Home Artists Posts Import Register

Content

ネタバレ感想も書いておきたいんです(テンションが高い)


この映画の本質はズバリ!

「主人公が見ている景色、どこまで妄想なの???」

です。


自分も妄想癖はあるのですが、ありがたいことに現実かどうかの判別がつきます。

あーまた悪い白昼夢を見てしまった…とか、そこから最悪の気分になって鬱化していくとかそういう感じなんですよね。


ただしジョーカーは違う!!

ジョーカーのそれはマジモンのそれです。


ところで人が抱える精神疾患は一つだと思われてますが、

大体の人が疾患として指しがちなのは「症状」なんですよね。


例えば「統合失調症」というものがあります。

これは「幻覚や妄想などの症状があらわれて、コミュニケーションがとりずらくなり、日常生活に支障がでる」病気 (引用:厚生労働省)


その症状がこちら。

・妄想…ありもしないことを確信してしまう

・幻視…見えないものが見えてしまう

・幻聴…聞こえないはずの声が聞こえる(2つあわせて「幻覚」)

・思考の低下…考えや話の内容に一貫性がなくなる。


病名が「統合失調症」で

症状が「妄想・幻覚・思考低下」


これ一緒にしがちなんですよね。

そこを突いてるのがこの映画です。

普通精神疾患って症状1個だけだと思うもんな。


満身創痍=怪我して疲れて泣いててお腹すいてる


と例えるとわかりやすいでしょうか。

実はたくさんあるのが普通なんだよね。


巧みな視点ずらしがすごい!

まず主人公の大きな疾患が一つ出てきます。

「脳神経に異常があって、突然笑い出す」

大体の健康な方が考える一番の問題点ですよね。


病気で生きにくい主人公が様々な不条理にさらされ、

傷ついていく様子を描く映画…と強く印象付けます。

だがしかし!ジョーカーの大きな症状は笑ってしまうだけではありません。


「妄想」

映画中盤でわかりやすく描かれていますよね。

恋人だと思ってた近所の女性、実はずっと居なかったんですよ。

実際に住んでいて顔見知りではあるけど、実際はデートも食事もキスもしてない。


これだけでは終わらない巧みなテクニック

「"彼女との関係は"妄想でした」とまた視点をずらしてますが…


序盤も全て妄想である可能性が出てきたぞ。

おーっとこーれは映画好きには堪らない展開。

劇場に2回3回通ってしまう。小ネタだらけの映画とわかってしまいました。

映画好きじゃなくてよかった。


さてどこまでが妄想、どこまでが現実なのかというと…


正直わからん。

いやわからんのかい、うっすいネタバレだな。

これはいろんな解説ブログがありますので読んでみてください。

映画好きってすごいなこんな細かく分析してんのか。


自分が読んだのはこちら。長いわ。他にも色々あるよ。


今回は僕なりの視点で少しニッチな見方をしてみました。

人によっては「彼女は妄想だったけどダークヒーローが全部ぶっ壊して社会変えてやったぜヒャッホウ!」な映画に見えるらしい。


世間的には救いのない、個人的には救いのある話でしたね。

よくできた映画だなあ…


ちなみに今年映画をろくに見ていません。

何見たっけ…本当に見てないかも。漫画もほとんど読んでない。

人の作品を取り入れる心の余裕がなかった。


そんな最中、庵野秀明のドキュメンタリーを見て冷や汗を流しながら見たのがジョーカーでした。ほんと、見てよかった。口直しにアニメ「ゆるキャン」を見ました。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B078TMFC3K/ref=atv_dp_share_cu_r


終わり。

Comments

No comments found for this post.