作業進捗：HERO SUITS (Pixiv Fanbox)

だんだんと初夏の陽気となってきましたね。

風香る、緑色づく5月。気持ちの良い季節ですね。

季節の過ぎゆくのはあっという間ですね🌱

今からちょうど1年半前、2019年12月。

とある方からこんなDMをいただきました。

「すず屋。さん、ヒーロースーツ作りませんか？」

相手はTwitterで仲良くさせていただいてる絵描きさんからでした。

どういうこっちゃ…と話を聞いてみると本業がガチの衣装制作系らしく、

「もし着てくださるなら本当にやっちゃいます！！！！」

とのこと。すげえ。

当時僕は「誰かと一緒にモノづくりができる人になる」

という目標を立てていたので二つ返事で乗っかることに。

紗久楽さわ先生の江戸BL作品「百と卍」の写真集や

メーカーコラボのオナホ「SUZUANA」を企画してたのもちょうどこの頃ですかね？

今日はその苦難の歴史と制作の裏側をお見せしようと思います。

仕事とかクリエイティブなやりとりってこうやって出来ていくのかあ…

って知ってもらえたら嬉しいですね。ではスタート！

🦒ざっくりした流れ🦒

・2019/12　企画が上がってくる

大体Twitterで盛り上がって「やっちゃおうよ！！」って感じでやります。

・2019/12　スケベ談義をして方向性を定める

実はこれが一番重要です。

お互いの求める方向性、着地点を決めておきます。

ここが曖昧だと途中で「思ってたのと違うな…」ってなる。怖い。

版権であれば作者へのリスペクトは欠かせないので

「作中のここはこういう意図？」とか確認をしていきます。

解釈を一致させていくという感じですね。

ある程度の縛りができて方向性が固まっていきます。

今回はオリジナルなので生地感やデザインに活かしてもらう感じ。

ここでは色や既存のデザインからこんな雰囲気で進めようってのが決まりました。

・2020/1 一度目の採寸

これが最初にして最大の壁。

すでにコロナ禍、WEB完結にする必要があったのです。

とはいえ一人で採寸はしんどい。

どうにかできないか…と考えた結果

天下の「ZOZO SUITS」を使って採寸することに。

初めて役に立ったぞ、前澤さんありがとう。

しかし第二の壁が………

・2020/7、コロナで生地が手に入らない

そうです、そうなんです！！！クゥー！！！(カビラ)

コロナのおかげでコスプレ衣装もエロ下着も何もかも止まってしまったんです。

大体中国に依存しているので、生産も流通も止まってるんです。

これは待つしかないね。

・2021/4 詳細デザイン会議

時間がだいぶ開いて停滞してしまったので、改めてデザイン会議。

当初の方向性は保ちつつ、細かなディテールを決めていきます。

どんな色を入れます？どんな配置にします？

生地はエナメルがいいと思う、でもそれだと体のサイズとのギャップで皺ができるよね？2weyよりもしっかり目で光沢感を出しつつ体にフィットさせるなら1weyのこれで…とか、そんな話をスケベに進めていきます。

・2021/4 完成デザインが上がってくる。

んおおぉぉぉすげえぇぇ！！！！！

と喜びます。デザインができない僕からするとこういうのできる人尊敬する。

現実味を帯びてきます。

そして順調な時こそくる物、それが新たな壁。

・第三の壁 体型の変化

その日人類は思い出した、人間は体型が変化することを。

すず屋。は役作りのために10kgの増量をしていました。(本当は単純に増量してた)

そこから筋トレしたり体重落としたり、この時点で１年経ってるので微妙に変化が。

まずは採寸し直し、さらにできる限り細かな採寸をセルフで行うことに。

撮影用の衣類はサイズが命。

仕上がりのためには手を抜く訳にはいかない。

そして体型管理マジで大事だな…と痛感することになります。

そしてそこから１年、ついにその日が。

・2022/4 プロトタイプ衣装の完成

いやあああああああああああ！！！

すごい！！！！本当にできちゃった！！

2019年12月にスタートした企画が1年半かけてようやくここに辿り着きました。

プロトタイプというのは試作品って意味です。

ここからの流れは「試着→撮影→サイズを詰める→完成→本番撮影」となります。

ひとまず今回は怒涛の１年半をご覧いただきました。どうでしたか？

「こんな雰囲気かあ…」と楽しんでもらえてたら嬉しいです。

コロナがどんな影響を与えたか…ってとこにも注目してもらえるとなお嬉しい！

ひとまず今回はここまで。

次回は試着、テスト撮影の様子をお送りします！

お楽しみに。