ディスペア・ブレイカー~絶望を消し去る、希望のふたなりファック (Pixiv Fanbox)
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・こちらの作品群の続編となります。
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「あっ♥ あっ♥ あぁっ♥ 気持ち、いいよっ♥ こんなの、覚えちゃう♥ 絶対に忘れられないって♥ 頭で♥ 体で♥ 心で♥ 細胞で♥ 魂で……覚えちゃう、よぉっ♥ あぁぁっ♥ 素敵っ♥ 好きぃっ♥」
──江ノ島盾子は絶望していた。
それも“彼女が望まない方向へ”絶望していた。
盾子は二つの“超高校級の才能”を持って生まれてきた。
“超高校級の分析力”と“超高校級の絶望”。
片方はあらゆる才能を模倣して更に先へと進められる無法の才能であり、それ故に生まれついて何もかも何もかも何もかもが“希望通り”に進んでしまった彼女は、特大の“絶望”をもたらすことだけを目的に行動するよう進化してしまった。
地球上の全ての生物は“希望”に向かって進化している。一見すれば退化に見えるような変遷も、あるいは種全体の生活圏を狭めるような選択も、最終的な種の存続という“希望”という形で収束を迎える。
“絶望”には未来が無い。終着すべき地点が存在していない。だから、そこを目指して生きること自体が不可能だ。絶望的に不可能なのだ。
それを可能としてしまった、地球上で最初の生物こそ……江ノ島盾子であり、彼女の姉である戦刃むくろであった。
「あぁっ♥ 奥に、奥に当たってるぅぅっ♥ これ、大きい♥ 大きい、です♥ ん、あぁっ♥ 広がっちゃう♥ 私の、大事なところぉ♥ お大事、形が変わっちゃうのぉっ♥ うれ、嬉しい……♥ 嬉しい、です……♥ ああ、幸せぇぇっ……♥ 幸福、幸福なのぉぉぉっ♥」
だから江ノ島盾子は倒せない。江ノ島盾子は止められない。江ノ島盾子は論破できない。
何故ならば自らが追い詰められて破滅することは、彼女にとっては“絶望”という名の“希望”でしかない。
盾子が“絶望”を浴びるように感じながら、“希望”通りに喜んで死んでしまえば最後、疫病の如く“希望と絶望は同じものである”という思想が蔓延し、人類の……いや、地球にとっての致死毒となり得るからだ。
だから“希望”に飽いて“絶望”に進んだ時点で、何をしたところで江ノ島盾子は無敵なのである。何もかもが手遅れなのだ。
選べる選択肢は二つだけ。
“希望”こそ“絶望”であり、“絶望”は“希望”であるという、盾子が辿り着いた真理の信奉者となること。
“希望”は“絶望”に決して負けないのだと覚悟を決め、しかし勝てないことも認めて永遠の光と闇の戦いに挑み続けること。
そして後者を選べる者など、超高校級の才能の持ち主よりも希少であるから……もう、江ノ島盾子にとっての世界自体が消化ゲームなのだ。
そのはずなのに。
「(──嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ! こんな絶望! こんな絶望は求めて無い! こんな絶望は知らない! あっちゃいけない! こんなのは嫌ァァァァァァァァァァァァァッ!)」
……江ノ島盾子は、絶賛“絶望に絶望”していた。
彼女にとっての希望のはずの、不可逆な絶対の絶望に晒されている状態なのに、発狂しながら薄れていく意識を懸命により集めて消滅を逃れようとするばかり。
こんな絶望は──江ノ島盾子の希望ではない。
“超高校級の絶望”は今、希望どころか絶望も否定しながら消え去ろうとしている。
「あんっ……い、今抜いたらぁぁ……おほぉぉぉぉぉっ♥ 精液、どばって逆流しちゃいます♥ あぁぁっ♥ これも覚えちゃう♥ んんっ♥ 挿入してる時だけじゃなく♥ 抜く時も気持ちいいって、学習しちゃうのぉぉぉぉぉっ♥ あっ、あっ、あっ……もう、一度してぇ……♥ 確実に、妊娠させてくださいっ……♥」
「私も、その体を堪能したいが──今は、ゆっくり休むといい。まだ“体と記憶”が馴染んでいないだろう? 大丈夫、これから時間は幾らでもある」
盾子の視界に、魔を断つ破邪の白銀が映り込む。
それは理不尽を滅ぼすもの。それはあってはならない事物を無に帰すもの。それは歴史の終末期を否定するもの。それは憎悪の空から来る正しき怒りが形を成したもの。
「(匂宮オリセぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!)」
全てに絶望したせいで飽きっぽ過ぎて、怒りですらも継続しないはずの盾子の、燃え盛るような激怒。
それを感じ取ったのか、ふいと冬の海底よりも冷たい視線を盾子の方へ向けると……ぽつりと少女──匂宮オリセは言い放った。
「まだ健在だったか、絶望の“紛い物”め──」
※
──匂宮オリセを見た瞬間、その存在の“訳の分かる訳の分からなさ”を、その才能ゆえに一発で読み取ってしまったことばが江ノ島盾子の敗北と絶対の絶望の始まりだった。
盾子とその信奉者たちが仕掛ける“はず”だった『希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件』と、それを前段階とした絶望の祭典『人類史上最大最悪の絶望的事件』の双方は、匂宮オリセと彼女に協力した『コードホルダー』『怪異の知恵の神』という、たった三人に鎮圧されてしまった。
彼女たちは盾子の堕としてきた“超高校級の絶望”をまとめて打ち倒し、捕縛して悉く更生させてしまった。ノヴォセリック王国とチュファルテク合同共和国という、国政の特異な国家に戦力を分散していたにも関わらず、だ。
そして、盾子の引き起こす“はずだった”事件の、犠牲になる予定“だった”少女たちを救い出し、妻帯した上で盾子の元へと乗り込んできたのである。
盾子の最後の盾であった二人……罪木蜜柑は“何かされて”降伏し、むくろはモノクマ軍団と殲滅兵器『エグイサル』を引き連れてオリセと死闘を繰り広げたが、最後は敗れ去った。
……すべて、盾子の希望通りである。
オリセの所属している“血族”という連中は恐ろしく警戒心が強く、盾子が入学した瞬間にさざ波の如く希望ヶ峰学園の運営からは手を引いてしまい、また特異な才能を持つ者たちもそれを磨こうとしなかった
だからこそ盾子は、オリセがまるで希望のヒーローのように自分に立ち向かってくる状況が、楽しくて楽しくてたまらなかったのだ。
ノリノリで軽快なトークをぶちかまし、意気揚々と乗り込んできたオリセを逆に絶望堕ちさせて、世界を崩壊させる……最初から考えていたわけではないが、これはこれで悪くない“絶望”である。
ちょうど希望ヶ峰学園の本課生も何人か引き連れてきてくれている訳だし、その目の前で最悪の“絶望”を誕生させてみせる……あらゆる超高校級の才能を分析できる盾子にとっては、それは容易なことのはずだった。
「──は?」
盾子は目の前に現れた銀髪の女──匂宮オリセが、これまで相対してきた全ての存在の中で最も強い……姉である戦刃むくろも乗り越えてきたのだから、そう判断せざるを得ない……というのが分かっている。
なのに盾子の才能は、彼女の“超高校級の分析力”は、匂宮オリセが凡人であると……一切の才能を持ち合わせない、苗木誠のような“幸運”ですらない、何も持たざる者だと伝えてくる。
才能とそれがもたらす希望に絶望し、だからこそ誰よりも才能という“人生の地図”を絶対視もしていた盾子にとって、目の前にいる相手は……努力と研鑽のみで超高校級の絶望を壊滅させてみせた存在は、あまりにも想定外で希望からも絶望からも外れてしまっていた。ただただ理不尽で唐突だとしか思えない。
何しろ相手は……努力の才能すら持っていないのが、盾子には分かってしまうからだ。
そうやって驚いている隙に、オリセは盾子の目前で存在しない弓を引くような仕草を取って見せ……その動きだけでも、盾子が超絶的な弓術の実力を有しているが、同時に弓道家に必要な才能を一つも所持していないと伝えてくる……盾子の腹が、一瞬にして妊娠したように膨らんだ。
「おぎっ♥ ふぎゅっ……な、なんなのよぉ……!? こんな、不条理……お、げぅぅ……あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♥」
どぶりゅりゅりゅっ♥ と勢いよく膣道を押し広げて、体の外へと“何か”が下りていく。
それと同時に、盾子の“視線”がいきなり天を見上げる方向へとシフトし、盾子は自分の……いや、自分“だった”女の顔を見上げていた。
「(なに、これ……? なんで、あたしの体がそこにあるのよ!?)」
「大丈夫か? 記憶は、ハッキリしているだろうか?」
盾子の声なき声など無視したように、オリセが“盾子だったもの”へ話しかける。
相対してからずっと、盾子に対しては凶暴な視線を向けてきたオリセだったが、その声音には優しさが滲んでいた。
「……ええ、忘れるわけ無いです……忘れる訳、ありません……! 私は──私は、音無涼子です……!」
盾子の見上げる中、かつて自分だったものは、偽りの人格だったはずの名前を口にしてみせた。その髪色も、盾子のそれと違って赤みの強い黒に変わっており……目の前で起きているのが、未曽有の事態であることをようやく盾子は理解し始めていた。
※
「私、私なんてことを……! 沢山の人を傷つけて……わた、私が病気だって思ってたことは、全部嘘で……た、大切な人との、大切な思い出まで……!」
……身動きは一切取れないが、盾子は自分の状態がどうなっているのかを、把握し始めていた。
オリセの趣味によるものなのか、それとも盾子の内面を反映したものなのか、江ノ島盾子としての意識を始めとする構成要素は、モノクマの形で体に“出産”され、体外に排出された形になっているらしい。
そうして、盾子がこれまで幾度かの遊びで作り上げて演じてきた人格の一つ……音無涼子が今は、善良な“超高校級の分析家”として体の中に宿った状態のようだ。
それらを把握し始めると、盾子は少し愉快になってきた。
「(考えてみればこれ、悪い状況でもないじゃん? いや、この上なく悪いけれど、それがいい! 仮にも江野島盾子の構成要素だった女が絶望に堕ちていくのを、こうして特等席で、かつ混じり物なしの絶望の集積体として見上げるのは楽しい♥ うぷぷぷぷ、さぁて、その空っぽのお人形さんにどう振舞うかなぁ?)」
体を追い出されて動けないまま、本来の体を別の誰かが動かしている……普通の人間ならば発狂する事態すらも、盾子にとっては甘美な絶望に過ぎない。
もたらされる不幸な状況を楽しみ、元自分の行く末を嘲笑と共に見守っていた盾子だったが……オリセが急に、変なことを言った。
「君が犯してしまった罪は、全てそこに転がっている“紛い物の絶望”が引き起こしたものだ。今ここに立っている、心の優しい楽天的な貴女こそが本物なのだ……貴女と、そこに転がっている“紛い物の絶望”は関係ない」
音無涼子としての口癖を真似られ、涼子は興味深げに目を見開いた。ポジティヴシンキングが取りえの涼子だが、流石に盾子と自分が関係ないなどと言われても納得できないだろう。
「け、けれど……そこに転がっているものは、私の……“超高校級の絶望”としての才能で……」
「違う。“江ノ島盾子は超高校級の絶望なんかではない”」
「(──は?)」
それは“超高校級の絶望”、世界の敵である江ノ島盾子に対する全否定。
盾子自身がいきなり飽きたふりをして「もう絶望とかどうでもいい」と言うことはあったが、それすらも絶望の一端だから口にしていた言葉だ。だが、この女は何を言っている?
「江ノ島さん……えっと、今は音無さん、ですよね? 音無さんには、超高校級の絶望の才能は無いんです」
オリセに寄り添っている青みがかった黒髪の少女、舞園さやかが衝撃的な言葉を続ける。どうやらオリセ一行は、全員がその事実を受け止めているらしい。
「ま、待って待って? 流石に頭が追い付かないよ……じゃあ、この転がってるモノクマ……江ノ島盾子を閉じ込めている、これはなんなの!?」
「(おいおいおいおいおいおいおい!? どういうこと!? この盾子ちゃんが超高校級の絶望じゃない!? 頭沸いてんのか、こいつら!?)」
「うん、それはね……あなたの才能が生み出してしまった、影みたいなものだよ」
猫耳のフードパーカーを被った少女、七海千秋がぴこぴこと小さな端末を弄りながら伝えてくる。彼女は本来は現実世界に存在しないはずなのだが、何故かオリセは当たり前にこの世界へ千秋を連れ出していた。
「影……? 私が作った、影?」
「面倒ですわねぇ。いいですか? 本物の超高校級の絶望は“戦刃むくろ”、ただ一人です。音無さん、あなたの体をずっと勝手に使っていたモノは──あなたの“超高校級の分析力”が、姉である戦刃さんの才能をコピーしてしまった結果取り憑いていた、悪霊のようなものだとお考えなさい」
小黒妙子……もとい、セレスティア・ルーデンベルグの冷たい声が、遂に真実を告げる。
江ノ島盾子なんて、いなかった。その正体は、戦刃むくろのコピー……それが強大過ぎたために、本来の人格──今は音無涼子として顕現している少女を圧迫し続けてきた。それが超高校級の絶望の正体。
自分が単なる精神的寄生虫に過ぎなかったことを明かされ、モノクマの中で驚愕する盾子。
しかし、その意識が一瞬ブレかけて、消え入りそうになったことで、その推測が正しいことを悟らざるを得ない。江ノ島盾子は、あくまで“超高校級の分析力”で戦刃むくろ……本物の“超高校級の絶望”をコピーした存在に過ぎない。その才能と……音無涼子が使っている脳と切り離されれば、その存在は完全に消滅する。
「(うわぁぁぁぁぁぁぁっ!? ま、待って! 待って、待って、まってよぉっ!? あ、あたしが超高校級の絶望じゃなかった!? た、ただのノイズみたいなもので、今から先は消えていくしかない!? そ、そんな絶望求めて無い!? こんなの、あたしが希望した絶望じゃないっ!)」
絶望を志向して進化した生き物だと思っていたら、単なる精神寄生態に過ぎず、不要物として糞尿の如く排出され、消えゆく定めが確定している。
その状況は、盾子が楽しく許容できる絶望の度量を超えていた。何しろ、一個の人格すら認められず、絶望と言う感情のパルスすらも、影として切り捨てられるということなのだから。
「まだ色々と混乱することもあるだろう。少し休んでいるといい」
「そうですよ、江ノ島さ……音無さん。時間は、ゆっくりあるんですから」
「イングリッドさんと琴子ちゃんから、残党は処理してくれるって通信が来てる」
「あら、それは重畳……なら、主様♥ 私たちも、あなたの理想の為に尽力しました……ここで褒美を頂けますか♥」
セレスがゴスロリ風のスカートを持ち上げると、真っ白な肌の中央に、赤く潤んだ秘裂が見える。セレスは、下着をつけていなかった。
さやかも続けてスカートを捲り上げ、同じように下着をつけていない下半身を晒すと、腰をへこ♥ へこ♥ と前後に揺すってみせる。
千秋は少し恥じらっている様子だったが、同じようにおずおずと下穿きを脱いで、既にしっとりと濡れている秘所を露わにして見せた。
「オリセさん♥ ご褒美を、私にもご褒美をください♥ 釣った魚にも、エサはあげないとダメですよ♥」
「わ、わたしたちのこと、可愛がって……娶ってもらったばかりの、ラブラブガチ交尾したい♥」
三人の超高校級の少女たちはオリセに群がると、さやかはぴちゃぴちゃと舌を絡めながらキスを交わし、セレスはオリセの股間に聳え立つ両性具有の証を口で取り出し、千秋は自分から秘所を擦り付けてオリセからの手マンを乞う。
そのあまりにも淫靡な状況……そして、音無涼子という少女の悪夢を終わらせた強い存在が、多くの女子に傅かれているという光景は、涼子の興奮を誘い、気づけば彼女はくちゅくちゅと自慰を始めてしまっていた。
足元のモノクマからは、これまでの超然性を投げ捨てた盾子、だと思われていた“反響”が、賢明に助けを求めているが……涼子の耳には、当然届くはずもない。誰の耳でもそうだが。
「あぁぁっ♥ あはぁぁぁっ♥ んちゅっ、れちゅぅぅっ……♥ キスだけでイッちゃいますぅぅ♥ アイドルは見られるがお仕事なのにぃっ♥ んはっ♥ 見つめられる余裕もないのぉ♥」
「ぴちゃっ♥ れちゅっ……♥ はぁぁぁっ♥ 主様のおチ〇ポ、おいひぃぃ~っ♥ このくっさいチンカスの味を覚えたらぁ♥ 餃子なんかで満足できなくなりますわぁ♥ はむっ、じゅぞっ♥」
「あっ、あ~っ……♥ 手で触られるだけで、イッちゃうぅ……♥ こうして、現実の世界で触れられるだけで……あぁっ♥ 気持ちよく、なっちゃうのぉ……♥ あはぁぁっ♥」
さやか、セレス、千秋はそれぞれに準備を整えると、四つん這いになって左右に尻を振って見せる。
三者三様の誘惑。雌が、雌チ〇ポの生えた雌を誘う、淫靡な風景。涼子の手もどんどん早まり、クリを指で擦りあげるのに夢中になってしまう。
「あはっ♥ オリセさぁん♥ 国民的アイドルのこと、独り占めしてください♥」
「今日こそ絶対に孕んでみせますっ♥ この賭けは負けられませんわぁ……♥」
「あぁっ……まだ、セックス緊張するよぉ……あぁぁっ♥ 入ってきたぁぁぁっ♥」
千秋、さやか、セレスの順で、素早く三人分の膣を犯していくオリセ。ぱちゅぱちゅという淫らな音が響き渡り、涼子のオナニーは遂に自分の乳房を寄せて啜るまでに至っている。
「はぁ、はぁ……う、羨ましい……私も、羨ましいのぉ……♥ わ、私も……私も、いっそ……♥」
「(色ボケしてんじゃねぇぇぇぇっ! こっちを見ろ! アタシを何とかしろぉぉぉぉぉっ!)」
当然ながら、この部屋の中にはもう、江ノ島盾子だったモノを気にしている者など居はしない。
この場において、快楽よりも既にその存在の優先度は下なのだから。
「あぁぁぁぁっ♥ アイドルなのに妊娠しちゃいますっ♥ ファンのみんな、私はオリセさんに嫁ぎますぅぅっ♥」
「ほぉぉぉぉっ♥ これ、絶対孕んだぁ……♥ 妊娠確定ですわぁぁっ……♥ おほぉぉぉっ、たまんねぇ……♥」
「んんっ♥ あ、熱いよぉ、オリセぇ……♥ わ、わたしも、赤ちゃんつくって産めるのかな……楽しみ♥」
三人に均等に中出しを行い、精液とマン汁で汚れたオリセチ〇ポ。
気づけば涼子が間近まで迫ってきており、その雌チ〇ポに飛びつくようにして、激しいバキュームフェラを行う。先までは超高校級の絶望として犯してしまった罪に怯えていた少女は、今はチ〇ポが最優先である。
「お、お願い♥ お願いしますっ♥ 私も、この中に入れてください♥ もう、二度と忘れない……自分の罪と向き合うためにぃ……オリセさんと、一緒に歩ませてくださいぃっ……♥」
くちゅりっ……と開いた秘所から、濃く粘度の高い愛液が零れる。
そのまま、抱きしめ合うようにして……涼子の中に、オリセの雌チ〇ポが挿入される。
「あっ♥ あっ♥ あぁっ♥ 気持ち、いいよっ♥ こんなの、覚えちゃう♥ 絶対に忘れられないって♥ 頭で♥ 体で♥ 心で♥ 細胞で♥ 魂で……覚えちゃう、よぉっ♥ あぁぁっ♥ 素敵っ♥ 好きぃっ♥」
全身で好意を伝えるように、あるいはそのポジティヴさを取り戻して、罪と向き合っていけるように。
好意の言葉を隠すことなく告げながら、涼子は懸命に腰を上下に振る。三人のセックスを“分析”して、気持ちのいい角度などは学習済だ。
「あぁっ♥ 奥に、奥に当たってるぅぅっ♥ これ、大きい♥ 大きい、です♥ ん、あぁっ♥ 広がっちゃう♥ 私の、大事なところぉ♥ お大事、形が変わっちゃうのぉっ♥ うれ、嬉しい……♥ 嬉しい、です……♥ ああ、幸せぇぇっ……♥ 幸福、幸福なのぉぉぉっ♥」
幸福と言う言葉が涼子の喉から漏れる。
彼女にはつらい贖罪の時間が待っているのかも知れないが……少なくとも、オリセと共にいれば、それを幸福の中で超えていける可能性はあるだろう。
「あんっ……い、今抜いたらぁぁ……おほぉぉぉぉぉっ♥ 精液、どばって逆流しちゃいます♥ あぁぁっ♥ これも覚えちゃう♥ んんっ♥ 挿入してる時だけじゃなく♥ 抜く時も気持ちいいって、学習しちゃうのぉぉぉぉぉっ♥ あっ、あっ、あっ……もう、一度してぇ……♥ 確実に、妊娠させてくださいっ……♥」
「私も、その体を堪能したいが──今は、ゆっくり休むといい。まだ“体と記憶”が馴染んでいないだろう? 大丈夫、これから時間は幾らでもある」
大量射精で、精液ボテ腹受精アクメを決め、その状態でぐったりとオリセの体によりかかる。
彼女にとって、今はオリセとの行為が全てだった。
だから……オリセが冷たい声で「まだ健在だったか、絶望の“紛い物”め──」と呟いても、もうそれが何を指すのかを涼子は忘れかけていた。
※
──数か月後。
世界から絶望の勢力は、ほぼ一掃された。そもそも、彼らが勢力を増すための大事件を事前に防いだことから、世間の人々からすれば特別なにも変わらない日々が続いている。
協力してくれた琴子はまだしも、イングリッドへの礼は中々に体力と時間を使うもので、オリセは久しぶりに我が家へと帰宅していた。
「お、お帰りなさいませぇ……♥」
「……我が家のお嫁さんは、玄関でボテ腹待機するという決まりでもあるのかな?」
苦笑と共に呟くオリセの視線の先には、臨月ぼて腹を前後に不利ながら、出産準備万端にしている涼子、さやか、セレス、千秋の姿。他の妻たちはぱたぱたと子供を取り上げる準備を始めており、いつでも出産できる体制となっている。
オリセは幸せそうに笑ってみていたが……ふと思いつき、玄関脇に置かれていたキーホルダーサイズのモノクマを手に取って見せる。
涼子にチラッとみせてみたが……彼女は、ほとんど反応らしい反応をせず、代わりにいきみながら絶頂をキメる。
「んふぅぅぅぅぅぅっ♥ わ、私にはぁ♥ もうそんなもの、関係なのぉぉぉぉっ♥ あぁぁぁっ♥ 生まれるぅぅぅぅぅっ♥」
破水と共に、四人ともが複数人の赤子を産み落とし、その全員がふたなり女子なのが確認できる。
涼子の出産アクメと共に、オリセの手の中のモノクマが砕け散り、悲痛な発狂したような悲鳴は、虚空に溶けて二度と聞こえなかった。
音無を冠する少女の、明るい未来だけがそこに残るように、反響は消えていく……。