さくレット前哨戦 (Pixiv Fanbox)
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こんにちは!
シナリオライターの冬茜トムです。
『さくらの雲*スカアレットの恋』がいよいよ発売目前ということで、
今日は取り留めなく思いの丈をつづっていこうかと思います。
(もちろん発売後に読んでいただいてもOKです!
プレイまで余計な雑念を入れたくない方はバックしましょう)
それにしてももうカウントダウン3日前……いやー長かったですね。
ついこの間、公式サイトが公開されたばかりのような気もするのですが……
『アメイジング・グレイス』から数えると2年近くが経過しているということに驚きが隠せません。
百年の恋よ、萌え咲かれ──
本作のキャッチコピーですが、
これは「百年の恋も冷める」をもじった対義語になっています。
案外気づかれにくいかなと思い、言ってみました。
他にも伝えたいことは山ほどあるのですが、
まだまだ発売前なので語れないことも多く……
体験版の範囲に絞って、軽く前哨戦的に振り返ってみようと思います!
※以下、体験版範囲のネタバレを含みます。
前情報ナシでプレイしたい方はそのまま2日間お待ち下さい!
導入ですね。
一種のチュートリアル的に大正・帝都を体感しつつ、
主要なキャラの面々も押さえられる章。
「まりも」というスケール的には小さい事件ながら起承転結がしっかりしていて、
けっこうお気に入りのチャプターです。
「こういうゲームです!」というのが素直に伝わる出来になったかなと。
執筆中、雰囲気を掴み直すために序盤を読み返すことはけっこう多いのですが、
さくレットの一章は普通に面白くて何度も最後まで読み込んでしまいました。
推理は全然してないけどな!
怪盗編。
探偵がいるなら怪盗もいるはず。帝都には奇人変人が多いのです。
伝わりづらい元ネタとして実は「昭和ルパン」という実在した犯罪者がいます。
自分も調べるまで知りませんでしたが、
昭和初期にルパンもどきのようなマネをしていた泥棒がいたようなのです。
なので、あながちいなかったとも言い切れない……?
異音、幽霊、ポルターガイスト、隠し財宝、巻き物……
などなど、多くの謎が詰まっているのが特徴の章です。
司も名探偵らしくちゃんとミステリしていて(所長は?)、全体で見てもお気に入り度高めの章です。
あと、メリッサがすごく可愛いので……
こことか
地味に最後まで苦戦していたのが例の判じ絵──というか、巻き物の内容そのもの。
冷静に考えるとオチでしかないので適当でも良かったんですが、
結局イラストまで用意してもらっちゃいました。
「判じ絵」自体よく知らなかったんですが、
調べてみるとあまりに内容がくだらなかったので「これだ!」と。
当時とは切っても切れないのが関東大震災。
三章をメリッサ回とするなら、四章は加藤回といったところでしょうか(ヒロインでもないけど……)。
大仰な言い回しにはそれなりに慣れていたつもりでしたが、それでも加藤のセリフはムズすぎる。
だからあまり喋らせたくないのに喋りだすと止まらない困ったキャラでした。
加藤の浴びせかける“正論”に司の心が折れるシーン。
彼を悪人と断じられる要素は、司と我々の中にしかない。
……
以上、振り返ってみると体験版だけでもやはりボリュームがすごいですね。
「アメグレは長すぎたんで短くしますよw」なんて嘯いていたのに、
結局それに迫る容量になってしまったことをしげたDにお詫びします。
(それに応じて製品版のシナリオ容量も膨れ上がってしまいました)
この作品を2020年の今という時分に出せて本当に良かったと思っています。
制作させていただいたきゃべつそふと様ならびにスタッフの皆様方には頭が上がりません。
『さくレット』を終えたとき、
皆さんの目に映る世界が少し明るくなっていると嬉しいです。
後は2日間、カウントダウンなど楽しみつつお待ちいただければと思います!
ゲーム画面になって最も感動したシーン。
2人の表情、視線、まばらに差し込む陽の光なんかが惚れ惚れするほど美しい。
・補足
『アメイジング・グレイス』のバレあり記事も現在執筆中なので、
ファンボックスメンバーはそちらもお待ちあれ~