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我が校相撲部伝統の稽古、「肉鉄砲」。鉄砲柱に部員を縛り付けての鉄砲うちで、この縛りつけられるのは志願者によるもので決していじめではない。高校生で体格ができてきたイキのいい奴が、根性試しと防御力強化で手を上げる。 最初は「俺って強いぜ!」を皆にアピールするためや、自分の自身の為にやるのだがほとんどが後に後悔をする。 「ぐはっあ」 「おいおい、まだ3回目だぜ?根をあげるには早すぎんだろ」 筋肉の厚みで肉体も強くなったと思い込んでいたのをいとも簡単にボキッと心を折ってくる。それほど鉄砲は力強く打たれる。胸に腹に。 ダメージを与えるうちに廻しが外れて股間が丸見えになったり、失禁、ゲロ吐き、鬱血出血…迫力満点だがこれが相撲部のこわさでもある。 ビシッビシッと肉を打つ音が相撲場に響く。人を立たせて打つと、やっている側もだんだん闘争モードに入って力が余計こめられる。 腹筋がそろそろ根を上げて腹撃ちで胃液がこみ上げてくる。その胃液が相手の腕にふりかかる。酸と内臓の生臭い匂いがするがこれこそ勲章である。 このふりそそいだ体液の匂いを誇らしげに嗅いでニヤッと笑う顔はまさしく闘将の顔をしている。 「もう一丁ぉっ!」 最高に力のこもった一手がみぞおちに入る。無言でぐったりとなる受け手。さっきまでの威勢のいい態度は跡形もない。 残酷とも思えるこの肉鉄砲を見たものは怖気付くどころか、「俺なら耐えてやるぜ」と志願が絶えない。その後またぐったりした少年が増えていく。でもこの仕打ちをうけても数週間後にはまた志願する。やっぱり己の強さを誇示するという魅力は、絶え抜いた先輩を見ると「俺だって」となってしまう様だ。

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Comments

むうた

堪らないっス😆

morinokumazoo

ありがとうございます。 古いものまで見ていただけて光栄です。