【海も枯れるまで】- IF STORY - (Pixiv Fanbox)
Content
▼こちらの動画で使用した台本をまとめたページとなっています。
「海も枯れるまで」頒布ページ
https://akitako.booth.pm/items/1712065
※この記事は「海も枯れるまで」の
ネタバレを含みます。
▼
▼
▼
※ネタバレ注意
▍諸注意
配信で行った台本(シナリオ)をベタ張りしたものです。
私(necoze)が配信をするために書かれたものなので、シナリオとしての体裁は整っていません。あくまで配信のオマケとして読んでください。
KP、PLを立てて遊んでもらっても良いです。その際は元々配信用の台本であった旨やプレイ用のシナリオではない旨をお伝えしてください。また卓ツイなどは控えていただき、感想は必ずふせったーを利用してください。
▍導入
あなたは友人たちと一緒に海にきた。
「いや~海久しぶりだわ」
「お前泳ぐことできるの?」
「せっかくだし沖まで泳ぎで競争しよ~」
1D10で5以下を出せば泳ぐことができる。
失敗/波に流されて溺れる。
成功/すごい泳げる。調子に乗って沖まで泳いでしまい、現在地が分からなくなってしまう。
どっちみち波にさらわれてしまう。
そのあとの記憶はない。
ただ冷たく、痛く、息ができない、苦しい、正気を削られるほどに。
「海も枯れるまで」
-IF STORY-
▍砂浜で目覚める
「おい、起きろ! おい!」
何者かの声が聞こえ、あなたは目を覚ます。
頭がふらふらし体がだるい、息苦しい。そして目の前には見知らぬ人物がいる。
麦わら帽子を深くかぶった青年だ。
「意識は戻ったみたいだな」
「お前大丈夫かよ」
「流されて来たのか……」
コメントに質問があれば、答える。
島の名前は「ふにゃふにゃ島」 学園ハンサムみたいなの
友人と海に来ていたという記憶があるが、自分の名前が思い出せない!
「お前名前は?」
▍選択肢:なんて答える?
思い出せない
好きに呼んでいいよ
人に名前を聞く前にお前が名乗れ
●思い出せない……
➡「はぁ? 記憶喪失ってやつかよ」
心配する系になる
●好きに呼んでいいよ
➡「へんなやつ」
変な奴だと思う系
●人に名前を聞く前にお前が名乗れ
➡「はぁ!? なんだこいつ」
「でも確かにそうか……」
腹立ち系
「俺はジンゴ、この島で漁師してる」
「何て呼べばいいか分かんねぇから、【お前】って呼ぶからな」
「……とりあえず先生のとこに連れていくか」
「こっちに診療所があるから付いてこい」
「歩けるか? 近いから頑張って歩けよ」 甘やかさない
あなたは青年に連れられて砂浜を後にした。
▍診療所
診療所は砂浜からは近く、すぐに到着した。
こぢんまりとした建物で、入り口に「診療所」の文字がなければ何の建物か分からない。先客はいないようだ。
ジンゴが呼べば、診療所から「はいはーい」と男性が出てくる。
そして見慣れぬ人物に気づき、驚愕の表情を浮かべる。
「どうしたんだ、な、何があったんだい?」
「ええ、まさかまた人が流れ着くなんて……」
「詳しく話を聞くのは後にしよう、とりあえず中へ!」
「あ、私はモデルがないから立ち絵なんだ。ごめんね」
「先生何言ってんの?」
先生に診察されることに。
「意識はしっかりしているみたいだね、自分の名前が言えるかな?」
▍選択肢:なんて答える?
名前が思い出せない
好きに呼んでね
人に名前を聞く前にお前が名乗れ
●思い出せない……
➡「そうか。外傷はないけど記憶障害の症状が出ているみたいだ」
●好きに呼んでいいよ
➡「おちゃめさんなんだね。本当は思い出せないんじゃないかな?」
「外傷はないけど記憶障害の症状が出ているのかもしれない」
●人に名前を聞く前にお前が名乗れ
➡「ああ、確かにごめんね」
ジンゴがお前って呼んでいると共有する。
先生はお前さんって呼ぶことにしたようだ。
「はじめまして。私はこの島のたった一人のお医者さんだよ。島の人には先生って呼ばれているんだ、君も好きに呼んでね」
「うん、すごいね。栄養失調気味だけど大丈夫そうだ。呼吸も安定している」
「精神面がちょっと心配だけど、外傷はないし、しばらくすれば正常に戻ると思う」
「さて、君はさっき漂着したばかりだから安静にしなくてはならない……と言いたいところだけど、よかったらこの島を見て回るのをおすすめするよ」
「ジンゴくん、きみが島の案内してくれないか?」
ジンゴ「何でおれが?」
先生「この子には安静より、刺激が必要だと思うんだ。ここのね」
自身の頭をトントンと指差す。
ジンゴ「頭がおかしいってこと?」
ジンゴは先生に島を案内するよう言われる。
嫌がりながらも渋々と了承する。
家から出るとき、あなたは先生に引き留められる。
▍秘匿情報(?)
「ジンゴくん、島の外にとっても興味がある子なんだ」
「島にはあまり若者がいないし、外から人が来るのも珍しくてね」
「口が悪いところがあるけど、いい子だから仲良くしてあげて」
優しく微笑み「いってらっしゃい」と見送られる。
▍探索開始だ!
ジンゴから行き先について共有される。地図を出す。
場所とどんなところなのか教えてもらえる感じ。
聖域は行かなくていいと言われる。
何処か気になる場所ある?
▼探索場所
・民家 ・公民館
・崖 ・港
▍民家
(おじいちゃん、おばあちゃんのイベント)
(海のシシャ扱いされる?)
古い民家が並んでいる。
嵐対策なのかしっかりとした建築物が多いがところどころ崩れていて年季を感じる。
一つの民家前では、おばあさんとおじさんが談笑している。二人はすぐこちらに気づき、近づいてきた。
「これはこれは……まさか海のシシャ様ですか!?」
「あなた様が来てくれたからこの島も安心です」
「ほんとうに綺麗じゃ~さすが神様じゃなぁ」
Q.伝承って?
「ああ、そんな大したもんじゃねぇよ! 海から神様だったか、きれぇな人魚が来るんだ」
「何だったかな……島の何かが気に入ってやってきてな、島自体を気に入って永住してくれると漁は毎回大漁やら、作物もたくさん育つやら良いことだらけなんじゃと!」
「しかも顔がえらいべっぴん!! 眼福じゃな!」
ジンゴ「こいつそんな顔がいいか?」
ではチョイスで決めましょう。
Choice 顔がいい よくない 普通
●よくない/普通
➡「あ、なんか違うかも」という反応になる。
●顔がいい
➡ちやほや やっぱシシャ様だ!
ぜひこの島に永住してください~!
ジンゴはくだらねぇという反応。
おばあちゃんからおにぎりを貰える。
「よかったら食べてね」
選択肢:おにぎり……
すぐに食べる
とっておく
●すぐ食べる
➡あなたは渡されたおにぎりをすぐに貪り始めた。
「どんだけ腹減ってんだよ」
●とっておく
➡懐にしまった。
「まぁ、あとで食えばいいんじゃねぇの」
▍公民館
普通の民家よりは大きい建物。
公民館前は海を見渡せる公園になっている。公園といってもブランコがしかなく、そのブランコに二人の子供の先客がいる。
こちらに気づき「あ!!」と大声をあげて近づいてくる。
男の子のカズはあなたをじろじろ見てくる。女の子のヒロは照れてしまっているようで、ジンゴの後ろに隠れて見ている。
カズ「誰?」
ジンゴ「こいつはお前って言うんだ」
カズ「変な名前~~」
ジンゴとお前はカズの遊んで遊んで攻撃を受ける。ジンゴはめんどくさそうにしているけど、対応するようだ。
ジンゴ「悪い、付き合ってやってくれ」
カズ「なぁなぁお前~! そこ(公民館)にある本とか読んで!」
▍本棚
どれも色あせた古い本ばかり。
漁や農業についての本や子供向けの絵本、歴史の本、小説など様々な種類がある。
子どもたち「なんか本を読んで、読んで!」
選択肢:どの本を読む?
浦島太郎
サメの撃退方法
●浦島太郎
あなたは子供たちに『浦島太郎』を読み聞かした。
子供たちから好評だった。
ヒロ「竜宮城って本当にあるのかな?」
ジンゴ「あるわけねぇだろ。普通の人間が海の底なんかに行ったら水圧で死ぬだろ。真似して沖に行くなよ」
カズが「帰って来てからさーおじいちゃんになるオチいらなくない? いいことしたのになんでこんな仕打ちなの?」
ハピエン厨のカズ
●サメの撃退方法
➡あなたは子供たちに『サメの撃退方法』を読み聞かした。サメの倒し方が分かった。
ヒロ「サメを倒す方法が分かった……」
カズ「純粋な疑問なんだけどさー、なんでこの本をチョイスしたの?」
「面白くない」とダメ出しを受ける。
ジンゴには好評だった。
ジンゴ「ふーん、目を鼻を狙ったらいいんだな」
満足したようで、子供たちから解放される。
▍崖
波は穏やかなで、水平線を見渡せる。
聖域の方を見ると教会なのだろうか、美しい建築物が見える。
「おい、危ないから、あんまり先端に行くんじゃねぇよ」
「俺の友達がこの場所が苦手なんだよ」
「確かにすげぇ高さあるし、苦手って思う気持ちも分かる」
「なんか俺も嫌なこと思い出しちまった」
「お前には関係ないよ」
匂わせるだけ匂わせて崖から離れる。
▍港
港に漁船が停泊していて、どの船も古い。
屈強な漁師たちの中に一人若めの男がいる。
「おうジンゴ!」
「え、誰!?」
説明の会話。
「島のやつらにしばらく囲まれると思うけど、そのうち慣れて落ち着くぜ。みんな悪い奴じゃねぇから!」
「俺も元々島外から来た人間なんだよ! だからってワケじゃけねぇけど、まぁ仲良くしてくれよな」
ジンゴ「おい、こいつが島に住むみたいなこと言うなよ」
ケイゾウ「え、住まないの!?」
選択肢:島に住む?
住むのもいいかも
帰ります
ケイゾウは何歳?
●住むもいいかも
ケイゾウはいいね!住んじゃいな!って感じ。
ジンゴ「おい、お前は出て行けよ!!」
●帰ります
ケイゾウはそうなんだ~って感じ。
ジンゴ「そうだよ。こんな何もない島いてもつまんねえし、さっさと出て行けよ」
●ケイゾウは何歳?
「話聞いてた?」
「聞いてなかったよね?」
「話飛躍しすぎじゃない?」
ジンゴ「先生曰く、こいつ頭がおかしいらしいんだよ」
ケイゾウ「じゃあ仕方ないか~。俺は37歳だよ」
ジンゴ「それに、こんな何もない島いてもつまんねえし、お前はさっさと出て行けよ」
▍最終的に
ケイゾウ
「おいおい、そんなこと言うなよ」
「ジンゴもお前さんが帰ったら寂しいんじゃねーの? 最近ジンゴほら、寂しいじゃん…」
さみしくねーし!!
むしろ邪魔だし!!
お前は出ていけ!
ジンゴは怒って、行ってしまった。
「あーあ、ごめんな」
「悪いけど追いかけてやって。俺が行っても余計に怒らせそうだし」
ケイゾウと別れてジンゴに追いつく。
「出ていけって言ってごめんな」ってなる。
「この島ちょっと訳ありだから……あんまいない方がいいと思う。」
▍砂浜
時刻は夕暮れ時。空の色が赤く染まり始める。
あなたが打ち上げられていた砂浜を通ることになる。
ジンゴは今の時間帯だと運が良ければグリーンフラッシュ(水平線に太陽が沈む瞬間、緑色に輝いて見える現象)を見ることができることを思い出す。
都会ってどんなところなの?
お前にもつらいことってあるのか?
「やっぱりお前は元居た場所に戻った方がいいよ」
「船出してやるからさ」
なんか、しんみり。
あなたは砂浜で綺麗な貝殻を見つけた。
選択肢:どうする?
ジンゴにあげる
ジンゴに食べさせる
●あげる
「お、おうありがとう」
「じゃあお礼にこれやるよ」
モリをプレゼントされる。
●食べさせる
「ぶへっ!!なにしやがんだ!!」
「もういい! せっかくだからお前に手土産にモリをやろうと思ってたけどやんねぇ!!」
太陽が水平線に沈む瞬間、赤色だった光が緑色に輝いて見えた。
珍しい現象を見ることができたことで
「行こうぜ、今ならまだ間に合う」
▍船へ
ジンゴに連れられて、一隻の船に乗る。
風が心地よく吹き抜けていく。船は穏やかな波に揺られながら、海を進んでいく。
先ほどまでいた島が、どんどんと遠くに離れていく。
そのとき!!
船を運転するジンゴに何か巨大なものがぶつかり、その場を赤く染めあげる。
それは巨大なサメだった。ぶつかったのではなく、ジンゴに齧り付いているのだ。
「ぐ、離ッ…!!」
ジンゴは必死に抵抗しようとするが、それをあざ笑うかのようにサメはブンブンとジンゴを振り上げる。
▍サメ!!
突然サメが現れて襲ってくる。
ダイスゲーム!!!!
成功したらサメを倒せる!
失敗したらジンゴがサメに連れていかれてしまう。
▼ルール
・1D10のダイスロールをして、5以下を出せば倒すことができる!
・今からする質問に対して、適しているアイテムがあればボーナスが加算される!
質問❶
何か他に食べ物があれば、少しでも気を引けるかもしれない!
所持物の中に食べ物があるだろうか……?
●ある!
➡おにぎりをサメに投げる!
サメはおにぎりを気にしているため、隙だらけだ!
ボーナス +1 !
●ない!
➡あれこれ考えるな!サメをぶっ倒せ!!
質問❷
どうやってサメを倒そう…!?
サメの撃退方法を知っていれば倒すことができる!
●ある!
➡鼻と目を狙ったらいいようだ!
ボーナス +1 !
●ない!
➡あれこれ考えるな!サメをぶっ倒せ!!
質問❸
サメに攻撃するのにちょうどいい武器があるだろうか…!?
●ある!
➡リーチが長いモリでサメを倒してやろう!
ボーナス +1 !
●ない!
➡あれこれ考えるな!サメをぶっ倒せ!
(貝殻は武器になりません!)
▍サメを倒した!
くたばれ、化け物!
あなたはサメを追って、海中に飛び込む。
そして、海中で激しい戦闘が繰り広げる。
大きな波が船を揺らし、水しぶきが船上に飛び散る。
あなたの渾身の一撃がサメに命中した! サメはジンゴを離し、血しぶきを巻きながら海底へと逃げていった。
この場に残ったのは意識を失ったジンゴ。そしてサメに勝利したという達成感だけだ。
ジンゴは海中に浮いている。
このままでは沈んでしまう。
あなたはジンゴを抱き上げ、海上に戻ろうとした。しかし、激しい戦闘に体力を消耗したせいか、意識を失ってしまった……。
▍サメを倒せなかった!
ジンゴと目が合った、何か言いたげな目だ。
サメはジンゴを咥えたまま泳ぎ去ってしまったのだ。追いかけようと思っても到底追いつけない。サメだから……。
あなたは船の上に1人、残されてしまった。
これからどうしよう。
そう思ったものつかの間、突然巨大な波に襲われ、あなたは海に放り出されてしまう。
先ほどの戦闘で体力を使ってしまったため、泳ぐことができない。このまま沈んで死ぬのか……
意識が途切れる瞬間、海底から何かが泳いで近づいてくる。ジンゴだ。めちゃくちゃ出血している。
ジンゴがあなたの腕を掴み、海上へと泳ぎ進みだす。そこで意識が途切れてしまった。
▍目を覚ます……
モブたちに起こされる。
「お前溺れてたんだぞ!」
●島の話をする
➡何言ってんだ??
「夢でも見たんじゃないか?」
あの島での経験やジンゴは夢だったのだろうか……
「あとずっと気になってたんだけどさ、お前がずっと大事そうに握っているそれなに?」
「ポセイドンが持ってる武器みたいなやつ」
なんと、ずっとモリを握っていたようだ!
このモリはジンゴが持っていたものだ!(くれたものだ)
あの島での記憶は夢じゃない! ジンゴも確かに存在していた!!
この広く、美しい海のどこかに
あの島は存在している!
海は枯れなかった。人も死ななかった。
こういう物語があってもいいじゃないか!
「海も枯れるまで」 - IF STORY -
生還にて終了
_____