えるどらどの1日 ~メンバー紹介編~ (Pixiv Fanbox)
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2023-08-13 10:00:00
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2024-03
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えるどらどの1日 ~メンバー紹介編~
ー午後3時。アフタヌーンティにぴったりの時間。明るい昼下がりには丁度いい雰囲気のカフェ…の一部屋。
「うんっ、うぬぬぬうぅぅ…ふぅん!」
ブススッ! ブビィ! プスッ フスウウウゥゥゥ~~~~~…!!
「はぁ、今日は出るって思ったばって…やっぱり無理かあ…」
女子トイレにひっそりと響く、苦しそうな呻き声と鈍い放屁音。完全に個室であることをいいことに、ぼそりと発する東北訛りの独り言。個室が小さく見えるほど、ぎゅうぎゅうで狭そうにしている横幅が大きくぽっちゃりとした体。
狸獣人の四月朔日麻実(わたぬきまみ)は便秘3日目に突入していた。
とりあえずうんともすんとも言わなくなってしまったお腹をさすり、便器のパワー脱臭機能を点けたことをよく確認、その上備え付けてあった消臭スプレーを念入りに3回吹き付けて、そそくさとトイレを後にした。
「はああぁぁ~~~~~…」
「おっ、来た来た。どやった?どうせ出えへんかったんと違う?」
「…悔しいけんども、実際予想通りだべ」
「そらそやろ、麻実は昔から決まったとこでしかウンコでけへん体質やんけ。んなこと自分が一番よう知ってるんちゃうん?」
「ちょっと!大きい声で…うんこ…って女子が言うもんじゃないわよっ!」
「かまへんかまへん。言うたかてみんな毎日ウンコするやん?なーんも恥ずかしいことやあらへんやろ」
「毎日出てねえから困ってるのが目の前にいる…こやは前からデリカシーっつうもんが無えべさ」
「そんなんおかんの腹の中に置いてきたんや」
「はあ…こういう奴だとは知ってるけど、実際外に出ると制御に苦労するわね」
「うちは止まらん!欲望のままに突っ切る!それがうちの人生哲学や♪」
あはは、と元気に笑うのを見て、麻実は自席に帰ってくるなり、二重の意味でまた深いため息をついた。
今日はいつものカフェ集合というやつで、いつもの女子会が行われていた。大体のメンバーは4、5人と言ったところだが、今日は予定が重なったという面子以外の3人が顔を揃えた。同じ会社の同僚、といった間柄で、女子会の参加不参加は流動的であるとても緩い繋がりであった。
関西弁で元気よくウンコと人前で話す彼女は、銀色の髪にピンクの差し色がかわいい狐獣人の稲実小夜(いなみこや)。自分で言っていたとおり、極めて性欲に忠実である。麻実とは昔馴染みであり、麻実が大学入学のため上京した際、偶然再会した形になる。大変美形なのだが、口を開けば小学生レベルから大人まで、各種下ネタが飛び出すため残念な女子として通っている。
もう一人、小夜の隣に座っているのが、クリーム色の巻毛の下に黒い体毛、赤のメッシュが目立つ羊獣人の巻埜一穂(まきのちほ)。恐らく麻実が知っている知人の中では、一番の常識人にあたるだろう。大学生にはとても見えない背の低さだが、胸も腰も大きくとてもグラマラスだ。
「それより、ちょっとこの席寒くない?」
「それは一穂が毛刈ってるのに肩出した服着とるからだべな」
「せやで。ただでさえ平均より毛を刈り込んでるんやから、もっと対策するべきや」
「うるさいわね、仕方ないじゃないこれがお望みらしいし、実際仕事の邪魔になることも多いしさ」
「いやいや、いつも温かくしとかんと、お腹冷えてまうで?腹冷やしたら大変なんやろー、自分」
小夜は顔をにやけさせわざとらしく一穂のお腹を触る。
「よけいなお世話よっ!あっ、今お腹はちょ」
ブッ! プウゥ!
「おっ、来た来たァ! くんくん… はぁーこれこそ一穂の臭いやぁ…本日も頂きました。一穂のオナラの臭さはたまらんなぁ」
「もぉ!やめてって言おうとしたら漏れちゃったじゃない!嗅ぐな!感想を言うなぁ!キモいキモい!」
「キモくて結構ー。うちはド変態やから。一穂に会ったら2度は嗅がんとその日は安心して眠れへん♡」
「開き直った!もうサイテー!」
麻実は毎度の如く繰り広げられる喧嘩にあはは、と苦笑いすることしかできなかった。
「麻実ちょっと聞いてよ!コイツ、何でいつも私の隣の席にするのって聞いたらさ、『隣におらへんと一穂のオナラええとこで嗅げへんやろ』って言ってんのよ!ねえコイツなんとかしてよ~」
「え、今のうちの真似?似てへんけど」
「わがなんとかできでれば小夜はこんなんなってねえって」
今のやりとりでお分かりの通り、一穂は重度のガス腹体質であり、本人の意志とは無関係に屁意を催してしまい我慢せざるを得ないときがよくあるのだ。本人は背の低さと合わせてとてもコンプレックスにしている。
一方でオナラを嬉々として吸い込む小夜は重度のスカトロ好きの臭いフェチ。本人曰く見せているのは片鱗で、大分守備範囲が広いらしい。ド変態を自称するにふさわしい。
「はぁ~いいオナラやった!まあ麻実はうちには勝てっこないから。麻実は誘い受けやし」
「おめっ、外で言って良いことと悪いことちゃんど考えて喋れじゃ」
「…まあ、私たちの間じゃもう有名な話だけどさ。だったら麻実の隣に座ればいいじゃない」
「だって麻実横幅広いやん?座ると狭くてかなわんよ。あと麻実のはいっつも嗅いどるしいつでももらえるんやからええねん、後でもらえば」
「人を性欲を満たす道具みてえに言うなじゃ」
「でも麻実もうちに嗅いでもらえるん好きなんやろ?」
「…んだけども」
口ごもってモジモジと下を見てしまう麻実に対してドヤ顔をキメる小夜。
「はい、うちの勝ちー。悔しかったらうちのアナルに突っ込んでひいひい言わせてみい」
けらけらと笑う小夜だったが、突然
「お、屁ぇ嗅いだらケツ反応してウンコしたなってきたわ。ちょい花壇踏み荒らしてくるわ♪」
はいはい、と言って席をどけ小夜が通る道を作る一穂。
「…んもーほんっと汚い…花荒らすだってさ。確かにアイツだったら摘んでくるだけじゃ足りなさそうけど」
「ほんとにすまねえ…悪い奴じゃねえけども」
一穂と麻実は安堵にも似た溜息をついた。
「…ところでお腹の方、大丈夫なの?お通じ、出なかったみたいじゃない」
「ま、いつものことだべな…外さ出ると、お通じば来る感じはあんだけども、トイレさ行くとすぐ出んくなる…」
「あたしも人のこと言えない方だけどさ、結構難儀よね、その体質」
「小夜に会った時からだはんでな、もう慣れっこだけども、辛いんは変わんねじゃ」
「それに引き替え、花踏み荒らしに行ったアイツはね…」
「小夜は…化けモンだべさ」
「なんて言うか、あのスペックにしてあの性癖あり、そう感じるわよね。あたしらのが羨ましいとか言うけど、正直嫌味にしか聞こえないっての」
「いつもわ(私の意)と同じくらい食って寝て不健康な生活してらのになんであったらだ詰まらねえんだべか…」
「…不健康なのは自覚してるのね」
「…あっ、アイツ消臭スプレーしよったな?うちがいるときはせんでいいって言うてんのにもー」
トイレ個室に入るなり、広がる清潔な香りに残念がる小夜。道徳的には、麻実の行いのほうが正しいのは明白であるのだが、小夜は欲望に忠実なあまり、身内がいると配慮が欠ける傾向があった。一般的な道徳心はきちんと持ち合わせているのだが、それが身内には発揮されないのが問題であった。
「ま、ええか。お楽しみの時間は、これからやっ…と♡」
尻のケアには気を遣うもので、きちんと便座クリーナーを使ってから大きな尻で蓋をするように便座に腰掛ける。座るだけで肛門に大便が殺到していく様子が直腸の神経から伝わってくる。このみっちり詰まっている感覚、便が早く出せと肛門に訴えかける感覚がたまらなく気持ちいい。
「ぅん… ふぅ、くぅ…っ♡」
モリッ… ブスゥッ!! プスス~~~…!
麻実の時とは異なり、出たがっていてしょうがないといった風情で、焦げ茶色の便塊が尻穴を拡げて顔を覗かせる。ぎっちり詰まっていそうな腸内から溢れるガスが、隙間を縫うように辛うじて出口から漏れ出てくる。小夜が軽く腹に力を入れるだけで、順番を待つ糞便の列が大きな抵抗なくすんなり排出された。
ムリッ! ミチミチミチィッ…! ブリリッ!
太く、重く密度の高い便が待ってましたと言わんばかりに次々と流れ出る。先端が着水し、便器の底でうねり、水の中で曲がりくねって山を形成していく。尻から便が出きるまでにも二桁秒はかかっていた。便器から溢れてくる便臭は、健康的な便の割にはとても濃密で恐ろしく臭かった。しかし、これくらいは小夜にとっては日常茶飯事、むしろ大好物とも言えるものだ。一度便を放出し終わると、一息つきながら鼻をすんすんと動かし、部屋に溢れる便臭を堪能する。
「はぁ~~~、やっぱりええわぁウンコの臭い…!そして放出感。気持ちええ~。おっ、まだ腹の底におるな、一気に出すで。うぐ…っ♡」
モリモリモリ…! ブリブリブリィ!! ニチチチチッ ブリュッ!! ブホォッ!!
まだまだ出てくる出てくる。先程逞しい一本糞を出したばかりだというのに同様、いやそれ以上の量の便が這い出てくる。未だに滑らかながらに太い健康的な便が、小夜の肛門を擦り上げていく。排便の快感に、はっ、んっと小さく吐息を出しながら喘ぎを押さえつける小夜。その間にも、もりもりと放り出され続ける大便。常人離れした圧倒的な便量だった。どこからこの量が出てくるのか。最終的には大腸が便で一杯になっていても出てこないくらいの量が便器の中に放出され、水が溜まっている部分は見えず、よく体内で練られた艷やかな大便が鎮座していた。小夜は尻を拭うと、一度立ち上がり、スマホで写真を撮り始め、同時に重く便器内に溜まる便臭を吸い込んだ。
「ん~~~~!ようさん出たなぁ!これだけ出せたらすっきりや。中々の大物、外で出したんが勿体ないくらいやな♡」
堪能するだけすると再度便器に座り、ウォシュレットを最強の強さに設定して当て、再度尻を拭く。そして名残惜しそうに流そうとしたその時。
ジャーーーーーー ゴボッ ゴボゴボゴボゴボ…
水を流した瞬間、当然といえば当然だが、大便で埋まってしまって行き場がなくなった水はただただ便器の中に溜まり、問題の大便はその場からうんともすんとも言わずそのままであった。
「んげっ、あちゃーウンコの溜まりどころ悪いでこれ、途中で流せばよかったなぁ…こりゃ流すん無理やで…何度やっても水溢れさすだけや…」
日々快便である小夜は、他人よりも排泄量が多い体質のようだ。小夜は家系からこれが普通だと思っていたようだが、代謝が通常とは大きくかけ離れて良いほうであるらしい。
「…うん、逃げよう。戦略的撤退や」
小夜は自分でなんとかすることを諦め、後のことを天に任せることにし、そそくさとトイレから出ていった。
腸は詰まらずとも、しょっちゅう便器は詰まらせる小夜であった。
「んでも、したはんで小夜は店の指名ナンバーワンなんだべかね」
「まあ、コアなお客さん総取りできちゃうし、普段は超残念だけど一応顔はいいし、顔は」
「残念…」
「実質のスペックは先輩たちにも匹敵するから…まあ、そもそもあたしたちと比べるもんじゃないけどね」
「んだな、わだち(私達の意)は店長の優しさで客ば選ばせてもらってる立場だはんでな」
「そもそも、頑張る必要は特になくて…まあ、その、みんなといられればいいって言うか…は、恥ずかしいこと言わせないでよねっ!」
「な(あなたの意)から勝手に言い出したんだけども…」
「う、うるさいわねっ!でも、みんな好きなようにやれるし、やらせてくれるからありがたい職場よね一応…仕事は、まあ、アレだけど」
「わは、みんなが喜んでくれるなら、嬉しくなるはんで、そんな、悪ぐねえ気すっけど…」
「あーあー、お人好しの田舎モン丸出し!いつか怖い目に遭っても知らないからね」
「もう、怖ええもんが、すぐ側にいるはんでな、それさ比べたら…」
「うーん、確かに…そうかもね」
この席を外している人物を同時に思い浮かべ、少しブルーな気分になっていた丁度その頃。その問題になっていた人物が戻ってきた。
戻ってくるなり、小夜が小さく呟く。
「あかん。会計の時間や。逃げるで」
突然帰り支度をてきぱきと始める小夜のその言葉を聞いた二人は、目を見開いて青ざめる。
「ちょ、あんた、『また』やったの!?」
「今日何回…でっけえ方さ、行った?」
「…これで2度目やけど。ほら、さっさとずらかるで」
こうして女子会は急遽解散の流れとなった。一人の狐獣人の女性による、トイレの物理的封鎖を以て。一穂と麻実は改めて小夜の信じられないハイスペックぶりを実感するのだった。
ー午後8時。世に言うゴールデンタイム。夜の繁華街が煌びやかにライトアップされている。そんな繁華街のー少し離れて、奥まった場所にある、人があまり通りそうもない光の少ない裏路地に、鈍く照らされた金色の看板。
"黄金理想郷・エルドラド"
明らかに怪しい、そしていかがわしい店。何故かそんな場所に、恐る恐るきょろきょろと周囲を確認しながら、こっそりと入っていく狸獣人の女性が一人。
麻実であった。
いかがわしい店なのは実際その通り。どこをどう見ても、ここは風俗店なのである。更にはただの水商売をしているお店ではない。
なんと、知る人ぞ知る、というか完全紹介制の、世にも珍しいスカトロ・放屁フェチ専門の風俗店なのだ。
「こ、こんばんはー、お疲れ様ですー…」
麻実は恐る恐る、確認作業を怠らずゆっくり扉を開くと、大きな体を隙間に素早くねじ込み一気にサッとドアを閉めた。
「おう、麻実。相変わらず早いねー入りが」
「あー、まみちゃーん。一昨日ぶりだねー」
「ちゃんまみー!おつおつー」
「麻実ちゃん、お疲れ様。今日も裏方よろしくね」
今日出勤の四人が、一度に麻実に挨拶をする。
「皆さんも、出勤早え…早いですね…何かあったんだべ…ですか」
明らかに言い慣れていない標準語を話そうとして挙動不審になっている麻実に、四人はくすくすと笑い出す。
「無理して使わなくてもいいよ麻実。むしろ方言女子はキャラ立ち抜群なんだから。確かに、ちょっと恥ずかしいって気持ちは、わかるけどね。都心だと」
最初に挨拶をした白と黒のストライプ模様で、前髪に青緑のメッシュが入っているスカンク獣人が黒瀬川薫音(くろせがわかのん)。このお店のナンバー2にあたる人気嬢である。強烈なおならもさることながら、彼女にうんこを引っかけてもらうことを望む客が多いんだとか。どちらかというとSっ気がある方かもしれない。
「まみちゃんは熱心で偉いよねぇ~。今日みんなが集まってるのは、新しいイベントを考える会議をしてたんだよ」
朗らかな雰囲気を出している、真実に負けず劣らずの大柄なもちもちの体型でピンクの髪に緑のインナーカラーが特徴的な兎獣人が兎耳山かなで(とみやまかなで)。このお店の初期から在籍する最古参で一番上の先輩らしい。おおらかで優しい雰囲気が受けているナンバー3。スカトロフェチについてはあの小夜に負けずとも劣らないらしく、ピンクは淫乱だとか、頭ピンクとよくメンバーに言われている。
「ちゃんまみもなんかアイデアない?今のメンバー全員のこと考えたら、やっぱおならで何かやったげるのがいいかなーって思ってたんだけど」
ギャル風のキャラクターで売っている、前髪にオレンジのメッシュが入っているスカンク獣人が黒瀬川火乃香(くろせがわほのか)。薫音の妹である。もちろん姉と同様猛烈な放屁を望むお客さんが後を絶たない。ほのかという名前の癖に臭いは全然ほのかじゃない、と大体の人に指摘されている。昼の女子会メンバーの一人でもある。
「たしかにおならの方がみんなの負担は少なくなるわね。帰りにお店の外でおならをかけてあげればいいと私思ってたんだけど…」
セクシーでみんなのお姉さん役、藤色のセミロングの髪を持つ雪豹獣人が灰掛雪野(はいかけゆきの)。清楚なよくできるオフィスレディのような雰囲気を醸し出しており、明らかに場違い、と言うよりこのような場所には縁遠い存在に見えるのだが、ここにいるということは、そう言うことである。
「だからそれ、あんたが外で見せつけたいだけでしょ?外で体見せるのとか、オナラするのとか興奮する変態さんだもの」
薫音に皮肉を言われて多少むすっとして答える雪野。
「…そんなにひどい言い方しなくてもいいじゃないの、まあ半分くらいは当たってるからしょうがないけどね」
雪野は外では割と厚着のコーディネートをしていることが多いのだが、実はお店ではいつも下着だけでぶらぶらすることが多い、露出癖持ちというより裸族である。当然家では一糸纏わぬ全裸生活。恥ずかしいことをするのが好きなM気質なところが強いと麻実は聞いている。そも、店の中の様子からして性癖を隠す気はないようだ。
「でもでも、ゆきのちゃんはうんち見せたくない人のことも考えておならにしてくれてるんだよー。それならみんなサービスできるからねぇ」
「でも、私ら姉妹ならスカンクだから多少自由自在だけど、新人たちには荷が重くないか?あと、ここでウンコできればようやく悲願が叶う奴が、そこにいるし?」
「ちょっとお姉ちゃん!その話は恥ずかしいからやめてって言ってんじゃんか!」
「今更この店で恥ずかしいも何も…嫌なのか?ウンコするの」
「ただすればいいんじゃないのよっ!もっとこう、ムードとかあるでしょムードとか!」
「ムードがあればいいのー?それだったらわたしと一緒に遊ぼうよ!そしたら、わたしがほのかちゃんの初めてを見れるし、食べれるから!ほのかちゃんのうんち…どんな味なのか気になるもん…」
「いや、先輩、目がガチで怖いっす…マジで」
「火乃香ちゃん、だってかなでさん、いつだってガチだから」
かなでから熱視線を向けられた火乃香はたじろぎ雪野の後ろへ隠れる。
火乃香は別にうんこNGを出した覚えはないのだが、何故か客にはおならの要求しか来ないという謎のジンクスを背負っていた。とはいえ、本気の相手にだけうんこを見せたいという拗れた考え方を持っているので、皆には大変難儀に思われている。
一方かなではマジのガチ勢。兎獣人は生来から食糞に対する耐性や栄養転化の能力を持って進化を遂げており、他の獣人種よりは割合スカトロに目覚めやすいと言われているが、食糞まで完全OKを掲げているのは彼女くらいではなかろうか。更には男でも女でも構わず食べてしまうという優しく包容力を感じる見た目と話し方とは裏腹にとてつもない性欲お化けなのだ。
「そんなめんどくさい考え方してるからウンコするタイミング逃すのよ。黄金OKのお客さんならちょっと粗相しちゃったみたいに垂れ流しちゃえばいいのに」
「そういうところが雑なんだよお姉ちゃんは。あーしは知ってるんだから、家だと下着はそこらへんに散らかしてるし、食器が部屋の中に残ってたりしてさ」
薫音はそれこそお店の業績にも貢献し、家の外では頼れる女性としてしっかりした様子で通っているが、家の中ではとんでもなくズボラなのである。家事に関しては大体を火乃香に任せている干物姉といったレベルだった。
「私のことは関係ないじゃないの。妹が姉に尽くすのは当たり前のことだと思うけど?私はこの店にも貢献してるから。ウンコもオナラもできちゃうことで」
「大体お姉ちゃんにはウンコ如きで勝てなくても、あーしの方がオナラかけてほしいお客さんはめっさ来るもんね!きっとあーしの方がスカンクとして優秀ってことじゃん?」
「よく言うわ。昔から言うでしょ、姉に勝る妹などいない、ってさ。じゃあここで、白黒つけとく?」
「いーよ。あーしの方がくっさ~いってこと、思い知らせてやるからっ」
「あっ、これはまずいね…始まっちゃったなこれは」
「始まったって…なんだべか先輩」
「あー、まみちゃんは初めて見るのかあ、エルドラド社員名物、黒瀬川姉妹の姉妹喧嘩」
「姉妹…喧嘩?」
「そうなんだよ…あの二人、一緒の家で暮らしてるんだけどさ、毎回ガス漏れ騒ぎを起こして周辺住民から苦情が来てるくらいらしくてね…それがなんと自分らのおならだって言うじゃないか」
「そうそう。毎度どちらのおならが上かって勝負したがってねぇ。最終的にはどっちのおならも混ざってしまってふたりとも倒れて決着がつかないのよ」
「それ…黒瀬川の先輩たちでどうなるか、わんつか(ちょっとの意)考えたらわがんねえか…?」
「まあ、スカンク獣人は彼ら自身のおならを嗅いでもどうということはない、が、私たちはね…だから彼女らが同じシフトになることは無いようにしてるんだが…このままじゃこの店が拷問ガス室に早変わりだ」
雪野が顔をしかめる一方で、かなではキラキラと目を輝かせる。
「えぇー、とってもいいじゃない!ふたりの最強ミックスおならが嗅げるなんて滅多にないチャンスだよー」
「かなでさんはいいかもしれないけど、私は勘弁して欲しいかな…私は自分が出すのはいいけど他人のおならは欲しいわけじゃないんだ…麻実ちゃんは、早く部屋掃除行った方がいいよ」
「わ、わがりますた…?」
麻実はなんとか黒瀬川姉妹の喧嘩を宥めようとする雪野と、それを楽しそうな笑顔で見つめるだけのかなでを横目に、部屋の準備に取りかかった。
ー午前0時。すっかり深夜になり外は人の気配も無くなっている。今日のバイトは明日の大学の関係もあり、事前準備が基本だった。後輩として、先輩たちの仕事が質の高い物になるよう気合いを入れて働いた。麻実はその帰宅途中であった。大きな体は少しの運動、歩くだけでも息が上がる。運動が苦手な麻実は少し汗ばみながら家に辿り着き、ドアの鍵を開けて家に入った。
「あ、おかえりー」
一人暮らしであるはずの麻実の家には既に来客がいた。小夜であった。実は麻実のバイト中にRineを送り、今日は麻実の家に泊まるとの連絡をしていたのだ。夕方の時点で言っておけばいいのに、と麻実は思ったが、基本的には許可するというか、もう実行済みであることが考えられるため、受け入れざるを得ないという形で了承したのである。小夜は人の家にも関わらず、ソファにぞんざいに横になり、ポテチとコーラを食べながらスマホを弄っていた。
「どやったん今日、先輩たち誰いたん」
「今日はかなで先輩、雪野先輩、あと薫音先輩と火乃香ちゃんだべ」
麻実は服を着替えながら、グダグダしている小夜と会話する。
「おお、随分人いたんやな」
「なんか会議してらった。イベントやるはんでって」
「ほーん、まあうちらは言われたことやるだけやし、ええけど」
「何やるんだべかー…わはめぐせぇ(恥ずかしいの意)じゃ」
「恥ずかしがらんでもええやん、こんなにうちと一緒に居るんやから、そろそろ慣れてもええんちゃうか」
「えー、慣れるとかあるんだべか、というか好きになったりとか…」
麻実はソファーに向かい小夜の右隣に腰掛けようとすると、何も言わずに小夜は姿勢を変えて普通に座り、麻実を受け入れる。
「大丈夫やて、うちがこれから叩き込んだるから…な♪」
隣に腰掛けた麻実に対し、小夜はスマホを置いてずいと寄りかかる。
「いや、わには無理だはんで…わがこうしておめ(あなたの意)に…付き合ってんのはおめがよ、喜んでくれっから…」
小夜が麻実の髪をさらりと上から下に撫でるのに合わせて、麻実は小夜の太ももに手を乗せた。
「優しいよなぁ、麻実は。昔っから変わらん。うちは麻実を認めとるんやで。自信持ちぃな」
「認めてるってあれだべ…うんこが臭いとか…そういうのだばん(でしょの意)?」
「どんだけうちのことノンデリド変態だと思てんねん!」
「実際んだし…もうわんつかだけでも外さ行く時気つけてくれれば」
「それは…まあうちが悪いからなんも言えへんけどさ、気ぃつけるから代わりに、めっちゃうちと一緒に居って」
「わも、一緒に、いたいと思ってらよ」
「ふふ、なら頑張るわ」
「本当が?次やったら一週間おなら抜きだ」
「…結構マジに辛いやつやな、その仕置」
この言葉を最後にして、少しだけ無言の時間を二人は過ごした。どちらからでもなく、二人は密着して体を隈無く撫で合う。
「なあ」
「なんや」
「今日、ここでうんこばした?」
「ごめん、帰って来る前に出したわ。麻実んち、和式なんがええよな」
「…詰まってねえ?」
「人んちでは失敗せん、それくらいの礼儀は知っとるっちゅうねん」
「んだか」
「…なあ」
「どしたば」
「抱きついてええか」
「…汗臭えからシャワー浴びてからでねば」
「嫌や、汗臭いんがええやん」
「…好きにせじゃ」
小夜は許可をもらって麻実の背中と、腹と乳の丁度間くらいに腕を通す。横から密着した小夜の乳が、丁度挟むような形で麻実の二の腕を捉えて圧迫し形がゆがむ。
「未だに慣れねえな…どきどきすじゃ」
「んふー、汗くさ…麻実の匂いと合わさって最高…」
「変態」
「麻実もうちの嗅いでええよ」
「…じゃ尻尾」
「うちの尻尾好っきゃな、麻実」
「さらさらで、羨ましいなって思っでらから」
「他には?」
「え?」
「他に。触りたいとこ」
「…………おっぱい」
「よく言えました。その恥ずかしがって遠慮するところが、かわいいんやけどな」
「…うるせじゃ」
麻実はゆっくりと小夜の乳に手を乗せると、もにゅり、もにゅりと遠慮がちに手を動かした。一方、小夜は抱いている手を抜いて、今だとばかりに麻実の乳を鷲掴みした。
「ちょ、ちょ、痛え」
「これくらい揉んだったらええねん。二人の時は、うちは麻実のモンや」
「…んだか、せば、遠慮なく」
麻実は小夜の乳をやんわりと揉んでいった。下から持ち上げるように持ち、ふにふにと触り、撫でる。その中で、人差し指が小夜の右乳首に触れた。
「はぁっ、ちょい麻実、いきなり乳首はあかんで♡」
「そ、そんなこと言われてもな…」
「いきなりやったらこうなるんや…でっ」
お返しとばかりに小夜は麻実の左乳を下から、乳輪と乳首を通るように撫で上げる。そして続けて、乳輪を時計回りになぞるように中心へと近づけて、人差し指の爪で乳首を服の上から擦った。
「ひっ、あぁっ、ぅんっ、んくっ♡」
「こうするんや、こう…。じっくり、ゆっくり…♡」
「やめ…んひっ♡」
二十秒ほど弄ったところで、小夜は手を止めた。ほんの少しの愛撫とは言え、小夜の指テクに麻実は軽く息を切らせていた。
「はぁ…ふぅ…やっぱり小夜…上手だべさ」
「にひひ、うちでぎょうさん勉強してもらってええで。バイトのためにもなるやろ」
得意気に技を披露した気になっている小夜はそのまま麻実の大きく突き出ているお腹をぷにぷにと揉んでいく。
「また太ったんちゃうのこのデカっ腹。それともあれか?バイト先で出してこうへんかったんか」
「…出ねかった」
「今日は客の前で出すわけでもないしな」
「…でもなんだか、出そうな気はするんだばって」
「お、ええやん。うちの前ではいくら出したってええんやで」
「んだば、我慢してらったけど、おならばしてええが?」
「ええよ」
実は二人で身を寄せ合った時から屁を我慢していた麻実。小夜はそれを察しているというのもあって、心配していた故の発言が半分。もちろんもう半分は…
「嗅ぎてえんだべ」
「そりゃそうやろ。思いっきりこいてええ」
小夜が優しくお腹を撫でてやると、麻実は安心して放屁の準備をした。そして間もなく、麻実の大きな尻から大量のガスが溢れ出た。
ブホッ!! ムスゥッ…! フスウウウウゥゥゥゥゥ~~~~~……
「くうぅぅぅっ!これやこれ…麻実の便秘のときのオナラや…しかもスカシとは…こらヘヴィやで…鼻の奥にズンと響く…くっさぁ~♡」
小夜が待ちに待っていた特濃の屁。3日も便秘していた麻実のガスは嗅いだ者全てを悶えさせる極悪の臭気を纏い、霧散が遅い重苦しさを持っている。そんな殺人級の気体をも、小夜は愛おしそうに、そして心地よさそうに肺を満たすように吸い込んでいく。
「毎回感想言うのやめてけれ…めぐせぇじゃ」
麻実は恥ずかしそうに顔を赤くして、自分の鼻へと立ち昇る屁の臭いを小夜の方へと送るように右手で払い除けた。小夜はうっとりとした顔で余韻に浸っている。蕩けるように脱力し、麻実の腰に抱きつく。
「ええもんはええんやから、褒めたらんとあかんやないか。言っとくけど臭いのは好きやけど、麻実のやから一層ええんやで?ほんと麻実の臭いはどこ嗅いでも安心するねん…♡」
「…馬鹿っ♡」
ここまで見ていてお分かりの通り、麻実と小夜は幼馴染ということも手伝って、交際している間柄なのであった。
「麻実、今のオナラで、感じてしもたん?」
「小夜じゃあるめえに…だって、おめ、ずっとくっついてっから…」
「初心なとこがまたかわいいんよな、麻実は」
そう言いながら、小夜は抱きついていた左手を離し、麻実の股間にそろりと手を動かし、なぜか盛り上がっている部分を優しく撫で回した。
「だってここがこんなんなってるもんなー。スケベな気持ちなってしもたん?」
「ちょ、おめ、そこはまいね(だめの意)って!」
「何がダメなん。こんな勃起させといて」
「うぅ…意地が悪いべ」
「でもな、うちも麻実のオナラ嗅いだら、興奮してしもたわ…♡」
そう言って、小夜は麻実の股間から手を離すと、麻実の手を持ち、自分の股間へと持っていった。そこには恐らく、小夜の勃起した陰茎がある。麻実は確かにその感触を手に感じ取った。
二人は珍しい女性同士のカップルであるとともに、二人ともふたなり(この世界ではdickgirl)だったのだ。
「なあ、どうする…?うちも気分ノッてんけど…一緒に気持ち良うならん…?♡」
露骨な小夜の誘惑だが、10秒程度、頭の中をぐるぐると悩ませ、悩みに悩んだ末に麻実は
「………………なる」
と消え入りそうな声で話した。小夜に負けず劣らず、麻実の性欲も強いのだった。
「あの…小夜?」
「なんや、麻実」
二人は服を脱ぎ、全裸になって軽く乳繰り合い始めた頃。唐突に麻実が申し訳無さそうに小夜に話しかけた。
「さっきお腹ば撫でてもらったべ?そのな、お通じが、来た…」
「今!?空気読めってもー…そしたらな、そうやな…おっ♡」
半ば呆れながら麻実の申し出を聞き睨みつける小夜だが、いいアイデアでも思いついたような声をあげた。麻実は嫌な予感しかしなかったが、とりあえず話だけは聞くことにした。
「…なんか嫌なことでも思いついたべか」
「なんで嫌や決めつけたん、ええことに決まっとるやろ。トイレに行かんと、ここでウンコ出したらええやん。うちの目の前で♡」
「はぁ!?なして(なんでの意)わざわざここで出さねばまいねの!?」
「だってうちが見たいから…それ以外に理由いるん?」
「…まいねってしたら?」
「このまま抱きついて離れんくして、ベッドの上でウンコさせたるわ。それも見たい」
「それだけは…ベッド汚すのだけは勘弁してけろじゃ…」
「うちもそれは処理大変やから本位や無いねんけど…見せてくれるんならそこは許したるわ。後片付けもやったる。二択やで?どうする?」
大体こうなった時の小夜は頑固で考えを変えることはない。特に性癖に絡んでいることとなれば尚更だ。小夜は目を輝かせわくわくしながら麻実を見つめている。麻実は観念してはぁ、とひとつ溜息をつき、小夜に従うことにした。
「仕方ねえな…用意したもん、わの部屋さ置いてるんだべ?」
「話がわかるねぇ麻実は。ありがとうな!こっそり配置済みやで♪」
「また勝手に…んだば、早ぐ準備してけ。もう出る…」
「おっけー!」
テキパキと準備を整えた小夜に、ベッド脇に置かれたのはペットシーツだった。
「…なしてこれなん?」
「片付けが楽やから。ほら、早よ見せ。ウンコしたいんやろ」
グルルル…
「それじゃ…だ、出すかんな…」
早く出たいとばかりに腸内に溜まっている便が、腹を鳴らして合図している。この便意を少しでも逃すまいと、麻実は恥ずかしさもよそにすぐにペットシーツのそばにしゃがみ込んだ。
「ぬ…うぬっ…ふっ、ふん…っ!」
プゥッ… ブビィッ! プスゥ…シュウウウウウゥゥゥゥ…
とても力強い息遣いで腹部に力を入れる麻実。しかし当然と言えば当然。麻実の腹で育った大便はぎゅうぎゅうに詰まっており、屁が出るばかりで一向に実が姿を表す気配がない。
その様子を小夜が嬉しそうに、床に寝そべり今か今かと待ち侘びている。
「はぁ、ふぅ…うぬぅ〜〜〜〜〜〜〜んっ、んんっ!!」
ミチ… ニチチ… ムチッ!
「おっ、頭出てきたで!もうちょっとや!」
限界近くまで拡がる肛門。それでもじわり、じわりとスロースピードで排出されていく糞塊。限りなく黒に近い茶色の便が酷い臭いを溢れさせながら出てきている。
小夜の応援を受け、尻に意識を集中する麻実。これ以上はまた止まるのかと思ったその瞬間…
ニチィ… モリュッ…! ミチミチッ! モリモリモリ…
ボコボコとした凹凸がいかにも硬さを物語る先端部が抜け、焦げ茶色の濃い、大便同士がぎっちりと押し固められて密度の高い、大きい、太い一本糞がペットシーツに向かって伸びていった。地面にその頭が付いた頃、一旦固く詰まっていた栓の部分は見事に尻穴から放出され、勢いよくシーツに全体を横たえた。徐々に部屋へと侵食し始める糞便臭。熟成された極悪臭は鼻に、口に粘りつくような臭いをもたらす。小夜は麻実の尻を見られる特等席から、その一部始終を目に納めながら臭いを一心不乱に吸い続けた。
モリュリュッ! ボトッ! ムリムリムリィッ!! ブリリリリッ!! ボドン! ブホォッ! ブスウウウウゥゥゥ…
その後は茶色、黄土色と綺麗なグラデーションを伴った大便が見事な太さと硬さを維持したまま、一本、また一本と、ゴロゴロとペットシーツに放り出されていった。ペットシーツには最終的に明らかに重すぎて、水を流してもトイレに流れそうにない、立派な三本の長い便が鎮座していた。
「はぁ〜…、多分全部出したと思うけんど…わえっ、臭えじゃ!トイレん中よりたげ(かなりの意)臭え!便秘のうんこなんてヤベって!」
「ちょっと、もうちょっと嗅がせて…すんすんすん…あ〜たまらん!この便秘ウンコの渋くて刺さるような臭い…麻実のケツ穴の臭いをぎゅっと集めたような最高の臭いが合わさって…もう…こんなん頭おかしなってイキ狂ってまうで…♡」
自分が放り出したものとはいえあまりの臭さに鼻を摘む麻実に対し、小夜は進んで嗅ぎ回り、思わず自分の乳と玉を転がしてしまっていた。二人の反応はいつも対極的である。
「なあこれ早ぐ片付けねば…部屋臭くて寝られね…」
「えー、このまんまここに麻実のウンコ置いたままでヤるんは」
「無い。約束は守った。流してけ」
「えー、臭くてええのに…」
ぶつくさ言いながらもすぐに片付けに向かう小夜。
しかし、その間麻実はある自分の体の異変に気付いていた。
(うんこするの気持ちええはんで、なんか思わずずっと勃起さしてらな…)
小夜といちゃいちゃしてる時から、今の今まで勃起が止まらないのである。むしろ、排泄している時のほうが、カウパーが出ていたらしく、床にぽたりぽたりと流れ落ちてしまっていた。気付いた麻実は慌てて床を拭った。
今までトイレで勃起した事は無かったが、小夜に見られていたからだろうか、体が快感を感じとっていたようだ。
麻実は首を振り、その可能性を否定した。
(いんや、小夜が見てたからだべ、恥ずかしくてしゃあねえがら…)
「おう片付けて来たで」
麻実が思考を巡らせていると、あっという間に片付けを終えた小夜が寝室に戻ってきた。
「さ、このまま続きと行こか」
「…うん、そうすべ」
「勿体なかったわあんなデカくてくっさいの流すんわー…パックに詰めて持ち帰れば良かったわ」
「発想がめちゃくちゃキモいんだばって」
「ああ、あとすまん。割り箸2本駄目にしてもたわ」
「…それは、わのうんこが、固えからで…って言わすなめぐせぇから!」
「でも便秘のときはしゃあないやん。ほらほら、もう片付けしながらうちのチンポガッチガチでたまらんねん。ずっと臭い嗅いだままトイレでシコったろ思ったくらいや」
「小夜ならやりかねねえけど」
「でもそこは涙をのんで、麻実ほっといたらあかんって思て。それが戻ってきたらさっきのでまだおっ勃ててんやん。なんや見られながらうんこするん、気持ちよかったんか?そしたらまたいくらでも見たるけど♡」
「…小夜が喜んでけるなら、な」
「素直じゃないなぁ麻実は。むっつりさんやからな。ほら、うちのこのチンポ、ウンコしたての敏感な穴に突っ込んだるからケツ向けとき」
「いいんけ?」
「後で一緒に風呂入ろうな。久々に♡」
「じゃあ、うん、お願いするべな…♡」
「アヘアヘ言わしたるわ♡」
こうして二人のラブラブな雰囲気のやり取りは、夜が更けても続くのだった。