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※更新ペースが乱れて申し訳ございません。

 ちょっと大きなトラブルが私事でありまして、しばらく更新が不定期になるかもしれません。

 できるだけ毎日投稿を心掛けるので、どうぞご容赦ください。

 今月最後はSKEBにてリクエストをいただいた作品の更新です。

 『劇場版名探偵コナン~世紀末の魔術師』より、悪堕ちレズ小説となります!

 意外なキャラも登場するかも? それでは下記よりお楽しみ下さい!




 ──この世で最も高価な液体は何か?

 人間の血液? 水銀? それとも血糖値を低下させるインスリン? はたまた高名なシャネルの香水・No.5だろうか?

 すべて外れ、正解は蠍の毒である。

 即死毒として有名なオブトサソリの毒液は、同時に鎮痛剤の元や脳腫瘍の治療への転用が行われており、1リットル辺りの価格は実に日本円で11億の価値がある。

 そして蠍の毒は、血液に接触しなければ、究めて強壮な精力剤としても知られている──。


「そんな蠍の名を冠する私は、世界で最も価値のある女であり……その体液は女を狂わせる。そうよね?」

「はい、スコーピオン様ぁ……♥」


 ぴちゃぴちゃと子犬がミルクを舐めているような水音を立て、スコーピオンと呼ばれた女の股間に舌を這わせている少女が、潤んだ瞳に敬意と愛情を浮かべる。

 背中にはセクシーな下着を纏った、ツインテールの少女が抱き着き、こちらも発情しきった様子でぺろぺろと懸命にスコーピオンの首筋を舐めまわしている。

 その様子に滑稽さと愛しさを半々で感じながら、スコーピオンはぐりっとクンニしていた少女の顔を踏んで見せ、柔らかい足裏の感触に少女は「わっ、ふぅぅぅ……♥」と犬のような鳴き声を上げてしまった。


「七槻、仮にも名探偵と呼ばれたあなたが、気軽に私をスコーピオンと呼んでもらっては困るわ? どこで、誰が聞いているか分からないでしょう?」

「あふっ……ほへぇぇっ♥ ご、ごめんなさい♥ ボク、おバカだから難しいこと分からないんですぅ♥ お許しください、青蘭様ぁ♥」


 七槻……かつて南の名探偵と呼ばれた越水七槻は、犬のように手をぎゅっとグーの形にして、ちんちんの要領で蹲踞の姿勢を取ると、スコーピオン──浦思青蘭に向かって、腰をへこっ♥ へこっ♥ と無様に振りたくる。

 下着姿のメイド……七槻の親友である水口香奈は、うっとりとそのはしたない姿を見つめ「七槻ったら、犬みたい……♥」と自分の秘所を弄りながらつぶやいて見せた。


「ふふっ、やはりお前は『私』なんて無個性な口調よりも、その『ボク』という言い方が可愛いわね♥」

「あふぅぅぅっ……♥ か、可愛い♥ 青蘭様に可愛いって言われただけで♥ イクっ♥ ボク、イクぅぅぅっ♥ 香奈の前で情けないイキ顔見せちゃうのぉぉぉっ♥」


 ぷしゃぁぁぁっ♥

 派手に潮を噴いた七槻の股間を指でぐりぐりと弄りながら、かつては清廉だった名探偵の少女が、今や自分の言いなりに堕ち切っていることを再確認し、青蘭は満足げな笑みを浮かべた。

 ──連続強盗殺人犯“スコーピオン”……浦思青蘭という偽名を名乗っている彼女は、ロマノフ朝ロシアの研究家を名乗り、実際には彼女の先祖であるラスプーチンこそがロシア遺産を独占するにふさわしいと考え、それらを強奪して回っている悪女である。

 七槻の親友である香奈が、ボンクラの素人探偵に追い詰められて自殺寸前になっているところを助け出し、恐らく香奈が死んでいれば自身が復讐鬼となったであろう七槻から忠誠と敬愛を得たのも、別に善性からの行動ではない。


「お前が私の窃盗の犯人をでっち上げてくれたおかげで、多くの遺産が回収できたわ♥ ひと段落がついたら、褒美をあげないといけないわねぇ♥」

「あはぁぁっ♥ 青蘭様のような価値ある御方の為なら♥ 無価値な連中はいくらでも命を捧げるべきなんです♥ 勿論、ボクも♥」

「……忠犬と駄犬は紙一重ね♥ 私が“自分のモノ”を損なうはずがないでしょう♥」

「あひぃぃぃぃんっ♥ ごめんなっ、わふっ♥ わふぅぅぅぅんっ♥」


 蹴り飛ばされた上で顔をぐりぐりと踏まれて、足を舐めしゃぶりながら腰を何度も打ち上げ、無様イキを繰り返す七槻。

 その痴態を見て興奮しきり、青蘭に手マンでイキ狂わされながら「お゛ぉっ♥ 青蘭様もっ♥ 七槻もしゅきぃぃぃっ♥」と潮吹きする香奈。

 これが、スコーピオンのもう1つの顔だ。青蘭は生粋のドSにしてレズビアンであり、狙った美少女は必ず自分を信奉させ、嬉々として犯罪に手を貸す悪女になり果てるのを見ないと気が済まない。

 かつては清廉な名探偵だった七槻も、親友を助けてもらったことで青蘭に心を許したばかりに、既に性奴隷に堕ちていた香奈と2人がかりで徹底的に責められ、今や青蘭の愛を得るためならば無辜の人間を青蘭の身代わりに告発することも、行うようになっていた。

 ちゅぱっ……ちゅぴっ……と指の合間まで丁寧に舐めしゃぶり、青蘭の足裏に頬ずりする姿になんとも言えない充足を覚えつつ、そろそろ予定の時刻が迫っていることに気付く。

 ロマノフ王朝の遺産“インペリアル・イースター・エッグ”が、鈴木財閥の蔵から発見された。

 コソ泥によって奪われるのは阻止したものの、今度は豪華客船によって安全な場所に運ばれるという……何としても、己の手中に収めなければならない。


「今回は七槻に頼る訳にはいかないわね……あのキッドとかいうコソ泥が怪盗ごっこしている時に、あなたを探偵として忍び込ませればよかったわ」

「ごめんなさぁい♥ ボク、おバカだから気付きませんでしたぁ♥」

「ふふっ、お前は愚かなところが可愛いのよ……♥ 香奈と一緒に、この部屋で待っていなさい。私がロマノフの後継者に相応しいという証明を、持ち帰ってあげる」


 香奈によってチャイナドレスを着せられた青蘭は、誇大妄想めいたことを語るが、それを否定する者はこの部屋には居ない。

 七槻と香奈は頬を寄せ合って、邪悪にして美麗な女主人を見上げつつ、ちろちろとベロキスを交わしながら「お帰りをお待ちしています♥」と弾んだ声を上げた。



 ──正直なところ青蘭は、東京へと向かう豪華客船の旅を、内心では楽しみにしている部分があった。

 いざとなれば、乗客を皆殺しにしてインペリアル・イースター・エッグを奪えばいいだけだし、そうなれば自然と女に視線が向くものだ。

 有名な名探偵である毛利小五郎の娘・毛利蘭、鈴木財閥の令嬢・鈴木園子……この2人が親友同士というだけで、自分の秘所をどちらが舐めるかでイチャイチャと喧嘩させる妄想に浸っていた青蘭だが──インペリアル・イースター・エッグの元の持ち主である、香坂家の相続人・香坂夏美を見た瞬間にそれらの思考は吹き飛んでしまった。

 陽性の魅力を全身に湛えながら、それでいて良家の令嬢に相応しい気品を備えている立ち振る舞い。パティシエールをしているというだけあって、甘い匂いを香水のように纏っている姿は、まるで青蘭に食べて欲しいと自ら懇願しているかのよう。

 しかし、それ以上に青蘭の胸を掴んで離さないのは、その灰色の瞳……本人は曾祖母の色を受け継いだと語っているが、青蘭と同じロシアの血を引く者の証であるその眼が、レズビアンになってから長らく“支配する”為に愛してきた青蘭の、純然たる恋心を燃え上がらせる。


「(まさか一目惚れなんてものを、この年になってから経験するなんてね……♥ 香坂夏美、彼女が欲しいわ……インペリアル・イースター・エッグと並ぶほどに、たまらなく私を惹きつける♥ どちらも手に入れなければいけないわね……♥)」


 内心で少しだけ残念に思いつつ、蘭と園子を諦めて夏美に集中することに決めた青蘭は、彼女を今夜中に堕とすことに決めた。


「(そうよ、今夜の内に私に夢中にさせて……殺人だって嬉々として行う悪女に変えてあげる♥ 魂が闇に染まったあなたは、きっと今の何倍も美しいわ……♥)」


 ……青蘭がそんな恐ろしいことを考えているのに気付かず、夏美は青蘭が夜に自室を訪ねてきた時、あっさりと部屋の中へと招いてしまった。

 それは青蘭が「あなたの家が所蔵していたインペリアル・イースター・エッグについて、気になることがある」と言って、夏美の興味を引いた部分もあったのだが。


「パティシエールであるあなたに出すには、あまりにもお粗末なものだけれど……苺のロマノフと、ロシアンティーを用意してきました」

「わぁ……ロマノフって、すごく手のかかるお菓子なのに! お気遣いが嬉しいです! えぇと、それでインペリアル・イースター・エッグについてのお話って?」


 パティシエは非常に味覚が鋭い人種だ。そんな彼女に薬を盛る為、匂いの強い茶葉を使い、更にたっぷりのイチゴジャムを入れて出す。

 そもそも社交的な性格なのだろう、青蘭との対話で気分が高揚している様子で、夏美は紅茶を含み、あまりの甘さに驚いたようだが、それでも文句を言ったりはしなかった。


「ええ、あのインペリアル・イースター・エッグについて書かれた図ですが、下にMEMORIES……思い出と書かれていましたよね?」

「はい、曾祖母がロシアに亡命する際に、インペリアル・イースター・エッグを持ち出したことに関しての記述だと思います」

「……不思議だと思いませんか? インペリアル・イースター・エッグは、現在でこそ散逸してしまっているものの、当時はロマノフ朝の崩壊前……それを手にしていることは、盗品でない限りは夏美さんの曾祖母は、ロマノフ朝ゆかりの人物ということになります。いえ、盗品だとすればわざわざ“思い出”なんて言い方はしません、罪の記憶となっているでしょうから」


 夏美は青蘭が畳みかけると、少しだけ顔を赤らめてパタパタと顔を仰いで見せる。

 別の部屋の中は熱くない。線上ということもあり、涼しいくらいだ。


「それは、つまり……?」

「これは、あくまでも私の妄想に近いことなのですが……夏美さん、あなたはロマノフ朝最後の皇女である、マリア・ニコラエヴナの末裔ではありませんか?」


 あまりにも突飛な物言いに、夏美は灰色の目をしぱしぱと瞬かせる。

 それはそうだろう、いきなり自分がロマノフ朝の末裔などと言われたら、ほとんどの人間は困惑する。

 しかし夏美の場合はそれだけではなく、首筋に汗をかき始めているようで、何度もハンカチで首を拭って見せている。


「まさか、そんな……それに皇女マリアの遺骨については、皇太子アレクセイのものと共に、2007年にロシア国内で見つかっているじゃないですか」

「DNA鑑定はあくまでも、事前に採取されていた親族のDNAとの照合しかできません。ロマノフの遺伝子を持つ女性の遺骸だから、マリアのものだと当局が言い張っているだけ……実際のマリアは、日本人と結婚して亡命していたとしたら……」


 ぐいっと顔を近づけられ、夏美は完全に赤面して後ずさろうとする。

 当然、椅子に身を預けながらの後退は不可能であり、青蘭に手を重ねられて、夏美は「あっ……あっ……♥」と小さく呻きながら、灰色の瞳を覗き込まれるばかりとなった。


「(そう……この娘がロマノフ朝の末裔だとすれば、私の独占すべき遺産の1つだということになる。ロマノフ朝最後の皇女の末裔と、ラスプーチンの後継が結ばれる、これ以上の歴史の奇跡は無いわ♥ 絶対にモノにする……私だけを愛する嫁に堕としてみせる……♥)」

「あっ、あうぅ……せ、青蘭さん、私、ちょっと変で……ね、熱っぽいから、顔をあまり近づけない方がいいです……べ、ベッドに戻りますね! 今日は、楽しかったです!」


 強制的に話を終わらせようと、ひきつった笑みを向けてくる夏美。

 青蘭は夏美の言葉にうんうんと首を縦に振りながら、その細くそれでいて柔らかい体を軽々と抱き上げて、「えぇぇっ!?」と困惑する彼女を寝台へと運んでいく。

 そうして、出来るだけ丁寧に夏美の体を寝かせて、彼女が呆気に取られて「あ、ありがとう、ございます……」と呟いてしまった瞬間に、ぎしりと寝台をきしませながら、相手の足の間に自分のそれを割りいらせ、覆いかぶさった。


「せ、青蘭さん!?」

「顔が赤くて、熱が相当高いようですね? まずは冷まさないといけないわ」

「だ、大丈夫です! 熱、無いです! 無いですから!?」

「嘘は駄目よ? ほら、こんなに赤くなって……大丈夫よ、私が手伝ってあげる……女同士なのだから、問題ないでしょう?」


 夏美が既に青蘭のことを意識してしまっているのを理解した上で、敢えて顔を近づけて体を寄せて、平静を保てないようにしてから、服に手をかける。

 女同士を強調したことで、ここで無理に抵抗すれば却って妙な空気になると悟ったからか、それとも単純に……夏美からの好感をそれなりに稼げたからか。

 胸をはだけさせ、下着を露わにしても、夏美の抵抗はそれほど大きなものではなく、ふるふると子猫のような肩を震わせ、青蘭の熱が伝わるのに耐えている。


「……ああ、こうして間近で見ると、本当に可愛らしくて、綺麗だわ……♥」

「あ、ありがとうございます、だからもう……ひぅぅっ♥」


 青蘭の手が、下着の上から大切なところを撫で上げる。

 それだけで夏美はぴんっ……と足の指を伸ばして絶頂を迎えてしまい、何度かふるふると震えつつ、そんな高みに導いた青蘭の背中に手を回してしまっていた。

 はぁー……と息が熱を帯びてしまった夏美が「な、何を……♥」とこの段になってもとぼけたようなことを言うので、青蘭はするすると彼女の服を脱がせながら、まずは全身に優しくキスを落としていく。

 乱暴にしてはいけない。夏美という至宝の肌に、痕がついてしまうからだ……痕を刻んで不可逆にするのは、己のモノにしてからでいい。

 露になった肩に、少しだけ汗ばんでいる胸元に、震えて涙の溜まっている目元に、柔らかで弾力のある頬に。

 何度も、何度も、何度も……秘書とは言え撫でられただけで達してしまうほどに、全身が蕩け切っている少女へと、蠍の毒を注ぎ込むかのように口づけを繰り返す。

 狙った獲物は必ず堕とす、百戦錬磨のレズビアンの口づけの雨は、まともな交際経験すら持たない夏美には劇薬だ。

 最初は女性から口づけされているのだという背徳感から、途中からはその口づけから伝わる温もりと小さな刺激の心地よさから、そして最後にはあまりにも美しい青蘭に“愛されている”という事実に気付かされて。

 口づけされる度に軽く達するのを繰り返すようになってしまい、夏美は「はっ♥ あはぁっ♥ あふっ、はっ……し、しん、じゃうっ……♥」と呻きながら、頭の中が快楽に埋め尽くされていく恐怖に身を震わせる。


「あら、殺したりしないわ……♥ あなたは、私の大切な宝物になるのだから……♥ ロマノフの遺した宝物にね……♥」

「あっ……♥」

「うふふ……その眼、自分がインペリアル・イースター・エッグの持ち主で、ロマノフ王朝の子孫だから私に愛されているのかって、不安になっているのね? なんて、愛らしい……♥」

「あっ、やぁぁぁっ……♥」


 ぐいっと無理やり腕を持ち上げられ、つやつやと汗で輝いている、毛の一本も生えていない腋が露になる。

 青蘭は真っ赤な舌で唇を舐め上げると、そこにちゅぅぅ……と強めの口づけをした後、れるれると舐め上げ、更には軽く歯を立てて噛むことすらして見せる。


「い゛っ♥ あ゛はぁぁぁぁっ♥ そ、そんなところ、きたなっ……あうぅぅっ♥」

「あなたの体に汚いところなんてないわ? 自分が“宝”であることを自覚しなさい、夏美……♥ あなたは下賤の民とは違うの、私に愛されるにふさわしい人格を持ちなさい? 返事は?」


 腋をじゅるるっ……わざと音を立てて啜り上げ、「こんなところを舐めてあげるのだから、私があなたに本気なのは明白でしょう?」と教え込みつつ、かりっ……かりっ……と指先で乳首を爪弾いて見せる。

 卓越した性技、そして媚薬の効果。初めて愛される個所で感じてしまい、夏美の根幹に近い部分が快楽で翻弄されてグラグラと揺れる。

 自分の体が震えているせいなのに、視界が揺れるのが怖くて夏美は青蘭に抱き着き、喉を震わせて「はい……はい♥ 青蘭さんに、相応しい女になりますっ♥」と口走ってしまう。

 青蘭は唇をきわめて邪にゆがめると、囁くように「いい子ね♥」と告げた耳に舌を挿入しながら、ぐちゅんっ……と秘所に指を差し込んだ。


「あっ……あはぁぁぁっ♥」

「ふふ、ロマノフの子孫とは思えないくらい、はしたない喘ぎ方ね♥ けれど、受け入れてあげるわ……乱れるあなたは、とても美しいもの♥ ほら、ここはどう? 陰核の後ろ辺りを爪で掻かれると、たまらないでしょう?」

「あっ、あっ、あっ♥ あうぅぅっ♥ こ、こんなの、初めてぇ……♥ 初めてなのぉっ……♥」

「初めてということは、ここを弄ったことは何度かあるのね? いやらしい娘……♥ これからは自慰なんて許さないわ♥ あなたの性欲もすべて私のもの……返事♥」

「は、はいぃぃっ……♥ あっ、あっ、イッ、くぅぅぅぅっ……♥」


 今にも上り詰め、深い絶頂を迎えようとした瞬間、青蘭は夏美の耳元で囁きかける。

 それは一歩間違えば己の身を危ぶむような……激毒めいた秘密を。


「ところで、私は世間では“スコーピオン”なんて呼ばれているの……♥」


 夏美の目が半瞬だけ理解を拒み、次に恐怖の色を湛える。

 スコーピオン、インペリアル・イースター・エッグを始めとして、ロマノフ王朝の財宝を狙う連続強盗殺人犯。

 世間を騒がせている以上に、この船のインペリアル・イースター・エッグも狙われる可能性があると、事前に警察から説明を受けている。

 青蘭の指が怪しく蠢き、夏美の一番深いところが掻き回されて、泡立つ。

 迷いと恐怖は、ほんのひと時だけだった。


「いいっ……いいのぉっ♥ そんなの、どうでもいいっ♥ 青蘭さんに気持ちよくしてもらえるなら、そっちの方が大事なのぉぉっ♥」


 陥落と堕落の言葉を受け、青蘭は一番深くを突き、ぷつりっ……と27歳にもなって処女を保っていたらしい、夏美の初めてを奪う。甘い嬌声と共に、夏美から香る雌の匂いが強まった。

 青蘭の手の中で倫理すら捨てて快楽に堕ちてしまった夏美は、その豊かな胸に顔を埋めて甘い匂いに鼻を鳴らし、この安らぎの為ならば何でもできると、そう考えていた……。



 ──足元で血を噴きながら痙攣している男を見下ろし、青蘭はもちろんのこと、夏美の口元にも邪悪な笑みが浮かんでいる。

 男……寒川竜は青蘭の正体がバレ兼ねないラスプーチンの写真を撮ってしまったことから、こうして私刑の末に殺害されかかっているのだが、青蘭はそっと夏美の手にサイレンサー付きの銃を握らせた。


「さあ、夏美……あなたは平凡なパティシエールから、これを以てスコーピオンの花嫁として生まれ変わるの……この男の右目を打ち抜き、その血を以て私に忠誠を捧げてちょうだい?」

「はい、スコーピオン様……♥ うふっ、うふふっ……ごめんなさい、お姉様の為に死んでください……あなたが死んだら、私はご褒美を頂けるんです♥」


 もはや体を痙攣させることしかできない寒川の前で、体のラインがぴったりと出る……あるいは下着を身につけていないのかもしれないレオタード姿で、夏美は拳銃をごりごりと目に押し付け──容赦なく発砲した。

 初めての殺人……しかし、青蘭の手で快感を仕込まれ脳を焼かれてしまった夏美は、それに対して高揚感しか生まれない。

 ぷしっ……と軽く潮を噴いてしまい、みるみる内に股間の色が濃くなっていく夏美は、正に青蘭にとって理想の女だ。

 乳首も陰核も勃起しているのが露なままで部屋へと連れ帰った青蘭は、夏美を犬のような姿勢で這いつくばらせ、その顔をぐりぐりと踏みつける。

 勿論、傷つける為ではない……夏美は甘い足臭で何度も絶頂してしまい、じわぁぁ……と汗の滲んだ腋を見せつけながら腰を振りたくり始める。


「お姉さまぁぁっ♥ 夏美、ちゃんと殺れました♥ あなたに永遠の忠誠を誓う、呪われた魂の女になれましたぁ♥ だから、ご褒美をください♥ お゛っ♥ お゛ほぉぉっ♥ おマ〇コぐちゅぐちゅって弄り回して♥ 変態レズ女の夏美を思いっきり苛めてくださいぃぃっ♥」

「痛くして欲しいのかしら、このマゾが! 人を殺してすぐに、いたぶられたいなんて夏美は性根からの変態ね!」

「あひぃぃっ♥ あひゅぅぅぅぅっ♥ しゃ、しゃいこほぉぉぉぉっ♥ あいしてましゅっ、スコーピオン様ぁぁぁぁぁっ♥」


 青蘭の奮う鞭によって正確に乳首と陰核を打たれ、その部分だけ切り抜かれたような卑猥な姿になった夏美を押し倒し、股間に埋めて顔面騎乗する。

 じたばたと酸素が足りなくなって暴れながらも、うっとりと瞳を細めてクンニに耽る姿は、正にマゾ奴隷……ロマノフの血が青蘭に、ラスプーチンの血筋に屈した瞬間といっていい。

 イースター・エッグも問題なく回収できるだろう、何しろ夏美が味方なのだから。

 このまま夏美をアジトへと連れ帰るか、毛利蘭と鈴木園子にも手を付けておくか。

 その点だけを迷いながら、青蘭はじょぼじょぼと夏美の口内に小水を流し込み、従順に飲み干す彼女の頭を撫でて、それだけで絶頂させてみせた。


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Comments

ソウシップ

色々大変だと思われますが、無理して身体を壊さないようにだけ気をつけてください。 本来だったら捕まってたであろう犯人がレズ化して周りをレズ悪堕ちさせて戦力拡大していく展開でしか得られない栄養素はある(確信) そして七槻は誰がなんと言おうとボクっ娘、異論は認めない(真顔)

屋根が高い

ありがとございます、何とか頑張ります! 悪堕ちレズでしか得られない栄養、あると思います! 七槻ちゃんは女性口調より絶対にあってるよ!