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  • 20230113_fanbox_1080_all.mp4

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SKEBでご依頼いただいた、依頼者さんのオリキャラ「七海沙奈」ちゃん。

ツイッターに先立っての先行公開!


依頼内容としましては、

  髪:銀髪、ツーサイドアップ

  瞳:ピジョンブラッドのような深めの赤

  その他:13歳、比較的明るめの性格


『正面、もしくはナナメ向きが良いですが詳細な構図はお任せいたします。

NSFW指定ですがモザイクは入らない程度の差分をお願い出来ればと思います。

また、眼鏡はレイヤー別にして頂ければ幸いです。』


とのことでした。パーツを別レイヤにするのは、普段からそうなので問題なし。

NSFWってのは、該当でポスターにできないなこれ…ってくらい以上が基準です。エロ。


イラスト差分まとめZIP。(このあと掲載する差分も全て入っています)

20220116_fanbox_4000


以下、差分。まずはトリミングなしの全体画像を5枚。


別レイヤー指定だったメガネと、ついでに袖をオフ。印象結構かわりますね

勝手にメガネを外したわけではないので、メガネ外すな教の人は許して

スカートとチョーカー的なのをオフ。表情は、いただいた資料のキャラ表に準拠した感じで描いてます。明るい子なので脱がされても笑顔。素敵だね!!

靴をオフ。生足、好き。

シュシュっぽいのもオフしてます。


Z E N N R A !!!


ハンパに着てるのってエッチだよね!


以下、若干のトリミングをしたもの。

先の6枚とトリミングしてある以外は同じです







さて、ここからは、100倍のご縁プラン用の記事です。

DLは以下から。その下は、いつも通りタイムラプスと振り返りになります。


①差分だけオンオフできる統合版PSD

20230116_fanbox_差分統合PSD

②差分だけオンオフできる統合版CLIP

20230116_fanbox_差分統合クリップ

③未統合PSD

20230116_fanbox_未統合PSD

④未統合CLIP

20230116_fanbox_差分統合クリップ


※①~④すべてクリスタにて作成、書き出し。

※未統合ファイルは特にクリスタでの動作を推奨します。

※クリップ版はレイヤー検索ウインドウを上記設定で『差分だけを一覧』できます

(プルダウンを左から、すべてを選択 > 参照レイヤーを選択 > 選択なし です。)


⑤作業動画(長時間版)

20230113_fanbox_1080_all

※動画は、右下にある『:』から再生速度の変更が可能です



それでは、動画を見ながら作業の振り返り。


見るのが好きな人も、絵を描く人も、どこかしら有意義なタイムラプスになっていたら嬉しいです。


00:00(ラフ~下書き)

『モザイクのかかるような局部なんかはなし』との依頼でしたので

裸にできるようにはするものの、おまたは腕で隠すことにしました

メガネの隙間からから裸眼が見えるのとかずれたメガネが好きなんで、頭は俯瞰に

服をのせたときも脚のラインはガンガンに出るデザインなので、脚のラインはより丁寧に

体を曲げたりひねったりする絵が苦手なので、自分への宿題の意味も込めてのポージングでした

ポーズに合わせて服かくのは難しいですね、迷走してます

他のパーツをオンにしてもオフにしても映えるだろう処理を探しつつ描きます


03:40(クリンナップ

このままペン入れすると失敗する予感がしたのでお顔と髪だけクリンナップ

『銀髪』は、色が濃い髪に比べて、ペン入れの線質が大きく表に出るので、ペン入れ大事なんです。たぶん。きっと。

失敗すると挽回しにくいんですよね。黒髪は比較的、あとで挽回しやすいです。


05:00(ペン入れ開始

『瞳は、ピジョンブラッドのような』と指定があり、こだわりが強い感じだったので、特に気をつけました。瞳の色味を全体に合わせるのでなく、全体の色を瞳に合わせる方針をとるため、最初に『決め』、色彩設計のベースとしました

メガネを瞳からズレた位置にするための、俯瞰ぎみの頭の角度。これは、瞳の色彩を鮮やかにするためでもありました。

(メガネのレンズ部には不透明の白を入れるので、メガネ差分をオンにした時は、そのぶんだけ鮮やかでなくなるため)


髪。銀髪は線が塗ってもモロに残る、という先ほどと同じ理屈で、筆致を注意。

(濃い髪だと筆致も塗りの時に死んでいくんで、しごまかしが効く)

腕のラインが両方とも直線的でおもしろみがないのは反省点。手癖ですね…。

今回は久々に不透明度ありのペンを使っているので、書き直しが多いです。

描く前のイメージを明確にするための集中力がないだけかもですけども。

下書き、もしくはイメージが明確だと、それをなぞるだけですからね。


不透明度があると、線の濃度と、ラインの精度、と、気を配る点が増えるので、どちらかが失敗してニュアンスが出ず、書き直しが極端に増えることが多いです。

ひさびさで慣れがないのも理由でしょうか。


靴。

一見問題ないし、実際、ほぼ問題ないのですが、脚のセンターラインを意識したときに、紐のラインなんかが、いろいろとやらかしてます。多分。

正確すぎても面白みが減りますが、わざと外すことと、集中力や画力の問題で外れてしまうことでは違います。画力が純粋に高い人は、こういうところを見ても差があるので、見てて楽しいです。

細かいですけど、こんなんがいっぱい。靴に限りませんし、いつものことだし、やってると終わらないし、こだわってもパッと見の完成度かわらないんですけど、

立体把握してる人はこういうの間違えないんですよね…。


13:00(塗り

パーツをオンにしたときに発生する、肌への落ち影から確認。

あとで薄くしたり調整しやすいように、濃い色を選びました。

髪の落ち影。

これは、額の面積がどれくらいか、というのと、髪色、髪型で方針が変わります。

今回は濃度も影の大きさも控えめ。影が少ないほうが、依頼者さんのこだわりである眼が映えます。たぶん。

肌の影色と赤眼の色は近く、肌ベース色と赤目だと色差がある。

少し遠くに色差のあるフレームをつくり、眼の周囲には近似色は必要な物以外は配置しないことで、絵を見る人の注目をコントロールします。

うまくいってるかは知らんが。

前後感があるていど必要なポーズなので、後ろだって認識してもらいたい部分の影は扱いを強く、濃く。濃くかいとくと、薄めるのは楽だしね。

腰から尻と、腹の側部を差別化するために、実際に影になるかは知らんけど、ウソでもいいので、ケツの腰あたりに色を。塗りは記号。何がどうなってるかわかるようにし、かつ、なるべく魅力てきに伝えることが塗るということだと思うの。

髪塗り。

眼を邪魔しないように前髪の下部分は抜けた塗り方を。

ハイライトを入れるのを計算して、ハイライトラインは濃いめになるように置いていたのです。銀髪なので。白にハイライトいれると、白に白でわけわかめになるよね。

基本的手法ですね。

今回背景はなしの予定なので、白バックに対して映えるように、髪のシルエットが勝つように意識して塗っていきます。調整しやすいように、肌とか髪とかレイヤ枚数すごいので、ぜひ見てみてね。塗ってあるレイヤをオフにしたり、不透明度を落としたりしてみると、雰囲気かわります。

やると、私がレイヤをめちゃ増やしまくる理由がちょっとわかるかもしれません。

色差が淡いのもいいですが…

銀髪の白さを出すために、濃い落ち影を。ちょっと今風のやり方じゃない気もするけど、私はおっさんなので技術が古いんだね。仕方ないね。


19:30(肌しあげ

仮置きだった肌ですが、仕上げていきます

極端な色差を用意せず、印象を変えないように味付けします。印象変わるようなことやると、すでに塗ったパーツと喧嘩する確率があがるしウルサイので。

赤みは、普通に通常レイヤで色を塗ることもありますが

今回はオーバーレイ主体

赤みいれるときに、全体がどんどん赤くなるので、基礎の色は赤くしすぎないように気をつけねばなりません。ベースと基礎の影が明すぎると、赤み足した時にえげつなくなるでね。

肋骨の段差は好みがわかれるので、今回はマイルドに。

これも、もとに戻したり調整したりしやすいように、上にレイヤ用意して上から書き足しています。だから肌レイヤ増えてくんだね。


あ、薄める方法は、書き足しだけじゃなくて、マスクも使います。

①肌の領域、これに対して肌塗りフォルダをクリップします。

②通常の塗り。濃いので不透明度を下げた。

③部分的に薄くしたいところは、『マスクをして、部分的に消しゴムで薄くする』

 これすると、薄くしすぎても戻すのが簡単。安心。

④薄くして印象変わったので、書き足して調整

⑤赤くしたり調整を足したりしてる


概ね①-⑤を順番どおりだけど、いったり来たりしながら塗ってます。


22:00(表情さぶん

表情のみで統合して、眉、目、口に分離、複製してコピー。差分を作成します。

まゆげの差分。歪ツールだけでこれくらいは余裕。

まゆ差分、書き直しとか歪ツールを使いだしてからは、ないな…。


少し目を細めるくらいは、これも歪みで余裕。

でも閉じ目くらいになると描いたほうが早い。


最後に、シルエット強調のために外側(アウトライン)に赤みを足しました。

どうせ不透明度を落として薄めるので濃くていいんよ。

こういうのは、エッジあるブラシだとめんどくさいんで、ボケてデッカイブラシがおすすめ。

シルエットは強化されるけど、銀髪の邪魔をしないところまでさっきの赤を薄めておしまい。改めて見ると、いらんかった気もする。作業中は主観が…ね。


あ、最後にちょっと戻ってもう一点。

16:00(線画の上から書き足し

↑ 髪のノッペリを

↑ 白い線でほんのりと分割、分離して、立体感や濃度の密粗を補助。

入れた白線が活きるように手動で毛先の色を重たくグラデーション。

こんなこともやりました。だいたい同じなのに、ちょっとした事で変わるものです。

変わったと思うは本人ばかりかもですけども。


考えずに何かをすると、悪くなる可能性ってわりとあって、

塗ってる時間よりも、都度、考えてる時間が多いです。下書きも線画も同じです。

とりあえず描くんじゃなくて、考える時間が長い。良いことかは知らんけども…。



今回はこんなところで。


前回の更新のあとはイリヤちゃん進めてたんですが、skebが納期当日になってしまったのでこちらを先に進めました。


お待ちいただいている(と、いいな…)中で申し訳ないのですが、もう一点、早めに描いておきたいものがありますので、数日はそちらをメインで進め、そのあと、またイリヤちゃんの続きに取り掛かりたいと思います。


お待ちいただけたら幸いです。

いつも見ていただき、本当にありがとうございます。


それでは。



……あ、今回、skebサイトのサムネイル用の画像、gifにしてみたんですよ。

こんな感じ。変化がわかりやすくてやってよかった感あります。

手間は少しかかりますが、今後も覚えてたらやりたいものです。


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Comments

ぼし

いいと思ってくださる方がいて嬉しいです! コメントもらえなさすぎて、支援していただけるだけのものが描けているのか不安になっておりまして…! ありがとうございましたー!