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「──こらっ、タダシちゃん、待ちなさいっ! ピーマンもちゃんと食べなさいっ!」

「ぴーまん、やー。ママにあげるー」

「ピーマン食べないと、いい子になれないわよぉ! あっ……ぐぅぅぅ……!」


 決して広いとは言えない団地の一室で、腰を抑えてしゃがみ込む長身の女性の姿があった。

 彼女はショウダ マサミ……この団地に夫と息子との三人家族で暮らす、2m30cmの高身長を持つ人妻である。

 そんなショウダが腰を抑えてしゃがみ込んだのを見て、息子のタダシは「ママ、だいじょうぶー?」と戻ってきて心配そうな顔をしているが、既に食事を終えている夫はビール片手にテレビを見て笑っている。


「なんだ、また頭ぶつけたんじゃないだろうな? これ以上、敷金が減るのは勘弁してくれよ」

「ぶ、ぶつけてないわよ……ぶつけないようにしてるから、こうなってるんであった……はぐぅっ!」

「??? まあ、頭打ってないならいいや。タダシ、こっち来て一緒にテレビ見ような」


 心配そうにショウダを見上げていたタダシも、アニメ番組が始まった音を聞くとテレビに駆けて行ってしまい、ショウダは一人で腰を抑えて悶絶する羽目になった。


「(うぅ~……! もっと心配してくれたっていいじゃない~っ!)」


 ……かつて、今回と同じようにピーマンを残したタダシを追いかけた時、団地の壁に頭を激突させて夫から敷金について文句を言われてからというもの、ショウダは体を右に傾げさせる形で腰を曲げている姿勢が常態になっていた。

 そのせいで、慢性的な腰痛を発生させてしまい、最近は“ストレス発散”も思うようにできていないのが現状である。


「(くそぉぉぉ~っ! こういう時こそ破邪! 破邪したいのにぃぃぃ~! 今の状態で正義マンしても、普段の半分の力しか出せない! ジャスティスピンチだ!)」


 正義マン、それはショウダがストレス発散の為に、サディスティックな欲望と独善を露わにした姿。

 この団地に出没して様々な問題を引き起こす変態人妻……特殊な衣装である“リビドークロス”を装着して、己の欲望を解放した恐るべき魔人の中でも最強の一角であり、団地を牛耳る人妻組織“バニシング排斥婦人会”の尖兵でもある。

 特にショウダは友人のツジサキ、豚のアンドウと共に“バニシング執行部隊”として、婦人会にとって都合の悪い住人の強制退去を請け負っており、報酬に五万円を受け取っていたのだが、腰痛発症後はそれも難しくなってしまっている。

 正義マンとしての悪党への制裁、執行部隊としての独善衝動と臨時収入の両立、どちらも難しくなったショウダのストレスは、バニシング排斥婦人会の一員となる前、辻ジャスティスを働いていた頃まで悪化しつつあった。


「(セックスはここ数年レスで、もしヤッても体格差のせいで全然気持ちよくない……タダシちゃんを孕んだことだって奇跡みたいなものだし。そのタダシちゃんも、イヤイヤ期に片足突っ込んで言うこと聞いてくれないし……)」


 夫のことも息子のことも愛しているが、どちらもむしろ平均より小柄なくらいで、ショウダの悩みなど理解してくれようはずもなく、円満に近い家庭だからこそストレスフルな日常。

 何とか腰を抑えて立ち上がったショウダの目には、更に綺麗な形で残されたピーマンの緑が色鮮やかで、なんだか泣けて来てしまうのであった……。



「──ショーちゃんは相変わらず大変だねぇ。ぶっちゃけショーちゃんのパワーがないと、婦人会も全体的に勢いが欠けてる印象だよ」

「うぅ、ごめんね、ツジちゃん。ヌマジリ様やキリタニ様にも、迷惑かけてる自覚はあるんだけど……」


 同じくバニシング排斥婦人会の一員であり、友人である“復讐魔”ツジサキに相談したショウダは、ほんの少しだけ……友の姿に違和感を覚えた。

 というのも、ツジサキは基本的に“復讐”を実行していない時や、婦人会の一員として強権を発動していない時は、イライラしている様子を見せることが多い。

 そういう時のツジサキは、歩くだけでも不満たらたらで、ショウダがだっこちゃん人形の要領で彼女を運んでやることが多いのだが……今こうして並んで散歩しているツジサキは、心からショウダを案じており、穏やかな様子だった。


「ツジちゃん、もしかして朝から婦人会の仕事終えてきたとか?」

「いや? ショーちゃん抜きで、アンドウを盾にしてやるのは時間がかかるからね」

「そうなんだ。いや、なんだかいつもよりもこう、可愛いというかおとなしいというか」


 ちょっと口が滑ったショウダであったが、ツジサキは黙っていれば人妻とは思えないほどキュートな顔に笑みを浮かべて「だろ?」とショウダに同意してみせた。


「そうだ、ショーちゃんも試してみればいいよ。実は最近、団地の近くにリラクゼーションサロンが出来てね。そこに通ってるんだけど、これがすごく良くてさ」

「サロン? それって、エステとかマッサージとか……胡散臭い男がやってるんじゃないの?」


 ショウダはオタクはすべてキモオタと思っているくらいに、世の中に対して偏見に塗れた女でもある(その割に『ジャスティスネーチャン』という漫画を愛読していたりするが)。

 その手のサロンというのは、男性向けの下劣なAVに出てくるような、剥げて太ったスケベ親父がべたべたと体に触れてくる場所だと思い込んでいるのだ。


「(ま、まさか親友のツジちゃんが、アブラギッシュなオヤジと不貞行為をぉっ!? 破邪~っ!!)」

「ショーちゃん、なんか誤解があるみたいだけれど、そこの先生は女の人だよ。個人経営サロンらしいから、スタッフはその人だけ」

「……そうなの?」


 予想が外れると、一気にトーンダウンする辺り、ショウダは良くも悪くも素直な女性でもあった。

 ショウダが聞く体制に入った瞬間、まるで畳みかけるようにツジサキが言葉を紡ぐ。


「そうなの。アタシも最初は警戒してたけどさ、今はもう週三で通わないと我慢できないくらいになっちゃったよ。ショーちゃんと一緒に通えたら、アタシも嬉しいなぁ」

「むむっ、ツジちゃんとエステ……確かに楽しそう。でも、執行部隊の仕事できなくてお小遣いが……この状態でエステ通いはなぁ」

「そこも安心しなって。コンビニバイトのアタシが週三で通えるくらい、良心的価格なんだから。それにこれ、初回ならいろいろサービスが付くチケット、友達に配ってくれって渡されてるしね」


 そう言ってツジサキは、持ち歩いていたらしいチラシをショウダへと渡す。

 見れば様々なオプションを付けたり、価格を実に20%もオフする半券がついており、破格と言ってもよい値段設定だった。どれもまだ使用されていない様子が、ツジサキの交友関係の狭さを暗喩しており、一抹の寂しさを感じさせるが。

 ツジサキは復讐魔……コンビニバイト中に気に入らないことがあるだけで、客を追いかけて制裁するほど気性が荒い。そんな彼女が通い詰めているということは、それだけノンストレスな場所ということだろうと、ショウダは判断する。


「この腰痛が少しでもマシになるなら……通ってみようかなぁ」

「そうしなよ、ショーちゃん。ショーちゃんが一緒じゃないと、やっぱりアタシもつまんないよ」

「ツジちゃん……あ! オタクがゴミを出してやがる! こらーっ、キモオターっ! また分別してないんじゃないだろうなぁぁぁ!」


 オタク相手の“正義ごっこ”なら腰痛状態でもできると、ショウダはツジサキから貰ったチラシを胸元に収め、ゴミ捨て場へと駆けて行く。

 それを見送ったツジサキは、いつものギザ歯を見せつけるような邪悪な笑みではなく……顔を赤らめて鼻の下を少し伸ばした、雌顔を何故か見せていた。


「そうだよ、ショーちゃん……早く、こっちに来てぇ♥ アタシと……アタシと、一緒にイこうよぉ、大好きなショーちゃん……♥ んっ……♥」


 破邪ラッシュでオタクへ暴行を加えるショウダを見つめて、ツジサキのゴスロリファッションから覗く太ももには、とろりと愛液が垂れていた……。



「え……マジでここ? なんか、お洒落な通りとかにありそうな店なんだけれど……」


 ツジサキから受け取ったチラシを手に、エステサロンへとやって来たショウダ。

 そんな彼女の目に映ったのは、裏通りのビルの奥に扉を構えるお洒落で落ち着いたサロンの入り口……決してツジサキを馬鹿にする気はないが、コンビニバイトな人妻が週三で通える場所にはとても見えない。

 外国の血が入っているのだろうか、ショウダの目から見ても絶世の美女と評すべき女性が看板を出しているところで、ちょうど開店時間を迎えたところらしい。


「あら、いらっしゃいませ、初めてのお客様ですね。ようこそ、プライベートサロン『Lu-na』二号店へ」

「あ、はい……電話したショウダですけれど」

「ご予約頂いていた、ショウダ マサミ様ですね。どうぞ、準備は整っておりますので店内へ。本日は私、この二号店を任されております、ニオウノミヤ セナが担当致します」


 ちょっとしたことでも文句をつけて当たり散らす、攻撃性の化身であるショウダを以てしても、怒りを抱くポイントの見当たらない完ぺきな対応であった。

 入口の扉も非常に大きく作られており、流石にそのままでは通れないが、日々に感じている負担よりはずっと小さい動きで入店することができる。

 店長のセナ自身が高身長であるのもあって、背の高さから苦労している人間も客に多いのだろうなと理解できた。これだけで、家庭にすら居場所を見つけづらいショウダは、ちょっとだけ絆されてしまう。


「(うわっ……店内お洒落!? いい匂いもする……アロマキャンドルってやつ? え、これ無料? なんなら、この室内でしばらく居るだけでも癒されそうな……うわ、ものすごい数の資格証明が貼ってある!)」

「『Lu-na』は一号店の店長であり、創業者のマチダ ツキノの方針を継いでおりまして“すべての女性に美しさを”を標語にして活動しております。フェイシャル、ボディケア、デトックス……それに整体まで、ご気軽に相談下さい」


 アロマの調合や薬剤師、そして整体師の資格も壁に貼られている証明書の中に確認できた。

 バニシング排斥婦人会での日々でストレスは発散できていたが、すっかりとこういった“尊重と敬意”の空間に不慣れとなっていたショウダは、横柄にふるまうわけにもいかず縮こまる。

 そんなショウダに向かって、電話予約の際に確認していたカルテを見ながら、セナは笑顔で告げてきた。


「それでは──脱衣して寝台の方へ、横になっていただけますか?」



「(他人の前で裸になるとか、何年ぶりだろう……オイルで濡れるからって言われたから、仕方ないわよね)」


 実際には悪党(※ショウダ認定)を制裁する際、無理やり自分の乳房を咥えさせたり強制クンニさせたりするので、恥じらう権利などショウダには無いのだが、すべての衣服を脱いで横たわることに少しだけ気恥ずかしさを覚える。

 リビドークロス“ジャスティス”を纏うための共振石も脱衣籠の中に入れてしまっており、気付かない内にショウダはセナに対して警戒を解いてしまっていた。

 腰へのマッサージが始まると、もうそれは至高の気持ちよさ……日々のストレスと家事の重責、そしてバニシング排斥婦人会としての活動の負担、そのすべてが吹っ飛んでいく感触である。


「(う、わあぁぁ……なに、これ? こんなに、人って人を気持ちよくできるの……? こ、これに比べたら、悪党を破邪するのだって霞んじゃう……すごっ……んんっ)」

「痛い個所、触れてほしくない個所がありましたら、申告いただけると助かります。施術が続くと、どうしても対応が遅れることがありますので」

「あっ……大丈夫です。どこも痛くないし……くあっ♥ 触れちゃダメな場所も、ないです……♥」


 悪党を制裁し、その乳首を舐めている時のようなだらしない顔で、涎でもたらしそうな勢いで快楽を享受するショウダ。

 とろけ切っている彼女は……だから、セナ一瞬、婦人会のA級人妻たちを思わせるような、どこかたくらみを秘めた笑みを浮かべたことに気づかない。

 もっとも気付いたところで、至高の快楽の前では大した問題ではないと流してしまったかも知れないが。


「それでは、お尻の筋肉をほぐしていきますね」

「へ……こ、腰じゃないんですか?」

「ショウダ様は筋肉も程よくついておられますし、運動もよくされているご様子。無理な姿勢だけが腰痛の原因では無いようです。お尻の筋肉が硬くなると、骨盤と股関節の動きが悪くなり、腰の筋肉に負担がかかるのです」

「なるほ、ど?」


 よくわからないが、プロが言うならそう言うことなんだろう。自分の体をほめられたのもあり、あっさりとショウダはその主張を受け止めてしまった。

 ふにりと、尻肉に柔らかな指が触れてくる。そう、指が柔らかかった……肉が付いているという訳ではない、細くしなやかな指先なのに、ショウダの尻肉に埋まるセナの指は、まるで骨が入っていないようにふわふわしている。


「んっ……あっ♥ な、なに、これ……んっ♥ んんっ♥」

「時どき悪い個所を無理やり揉み解し、痛ければ痛いほどいいと勘違いするマッサージもありますが、痛みを感じてしまうと体が硬直して、却って負担がかかるんです。どこまでも甘やかで、気持ちよくないと……体はほぐれません」

「ふ、あぁぁっ……♥ やっ……んっ♥ あぁぁっ……♥ へ、変な声、出るぅぅ……は、はぁぁっ……♥」


 正義マンの姿になるとテンションが暴走してしまい、アメコミヒーローのように「HAHAHAHAHAHA!」と笑いだすショウダは、声帯が勝手に鍛えられているのもあり、喘ぎ声も大きなものになってしまう。

 こうなった時にはもう夫とはレスだった為、ショウダは自分が「喘ぐ時にやかましい」ということに無自覚で……声の方に恥じらいを覚えてしまい、マッサージで性的な快感を覚えている羞恥が薄くなっていた。

 そう、本当にショウダの体を揉み解しているのは事実なのだが……セナの手つきは明確に性的で、レスの長いショウダの性感を刺激するものなのだが、されている側のショウダは心地よ過ぎて気付かない。


「(んんっ♥ ち、乳首っ♥ 乳首がぁ……♥ う、うつ伏せになってる、乳首が……体できゅっきゅって潰されてぇ……おぉっ♥ 気持ちいいっ♥ こ、こんなやらしい気持ちになって……マッサージなのに……♥)」

「それでは、オイルを使いますね……」


 セナの囁くような声に、勃起してしまった乳首をベッドにこすりつけ、バレないようにチクニーするという欲求不満人妻ムーブをしてしまっているショウダは反応できない。

 顔の呼吸ができるように、ぽっかりと穴の開いているクッションに顔を埋めて、ふぅー♥ ふぅー♥ と甘ったるい息を噴き散らすのに必死になっている。

 そんなショウダは、セナがオイルなど使わず、自身の指をしゃぶっ……♥ と咥えて、とろとろの蜂蜜のような唾液を指に纏わせたことにも気づかない。


「はぁ……あ、あはぁぁぁ……♥ せ、先生……これ、以上はぁ……は、初めてで、なんか変な気分に……ほぉぉぉっ!?」


 ギブアップ宣言をして、トイレでオナニーでもしてから戻ろうと思ったショウダだが、その意図は汲んでもらえなかった。

 ショウダのほぐれ切り、ひくひくと腸液を少しだけ垂らしながら開閉している菊門に、ゆっくりと……本当に静かに、傷つけないように、優しく指はつぷぷっ……と挿入されたからだ。

 ぷしゅぅっ♥ と愛液が勢いよく噴き出し、数年ぶりに他人の手でショウダは達してしまった。何なら、こんなに深い絶頂は生まれて初めてかも知れない。


「おっ、ほぉぉぉぉ~っ♥ ちょっ、ちょっとせんせ……ひぎゅぅぅっ♥ そ、そこはちがっ……あへぇぇぇっ♥ こ、これ、マッサージじゃ、なっ……あぁぁぁ~っ♥」

「いいえ、施術の一環ですよ。こうやってお尻を解すことで確かに腰の筋肉の負担は軽減されますが、今度は肛門力が低下すると、腹直筋の力が抜けてしまい、背骨のバランスが崩れるんです。だからこうして、締め付けを強くしないと♥」

「あぁぁっ♥ あはぁぁぁぁっ♥ で、出るぅぅぅっ♥ 恥ずかしいおつゆ、止まらないぃぃぃっ♥ だ、ダメ、ダメぇぇっ♥ そこ、触るのダメで……へあぁぁぁっ♥ だ、旦那にも触れられたことない場所♥ 感じてるぅぅっ♥」

「あら……? ショウダ様は先に仰っておられました……『どこも痛くないし……くあっ♥ 触れちゃダメな場所も、ないです♥』と……♥」


 わざわざ喘ぎ声まで真似をしながら、ぐちゅぐちゅと菊門を刺激してくるセナ。

 これまでセックスで心から感じたことがなく、夫のモノのサイズに不満を覚えていたショウダにとって、アナルへの性的刺激はほとんど“初夜”に等しい衝撃的なまでの快楽を伝え、抵抗の力を奪っていく。

 ショウダが本気で暴れれば、リビドークロスの力が無くてもセナを吹き飛ばすことは可能だろうが……そうなれば、この気持ちよさは失われてしまう。


「(き、もち、いいっ……♥ お尻、気持ちいいっ……♥ こ、こんなところ、ぐちゅぐちゅされるの、感じる……♥ あ、へぇぇぇぇ……わ、私のお尻♥ あ、あにゃるぅ♥ け、ケツぅっ♥ おマ〇コみたいになってるぅぅっ……♥)」

「そうです、そのまま体を伸ばすように……弓なりに反るのをイメージしてください。骨盤を押し上げ、背骨のズレを矯正します……くすっ♥ これは施術です……マッサージなんですよ、ショウダ様♥ 気持ちいいのは当然です♥」


 先に言われた言葉が、脳内でぐるぐると回る。

 痛いマッサージなんて、逆効果。気持ちいいのが大切……。

 その言葉と、生まれて初めて覚える性的な充足が、ショウダの理性をとろかしていく。元よりバニシング排斥婦人会の一員として、好き放題に振舞っていた日々が、ショウダの自制心をすっかりと弱めていた。

 言い訳が成立してしまえば……もう、快楽を抑え込む理由などありはしない。


「あぁぁっ♥ あんっ♥ あぁぁぁっ♥ あはぁぁっ♥ も、もっとぉ……♥ もっと、おちりぃぃっ♥ あ、あにゃるっ♥ おケツマ〇コいじってぇぇっ♥ 施術気持ちいいっ♥ 施術、せじゅつぅぅぅっ♥」

「そうです、そうやって思う存分に甘えてください……♥ そういった対象が必要なんです……♥ 心の充足こそが、体調を整えるのですからね……♥ ねえ、ツジサキさん……♥」

「へ……?」

「くひっ……♥ くっそ可愛いよぉ、ショーちゃん……♥」


 いつの間にか、ショウダがうつ伏せになっている寝台の前には、彼女の親友……復讐魔・ツジサキが立っていた。

 エステを名目に、同性から尻穴を弄り回されて喘ぐ姿を見られた……その羞恥で一気にショウダは赤面するのだが、何とか挙げた視界の中で、ツジサキもまた痴態を晒していた。

 時どき彼女が復讐帖を見ながら、ベッドの上で自慰をする際の姿勢……カチューシャとガーターベルトだけ装着した姿で、頭の後ろに手を回したガニ股姿勢での、生き恥腰ヘコ踊り。

 プライドの肥大化したツジサキは、平素なら絶対にしない無様なエロ踊りを、「ショーちゃん♥ セナ先生っ♥ 見てぇっ♥ もっと見てぇぇっ♥」と叫びながら披露してみせている。


「えへへっ♥ ごめんねぇ、ショーちゃん♥ アタシ、本当はもう♥ 先生のオンナなんだぁ♥ 先生にもっといろんな女を手籠めにしたいって言われてぇ♥ だ、大好きなショーちゃんを売っちゃったんだよぉっ♥」

「あら、ツジサキさんったら、ひどい言い方をしますね……♥ 私はただ『ほかにも施術が必要な人妻さんはいませんか?』と、聞いただけですよ♥」

「おほぉぉっ♥ そうでしたぁぁ♥ だ、だから、ショーちゃんを紹介したのっ♥ だ、だって♥ んはぁぁっ♥ ショーちゃんは親友だからっ♥ 好きっ♥ 好きだからぁぁっ♥ ショーちゃんにも♥ 先生のマン媚び奴隷になってほしぃっ♥」

「あっ……あぁぁっ♥ つ、ツジちゃん……♥」


 セナによって快楽でとろかされ、今も菊門を犯され続けてマンイキを繰り返すショウダにとって、ツジサキの腰へこマン媚び踊りは……性的に、見えてしまった。

 親友の痴態を見て「エロい」「スケベ」「可愛い」「しゅき」と脳内で言葉が溢れ出し、ショウダはレズ快楽を仕込まれただけでなく、性志向を歪められて完璧なレズビアンに堕ちていく。


「ふふっ……簡単なマッサージの方法を教えますから、お互いにしてあげるとよいですよ……♥ 素敵ですよね、親友……恋人よりも、夫婦よりも時には親密な相手ですから……♥」

「ふあぁぁぁっ……♥ すん、すんすんっ……♥ んぉっ♥ ツジちゃんのマン臭あみゃいぃぃ~っ♥ イッ……イクっ……♥ せ、先生の指だけじゃなくてっ♥ ツジちゃんのおマ〇コっ♥ 愛液の匂い嗅いでイグぅぅっ♥」

「ほぉぉぉっ♥ うれしいよぉ、ショーちゃんっ♥ アタシでイッて♥ アタシもイク、からぁっ♥ 触れられてもないのにっ♥ ショーちゃんのアヘ顔と腰ヘコ踊りでマンイキかますっ♥ こんなの覚えたら♥ もう復讐で満足できないぃっ♥」

「あぁぁっ♥ 先生っ……♥ ツジちゃんっ……♥ んんっ♥ イグっ♥ 女の人でイグっ♥ 女でイクの覚えるぅぅぅっ♥ イッ、くぅぅぅぅぅぅっ♥」


 寝台の上で弓のように体をしならせ、舌を突き出して絶頂するショウダ。

 ごきっと腰のあたりで音が響き、無理な姿勢でずれていた背骨が、完璧な形でハマり……今のショウダが“正しい姿”だと矯正する。

 ぷしゃぁぁぁぁっ♥ と勢いよく腰ヘコ絶頂を決めたツジサキのマン汁がショウダの顔にぶっかかり、それをこくこくとおいしそうにショウダは飲んで見せる。それは甘く、酸っぱく、喘ぎ通しだったショウダの喉を癒していく

 セナは静かに「本日の施術は以上です……施術後は水分の補給を忘れないでくださいね……♥ 言うまでも、無さそうですが♥」と告げた。



「──こら、タダシちゃん。捕まえたわよ? ピーマン残しちゃいけません」

「きゃー! つかまっちゃったー」


 ショウダ家の、夕食後の風景である。

 今日もピーマンを残したタダシだったが、逃走前に滑らかなショウダの動きで確保されてしまい、最近は性格も穏やかになって、いい匂いまでするようになった母親に甘えてきゃっきゃっとはしゃぎ、その間にピーマンも食べてしまう。


「いやー、なんか最近、綺麗になったよなあ、お前。ごくっ……あ、いや、前から顔は綺麗だけれど、動きが洗練されたっていうか」

「そう? エステ通いがいいのかしら。腰痛のすっかり治ったし、明日もツジちゃんと一緒に行くことになってるの」

「ツジサキさんところの奥さんかぁ。この前、タダシが蹴ったサッカーボールがぶつかっちゃってさぁ。あの人、気性が荒いから怖かったんだけど、妙に優しくて『広いところでやんな』ってボール返してくれたんだよなぁ」

「それも、エステのお陰かも。セナ先生は、すごい人なのよ……」


 ふふふ……と妖艶に笑う妻に、数年ぶりに激しい性欲を抱く夫だったが、片付けもまるで踊るように華麗にこなしてしまったショウダは、「それじゃあ、婦人会の集まりに行ってくるわね?」とほほ笑んで、部屋を出て行ってしまう。

 もっとも、実際はバニシング排斥婦人会の集会までは一時間近くの余裕があり……カンカンと滅多に人が使わない非常階段を下りていくと、そこで待っていたツジサキ相手を抱き上げると、情熱的な口づけを交し合う。


「んっ……♥ ツジちゃん……ツジちゃんっ♥ ツジちゃんとのキス、気持ちいいっ……♥ 旦那より先に出会ってたら、私、絶対ツジちゃんの奥さんになってたぁ……♥ キス、好きぃ……んんっ♥」

「あはっ……♥ アタシもだよ、ショーちゃん……♥ でも、アタシらは夫婦よりも恋人よりも親密な親友だからぁ……♥ んっ♥ ベロキス好きっ……♥ ふふっ、こんな場面をハセガワやシラカゲに見られてたら、大変だ♥」

「HAHA♥ ツジちゃんったら、わざとらしい……その二人とも、もうセナ先生の虜にしてあるじゃない♥ んっ……お陰で、遠慮なく……あんっ♥ 青姦レズセできるんだけど……♥」


 バニシング排斥婦人会の仲間の名を挙げながら、ショウダはニタァ……と微笑むと、股間のぐっしょり濡れたジーパンを脱いで、下半身を露わにする。


「うわぁ……ショーちゃん、それで毎日暮らしてるの♥ クソエロすぎでしょ……♥」

「HAHAHA♥ だって、セナ先生が言うからぁ……♥ それに、ツジちゃんだって正直コーフンするでしょ♥」

「ぶっちゃけ大好き♥」


 ショウダのアナルには、Lサイズの極太プラグが挿入されっぱなしになっており、みちっ♥ みちっ♥ といっぱいになっている菊門のふちには、腸液がしみだして尻を潤ませている。

 アナルプラグを挿入すると、仙骨が押し上げられて背骨の髄核の位置が矯正され、ぎっくり腰や慢性腰痛が改善する……そういう名目であるが、挿入したまま日々を過ごすのはやり過ぎだ。

 完全に快楽目的であり……この状態でよき母、よき妻を演じることで、背徳的な享楽に耽ることができている。ツジサキという“親友”、そしてセナという“先生”のいるショウダにとって、家族はもはやオナニーのツマでしかない。


「それじゃあ、ツジちゃんの手でプラグぬいて♥ 閉じなくなっちゃったアナル、ツジちゃんの拳突っ込んで、おっしこ漏らすまでイカせてね♥」

「任せとけ、アタシのショーちゃん……♥ くふふ、それで、明日は誰を連れていく? アンドウか、アイゼンか……♥ キリタニとヌマジリは、全員堕としてから無理やり連れて行こうぜぇ♥」

「あはぁっ♥ ツジちゃん、イジワルしないで♥ 他のオンナの名前言うのもぉ♥ 焦らすのも禁止♥ あんまり虐めると破邪しちゃうよぉ♥」


 既にショウダもツジサキもバニシング排斥婦人会に心は無く、むしろ欠落だらけの婦人会のメンバーをセナへと捧げて、自分たちがより深い寵愛を受けるのに必死になっていた。会長と副会長の、キリタニとヌマジリも呼び捨てだ。

 二人は更に婦人会を切り崩していく想像と、そして明日のエステでセナから可愛がってもらえる展望で、秘所からとろとろと愛液をこぼしながら、仲睦まじげに愛しあうのだった……。




今回の攻め役

※ニオウノミヤ セナ(匂宮 星南)

・プライベートサロン『Lu-na』二号店の店長。外国人の血が入っているらしい美貌と、物腰の柔らかい態度で相手を安心させにかかってくるが、実際には好みの女性を、施術を言い訳にしてレズ堕ちさせる悪徳レズビアン。

・といっても、相手の抱える問題を解決し、喜びと美を提供したいという気持ちも本音であり、公私混同が激しいだけで仕事に対しては彼女なりに真剣である。真正レズビアンなので人妻ではないが、しいて言えば“癒し魔”といったところか。恐らくはA~S級人妻相当の脅威度。

・もともとは看護師であったが、職場がびっくりするほどのブラックの上に患者への気遣いに欠ける場所だったため、日に日に消耗していたところで『秘密の百合エステ』の町田月乃と出会い、その癒しのレズエステに魅了されたことから、横暴な看護師を張り倒した後で仕事を辞め、転職して弟子入り。二号店を任されるほどになった。

・ちなみに勤めていたのは『搾精病棟』の舞台であり、人事にも関わっていた為、(少なくとも看護師時代は)まともだった彼女が姿を消したことから、ヌマジリやキリタニがお局として横暴を働き始めたり、クロカワやヒラマツといったどう考えても雇わないだろ……という人材が採用されるようになってしまったという裏設定がある。

・ヌマジリとキリタニは、かつてテンドウを片手で張り倒したことからセナを「怒らせると阿修羅」と認識しており、バニシング排斥婦人会全滅記念として『Lu-na』二号店に連れていかれた際は、癒しの前に地獄を見る羽目になったとか。

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Comments

ヨネザワ伍長

リクエスト投稿ありがとうございます 内容の追加にも答え期待以上の内容を書いていただき嬉しいです もっと小さいツジサキとのレズセックスで気持ち良くなれるなら夫とのセックスで満足できなかったのも 夫の工夫が足りなかったということでNTRも止む無しということで

屋根が高い

リクエストありがとうございます! あの旦那さん、悪い人じゃないんでしょうが、そもそもショウダと結婚しておいてあの団地に住む時点であまりにも配慮足りませんからねぇ…。 よって親友にレズNTRされてもやむなし!