[日記]焼き鳥は勘弁してあげます (Pixiv Fanbox)
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それはお家に帰っている最中のできごとです。
もうしっかり暑いなあ夏いやだなあと思いながら、いっこくも早くマイホームクローゼットへ帰ろうと寄り道もせずせっせと足を動かしていました。
ねこを捕まえてからというもの動くものがどれほどねこに魅力的にうつるのかを日々痛感していたイルは、道端にちいさなバッタが跳ねているのを見つけたのです。
ちょうちょのような、蛾のようなひらひらするやつがお部屋に入り込んだ際大喜びして飛び掛かり命を摘み取ったねこ、窓のお外を飛び回るスズメをニャア ア ア とスタッカート多めに鳴き狙うねこ、動くものならおもちゃから落ち葉まで大好きなねこが喜びそうだなあとじっと観察し、いやでも触りたくないしお部屋に虫いれたくないな。とバッタをお土産にするのを思いとどまり、そのまま歩みを進めました。
夕日きれいだな、こっちはコンクリートだなと思いながら歩き、ふとぽけっとその場に立ち留まりました。3秒ほどして歩き出そうと思ったところ進行方向からビタビタンと強めの音がなりました。
そう、鳥のふんです。
何かを察知したのか、意識はしていなかったものの目に入っていたコンクリートに残る鳥のふんの跡を見ていたのかイルにはイルがわかりませんが、立ち留まることにより直撃を免れたのです。
頭上には電線にとまるカラスが二羽。犯人、いえ、犯人鳥見たりです。
ふう危なかったと足を進めようとしたところで気付いてしまったのです。
イルのお足に点々とかかった黒色の何かを。
…アウト。
いえ直撃してないからセーフ…いやいやほんのりでもそれなりにヒットしていますしアウト…?審判も大うなりの微妙なライン。
鳥のふんに当たるのは運がいいとかいいますけれど、悪いですよね。ふつうに。
という、イルの人生で三回目の鳥にしてやられた日記でした。ふんだ。