Home Artists Posts Import Register

Videos

  • 20230201_fanbox_1280_all.mp4

Downloads

Content



SKEBでご依頼いただいた、TVアニメにもなった『処刑少女』の作者、佐藤真登先生のリクエストで、「イーズ・アン」さん。

ツイッターに先立っての先行公開!


依頼内容としましては、

 年齢:20代半ば。ちっちゃい成人女性。

 服装:前開きになるタイプの修道服。修道服の下はシュミーズ(肌着)。

 顔つき:圧のある美人。

 目の色:泥色。

 目の形:無感情ジト目。

 髪色:プラチナブロンド。

 髪型:ぼさぼさのロングオールバック

    (ほぼ常に修道帽に髪の毛しまっているので、帽子とると自然とそうなる)

 性格:狂信者。無表情。折れることを知らない。あらゆる行動に悪気はない。

 近似キャラ:魔法陣グルグルのジュジュ(髪型等は違いますが)。

 希望シチュエーション:宗教上の理由で人気のない小川で着衣のまま沐浴中


とのことでした。

アニメ化した作品とは違い、こちらは続刊が難しいのか、絵になれなかったキャラを描いて!というご依頼です。


目の色、『泥色』というのが、さすがはプロの小説家さん。ほしい印象がわかりやすいですね。


イラスト差分まとめZIP。(このあと掲載する差分も全て入っています)

20230201_fanbox_4000




では、差分を。

(※未統合PSDなどの配布は、差分をスクロールした後にあります)


修道帽に髪を入れたバージョンです。


たぶん修道帽の内側はこんな感じで髪が収まっているんですね


前開きタイプの修道服は襟パーツなかったりするので、襟パーツも着脱式。


服の下はシミーズ。中世の下着ですね。濡れすけ!


髪をおろしてみたり。


背景オフだとこんな感じ。


シミーズオフ。背徳的ですね。


全裸。今回はエッチ絵依頼じゃなかったのでピンク部分は少年誌レベルの仕上がり。


ロング。


下着オフ。ロング。

ロングの方が絵として映えますね。

シスターなキャラがロング多めなわけです。


一部だけ着ていて全裸って…何度やってもいいものです。


ロング。


目線。表情の差分。

表情。


閉じ目。水浴びに儀式っぽくなりますね。


というわけで、差分でした。

冒頭のリクエスト内容に沿って、それらしく描けたのではないかと満足しています。


小説家さんからのご依頼ということで、ラノベのカラー口絵っぽい構成を意識してみましたが、いかがでしたでしょうか?

たぶん、本文の文字なんかを写植すると、それっぽくなるのではないでしょうか。


さて、ここからは、100倍のご縁プラン用の記事です。

DLは以下から。その下は、いつも通りタイムラプスと振り返りになります。


①差分だけオンオフできる統合版PSD

20230208_fanbox_差分統合PSD

②差分だけオンオフできる統合版CLIP

20230208_fanbox_差分統合クリップ

※差分オンオフは、髪の毛なんかはマスクも駆使してますので、可視不可視のオンオフだけではなくマスクもうまいことオンオフしてください。詳しくはマスク機能でググってください。


③未統合PSD(ファイルサイズオーバーにつきハーフサイズ)

20230208_fanbox_未統合PSD

④未統合CLIP

20230208_fanbox_未統合クリップ


※①~④すべてクリスタにて作成、書き出し。

※未統合ファイルは特にクリスタでの動作を推奨します。


※クリップ版はレイヤー検索ウインドウを上記設定で『差分だけを一覧』できます

(プルダウンを左から、すべてを選択 > 参照レイヤーを選択 > 選択なし です。)

※ちなみに、↑の画像で赤いバツ印がマスクオフの状態です。フォルダの特定領域を表示するかしないかのオンオフと考えていただければだいたい合ってます。


⑤作業動画(長時間版)

20230201_fanbox_1280_all


※動画は、右下にある『:』から再生速度の変更が可能です



それでは、動画を見ながら作業の振り返り。


見るのが好きな人も、絵を描く人も、どこかしら有意義なタイムラプスになっていたら嬉しいです。


00:00(ラフ~下書き)

水浴びっぽいポーズで、かつ差分服装レイヤがどのポーズでも整理しやすい。

という目標でポーズを決めました。

配布ファイルの、苦肉のマスク管理を見てもらえばわかりますが、目論見は破れました。でもこの時点では行けると思っていた。

クリンナップ。

脚は水に入るからという理由で、手癖で描いていたらお絵かき通話していた相手からメチャメチャ癖が出てると言われた。準備が不足したらこんなもんよ。

でもやっぱり水に入ってほとんどラインが飛ぶのでこれでよし。

細かく直すような気がしたので、腕は別レイヤで下書きしていた。

結局いじらなかったけども。

修道帽のラインぎめ。

前髪が仕舞われてしまうため、このラインがわりと重要。

どのラインをとるか次第で顔周りの印象がだいぶ変わる。前髪がはみ出る子を描くときシビアに考えました。

実際大事。

修道服。

濡れて張り付く感じと、水面に沈まず、浮いて広がる服の裾。

下着の露出面積の領域を確保しつつ、体のラインを補助する線を。

という意識をもって描いたようなそうでないような。

濡れた服は重く、張り付きやすいので、それを意識しました。

できてるかは知らぬ。

シミーズも同じ理屈で。


02:00 トリミング範囲を探る

画面の収まりを探し、キャラを回転させたりトリミング範囲に検討をつけました。

イラストってトリミング次第で印象変わるので大事です。

普段は完成後にやること多いですが。

最近は設計図つくってから下書き始めてるので、こういうことやるのは減ってます。


03:20 ペン入れ

意識してないと、指短くなりがち問題。

たぶんお絵描きあるあるです。

今回は低身長キャラって指定なので問題ないっちゃないですが、手の形や仕草もキャラに合わせていきたいところですね。

心ざしだけは高い。言うは易し。

水面を描くまでスソがこれでいいのか不安でした。

絵の途中経過って、完成時にはあるものがまだ描かれてないので、それなりに成立して描けていても不安定に見えてしまって動揺します。

髪のペン入れ。

下書きが濃いままペン入れする人いるよねって話題があったので、ためしにやってみましたが、自分が引いた黒のペン入れの線がはたしてニュアンスが出ているのかイマイチわかりにくく、やはり私は下書きは薄くする派だなと思いました。

普段は、5~10%濃度くらいまで薄くしてペン入れしてますかね。

完成して仕上がった顔とくらべると、同じ線画なのにあっさりしたお顔。

化粧ってすごいね。

ちょっとしたことですぐ印象が変わる。


10:50 塗り

張り付いた感を出すために、細かいリズムで影を入れる。

アニメーターさんがよくやるやつだけど、こういう、最後が楕円で終わる形の影ってすごい便利。あの業界の抽象化のノウハウってすごいよね。

今期だと、おにまいの影めっちゃすこ。

肌。着衣差分時に露出する部分が美味しくなるように意識して名案をつける。

言うて手癖塗りとやってること変わらんのだけども。

水色の反射光は、この時点だと浮くけど、水面を描いたあとに高確率で入れることになるので、この時点から入れちゃってます。

シミーズフォルダを「マスクで消して」透けさせる。

これやると、肌塗りと矛盾しない透け方をする。

普通はどうやるのか知らんけども。透けたもん描いたことも数えるほどだし…。

シミーズの上から、肌色を加筆する。張り付いて透けた「肌の赤さ」が足りなかったので。


13:20 背景

ブラシ素材をいただいてきて、よくわからんけど木を描く。

背景とかわからんねん。

漫画しかやってなかった頃も、同人に背景とかいらんって主張でホント最低限しかやってなかったので無理解のままオジサンになってしまった。

しかし!!

最初から飛ばす予定だったので問題ない。

絵っていうのは、資料を揃えたらできそうなことや、すでに持っている技術で構成するもの。『描けそう』は大事。チャレンジも大事。しらんけど。

水面ってどうやって描くのかわからんって、ディスコでボヤいてたら、イラストレーターの人が…

水の底を描くのが大事って教えてくれた。

言われるとなるほどだよね。

あるかないかで情報量違うんよな。


16:00 プラチナブロンドとは…???

プラチナブロンドの指定をいただいたのですけど、これってすごく難しくて。

つまりは薄い金髪なんですけど、アッシュブロンド系をプラチナブロンドと称する人もいる。なので、折衷案として、どっちにも見えるように…

灰色に近い印象の影を多めに入れました。

あと、そもそも薄い金髪って絵にすると扱いそもそも難しいのよ。

プラチナブロンドを上手に描ける人は、そうとうお絵描きがうまい人だと思うの。

さてロング差分の髪の毛。

差分として大事なのは、修道帽ありのときに、良い影であるかどうか。つまり。

修道帽ありで影の印象を借りぎめするひつようありますね。

そのあと、仮ぎめをした影を崩さないように、間を埋めていきます。

すると

こうなる。


ボサボサな髪って設定だったので、もうちょっとそのあたりを絵にできるとよかったですが、個人的にはよく描けたし、楽しかったです。

そもそも髪を出した差分って注文にないので、遊びで勝手につけたしたオプションなんよな。


とまあ、小説の口絵っぽく仕上がりました。

この作品、書籍化もしてますが、なろうでも読めるのでどうぞ読んで下さい。

設定面がしっかりしてて面白いですよ。



今回はこんなところで。


いつも見ていただきありがとうございます。

それでは、また次の機会にて。

Files

Comments

No comments found for this post.