リュウガ、首四の字固めに苦悶する の巻(差分7枚) (Pixiv Fanbox)
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リーチやスピードには分があるものの、プロレススタイルで技を受けては返すゴンザの手管にリュウガは攻めあぐねていた。
自慢の打撃で確かにその度ダメージを与えている手応えはあり、手数で勝るリュウガの方がスタミナ的にも優位ではあった。
しかし、少しの余裕が災いしたのか、安い挑発に乗って単調な攻めを繰り出したリュウガをいなし、その腰を捉えたゴンザが突撃のベクトルをマットへと変換する。
不意をつかれマットに倒されたリュウガが体勢を立て直すより早く、ゴンザの足がリュウガの胸を踏みつけた。
浅く息詰まった隙に腕に巻きつくゴンザの足。リュウガの右腕に激痛が走る。
「あがっ!」
だが完全にはきまらず、存外自由に動いた左腕で抵抗するとゴンザはあっさりと右腕を解放した。
しかし、リュウガの意識が腕に集中したこの瞬間、ゴンザはするりとリュウガの頭を抱き込み、その強靭な太腿を首に回すと強烈に締め上げた。
打撃中心のリュウガにとってはグラウンドでゴンザの相手をするのは荷が重い。
それをまざまざと見せつけられるかのように、首に深く食い込む両足に為す術なくリュウガの呼吸とスタミナが奪われていく。
ねっとりとした口調で頭上から小馬鹿にされつつも、拘束は固く、ロープも遠い。息苦しさに意識が朦朧とし始める中、リング外とは違う至近距離からシャッター音が聞こえた。
ゴンザがどこからかスマートフォンを取り出し、技にかかったリュウガを画格に捉えてツーショットで自撮りをしていたのだ。
明らかに舐められている。
抜け出せない足の牢獄を引きはがそうという気概と憤怒がかろうじて意識をつないでいた。
だがリュウガをあざ笑うかのように、更にきつく首がきまる。
落とされる――そう覚悟するに十分な威力の大腿筋を刻まれたが、次の瞬間には拘束が緩められる。とはいえ解放されるわけでもなく、息苦しいことには変わらない。
何のつもりだ…。未だ圧迫された中で警戒すると、ゴンザはこれからがお楽しみだと言う。
体勢を少しでも抵抗できるよう維持するために大きく開いたリュウガの脚の間に、ゴンザのブーツが滑り込んだのはその数瞬後だった。
「ガッ…!?」
ブーツのかかとがリュウガの無防備な股間にお見舞いされる。
的中ではない分、面積を広く使った雑な蹴りがリュウガの玉、竿を何度も襲う。
そのうちある程度のポジションを把握したのか、狙いすました一撃が睾丸に落とされる。
ゴンザはこうしたグラウンドで相手の動きを封じ、そこから急所攻めに転じては相手を手玉に取ることを得意とするファイターだった。
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というわけで、首四の字からの金的・バイブ責め編でした(*・ω・)
「巻き返せるのか!?」とか言ってますけど、まあお察し( ˘ω˘ )
ところでこの冒頭のSSモドキはあった方がいいんですかね?
完全に趣味で、絵の隙間をぬいつつ、最後まで書く気力がないので、導入で終わってるやつです。
むしろ最後まで書いた方がいいのか……いや、それやると絵までたどりつけないし。。。
悩みどころです。