主ですが、タクヤは同様に異能力者レベルで指マンが得意なので「ケツの穴から指つっこんで奥歯がたがた言わしたる」が素でできる才能があるのでした。
(*・ω・)さて突発の更新だったので来週分はもともとの予定どおりに普通に更新する予定です。次のネタもリュウガくんだけど。
コメントも大歓迎なのです!
(*・ω・)ノ それではまた来週!