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「ひ、ひぃぃっ!く、来るなぁ、来るなぁぁぁぁあ!」

男は腰を抜かして悲鳴を上げる。

夜、寝静まった閑静な住宅街でソレと出くわした。どれだけ叫んでも誰も来ない。まるで男とそれの周りだけ別空間のように。

「来るな!化け物!近寄るなぁ!」

「……」

闇夜から少しずつそれは近づいてくる。

そして月夜に照らされその姿をあらわす。


丸みを帯びたシルエットから女性の身体……ではあるが全身が変色して爬虫類のように緑いろの皮膚をしていた。

月明りで映し出されたのは皮膚に張り付いた鱗



更に肥大化し、固い外骨格にのように包まれた身体


頭から伸びた一対の角、



裂けた口からは鋭い牙と人のソレの数倍の長さの舌、



太く、長い尻尾は見かけとは裏腹に軽く跳ね。



そして、獲物を見つけ鋭く光る瞳。



男が叫んだ通り、ソレは少女の皮を被った化け物だった。


いや、正確には人間の皮から脱皮した元少女だった。


「あは、あはははは、はははは。酷っ!酷すぎ!女の子を見てそんなこと言うなんてw」

声を上げて笑う。

言葉が理解されたことでおそこは更に恐怖する。

「これでも芸能事務所にいたんだけどなぁ。顔はそれなりだったと思うんだけどなぁ。化け物かぁ」

残念そうな表情を浮かべて男を見る。

「ま、いっか。泣き叫んでもエサになるだけだし」

「ひ、ひぃっ!」

「その歪んだ表情、ゾクゾクするけど、身体を一か所ずつ食われて絶望する顔の方がもっと好きなんだぁ、私」

「!!っ……!!!!!」

月夜に照らされて化け物の素顔が現われる。




少女だった。鱗も、緑色の皮膚も、鱗も、角も長い舌もなければ間違いなく人間の少女だった。

「ごめんなぁ、もう我慢できないんだぁ……あは、あはは、うはへはは!」

「っ~~~~!」

「あぁ~堪らない!もう、無理!いただきま~す!!」

「~~~~~~!」

声なき声を上げ、男は絶望に飲まれていった。



「あ~美味かった。良い食事にありつけたわ」

満足そうな笑みを浮かべてその化け物は一息つく。

「ん?」

「ひっ!?」

そこで角で人がいることに気付く。この状況に気付いて近づいてきた二匹目のエサだ。

「え、え、化け……物?……え……あ、な……奈緒ちゃん?」

「……」

その少女は化け物となった少女……奈緒の名を呟いた。

奈緒は一瞬目を閉じ、軽く息を漏らす。

「な、奈緒ちゃんでしょ……?ゆ、行方不明だった……」

「……さあ?」

「で、でも……あぐっ!?」

奈緒は瞬く間に距離を詰めてその少女の口を右手で塞ぐ。

「そっかぁ、そのうちこうなっちゃうかなぁと思ったけど……まあ仕方ないか」

「~~~!」

「そろそろその日暮らしでエサを求めるのも目立ち始めたから『駒』を作らないといけないなと思ってたんだ。まずは眷属を生み出せる母体を探さないと……まあ今それが見つかったんだけどね」

「~~~!!」

その言葉に少女の顔は青ざめる。

「いやぁ、来てくれてありがとう。これから、ゆっくり、じっくりとその身体を心を作り替えて、塗り替えて、人という存在から脱皮させてあげるよ、李衣菜」

狂気を含んだ歪んだ瞳の奈緒を見て少女は絶望した。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





お待たせしました。

奈緒TF悪堕ちの最後になります。もう原型無いなぁ……

さて、最後はどうなるんでしょうか?正直キャラは出したけど全く考えていませんw


さて、今後もこの流れの作品を作っていく予定です。形式はまた変えるかもしれません。デレステ、ラブライヴ、他は夏アニメ中心に考えていますがオーバーロード辺りがやりやすいかもしれません。


来週以降も既に進めているイラストがありますのでそちらを公開する予定です。

モブせかマリエの後半もありますので。


さて、話はコミケに移りますが、


入稿しました!!!


何事もなければコミケの日にはスペース先で並んでいると思います。

近々そちらの宣伝もする予定です。


まだまだ夏はこれから。

非情に衝撃的なことがおきた今週ですが、自分は変わらず絵を描くことに集中したいと思います。生きていないとできないことですから。勿論将来を見据えて投票もしな


ければなりません。なので選挙には行きましょう。


熱中症には十分気を付けてお過ごしください!







こちらは効果なし



















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