射手座を蝕む森の罠!(差分8枚) (Pixiv Fanbox)
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「逃がすかあッ!」
「チッ…しつこいヒーロー君だなあ……」
今日は退散するって言ってるでしょお。そんな気の抜けたセリフを飛ばしながら、体の数か所を撃ち抜かれた異形が郊外の森へと飛行する。
その後を追う少年が一人。
射手座の神器を宿した戦士『サジタリアブレイブ』それが彼の名だ。
空を駆ける力、そして類稀な砲撃の威力と手数。
射手座の神器の力を振るうこの少年戦士、馬場 陣が追うのは「人ならざる者」であった。
これまでにも数度の事件があり、何人もの犠牲者が出ている。
「人ならざる者」は数あり、行動様式もそれぞれに異なるが、今射手座の戦士が追うこの異形は特に悪質な手口で人々を屠り、そして何度も追撃の手から逃げおおせていた存在であった。
2週間ほど前に、担当地域の垣根を越えた大編隊で討伐作戦が組まれ、あと一歩というところで取り逃がしたばかりのホシ。
その時の痛手を引きずっていたのか、今回サジッタの前に現れたそれは、戦士の砲撃をらしくもなくまともに食らい、体に風穴を開けて敗走せざるを得なかった。
だが、ここで止めを刺さずに逃がすわけにはいかない。
サジッタは全速力で去ろうとする異形に食らいつき、追撃を放ちながらその距離を縮め、ついに森へ不時着した獲物に肉薄する。
「残念だけど、ここでやられてあげるわけにもいかなくてね」
往生際の悪い奴、そう思いながら森の中を追走する。
しかし障害物のない空中と違い、鬱蒼と茂る森の中、手負いとは思えぬ俊敏さで異形は射手座の視界から姿を消した。
「そっちがその気になら…この森ごと潰す。森の自然には悪いけどな」
焼け野原にするわけではないから、と心の中で言い訳をして異形の消えた方向へ一斉に銃口を向ける。
「行くぜ、フレイムば…ッ」
くらっ
技を放つ体勢から足が崩れる。
何が起きたのか理解が追い付かない。
一つ確かなのは、自分の体が思うように動かなくなっていることだった。
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4月最初の更新です(*・ω・)ノシ ハローハロー
というわけで、今回は少年ヒーローのピンチでした!
麻痺に金的にエナジードレイン……( ˘ω˘ )…性癖ごった煮でござる
サジタリアブレイブ、通称サジッタ君は、水瓶座の少年ヒーローとチームを組んでこの地域を守っています。水瓶座の彼はサジッタ君のような戦闘型よりはサポート型の能力なので、基本的には通信で索敵や後方支援をしてたりします。今回もそれで、サジッタ君が先行して追いかけてるので、まあ、多分この後駆けつけるんじゃないですかね( ˘ω˘ )知らんけど
サジッタ君はもっと思い切って児童向けマンガくらいデフォルメしてもいいかなーと思ってるんですが、なかなか難しい>w<
しっかり体の出来上がってる方のリュウガくんとはまたちょっと肉付きが違う少年にしたいなーという希望(*・ω・)
地下闘技場ともども、ヒーローのピンチも今後ともお楽しみくだされば幸いです!
ではまた来週の更新までー(*・ω・)ノシ (一応来週も更新する予定です)