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 世界を救った女勇者パーティの一員でもある人妻僧侶さん。今は聖都で夫(粗チン)と平穏な日々を過ごしています。  冬の暮れ、聖教圏で一般的に聖夜と呼ばれる日があります。その特別な日の夜は、家族は共に過ごし、愛し合う恋人や夫婦はその愛を確かめる行為を行います。聖教圏で広く言われる「胤孕み(たねはらみ)の一夜」です。この夜に行われた睦事で妊娠する娘が多かったことからその名がついたとのことですが、特に聖都ではその慣習が強く残り、聖夜に独りでいるもの、『妻や彼女がいてもセックスもできずに独りで淋しく過ごすしかない粗チン夫や彼氏』はある種の哀れみの目で見られます。ただ、その状態を聖都大教会の上級聖職者様は決して正しいものと思っていなかったため、聖夜に独りでいる者、『愛する妻や恋人が他の男と不貞真っ最中なのに気づかずお留守番している間抜け粗チン夫や彼氏』のために、大教会の講堂を開放するようになりました。これが世に名高い「粗竿への施し(ソーチン・センズリータ)」です。  人妻僧侶さんの夫(粗チン)も、どうやらその講堂へ来ている様子。妻が、上司の上級聖職者のおじ様に呼ばれて、どうしても外せない用事ができてしまったとのことで、今日は独り寂しく過ごすことになったとのこと。講堂に来ると、思ったより人がいることにびっくりした。あれは宿屋の若夫婦の夫さん(奥さんは義父と隣町の温泉宿屋に偵察に行っているとのこと)、あっちにいるのは気鋭の冒険者カップルの彼氏の方(彼女は最近雇った傭兵のおっさんに稽古をつけてもらっているとのこと)、おっと、薬屋夫婦の旦那さんも来ているのか(奥さんは近所の老人のもとに薬を届けて、そのまま看護しているとのこと)。みんな色々忙しいんだろうな。皆、今の境遇は不憫だが、そんなに悲壮な顔をしていないのは、うちと同じで昨日の夜に妻と睦事をしてきたからか…。まぁ、「胤孕みの一夜」が一日前倒しになったくらい、精王様はお見逃しになるだろう。…おっと、時間だ。 (……ぉっ❤お゛っ❤ん゛ぉおお~っ❤お゛ぉおお~ん❤お゛っほ❤いぐいぐいぐぅ~…っ❤) これがこの大教会の「粗竿への施し」で一夜を過ごす者の務め。聖夜の夜9の刻から翌日の朝3の刻までこの聖歌を聞きながら祈るのだ。聖歌の意味は分からないが、この6ツ刻、この歌を聞きながら今は共にいない妻や恋人、または想い人の事を考え、祈るのだ。 ……しかしこの聖歌、どことなく妻の声に似ている気がする。いや、まさかそんなことはないか。妻は仕事中だ。それに妻が『こんな獣のような下品な声を出すはずがない』。昨日の夜だって、可愛いものだった。…そうだな、妻のことを考えよう。妻と、これから生まれてくる『可愛い我が子』のことを…。 そして、聖夜は更けていく。 それぞれの妻に、恋人に、『強靭な精子で受精した』新しい生命を宿しながら…

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Comments

s7

宿屋の若夫婦、いつか拝見してみたいですな。