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夜道を歩いていると、背後から吹きすさぶ風に体を震わせる。誰でも経験したことあるあの感覚…しかし、彼の場合はそれだけでは終わらなかった。 薄い紫色のレース生地のような布が顔に覆い被さり、視界を奪ったかと思うと、2つの肉塊が鼻を挟み込んだ。 そして、まるで「暖めてあげましょうか?」と言わんばかりに熱い湿り気を帯びた空気を顔全体に吹きかけるのだ。臭い。やめてくれ。彼に与えられた思考パターンはその2つ。もがけばもがくほど、体は布の中に包まれていく。外目から見ればそう見える。しかし、彼の主観ではそうではない。もはや、正体はわかっている。その肉塊の中心に鎮座するその穴が、本来、排出の役割しか持たないその穴が彼の顔を呑み込んでいるのだ。体は少しずつ、少しずつと肉塊の中に消えていく。隙間から黄色い吐息を漏らしながら… しばらくすると、そこに彼の姿はなく、ケラケラと笑い声が夜空に響き渡った。 的な話をつくる夢を見ました笑

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