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今回はリクエストで書かせていただいた『女郎蜘蛛の憎愛スピンオフ 復讐へ捧げる前奏曲』(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19971712)に関しての設定メモとなります。


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『女郎蜘蛛の憎愛スピンオフ 復讐へ捧げる前奏曲』設定メモ


・麻薬組織”黒幇(ヘイバン)”


 大陸を拠点してアジア全域に勢力を広げている麻薬犯罪組織。

 日本にも20年以上も前から進出はしていたが当時の規模は大きくはなかった。

 指揮を執るために絡新婦が来日してから活動を活発化させ、大陸からの潤沢な軍資金と西洋薬学と漢方を掛け合わせた新型麻薬によって急激に勢力を広げた。

 その活動は苛烈で賄賂に靡かない者、歯向かう者には容赦がない。

 軍部との繋がりもあり、一部の構成員の訓練に特殊部隊を使っていたりする。

 だが、対抗組織として密かに結成された特捜部によって組織を分断され各個撃破されてしまう。

 指揮を執っていた絡新婦も乗り合わせていた密輸船を強襲されてしまった。証拠隠滅を兼ねて仕掛けられていた爆薬を使い、多くの捜査員とともに彼女が海の藻屑となったことで撤退を余儀なくされた。

 だが、数年の準備期間を経て、改めて侵攻を開始した。

 組織としての歴史は古く、母体となった組織は大戦前からある。ボスと古老と呼ばれる者たちによって統治されており、徹底的な秘密主義なために今なお謎が多い組織である。



・絡新婦(ロスインプウ)


 濡れたような長い黒髪と雪のような白い肌が印象的な美女。

 だが、その活動は苛烈で敵対した者は一族郎党に至るまで血祭りにあげ、大陸の裏社会では絡新婦の名は美と殺戮の代名詞になっている。

 その姿を撮影しようとしただけで命を狙われ、容姿が記録に残りことは少ない。

 そうした秘密主義を貫くのは、絡新婦が個人の名称でなく、ボスから選ばれた女幹部に与えられる称号であるため。

 当人が死亡、または能力が満たせないと判断されたら、次の候補へと代替わりする。その際、容姿や考え方まで受け継ぐため、組織外からは不死身の存在の如く思われている。

 当代の絡新婦は搭乗していた貨物船を爆破した際に逃げ遅れて船体とともに海底へと沈んだが、副官であった超の機転により救出された。

 だが、その際の大火傷と長時間の低酸素状態によって身体は麻痺して激しく損傷してしまっている。

 現在は車椅子生活を余儀なくされ、自力で立つのも難しい状態。喉も人口声帯に置き換わられているため、かつての美声はしゃがれた電子音声になってしまっている。

 今の彼女を支えているのは復讐心のみで、普段は影武者として超が容姿を真似て対応している。



・超(チャウ)


 ボスより絡新婦のお目付け役として配属された有能な副官。

 髪は短いが、それ以外の容姿は絡新婦によく似ている。身体が不自由となった絡新婦の現状を隠すために代役をつとめている。

 作品の冒頭で由芽が撮影した絡新婦も、超の変装したもの。

 彼女の本当の役目は、当代の絡新婦の能力に疑問が生じた際に処分して、次代の絡新婦となること。その為にすぐそばで監視するために配属された。

 ただ、彼女自身は当代を認めており、ギリギリまで彼女を見届けようとしている節がある。

 だが、必要とあれば処分するのに迷いが生じないのは、彼女が絡新婦を継ぐものとして用意された人物であるから。



・福(フー)


 杖をつき、丸メガネをかけた痩身の老人。

 絡新婦が不在の間、残留部隊をまとめ上げていた人物。

 侵攻部隊の本体が大陸へと撤退した後も踏みとどまり、再度の侵攻のための準備を進めていた。

 柔らかな物腰と語尾に「ネ」をつけるのが口癖。

 財界人であり、いくつかの企業を経営しており、移動には運転手つきの高級セダンを愛用している。

 飄々とした雰囲気から人付き合い上手く、表の世界でも裏の世界でも顔が広い。



・备用(ベイヨン)


 十代の少女たちで構成された集団。ベイヨン部隊とも呼ばれ、絡新婦の直属として暗殺や戦闘などお任務についている。

 大陸で軍の特殊部隊で訓練を受けさせられており、総じて戦闘能力は高い。

 备用とは予備の意味を持ち、少女らは絡新婦のスペアとしての役目も持っている。

 ボスの命令で集められた孤児たちで、組織の運営する孤児院で育った。

 常に競わされ、その能力の高さに応じて番号で呼ばれている。

 少女らは絡新婦になることを望み、そのための労力を惜しまない。

 「 すべてはロスインプウのためにッ!!」が合言葉。

 常日頃から絡新婦の人格や思考をコピーして、最終的には整形手術によって容姿まで同じにされる。



・二号(エルハオ)


 十代半ばの少女。

 ソバカスが浮き、目は小さく、唇は厚い。通りのよかった鼻筋は由芽の掌底打ちでへし折られる。

 黒髪をざっくばらんに切ったベリーショットと容姿はパッとせず、田舎臭い。

 だが、ベイヨン部隊の次席であり、能力は非常に高く。気配を消す隠形能力は部隊一。

 感情はあまり表に出さず、出しても不機嫌な表情が多く、たまに浮かべる笑顔は不気味。

 由芽に不意打ちで負け、包囲網を突破されて危うく逃走されそうにり、評価が下がり処分対象にされそうになる。

 フーの計らいで、由芽を実験モルモットとした成果で名誉挽回をはかる。




・特捜部


 急速に勢力を広げてきた麻薬組織の日本支部に危機感をいだいた政府中枢によって設立された機関。

 賄賂と死の恐怖で骨抜きにされた警察からは完全に独立している。

 警察官、軍人にこだわらず高い能力と犯罪組織に立ち向かう強い意志をあわせもつ者を集めて設立された。

 組織による暗殺を避けるために、あらゆる情報が秘匿されており、機関の正式名の明かされていない。便宜上、特捜部と呼ばれている。

 構成メンバーですら機関の全貌を把握できないよう接触のある関連部署の情報しか開示されず、上層部を知る者も限られている。

 それらはメンバーが組織に捕獲され拷問された際の予防策であるのだが、そのことからも上層部の非情さが垣間見える。

 メンバーを囮にするなど当たり前で、どんな手を使ってでも組織を壊滅させようという強い意志を感じる。

 警察や軍に対しての上位権限を持っている。協力を仰ぐというよりは邪魔せぬように遠ざける方向で使用される。

 警察とは違い犯罪者の生死は問わず、殲滅が最優先。場合によっては人質になっている民間人も見殺しにするので、決して正義の味方などではない。

 結成の際に母体となった機関がある。



・瀬脇 由芽(28)


 茶色く染めたショートカットの髪とクールな眼差しが印象的な女性。

 身長は172センチと女性にしては高め。

 スラリとした体型でパンツルックが良く似合う。

 銃器より格闘術の方が得意。

 フリーのジャーナリストという表の顔を利用して諜報活動をメインとしている。

 特捜部の結成初期からのメンバーのひとり。その為、仕事で組んだ捜査員も多い。

 愛車は静穏性の高いEV仕様の黒いBMW。

 20年前に実の両親を麻薬組織によって殺されている。組織の毒牙が迫る前に特捜部の前身であった機関に保護された。

 証人保護プログラムによって新たな名前を戸籍を得て、養父母に育てられた。

 十歳離れた弟とは血が繋がっていない。

 弟を可愛がっている姉弟仲はよい。

 いくつもの偽名と身分を持ち、セーフハウスをいくつも確保している。

 海外ロックバンドのファン。

 諜報活動の為に男と寝ることも厭わないが、恋人はいない。



・瀬脇 陶雅(18)


 由芽の従弟。お姉ちゃん子。

 地方の田舎町に両親とともに住んでいる。

 容姿も能力も凡庸、どこにでもいる男子高校生。

 姉の影響で海外ロックバンドのファン。

 姉の事を女性として意識しており、夜のオカズにしてしまうほど熱を上げている。

 それを悟らせまいと振舞っていたが、上京寸前に姉と血が繋がっていない事実を知ってしまっていた。


キャラクターデザイン案のひとつ


拘束イメージのラフ画







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