(13枚目)吉川さん登場!明かされる黒歴史 (Pixiv Fanbox)
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2006年12月3日、冬コミ原稿の息抜きに「らくがき板」で描いた1枚の絵があった。
後におなじみになる吉川さんの初登場だ。この時は4年生くらいのつもりで描いていた。
最初についたコメントは「インピオ!」。謎の2ちゃんねる用語である。
吉川さんがネットに登場したのはこれが最初だったが、この姿をデザインしてからこの時すでに2年以上経っており、実はそれまで何度も描いてきた女の子だったのである。
今回は、これまで秘密にしてきた吉川さんの生い立ち(?)をお見せしよう。
さかのぼって2004年、4月ごろ。
この頃の私は、漫画「ロックマンメガミックス」の影響で、ノートにロールちゃんの絵をよく描いていた (「ロールや、これに着替えてごらん」参照)。何度も描いているうちにもみあげが長くなったり、リボンが大きくなったり、さらには制服を着だしたりして、だんだん元のデザインからかけ離れてきていた。この「アレンジが強すぎるロールちゃん」の「アレンジ部分」から新しいキャラクターが生まれた。たぶん。
▲これが一番最初に描いた絵。髪がはねているのは「ヤエちゃん」のパクリ。
▲「アレンジが強すぎるロールちゃん」。改めて見るとすごいw
このキャラクターで、漫研の新入生向けに「自己流漫画のかきかた」という漫画を描くことに決めて、デザインを固めていった。結局この漫画は描かなかったのだが。
▼2004年4月の間に何度も何度も描いていた。長くなっていくスカート。
このキャラクターは気に入っていたので、漫研の「梅雨の増刊号」用の作品にデザインを流用することにした。
タイトルは「ツインテールスイッチ」。富沢ひとし作品と植芝理一作品の影響で生まれた感じの漫画で、中1の女の子「はとば」と男の子「はるいちろう」がこの「ツインテール」に変形するという内容。ネームを描かずに途中のページから描き始め、あとからその前後を埋めるというメチャクチャな描き方で作っていて、完結せずに「つづく」で終わっている。ひどいw
思いっきり好き勝手に描いて楽しかったので、このキャラはますますお気に入りになり、別の漫画でも「スターシステム」のごとく設定を変えて登場させた。
同じ年の夏合宿で描いた「100コマまんが」では、忍者の子供の普通の女の子になった。
▼100コマまんが。100コマ目で死ぬ忍者だったかな?
▼2004年秋頃のらくがき。
11月になり、「ツインテールスイッチ」の続きを描くにあたって、「ツインテール」のキャラクターデザインの改良を試みた。
▲富沢ひとし作品にモロに似せたタイトルロゴ…。
▲また「つづく」で終わってしまう。新キャラまで出しちゃって…。
「ツインテールスイッチ」は3回描いたが完結することはなく、その完結していないものを同人誌にまとめて地元の即売会で(知人に)売ったことで終了した。その後も「ツインテール」の絵は描き続けた。
▼2005年6月30日。
▼左は9月11日。右は12月1日。(入院と入院の間)
▼2006年2月8日。ブログにアップしたことがある絵だが実は吉川さんではなかった。
そして、2006年9月25日に描いたらくがきが次の絵である。
この絵をもとにお絵かき掲示板13枚目の絵ができあがった。
名前はかるーい気持ちで漫研の先輩の漫画の登場人物から借りてしまった。この絵1回限りのつもりだったのだが……。申し訳なく思っている。
※漫研の先輩の漫画の登場人物
あゆ先生の漫画「三丁目の魔法使い」の主人公「吉川さん」のこと。もともと同人誌で描かれていた漫画で、そのころは苗字だけで名前がついていなかった。後に電撃ジャパンコミックスとして出版された。
(もし興味を持たれましたら、あちこちで配信されていますので読んでみてください。)
こうして、この女の子は「吉川さん」になった。
(14枚目につづく)
次回はスガワラ君誕生です。スガワラに決まる前の名前が明らかに!(どうでもいい)