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「ここが例のフェアリー達が消えちまったっていう屋敷か」

「けっこーおおきな家だな…」

ケルベル達はマスターと共に、最近起きているというフェアリー失踪事件の調査のため、現場となっている郊外の武家屋敷を訪れていた。


「この広さの家を調べるのはちょっと時間がかかり過ぎますね…。マスター、ここは手分けした方がよろしいかと」

「そうだね、何かあれば僕の方からも呼ぶから、みんなも何か見つけたり襲われたりしたら僕を呼んで」

「まあ、そこいらのザコならマスターの力を借りるまでもなくおれがやっつけちまうけどな!」

「ケルベルは確かにそのままでも強いから心配はしてないけど、一応事件の現場だから。みんな気を付けてね」


そうして夜のあやしい暗がりの中、武家屋敷の調査が始まったのだ。


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「人は……住んでないみたいだけど、それにしてはあんまり汚れてない気がするんだよなあ」

マスターと呼ばれる少年は、この武家屋敷に違和感を覚えていた。

人が住んでいる様子はないが、「何かがいる気配」は常にある。しかし「どこにも痕跡がない」のだ。

「やっぱり、この武家屋敷がフェアリーの失踪と関わってる……と思うんだよな……」

『マスター! こちらにおかしなものが』

召喚獣ペガからのメッセージが伝わり、彼らは離れへ合流することにした。


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「なんか…いやがるな……」

同じ頃、ケルベルは屋敷の中ほどにある窓のない部屋を調べていた。

何かがいる気配が濃くなっている。


ギギィ…

「誰かいるのか!」

物音に反応して上を見上げた瞬間、足元を何かがすくい上げ、ケルベルは畳の上に仰向けに倒れてしまう。

「くそっ…!」

起き上がろうとするも、転げた畳の上にはトリモチのようなものが敷いてあり、ねばねばとケルベルの動きを封じてしまっていた。

「な、なんだこれ…」

だが炎で脱出しようものなら家ごと火事を起こしてしまう恐れがあり、全力を出すことができない……。























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離れでペガと合流したマスターはそのまましばらくそこに閉じ込められていて、ケルベルとは分断されてしまったのですねー。

さて、後編では逆転できるのでしょうかね……(遠い目)




(*・ω・)  というわけでお久しぶりです!!

更新できないときのケルベルくん!!


今回は動き封じと臭い責めの状態異常でした。

黄色のガスは麻痺と脱力、赤のガスは防御ダウンと混乱、青のガスは毒と衰弱 みたいなイメージですね。


今回の敵は武家屋敷に潜む「何か」なのか…それとも……


後編で敵の正体も明らかに~ なるはず!

(後編は明日にでも投稿したいと思います( ˘ω˘ )できてるので…)

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