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「──くっ、ああぁっ……♥ と、戸川さん、やめなさっ……あうぅぅっ♥」

「こ、こんなことをしても、志保たちはゆるがなっ……あひぃぃぃっ♥」


 つぷっ……と第一関節の少し手前くらいまで、下着越しに指を後ろの穴に挿入されただけで、村主さゆりと鎌倉志保は仰け反り絶頂をキメそうになる。

 ただこんな風に挿入されただけなら、息苦しさを覚えるだけのはずだ。しかし、ここに至るまで散々に全身を弄り回され、とろとろに蕩けさせられてしまった二人の全身からは、むわぁぁ……と淫らで甘い匂いが立ち上ってしまっていた。


「(あぁ……し、信じられない……♥ こんなこと、彼相手でも経験したことがないのに……体中が甘く蕩けてしまってる……♥ んっ……自分でも、汗の匂いが甘くなってしまっているのが、わかるのぉ……♥ )」

「(こ、こんなぁ……♥ 後輩の女の子相手に、志保の体……♥ か、感じて、気持ちよくなってぇ……♥ お、お尻でイキそうになってるぅぅ……♥ こ、こんなのってぇぇ……は、ひぃぃっ♥)」

「このままお尻の奥まで指をねじ込んだら……どうなると思いますか♥ 二人とも頭がおかしくなる位に気持ち良くなって……♥ 私のことを、好きになってくれたりしませんかね……♥」


 かりかりっ……と挿入されている内側を指の腹で掻かれて、さゆりたちは「ほぉぉぉっ♥」「ひあぁぁっ♥」とこれまで上げたことも無いような嬌声をひり出してしまう。

 大好きな人が居るのに。異性の恋人がいるのに。バイトの後輩の家に連れ込まれ、尻穴を弄られて気持ちよくなってしまっている。

 羞恥心と興奮にまみれながら、とりあえず確実なのは……二人の恋心が、まるでこの快楽を享受してしまう上で、ストッパーとして機能してくれていないという事実だった。



 ──戸川万葉がワグナリアで働くようになると、“店として機能していない”とか“接客状況が劣悪すぎる”とか、果ては“日本人の忍耐度を調べる為の実験場”などとまで言われてしまっていたワグナリアの環境が、劇的に改善することになった。

 まずは万葉は顔がいい。見た目がとても清らかで、清潔感がある。腰まであるが黒い挑発は、平素のように自然な形で流していると清楚な雰囲気を放つのだが、接客中のようにポニーテールにまとめていると、活発な印象を人に与える。

 とはいえ、ワグナリアは顔のいい人材についてはそこそこ揃っており、さゆりも志保もその範疇に入るのだが、更に彼女は接客性能も高い。

 仕事に真面目で、何を任されても器用にこなし、客は勿論だがスタッフ相手にも人当たりがいい。

 決して頭抜けて優秀という訳ではないが、周囲をせかさない程度に常に動き続けており、優秀なバイトとしてカウントしても間違いない存在だ。

 しかも、ホール以外の仕事もこなせ……なんと調理師免許まで取得している……シフトの対応も自由自在。

 一時期は一週間のあいだ毎日出勤していることもあったが、これは「ワグナリアで働くのが一番のストレス解消と休暇になるので」という本人の希望によるものだった。


「……私たち、一体なにをしたんだったか覚えている?」

「うーん……何度思い出しても、志保たちがそんな大層な接客した記憶が無いんだけど……」


 そんな万葉の様子に喜びながらも、ずっと首を傾げているのが先輩スタッフ……さゆりと志保である。

 どうも万葉は「村主先輩と鎌倉先輩に接客してもらった時、すごく感動したんです!」と面接の時に口にしており、その言葉のせいで逆に「ヤベー奴なのでは?」という疑惑がかかっていたのだが、その接客態度は極めて良好。さゆりと志保がどれだけ思い返しても、そんな特別な接客をした記憶がないと悩む羽目になる。

 ともあれ、さゆりたちでも見逃しているようなことに気付いて対応してから、「ほめてください♥」と大型犬の如く寄ってくる清楚な少女は大変愛らしく、さゆりはともかく珍しく志保も愚民扱いはしておらず、可愛い妹分のように扱っていた。


「心当たりはないけれど、時どき鎌倉さんが進藤くんと一緒にいると、なんだかつらそうな顔をしていることがあるわ……もしかして接客云々は言い訳で、鎌倉さん相手なら進藤くんを取れると思ってやってきたけれど、その思いの強さに敵わなくて……」

「フォロー入れてるつもりかもしれないけれど、志保は“取れると思って”の部分は聞き逃さないからね? それを言うなら、村主さんと足立くんがイチャついている時も、なんだか悲しそうな様子をしてることがあるわ……つまり、戸川さんはビッチ!?」

「普段かわいがってる後輩相手に、よくそこまで言えるわね……けれど、もしもどちらかを狙っているんだとしたら、女同士で一度話し合って、きっちりカタをつけておくべきね。その結果でやめてしまうということも、戸川さんなら無さそうだし」


 心を開きつつも警戒するという器用なことをしながら、さゆりと志保は長らく万葉の様子を見守ってきたのだが……“成長の為”と称して、互いの苦手業務を万葉に押し付けてきたとも言う……そんな二人にとって、遂に万葉の本性を知る絶好の機会がやって来た。


「実は先月のお給金で私、あれを買ったんです。sw〇tchで運動をする奴なんですけど」

「そうなの? 話題になっているけれど、そもそも我が家にはゲーム機がないから」

「だったら今度、志保たちも一緒に遊んでもいいかしら?」

「──!? え、ええ、いいですよ……とっても嬉しいです」

「(少しだけ間があったわね)」

「(やっぱり、何か下心があるっぽい!)」


 こうして迷探偵たちは、ゲーム機でエクササイズができるというソフトをダシにすることで、万葉の家に乗り込むことに成功したのである。

 ……まさか万葉の狙いが自分たちのほうであり、その前でいい汗流すという鴨がネギを背負うような行為をしてしまったことに気付くのは、二人がガニ股腰ヘコポーズに追いやられ、蕩けさせられてしまってからであった……。



 ──まるでピアノを調律するような、繊細な指使いだった。

 消費者金融とはいえ、まぎれもなくお金持ちである志保は、自分たちの足を撫で回す万葉の手つきに、ある種の美しさを見出す。

 もっとも、その所作の綺麗さを気にしている余裕はなく、そうやって撫でられた個所はひりひりと痒みとも疼きともつかない感覚が停滞して……ぺろっと万葉が赤くて小さな舌で舐める度、性感帯に変わってビリビリと快楽を全身に広げてしまうのだが。


「ふあぁぁぁぁ~っ……♥ あ、足が、こんなに気持ちいいって、どういう……はひゅぅぅっ♥」

「こ、こんなのっ♥ もう、靴が履けなっ……ひあぁぁっ♥ あっ、あっ、あぁぁぁーっ♥」

「運動でいっぱい動かした後って、足から……特にふくらはぎから、いっぱい血が流れるんです……♥ それってつまり、体中にその部分の感覚が広がるってことなんですよ……ねっ♥」


 ぎゅぅぅっ……とふくらはぎを強めに握られた瞬間、二人はまるで自慰でもしていたかのような強烈な快感を感じてしまい、下着をぐしょぐしょに濡らすほどに愛液を吹いてしまった。

 足でイク……という感覚が、達した後ですら理解できず、二人は体を震わせながら呆然とする。

 万葉はその間もニコニコと微笑みながらテキパキ動き続けており、二人の使い物にならなくなった下着を膝までズリ下ろしてしまった。

 その際に尻を強めに鷲掴みにされ、さゆりと志保は敏感になっていた秘所からイキ潮を追い噴きしてしまった。


「ああ……先輩たちのお尻、もちもちふわふわで素敵です……♥ 枕にしたら、気持ちよさそう♥ さゆり先輩も志保先輩も、私の枕になってくださいよ♥」

「か、勝手なことを、言って……いひぃぃぃっ♥」

「い、今にみてなさっ……きゃふぅぅぅっ♥」


 万葉の物言いに文句を付けようとした二人だったが、露わになってしまったクリストリス……それも勃起している陰核を、ぺちぺちと指で叩かれてますます腰をへこっ♥ と落とし、ガニ股が進行してしまう。

 この生き恥めいた屈辱の姿勢をなんと解除したいと二人は思っているのだが、まるで筋肉を操られてしまっているように自分から突っ張って体を動かすことが出来ず、それどころか「もっち気持ちよくして♥」と自分たちが思っていると誤解されかねないような、腰ヘコ踊りを披露してしまう。


「あはは♥ 先輩たち、すごく可愛いです♥ もっともっと気持ちよくして、私のお嫁さんにしてって言ってくれてるんですね♥」

「そ、そんなわけ、ないぃぃっ……♥ わ、私には、他の好きな人が、ぁぁっ♥ ほぉぉっ♥ イクっ♥」

「志保の気持ちが、ちょっと気持ちよいくらいで揺らぐはずが、あへぇっ♥ 飛ぶっ♥ 飛ぶぅぅぅっ♥」


 陰核を指で摘ままれて、ちゅこちゅこと擦られたことで完全に体を掌握されてしまった二人は、互いの腋から漂ってくる発情臭にみるみる抵抗の意思を失っていく。

 さゆりと志保は互いに「相手がヤバい」と考えている節があるが、それは同時に「大変な時には突破口になる相手かも知れない」という期待をしているということでもある。

 そんな相手が年下の少女相手にアヘオホ喘ぎ、痴態を晒しながら甘い声と雌の匂いを垂れ流す……これは、二人が意識している以上に、その心を削っていた。


「ふふふ……先輩たちは覚えてないみたいですけど、私が本当に落ち込んでいる時、お二人から接客されて心が楽になったんです……♥ この人たちの傍に居たい、お手伝いがしたい、ただ先輩後輩の関係に収まるだけで構わない……そう、思っていたのに……♥」


 あまりにもわかりやすく、二人には同店舗内に恋をしている相手がいた。

 恐らくこれが、バイト先の違う相手に想いを寄せているとか、あるいは親が決めたお見合い相手とか、そういうことなら逆に万葉は諦めたかも知れない……もっと過激な方法を取った可能性も無くはない。

 しかし、下手に同店舗内で“数少ない良心”になってしまった万葉は、どうしても「私の方がお二人の助けになってます!」という感覚が抜けず、相手がいようが引けない状態になってしまっているのであった。


「本当にごめんなさい……でも、これが最終手段なんです♥ 本当はもっと正攻法で迫って、ダメだったり酷い拒絶をされたらって思ってたんですけれど……自分たちから来てくれたんじゃ、仕方ないですよね♥ 今日は、私のカノジョになってから帰ってください……ううん、お泊りでも全然OKです♥」

「あっ、あっ、あっ……や、やめっ……やめぇっ……♥」

「し、志保、トドメさされちゃうぅぅ……ひあぁっ……♥」

「そぉ……れ♥」

「あ゛はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥」

「ん゛ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ♥」


 今度は下着が無いので直で、指を二本……簡易型のカンチョーの要領で、ぐりぐりとねじ込む。

 既にふくらはぎを揉まれるだけで絶頂し、陰核がビン勃ちしている状態での挿入。ごりゅごりゅと壁を削りながら進み、こちゅっ……と尻奥の固い部分に指が到達する。

 それが前立腺なのか、それとも腰骨の部位の一つなのかは分からない。だが体の方は分かっている……もう、この最高に気持ちいい後輩からの愛撫には、恋心“如き”では耐えられないと。


「ふふふ……じゃあ、自分の口で言ってもらえますか♥ 二人とも、私のことが大好きだって♥ そうしてもらえたら、これからも一生懸命、ワグナリアのお仕事手伝います♥ 先輩たちが困った時、必要な時は何時でも居ます♥ それで……お店が終わった後は、こうしていっぱい♥ お尻いじめてあげますから♥ ね♥」

「あ、へぇぇぇっ……♥ お、お尻ぃぃぃっ♥ ほぉぉぉぉっ♥ お尻でお漏らし、したらぁぁぁ……もう、拒否できない、のぉぉっ……♥ な、なるぅ……なる、わっ……♥ 私、戸川さんの……万葉の、カノジョになるぅぅ……♥ だ、だからもっと、グリグリしてぇぇぇっ♥ お尻、もっと過激にいじめてぇぇぇっ♥」

「し、志保もっ♥ 志保もなるのぉぉぉっ♥ 抵抗してごめんなさいっ♥ 自分、愚民でしたぁぁ……へぇぇぇっ……♥ 万葉のカンチョーで♥ 愛情塗り変わっちゃったぁ……♥ 好き、好きぃぃっ……♥ 志保は万葉のカノジョよっ♥ だからもっと気持ちよくして♥ 体中弄ってほしいのぉぉぉっ♥」

「よく言えました♥」


 ずるぅぅっ♥ と尻穴から指が引き抜かれ、二人は同時に「ほひぃぃぃぃぃぃぃぃっ♥」と絶叫しながらのけぞり絶頂をキメ、その直後にまるで拘束から放たれたように、前のめりに倒れ込んだ。


「あ、へぇぇぇぇ……♥」

「ほ、ほぉぉぉぉっ……♥」

 

 二人とも、万葉の指の形のままで閉じなくなってしまった尻穴をくぱくぱさせながら、床で痙攣を繰り返す。万葉はつぅ……と互いの腸液でぬれた指でふくらはぎを撫でてイカせてから、嬉しそうに「じゃあ、お泊りですね♥」と囁いた。




今回の攻め役

※戸川万葉(とがわ まよう)

・ワグナリアの新人バイトにして救世主。そこそこ動ける店員程度なのだが、ワグナリアにおいては頭抜けた働き者に見えてしまう不思議。ただし、これまでは恋愛ごとに一人関わってこなかったことか仕事に集中できていた可能性は残されており、さゆりと志保が恋人になった今……万葉の良心に期待したいところである。

・実家が整体師をやっていたのだが(作中で妙に体の機能に詳しいのはこのせい)、折からの不況で店を閉めることになってしまった上に、これまで常連だった人々が掌を返して「あそこの腕が悪いから体調が悪かったんじゃないのか」とヒソヒソされるという事態に陥ってしまった。

・これは地元民なりの発奮して(自分たちの施術を続けて)欲しいという気持ちの表れだったのだが、これで両親が完全に心折れてしまい、万葉が生活費を稼ぐことになる。

・学校もやめることになって、ヘコみ切っていたところでワグナリアでの接客を受けて、その自由さと奔放さに心を救われたことから、本当に最初は二人を助けたい一心でバイトに入ってきた。しかし、直後に両親が蒸発してしまい、金の余裕は出来た代わりに人恋しさを覚えるようになってしまい……。

・両親の描写が自宅に連れてきたのに一切無いのはこのせい。四コマ漫画のキャラとは思えないような真っ黒な背景の持ち主である。なお両親は計画的な失踪ではなく、某エクササイズのソフトを万葉の給料で買うなどしていた為、突発的に娘を捨てた可能性が高い。

・なお、借金を志保の親のところでしていたことが後に判明し、一本化して逃げた両親へと課された。因果は巡るものである。

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