【全体公開】竜化の発作 4コマ【シーケンス】 (Pixiv Fanbox)
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あけましておめでとうございます。辰年ということで、竜化シーケンスの作画をしてもらいました。
ついでに創作モチベが高めだったので、長めのキャプション、もといミニ小説を書いてみました。
とは言ってもほとんどが文章でのTF演出で、設定はあまりありませんが。(´・ω・`)
ある施設の局員の視点です。
■キャプション、もといミニ小説
体がなぜだか怪物になってしまう病に侵されてしまったと、謎めいた症状を訴える女性がやってきた。
施設にやってきた時点ではごく人間の見た目をしており、何の異常も見られなかった。
ただ、この女性を寄越した表の施設によると、なにやら病の兆候が見られたらしい。詳しく調べてほしいとのことで、施設内で病の正体を調査することとなった。
それから3日が経過したが、現時点までで何の変化もないようだった。本人は2日に1回程度の頻度で化け物になってしまうと話していたが、であれば今変化が始まっていてもおかしくはないはず。
部屋に設置されたカメラ映像を確認しても問題はなく、相手とこちらの部屋を隔てる大きな強化アクリル板を通して見ても至って普通である。
単にまだ始まっていないのか、あるいは何か見落としているのか。顎に手を当てながら手元の資料を見返していると、スピーカー越しに蚊の鳴くような声が聞こえてきた。
「あの……始まっちゃった……みたいです」
羞恥心からか、それとも苦しみからか、マイクがようやく拾えた程度の声量だった。
しかし、自分の耳ははっきりと聞き取った。バッと女性の方を見ると、壁沿いで苦しんでいる様子の女性が目に入った。
その直後、違和感を覚える。人間の肌より明らかに赤くなっている顔や手は異常そのものだが、肩甲骨や尾てい骨のあたりに膨らみが生じてきているのに目を丸くした。
尾てい骨の膨らみは布を尖らせながら伸びていき、ある程度生地が伸びると今度は中で丸まり、お尻に丸い膨らみを作っている。
女性は汗が滴っている様子で苦しそうにしているが、布の膨らみがグッと大きくなるとともに、ぞわぞわとした感覚を覚えているかのような反応も見受けられた。
「───っ服! 服は脱げるか!?」
「あがっ、駄目です……はぁっ……はぁっ……」
膝に手をつき、硬くこわばった表情をしている女性。変化が激しいのか、一点を見つめて耐えている様子である。
その背中ではさらに引き延ばされた布が三角の形で張り詰めており、それがまた苦しみを助長しているように見える。
それに対し、お尻の方では裾の部分から赤い物体が顔を出した。布に浮き出ている形もあわせて、おそらく尻尾だと感じた。
変化がさらに激しくなっているのか、ミシミシ、メキメキといった音が鳴り響き始めてきた。
今も必死に耐えているようで、わずかに震えている様子が見受けられる。
「た、助けてくださいっ……」
はたから見ていても分かる変化の激しさで、どのような声をかけてやれば良いのかも分からない。
今後のための情報収集と割り切り、その光景を必死に目に焼き付ける。
しばらく変化が進み、全身が真っ赤に染まったころ。いよいよ立っていられなくなったのか、女性が床へと倒れこんだ。
「ひゅーっ……ひゅーっ……」
全身の変化がある程度完了しつつあるのか、それとも体力が無くなりつつあるのか、動きが落ち着きつつある。
ただ、依然として布は悲鳴を上げ続けているようである。背中からは布をあらかた突き破って翼のようなものが露出し、尻尾は裾からデロンと出ているにもかかわらず、その太さでズボンの縫い目を引き裂いている。
布は張り詰め、その中で窮屈そうにしている尻尾から、ミチミチという音が聞こえてくるような感覚さえも覚える。
その光景は瞬きを許さず、抑えつけられたエネルギーが爆発する予兆を感じさせた。息が止まる感覚。さながら映画のクライマックスのようだった。
「───っっ!!」
そして、激しい音を立てて布が破れ散った。中から翼と尻尾が勢いよく飛び出し、風を切る。
悲鳴すらもあげられないような衝撃だったのか、その声をマイクが拾うことはなかった。
作画 tea様
企画・ミニ小説 叶恵るい
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シリアスっぽい感じの内容なので文体も硬めになりました。
本当は最後のシーンのあとギャグに持っていきたかったのですが、プロット無しに見切り発車で書いたので詰んでしまった形です。(´・ω・`)
他の人の作品を見ていて気付きましたが、私は単に視覚的に興奮できるものよりも、ストーリー性のある作品の方が刺さるようです。
今回は後付けでのミニ小説となったのでイラストで表現されている内容を文章にしたものに終始していますが、今後は事前に内容を深く掘り下げておき、ストーリー性もしっかりあるような作品が少しでも作れれば、と考えています。
2023年を振り返ると、TwitterなりAIなり無断転載なりその他もろもろと至る所に時間と気力を奪われ、メインの活動へ割くリソースが枯渇していたように思います。
ついでに税金も激ヤバです。
思えば、活動を始めた最初の頃はそのような問題を全く気にする必要が無かったな……と、今になって感じています。
今年はもろもろの問題に折り合いとけじめをつけて、またストレスフリーな環境を作る事を目標とします。
今後ともよろしくお願いします。
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