『淫獣捜査 隷辱の魔罠』第72話 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-10-29 14:00:09
Edited:
2022-10-29 14:02:53
Imported:
2024-05
Content
「おぉぉッ、すげぇ……喰い千切られそうだ」
今でも鍛練を欠かさない涼子さんの肉体が生み出す肉悦のなんと素晴らしいことか。
直腸へと白濁の精液を注ぎ込むたびに、彼女は拘束された裸体をうねらせてギュウギュウと括約筋で肉茎を締め上げてくる。
その上、幼馴染みであった憧れの女性であり、兄嫁となった涼子さんとお尻で繋がるという背徳的な行為が昏い悦びと、これまで以上の興奮を与えてきていた。
(あぁ、ついに、ついに涼子さんと繋がったぞ)
俺によって身悶えする彼女の背中をゾクゾクしながら見下ろして、弾力ある尻肉に指を埋めて腰を打ちつける。そうすると脳が痺れるような快感に目眩がしそうだ。
それにしても、我ながら呆れるほどの射精量だ。
今夜はすでに数回も抜いていたにも関わらずドシュドシュと複数にわたり彼女のなかに精を放ち続けていた。
「おぉッ……くッ、くぅぅ……これで最後だッ」
雄叫びをあげて最後のひと擦りで快感を得ると、追い討ちとばかりに最後の精を注ぎ込んだ。
まるで生命力の一部まで絞りだしたかのような激しい疲労感に襲われて、ハァハァと息を乱しながら彼女の背に身体を被せてみる。
汗の珠が浮かぶ肌の温もりと、うなじから立ち上る甘い香りに彼女の存在を強く感じられる。
そうすることで、ついに憧れであった涼子さんとセックスをした事実を噛み締めるのだった。
(やった、やったんだッ、ついに涼子さんとセックスしたんだ)
彼女への愛しさに、このまま背中からギュッつ抱きしめたい欲求に駆られる。
だが、大勢の会員らが見守る中では、それは避けるべきだろう。彼らと同じく女性は性処理の道具として扱うべきなのだ。
(それに、これで満足してはダメだな)
彼女を自分のものにするのであれば、俺から離れられないと思わせなければならない。
その為にも、他の男では得られない快楽を心身に刻み込んでしまう必要があるのだ。
彼女とのセックスを果たすという長年の願望を叶えて緩みそうになる口元を引き締めると、白磁器のマスクの下で表情を改める。
「へぇ、そんなに気持ちいいんだぁ?」
「――ッ!?」
いつの間に近寄っていたのか、俺の真横に白いスーツの人物が立っていた。
肉悦に浸って周囲の状況が見えていなかったのだろう。横から覗くように近づけられた顔は、首を伸ばせばキスでも出来そうな至近距離だった。
(いつの間に……)
ホールに現れて初めて対峙した時にも感じたが、異様に距離感が近い人物だった。パーソナルエリアに無造作に入ってこられるので凄く落ち着かない気分にさせられる。
だが、当人には悪気はないようだ。まるで幼子のようの目をキラキラと輝かせて、好奇心のままに覗き込んできていた。
(やはり同じ人物……だよな)
涼子さんが持ってきたメモリーにあった動画ファイル。そこに映っていた人物、紫堂 一矢と瓜二つにみえる。
画質は荒く、距離もあった不鮮明な映像だったが、それでも特徴は把握できた。
そもそもスラリとした体躯で、白いスーツがよく似合う人物ということ自体が珍しい。ノンフレームの眼鏡のレンズ越しに見える鋭い目がなければ、IT企業の若手社長といった印象も一致する。
だが、俺が違和感を感じるのは、その身にまとう雰囲気だ。
涼子さんの話でも伝わってきた狡猾で残忍な気配がまる感じない。どちらかというと、好奇心旺盛な子供のような感じだろうか。
それが俺が眼の前にいる人物を紫堂だと決めかねている理由だった。
そんな疑惑の目を向けている俺をよそに相手の興味は涼子さんに移ったようだ。彼女を興味深く観察している。
(くそッ、涼子さんなら、この違和感の正体がわかるんだろうな)
別件逮捕という強引な手段を使ってまで取り調べした涼子さんが、誰よりも紫堂に接しているはずだ。
映像を彼の姿を見ただけで嫌悪と怒りで全身を震わせていたほどだ、本物ならすぐにわかるだろう。
(だが、アイマスクを装着した今の状態では、それもできるかは疑わしいよな)
元上司である駿河さんが用意してくれていたされた全頭マスクには目元に細かい穴が開けられており、身元を隠すとともに視認も確保されていた。
だが、俺と引き離されている間にそれは脱がされ、代わりに装着されたアイマスクは、完全に視界を封じるものだ。
おかげで目の前にターゲットらしき人物がいるのに、彼女に確認してもらうことができずにいる。
(それにしても、ナナさんの調教で全頭マスクを脱がされていた時は焦ったな)
密かに肝を冷やした俺だが、周囲の反応から涼子さんの正体がバレた様子は無さそうだ。
それでも、懸念は残る。涼子さんが紫堂を判別できるように、紫堂の方も涼子さんがわかる可能性が高いからだ。
仮にこの人物が本当に紫堂だとしたら、アイマスクしかしていない涼子さんの正体に気付くかもしれないのだ。
緊張で高ぶっていた興奮が醒めていくのを感じながら、ジッと推移を見守る。
そんな俺の緊張がわかるのだろう。お尻で繋がったままの涼子さんもハァハァと荒い呼吸を整えながら、目が見えないながらに警戒しているのがわかる。
「へぇ、聞いてたとおりに綺麗な身体をしてるね、この筋肉の付き方は、なにか武道でもやっているのかな?」
そう言いながら、絶頂の余韻がいまだに残る涼子さんの肉体に、おもむろに手を伸ばしてくる。
女性のように細くしなやかな指だ。それが、繊細なタッチで彼女の柔肌に触れてきたのだ。
「――ッ!?」
映像で姿を見ただけで怒りで身を震わせ、虫唾が走るほど憎んでいた男だ。そんな相手に触れられていると気づいたら、涼子さんがまた激情に駆られるのではとドキリとさせられる。
だが、触れられた瞬間にビクリッと身を震わせたものの、その後はハァハァと荒い呼吸を整えるばかりで、なんの反応もしない。
(ふぅ……ひとまずは大丈夫そうだな……)
涼子さんが過剰な反応をしなかったことにホッとしてしまう。
そんな極度の緊張を強いられたからか、射精した後も勢いを保っていた俺の男根は完全に硬さを失ってしまっていた。
(くそッ、水を差されちまったな)
渋々と涼子さんから離れると、男根を抜かれて口開いたままの菊門からドロリと白濁の精液が溢れ出す。
その光景をどこかから撮影しているのだろう。会員たちが愉しそうに反応しているのが幸いだった。
だが、緊張で男根は勢いを失い、高揚していた気持ちも落ち着いてしまっている。俺は次の行動をどうするべきか考えあぐねてしまう。
「よぉ、俺も愉しませてくれないか?」
そんな俺の窮地を救うように、いつも声をかけてくれるのがタギシさんだ。
爽やかな笑みを浮かべて歩み寄ってきた彼の姿に、つい安堵してしまう俺がいた。
「悪いな、あっちがダウンしちまってな」
肩を竦めてみせるタギシさんの背後では、ギロチン拘束されたままグッタリしている美里さんの姿があった。
完全に意識がないようで、彼の過剰な責めに耐えきれずに気を失ってしまったのだろう。
それを理由にして助け船を出してくれたのは、人知れず彼が送ってくれたウィンクでわかった。
(助かった……でも、本当にいいのか?)
正直に言えば、他の男が涼子さんに触れることには今でも躊躇してしまう。もし、提案してきたのが他の会員ならば、断固固辞していただろう。
だが、兄貴によく似た雰囲気の彼ならば、まだ許せそうな気がするから不思議だ。
そして、いつも決めかねている俺に無理強いすることがないも兄貴と一緒だった。
「嫌なら無理しなくてもいいんだぜ」
その言葉にハッとさせられる。
涼子さんにプロポーズする前に、兄貴は俺に相談してきたことがあった。
いろいろと理由をつけての会話だったが、彼女に憧れている俺を気遣ってのことだったと気付いていた。
その時に俺は兄貴から同じ言葉をかけられていたのだ。
(まったく……そんな処まで似てるのかよ)
俺が涼子さんの背を見つめていたように、彼女の目はつねに兄貴の背を追っていた。
だから、兄貴からのプロポーズに彼女がどんなに喜ぶのか容易に想像できたわけだが、兄貴の方もそれらを把握していたらしい。
結婚を前に、わざわざ俺に義理立てするような律儀な男だったのだ。
――そんな兄貴の嫁である涼子さんのアナルを俺は犯した……
亡くなった兄貴への不義理が俺の背を押していた。気付いたら'タギシさんの提案に頷いていたのだ。
「そろそろ、場を盛り上げるにも良い頃合いかもな」
入浴中もつけたままだった腕時計を確認しながら、タギシは羽織っていたバスローブを脱ぎ捨てた。
現れたのは細身だがよく鍛えられた肉体だ。贅肉は削ぎ落とされ、腹筋も綺麗にシックスパックに割れている。
だが、そんな肉体に気になる部分があった。所々に傷跡があり、裂傷などの生々しい古傷がいたるところにあるのだ。
そのせいか相変わらず人懐っこい笑顔を浮かべる彼に反して、その肉体からはなにか圧倒される迫力が放たれているのだ。
おかげで歩み寄ってくる彼に気圧されて、おもわず場を譲っていた。
そして、その股間でそそり勃つ剛直もまた迫力あるものだった。
太さも長さも人並み以上だ。淫液焼けして黒みを帯びた肉茎には奇妙なコブがいくつも浮いているのに気がついてしまう。
注がれる俺の視線に、タギシさんは苦笑いを浮かべた。
「あぁ、昔に入れてみた真珠だよ。仲間内で流行っててな」
スポーツマンらしい装いの彼からすると、そうした行為はやや意外に感じた。
だが、彼もこの倶楽部の会員なのだ。性的な経験が豊富であればそういう行為も普通なのかもしれない。
「なぁ、ルーキーは口で清めがてら元気にしてもらったらどうだ?」
涼子さんの背後に陣取ったタシギさんの提案に従って、今度は彼女の前にまわる。
すぐさま寄ってきたナナさんが俺の股間を消毒してくれる間、タギシさんは目の前の涼子さんを静かに凝視していた。
ギロチン拘束された彼女は背後からの視線を感じるのか、アイマスクの下で不安げに眉根を寄せて戸惑いをみせていた。
(ごめん、俺も涼子さんを他の男に犯させるのは忍びないんだ)
少しでも落ち着くよう彼女の黒髪を撫でると、そのリングギャクを噛ませた口へと男根を挿入していく。
「……んッ、うんん……」
彼女は嫌がる素振りを見せるが、会員らが見守る中で甘えを見せるわけにはいかない。
両手で彼女を頭を掴むと、無理矢理にでも根元まで咥えさせていく。
「んぐぅ、んんッ」
しきりになにかを訴えてくるが構わず頭を押さえつけて口腔奉仕をするよう促す。
激しく呻くたびに舌が蠢き、震える喉がじつに心地よかった。次第に俺に肉棒も勢いを取り戻して、彼女の口と喉を埋め尽くしていく。
そのまま彼女を激しく揺さぶって肉茎を扱くように強要するのだった。
「調子が戻ってきたようだな」
俺の様子に乾いた笑みを浮かべると、尻肉に指先を埋めて感触を確かめていたタギシさんは左右に押し開いていく。
そこには俺がアナル処女をいただいた菊門がある。いまだに口閉じぬ穴からは、俺がたっぷりと注ぎ込んでだ精液が滴っているのが、いつのまにかホールの壁に投影された映像に映しだされた。
「初々しくって美味そうなアナルだな」
これから犯す肉穴を見下ろすタギシさんの口端が徐々に吊り上がっていく。
それは、これまでのスポーツマンらしい爽やか笑みとは違い、実に禍々しいものだった。
「んんッ」
背後で湧き上がるその気配を感じたのだろう。俺の男根を咥えた涼子さんが激しく嫌悪の呻きをあげていた。
だが、会員らも固唾を飲んで見守る中、いまさら彼を止めることもできない。
いまだ俺の精液が溢れだすアナルに切っ先を押し当てて、ゆっくりと挿入を開始していくのをただ見守った。
「んッ、んん――ッ!!」
俺のものよりも太く逞しい剛直だ。先ほどよりも肉穴を押し広げながら埋没していくのが壁に投影された映像でも確認できた。
慎重に、だが確実に彼女のアナルを広げながら、俺以外のものが彼女に侵入していく。
その光景におもわず俺はマスクの下で顔をしかめてしまう。自分のものが取られ、汚されるような嫌悪感とともに激しい嫉妬が沸き上がってきたのだ。
「くそッ」
その感情をぶつけるように彼女の頭を掴み、喉奥を抉るように腰を押し出す。
「んぐッ、ぐぐぅ……んぐぅ」
顔の左右に固定された彼女の両手が、なにがを求めるように虚空を掴むと震えてみせる。
苦しげに眉を曲げて訴えてくる彼女に、俺は構わず口腔を犯しつづけた。
「こっちも馴染んできたな、それじゃ、存分にアナルを堪能させてもらうとするか」
逃れようと蠢く尻をピシャリと平手すると、タギシさんは残忍な笑みを浮かべてゆっくりと腰を動かしはじめる。
これまでは、どんな時にも場を愉しんでいる雰囲気があった彼だが、今はそれが消え去り、ゾクリと心まで凍てつくような冷たい光を瞳に宿していた。
まるで獲物に襲いかかる肉食獣といった印象なのだが、それが素の彼のように感じられた。
「んぐぅぅぅッ、んん――ッ!!」
タシギさんによる本格的な挿入がはじまり、涼子さんの嫌悪の呻きが高まっていた。
ガチャガチャと拘束するアームを揺するのだが、その程度で逃れられるわけもない。
突然の彼女の反応に俺は驚かされるが、タギシさんも周囲の会員らもかえって悦んでいた。
調教しがいのある獲物を前にして、笑みを深めると容赦なく彼女の尻肉にスパンキングを繰り出していくのだ。
「んん――ッ」
俺の鞭打ちによって赤く腫れていた桃尻を、さらに上書きするように彼の手形が刻まれていく。
その光景に俺の嫉妬の炎が加熱してくる。彼女を頭を抱え込んで、対抗するように喉奥を犯してみせる。
「俺に触れられて鳥肌をたてて冷たくなっていたな……だが、もうケツで感じはじめているぞ。ジャジャ馬のようにみえて、根は思った通りマゾっ気が強いみたいだな」
その言葉どおりに彼が触れていた周辺では鳥肌がたっていた。激しい嫌悪の呻きをあげて暴れるほど嫌だったのだろう。
だが、アナルを犯されているうちに嫌悪の呻きに艷やかな響きが混じりはじめている。それがいっそう俺の心を苛立たせていた。
「おぅおぅ、見立て通りに、いいケツ穴をしているよ」
根元まで深々と押し込まれて、ギロチン拘束された涼子さんの裸体が苦しげに悶える。
だが、それにかまわず腰を動かして、その鍛えられた肉体が生み出す強烈な締めつけを堪能していった。
「嫌でもケツを掘られて感じてしまうのだろう? なぁ、もっとマゾらしく締め上げてみせろよ」
「んぐぅぅッ」
パーンッと尻肉に平手が打ち落とすされるたびに尻肉がギュッと窄み、強烈な締めつけを生み出していく。
強制的に女体を操ると先ほどの俺よりも強烈な肉悦を引き出していく手腕は手慣れたものだった。
その己の欲望のままに涼子さんを肉玩具として扱い、蹂躙していく姿におもわず圧倒されてしまう。
無慈悲なほどの傍若無人ぶりには、俺とのサドとしての差を感じずにはいられなかった。
「おいおい、どうしたよルーキー、頑張らないと可愛い奴隷が俺の方に夢中になっちまうぜ?」
気圧されている俺を涼子さんのアナルを犯しながらタギシさんが笑ってくる。
だが、それは俺を鼓舞するものでもなく、苦笑いでもない、あきらかな嘲笑だった。
「じょ、冗談にしては笑えないですね」
あざけ笑う彼からは、今までの面倒見のよい兄貴風の雰囲気が消えていた。
人懐こい目は細められ、ゾクリとさせられる冷たい光を宿しているのだ。そこが本心からの言葉であると訴えていた。
まるで別人に入れ替わったかのように変化した彼の雰囲気に頭が追い付かず、どうしても戸惑ってしまう。
「どうした? あぁ、俺から辛辣な言葉がでてビックリしたか? すまないな、つい嬉しくて素がでちまったみたいだ」
前髪をかきあげてオールバックにした彼はニタリと残忍に笑ってみせる。
その全身から湧き出る雰囲気には覚えがあった。
「まさか……」
おもわず後ずさりしようとする俺の両肩が背後からガッシリと掴まれた。
ナナさんらとともに登場していた狗の被り物をした屈強の男たちがそこにいた。彼らの大きな手が俺の両肩を左右から押さえつけてきていたのだ。
「――ぐぅッ、は、放せッ」
「まだ、ショーの途中なんだから、抜こうとしたらダメだろう?」
涼子さんの口から男根を抜くことすらできないまま、狗マスクの男たちよって身動きできなくさせられた。
「あぁ、大事なゲストなんだから、扱いは丁重にな」
涼子さんのアナルを犯しながら告げられた言葉に、肩を掴む力が緩められる。
それでも相手はヘラクレスの彫刻のような肉体を持つ男たちだ。いくら俺が暴れようとも肩を掴む手はピクリともしない。
「ぐぅッ、むぐぅッ」
「さて、それじゃぁ、一発目をそろそろ出させてもらおうか」
そういうとタギシさんは、本格的に腰を打ち付けて涼子さんのアナルを犯していく。
快楽に流されつつも嫌悪の呻きをあげていた彼女だが、彼の指示でシオさんが装着している淫具を操作すると状況が変わってくる。
いくら心で拒もうとも、女体の官能を狂わさせるために生み出されたメカたちは、嫌が上でも並の男では与えられない異能な快感を与えてくるのだ。
次第の嫌悪の心も、溢れ出す肉悦によって塗り替えられてしまう。
これを女が拒むことなど出来ないことなど、これまで嫌というほど見させられてきたから彼女を責めることなど出来ない。
「んんーッ、んぐぅぅぅッ!!」
涼子さんが嫌がり、心が拒もうとしても肉体はより快楽を求めて腰は淫らに振りたててしまう。
それが悔しくてたまらないのだろう、アイマスクの隙間から流れ出た涙が彼女の頬を濡らしていった。
その反応に乾いた笑みを浮かべるとパンパンと腰を打ち鳴らして、俺が切り開いた腸壁を抉り、肛虐の悦楽を涼子さんの心身に刻み込んでいく。
俺はそれを止めることもできず、ただ指を咥えて見ているしかできないのだ。腹が悔しさと怒りで煮えくり返りそうになる。
そうして、怒りの矛先は涼子さんを犯す相手から無力な自分に移っていくのだが、同時に涼子さんへの苛立ちへも沸き上がっていった。
(――なんで俺の時より反応が激しいんだよッ)
あきらかに涼子さんの反応は俺の時とは違った。
それが相手によるものか、淫具の作用したものかはわからない。
それでも、俺がものにしたと思った矢先での出来事に、ひどく俺の心は傷つけられていた。
本来なら犯している相手にぶつけるべき怒りなのは自覚している。
しかし、この秘密倶楽部の異様な空気に浸り、彼女を自分の奴隷にしようと目覚めた俺の思考は、彼女に不条理な憤りを感じてしまっているのだ。
全身を駆け巡る憤怒が身も心も大きくしていった。
その苛立ちをのせて肩を掴む男たちを睨み付けると、相手は驚いたように手を離して後ずさっていた。
「あぁ、それだよ。やはりキミにはこちら側の才能があるな」
涼子さんのアナルを犯しながら推移を見守っていた男は乾いた笑みを浮かべていた。
それに睨みを返すと怒りのままに涼子さんの黒髪を鷲掴みにして、俺も再び彼女の口を犯しはじめる。
すでに肉棒はこれ以上ないほどの硬さと大きさまでに充血していた。それを鉾として彼女を串刺しにしていく。
「んッ、んぐぅッ……うぐえぇぇッ」
苛立ちのままに行われる、容赦のない激しいイラマチオだった。
苦しげに呻く彼女の喉奥の震えは、実に心地よくて俺の肉棒は機敏に反応してしまう。
他の男に腰を振るわせる涼子さんの姿にひどく醒めた怒りで頭に昇っていた血液がいっきに下り、目眩がしそうなぐらいだ。
それでも、苦しみ喘いでしまう涼子さんを責める昏い悦びに体が突き動かされて止まることはないのだ。
「むぐぅ……おごッ……うぐぇぇッ……」
喉奥を突かれて胃液を逆流しようとも手を緩めることはない。
涼子さんの反応のすべてが今の俺にとって快楽のスパイスになっているのだ。
肉棒を咥えた口の隙間から胃液を吐き出し、涙と鼻水をたらす無惨な姿も、俺の行為による成果ならば嬉しくてたまらない。
そうやって他の男が与えたものを、今の俺は塗り潰さずにはいられないのだった。
(もし、それが出来なければ俺は……)
いままで感じたこともないような激しい嫉妬と独占欲、それが俺の中に生まれていることに嫌でも気がつかされていた。