GANTZのレイカのメイキング PART1 (Pixiv Fanbox)
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というわけで今月から2ヶ月をかけて作るGANTZのレイカのメイキングです。
リアル系の女性モデルのメイキングですので、
今までとはかなり毛色が違うパターンですね。
今までの、割と同じような流れだった怪獣とかのメイキングとは、
相当内容が違ってくるかと思いです。
てか、自分自身も、ここまでのリアル系人体モデルをやったことはないですので、
手探りで挑戦する部分が多くなるはずです。
(髪の毛やまつげなど、まだやったことがないことです)
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で、「ガンツのレイカ」と言っていますが、
正確には 「GANTZ:O」のレイカになるかと思います。
あの、リアル系の映像作品ですね。 つまりあれに迫ろう!ということです。
で、これに関しては既に「かなり良い資料」を貰っています。
まぁこういう正面の資料があるだけで相当の助けになるはずです。
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まずは体の素体を作っていこうという感じです。
これに関しては、過去に依頼品で作った体を持ってきて、それを改造するところから始めようと考えました。
思えばこのモデルも、結構色々引き継いできているのですね。
最初、かなりローポリのミクさんを作り→
それを改造して依頼のハルヒモデルを作って→
それをまた依頼で改造して使ってた奴です。
それを今度も更に改造しようということです。
秘伝のタレのようなモノを感じたり、
テセウスの船をのようなモノを感じたり。
で、↑これはこのくらいのポリゴンのやつを曲面分割4で割ってたモデルなのですが、
今回はもうちょっと割って細かくして、曲面分割2のモデルにしていこうかと思いました。
もうちょっとリアルな人体にしたいわけですからね。
↑
こうだったのを
これくらいに改造していくと
↓
具体的には、8角形だった手足とかを12角形にしていく調子で細かくしていっています。
胸とかもそうですね。 8角形だったのが12角形になっています。
8角形を曲面分割4にすると32角形だったのを
12角形を曲面分割2にすると24角形になりますから、
ある種、最終的なポリゴン自体は減っているわけですが、まぁそれはそれでと考えています。
形状が(人体的に)正確でないワリに つるつるしてるだけのモデルより、
リアルでありつつポリゴンは節約できているというのであれば、
それはより良いと。
今回は、まじでリアル系人体やらないといけませんからね。
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でもこのあたりで、自分のモデルの改変に「限界」も感じつつありました。
どうも、膝のあたりはこうじゃないよな、とか。
人体の膝の裏側はこうじゃないよな、とか。 お腹のあたりもなんかイマイチだな、
と思い始めました。
というわけで、更に他のモデルを参考にしつつポリゴンの流れを考えなおしました。
で、組み合わせて、こうなってきました、と。 (右が古い方)
まぁあんま変わってないように見えるかもしれませんが、
お腹と膝はこれで良くなったのです。
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体の素体が一応出来ましたので、次は顔を考えていきます。
まぁとにかく正面からやっていくしかありません。
ちなみに、位置自体はなぞりますが、ポリゴンの流れまではなぞりません。
どうなのでしょうね? このメッシュの格子の、4点に一個だけを狙っていけば、
ポリゴンをある種、「盗んでいける」ような気はするのですが、
まぁそういうことはやりませんね、と。
まぁだからこそ、「だ、大丈夫か・・・?これ?」と不安になるようなモノになってくるわけですが。
で、一応できたモノを、Z方向にマグネットで引っ張っていって膨らましていきます。
自分はこういうのを気分でやるのですが、なんかもっといいやり方があったりするのでしょうかね。 ちなみに横からの資料はないです。
で、こんな感じになってきました。
耳と結合するのとか、本当あたま使います。
なんで四角ポリゴン縛りやってんだって感じかもですが。
本当はトポロジの流れももっとキレイにしたいんだけど。
今回考えていること。
この部分を膨らましておきます。ここの肉。
で、とりあえず目玉をハメ込んでみて、こんなです。
ヤッバイですよね。
なんだろう。 ドラクエ7のムービー?
「だ、大丈夫か・・・???」
先行きが不安になります。
そら、こんな段階では、メイキングも書き始められません。
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今回、今までやったことが無いけど考えないといけない方式として、
まつげをテクスチャでやるやり方があります。
今まで自分が依頼品とかで作ってきた女の子モデルでは、
そこそこリアル系とはいえ、結局多少のアニメ的デフォルメ要素もあったので
まつげとかは「太いポリゴン」でやってたのですが、
今回のレイカでも太いまつげをやるわけにはいきません。
かと言って、
マジでまつ毛やまゆげの一本一本ポリゴンでやるのも自分的には無理だと思ってます。
Zbrushのfibermeshとかならできる? でも自分はCoreなので関係ナシ。
てか出来たとして、それをMMDモデルにできんのか?というのがあるのでやっぱナシ。
リアルタイムモデルとしては、無理でしょう。 そう思ってます。
(PS4のゲームじゃあるまいしと)
というわけで、今回の自分的には、
こうやってテクスチャとアルファで抜いたまつげ眉毛を考えていきます。
まぁ、普通ですよね。
これは普通にmedibangで描いてきました。
それでも、これも結構色々考えているのですよね。一応。
みたらわかるかと思いますが、 この毛にはノーマルマップが、もう既に乗っています。
(だからペラペラなのに立体的にみえるだろうと)
どうやって乗せたかというと、
まぁ図でやるとこんな感じ。
毛を書くときに、数段階の明るさでレイヤーを分けて描いておきます。
結合させたらテクスチャになります。
一番下の一番黒いやつの透明度が、そのまま輪郭になります。
次に、「一番下のレイヤーだけを非表示にして結合させた奴」も作ります。
上の明るいやつを分けて出力して、そいつをGIMPでノーマルマップ化させます。
そしたらそいつが毛のノーマルマップになりますね、と。
まぁどうなんでしょうね。 サブスタでも同じようなことはできるかも知れない。
でも自分はmedibangで毛を描きたかったので。
というわけで、一応今回考えたこのやり方は、無料ソフトで誰でもできるんじゃないかなぁということでもあります。
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で、そうやって出来たまつげをもってきて、
貼るとこんな感じ。
いやーまだまだ酷い!!!
ナニコレ。
いつになったら可愛くなるのかよ、と。
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で、しょうが無いので素体のスカルプトをやっていきます。
ハイポリ化させて、こいつを彫っていきます。
こんな調子。
こんな調子。
で、このスカルプトも、もっともっと時間をかけないといけないわけですが
(ほんと全身のシワを考えていきたいので)
まぁここらで一回「仮のベイク」をしてみます。
まずは「二重」のノーマルマップだけでどれくらい印象が変わるか??
あと、自分の目玉モデルをはめ込んでみます。
で、こうなってきました。
ようやく、 ようやく、
「あ、なんとかなるんじゃないか??」という兆しが見えてきた感じ、でしょうかね。
せめてこれくらいまでこないと恥ずかしくてメイキング書けませんねと。
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基本となる化粧? とか、「赤み」をオーバーレイで乗せていきます。
適切なところに赤みを置いていくと、結構だんだんリアルに見えてきます。
あと毛穴的な凹凸も、全体に乗せてみます。
これも考えどころなのですが。
でこれが「化粧」ですね。 まぁ良く分らんので気分でやっていますが。
で、エクスポートして適用。
これでまた、多少人間に近づいたのではないか、という感じです。
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髪の毛について考えていきます。
この辺を参考にしてみます。
サブスタでかんたんにできると。
でもこれも怪しいものです。
こんな意見もあります。
「そんな簡単に、同じようにできねぇ~~~~ぞ!?」と。
「ね、簡単でしょ?」かよ、と。
自分もそんな風に思います。こんなに簡単には行かない。
色々考えてみます。
さっきのリンクのままでは髪の毛の入抜きとかないのですよね。
仕方がないので、こうやってグラデーションを持ってきてそれを乗せてみます。
これで、先端が細くなっていく感じにみえる、筈。
さらに透明度の抜き方のレベルを、数段階にわけてみようと思っています。
一番左は透過しないみたいな。
うーむ。
でもこの感じでは、「つむじ」感を出せません。
どうも、「上側」もグラデーションで黒くなってるほうがよさそうです。
というわけでグラデーションの位置をずらしてこんな感じ。
それと頭の肌の部分にも髪の毛を描いておきます。
上側も透明で抜くようにしたので、こんなふうな「つむじ感」がでてきました。
こうなってくると、肌に描くほうの地の髪の毛の色は、もっと薄くていいのかも。
まぁとにかく、そんな調子で髪の毛をふやしていきます。
なんじゃこりゃ、シェバみたい。
というか、GANTZの別のキャラにみえる。レイカじゃなくて。
桜丘聖か。
でもまぁめげずに増やしていきます。
ここいらで眉毛まつげの素材をもっかい描き直してきました。
あと眉毛をどうするかもかなり悩んでいます。
まつげは今までのやりかたでやるとしても、眉毛に関しては肌に直で描いたやつ「だけ」
という道もあるからです。
というかモーフを作るときのことまで考えたら、そっちの方が断然楽なのです!
でも、なんか、こうやって描くだけの眉毛がヘボそうなので、
両方の合成になる気がします。
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という感じでこんな風になってきました。
髪の毛はもう1段階ボリュームを増やします。
こんな風に耳が透けてみえないくらいあるはずですからね。
(そのためにも透明度を数段階用意したのです)
で、まだまだ目がなんか怖いのですが、
これはもうメタセコ上的にはどうしようもないようにも思います。
現状、本物と比べてみて何が欠けているか?
本当は何が重要なのかというと、眼球にまぶたからの影が乗ってる感じなのですね。
でも実はそれは、メタセコのリアルタイムプレビュー的には、難しいです。
(ちゃんとレンダリングすれば勝手になんとかなることではあると思います。)
それと、ハイライトですね。
でもこれも難しい。 水晶体を完全に透明にして反射だけが乗るようにするのは、
どうしたらいいんだか?
この辺、現状では確認が難しいので「一旦、手で描いてみます」。
現状、リアルタイムプレビューでは解決できない部分が、将来どうなるか??
加筆してみる。
すると、こんな感じですになりそうだ、と。
こっから更に髪の毛のボリュームもうちょっと増やして、
もっと透過しない感じになってきたら・・・
なんとかなるのではないか???
そんな感じですね。
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で、まぁ顔と体は一旦置いといて、ガンツスーツに取り掛かっていきます。
ボディペイントみたいなもんなので案外楽なのか、と思ってたのですが、
やっぱり厄介です。
こんな感じで、結構重なり合わせを考えないといけません。
それとこれの、半裸版とか考えないといけませんからね。
どのパーツを切り離せるようにするか、とか考えます。
この背中の部分とかは、フィギュアの半裸版ではありません。
では下の地の部分と結合させて、ここはノーマルにするか?とか考えたりします。
てかどこまでをノーマルにするかというのも本当に悩ましいです。
靴を考えていきます。
こんな感じにならべて、さてどうやって結合させるか。
まぁとりあえずベース的にはこれくらいです。
これ以上はノーマルにベイクすることにします。
で、大体の構造的にはこんな感じになりました。
これでハイポリ版を作ってベイク、ということなのですが、
悩ましいのは縁の処理をどうするかですね。
縁の部分をポリゴンで出すべきか、全部ノーマルにするか・・・
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もう20日じゃーん。
ということで銃とかも考えていかないといけません。
銃はどれくらい作るべきか。
まぁZガンは作ります。
例のフィギュアが抱えてますからね。
かー コレ作るのも大変そうだけど。
それとなんとなくXガンも作りたいと思っています。
どうなのやら。
間に合わなくなったらやめますが。
ベースがこれくらいです。
これにディティールつけた版を作っていきます。
瀬戸の花嫁の一挙放送やってました。
それみながらハイポリ版作っていく感じ。
めっちゃ進みました。
それにしても本当に瀬戸の花嫁は神アニメです。
改めて再認識しました。
このアニメが全アニメの中でベストとまでは言いませんが、
「ラブコメギャグアニメ」というカテゴリで言うなら、生涯一位のアニメと言ってしまっていいでしょう。 本当に素晴らしい。
というわけでZガンのベイク用のモデルまで出来ました。
Xガンも作っていきます。
まぁやってみればなんとかなるかな、という感じ。
これが大体のベースかと思います。
ハイポリ化がこんなもんです。
なんかこういう行為もかなりなれてきたもんです。
これは依頼のおかげかとも思います。
でサブスタでベイクして彩色していきます。
まぁあんまり語ることは・・・。
こういうグリップのところはこんな感じですねーと。
出来たものをまた組み立てていきます。
このぐにっと流れてる青いラインは、こういうのを引っ張ってきてやろうかなぁと考えています。
まぁなんとか繋がりましたねと。
ちょっとローポリに起こしすぎたかな、と思う部分も出てきました。
これとかやりすぎたか、と。 ちょっと凹凸がほしい。
で直したと。
でもこれも 押し出すわけでなくて差し込むことで最小限のポリゴンでやってる感じです。
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そんな感じで Xガンはもう結構なところまで来ています。
こいつがこんなあっという間に作れるとは。