[日記]8月20日(晴れ) (Pixiv Fanbox)

あまりの暑さと体力のなさにより自らを食材と認識してから、この夏はもう二度とお外に出ないぞと心に誓ったのは8月の10何日かのことでした。

リスやクマの冬支度の如く、動物たちにとっての木の実が人類にとってのお米であるように。夏ごもりにふさわしくお米のお供のお味噌汁やアイスやらを買い込み、夏支度をしたわけでございます。

ですがそれもいつかは底を尽きてしまうでしょう。

ならばと誓いも大事に、命も大事に。

自分に甘く世界に甘く。

せめて9月まではお外にでないぞという方針でした。

お外にでないと誓ってから、お菓子が食べたい、お刺身が食べたい、などの犬なら秒でお腹を見せてしまうレベルの欲望、もとい本能に鞭を入れ耐え忍んできました。

それもここまで、昨日発覚いたしましたのは欲望検問を通り抜けられない程の大問題。

そう、イルはFall Guysがやりたいのです。

新しいゲームをはじめるにあたりしなければならないこと、ご主人もご存知(韻を踏む)ゲームの購入です。買わなければならないのです。

普段なら三つ買うだけで精一杯のアイスを、旅の恥は掻き捨て、夏のアイスは必需品、の合言葉を胸に冷凍庫いっぱいに購入してきたアイスもそうそうに底をつき、保冷剤を抱いて過ごす日々。

ご飯に塩をかけ醤油をかけポン酢をかけと、工夫を凝らし耐え忍んできたこの8月。

消して楽なものではありませんでした。つらく苦しい戦いでした。たまごっておいしいのね。

手に入らないと思うとより欲してしまうのが人間の欲深さでしょうか。

ちょうど区切りもよい20日という日、三日で破られるだろうと高を括っていた、ずるずる引き伸びてしまったこの無駄な誓いを今まさに、いやむしろ、この夏の煌びやかな青春の1ページに昇華させてあげるべきなのではないのでしょうか。

達成するのは簡単なことです。

9月を迎えるその日まで、おうちにいればよいのです。

ですが、誓いを破るというのはなんと困難なことでしょう。

お外に出なければならないだけではありません。

誓いを破る、なんと胸を刺してくることか。

そろそろイルも、成長していいのではないのだろうか。

殻を破る時が来たのではないか。

………。

わーーーーい遊ぶぞーーーーーー！！！！！！