リュウガ、初見殺しのハメ技を食らう の巻(差分10枚) (Pixiv Fanbox)
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この地下闘技場にはいくつかの試合形式がある。
俺、リュウガも新人扱いとはいえ一通りの試合形式は経験したのではないかと思う。
ここは裏の世界の見世物小屋だ。
表向きの世界とはそもそものルールが違う。
ついこの間まで『階級無視の打撃王』だなんて呼ばれてチャンピオンベルトをしてた俺も、ここじゃようやく数えるほどの勝ち星しかあげられていない。何倍もの負けを浴びせられて、だ。
ここにはこれといった反則が無え。
金的や目潰しはもちろん、武器もあり。ドーピングもあり。
挙句場合によっちゃあ一対一じゃなくてもいいときてる。
事情があって、もう表の世界じゃ稼げないが、この地下で俺は反則野郎どもをこの体一つで叩き伏せてやるって決めた。(まあ相手の中には女もいるんだが)
今日は時間無制限の一本勝負。
失神K.O.かギブアップまでのタイマンだ。
相手はノーフェイスだかっていうマスクマン。
多少体格がいいくらいの相手、真っ向勝負なら遅れは取らねえ。
あとは相手が何を仕掛けてくるか……ってとこか。
いざリング上でノーフェイスと対面すると体格差は本当にどうとでもなる程度だ。達人っていうようなオーラもねえ。
顔全面を覆って模様一つ描いてない能面のようなマスクは不気味だが、金的と拘束に気をつけてりゃ格闘のスキルそのものは負ける気はない。
捕まる前にのしちまえば反則を気にすることもねえし、先手必勝だ。
試合開始のゴングが鳴った。
あいさつ代わりなんて言いっこなしだ。最初からフルスロットルでその能面打ち抜いてやる。と距離を詰めたところで、奴が視界から「消えた」。
なんだ。どういうことだ。
確かに目の前にいた人間がなんのモーションもなく忽然と消えるなんてことがあるのか!?
リングを見回してもどこにもいない。
「ノーフェイス!早くも光学迷彩を使ってきた!!」
実況が叫んだ。なんだ? 光学迷彩??
混乱する俺の腹筋に硬いものがぶち当たる。
「っぐぁ!?」
これは…膝だ。大した威力はねえが、一体どうなってやがる。
まさか姿を消す装備なんてものがあるってのか。
背中に殴打の感覚、脇腹に…これは蹴りか…ッ
くそっ
見えないとガードが定まらねえ。
こういうのは影が消せねえとか、そういう見破り方があったりしねえのかよ。
うだうだしてる間に、ダメージが蓄積する。やべえぞ…。
捕まれたと思ったらロープへ放り出され、反動でかえってきた胸にでかい衝撃が。
「だは…ッ!」
マットに倒されたところへ鳩尾に膝の感覚が突き刺さる。
攻めがオーソドックスなレスラースタイルなだけに、食らった後の予測はできても防げるわけじゃない。
混乱と一方的な攻撃で一気に体力を削がれちまった……。
そこをうつ伏せに引き倒される。
やべえぞ、このまま相手のペースだと…。
起き上がろうとするも、背中に重みがかかって上半身を浮かせられねえ。
そして左脚が捕まれる感覚。これは……
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今回は金的少な目でございました( ˘ω˘ )
逆エビ、こうエロくて大好きなんですけど、うまい描き方ができなくてむうむうしております。まだ何回かは描きたいですねー、金的逆エビ固め……
今月開設しまして、4つ目の記事を上げられてよかったですー。
(*・ω・)ノ 来月も週1くらいのペースでいければなーと思います!
次の更新はまた来週までのうちにー!
次はヒーローピンチを描きたいけど、リュウガくんやられのシチュが降ってきたら変わるかもしれないです。そんな感じです。
(*・ω・)ノ ではでは