罰ゲーム「パン見せ」 (Pixiv Fanbox)
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「はーい!百花の負けーっ!罰ゲーム決定でーす!」
休み時間の教室後方、女子達が1つの机を囲むように集まり、わいわいきゃあきゃあと楽しそうな騒ぎ声を上げていた。どうやら罰ゲームを賭けてトランプゲームをしていたらしく、その決着がついたようだ。
「え〜もう、最悪…」
ゲームに負けた木島百花ちゃんはため息混じりに小さく呟いた。
いつもは小動物のような笑顔の可愛い彼女だが、その時ばかりは顔をしかめていた。罰ゲームの内容は分からないが、よっぽど嫌なことなのだろう。
「じゃあそういうことだから、今日1日楽しませてね♪」
「よかったー私じゃなくて」
そう言うとその場では何事もなく、女子達は各々解散し自らの席へと戻っていった。
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その次の時間、授業の準備で職員室に寄ったついでに先生からおつかいを頼まれてしまった。
「あ、木島さーん!」
たまたま廊下で先を歩いている彼女を発見し、声をかけた。
「ん?どうしたの?」
「これ落とし物、多分木島さんのじゃないかな?」
「あーっ!これ無くしたと思ってたの!ありがとっ!」
そう元気いっぱいの笑顔でお礼を言ってくれる百花ちゃん。本当に可愛い。
その天使のような可愛さに浸っていたところ、突然声が聞こえてきた。
「はーい、百花♪パン見せ!」
「えっ!?は、はい…」
そう小さく呟くと、百花ちゃんは自らスカートの前を両手で掴み、胸の辺りまでゆっくりとめくり上げた。
突然目の前に現れた百花ちゃんのパンツ。両手でめくり上げているため、パンツの全貌がバッチリと確認できる。淡いピンク地に白の水玉模様。赤いリボンがあしらわれており、素材は綿だろう。百花ちゃんらしい可愛いパンツだ。
あまりの衝撃に一瞬目が眩みそうになったが、次第に状況を理解した。
「じゃあそのまま1分キープね♪」
「ちゃんとお礼しないとね♪」
声の正体は休み時間にトランプゲームをしていた女子達だ。ニヤニヤしながら百花ちゃんの反応を楽しんでるようだ。なるほど、これが例の罰ゲームか。
突如訪れたラッキーな展開を堪能するようにしっかりと網膜にその光景を焼き付ける。
「ちょ、ちょっと…あんまり見ないで…」
ふと顔に目をやると、唇を噛み締め、耳まで顔を真っ赤にし、ただ羞恥に耐えている百花ちゃんの姿があった。
年頃の女子にとってパンツを見られるだけでも恥ずかしいだろうに、さらに自ら見せつけているという状況は相当恥ずかしいのだろう。普段の明るい笑顔と羞恥顔とのギャップがただただ可愛い。
「はーい、もういいよー♪」
あっという間に夢のような1分間が経過し、彼女は両手を離すとスカートは元の位置に戻った。
彼女はコホンっと小さく咳払いをすると何事もなかったように速足でスタスタと歩いていってしまった。
恥ずかしいことだと分かっていながらもこのような羞恥罰ゲームを考え、実行してくれるこの学校の女子たちには感謝しかない。
まだ罰ゲームの時間は残っている。今日1日は百花ちゃんから目が離せなさそうだ。