短編小説(因幡はねる) (Pixiv Fanbox)
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SS第三弾。今回はねるちゃんが主役です。
暇つぶしにでもご一読下さい。
◆因幡はねるでは抜けない
薄暗く冷たいコンクリートの室内に、ぱちゅぱちゅと湿った打ちつけ合う音が響く。
男が一人、全裸で椅子に座らされ、両手両足を括り付けられていた。そしてその上に跨り、先ほどから対面座位で腰を動かしているのは因幡はねるだ。
「んしょっ♡はぁ……♡んっ♡」
ぎこちない動きで一生懸命上下する様はどこか愛らしくもある。肉棒が体内に押し込まれる度、経験したことのない刺激に声が漏れる。
それでもはねるはあくまで気丈に、額に汗を浮かべながら不敵に笑った。
「ど、どうや……これでもまだ、ねるちゃんじゃ抜けないとかほざくか?」
「そ、それは……」
男が快感に堪えようと必死に歯を食いしばる。
男はTwitterで『ねるちゃんは好きだけど、ねるちゃんじゃ抜けないわww』などと失言したことで本人に拉致監禁され、こうして拷問という名のセックスで前言撤回を求められていた。
「や、やっぱりダメだよねるちゃん……。推しとこんなこと出来ない……うっ」
「……まだほざくか。仕方ない」
はねるはおもむろに、どこからか注射器を取り出した。それを見て男が愕然とする。
「そ、そんな…因幡組はヤクと◯しはしないはずじゃ…!」
「うっさい!黙って天井のシミでも数えとれ!」
組員の言葉を一蹴して無理やり首元に注射針をぶっ刺す。
ほどなくして男は体内が熱くなるのを感じた。呼吸も段々荒くなり、頬が紅潮する。
手応えを感じたはねるは満足そうに頷いた。
「ふん、どうや? 超強力な媚薬を希釈せずに原液で打ったったわ」
得意げにそう言うとはねるは男の目の前に自分のおっぱいを突き出した。
自称FよりのBカップ。大きいとは言えないが程良い膨らみがある。ピンク色の小さな乳首を差し出され、男が生唾を飲み込む。
「どうする?ねるちゃんのおっぱい飲みたいkーーっ!」
言い終わらないうちに男がむしゃぶりついた。もはや媚薬を打たれた彼に理性はない。散々小さいとバカにしていた推しのおっぱいを無我夢中で貪る。
「ちょっ、舐め方がいやらしいぞお前…あっ♡」
先端を甘噛みされてビクリと肩を震わせる。それと同時に男が自発的に腰を振り始めた。
主導権を奪われそうになって慌ててはねるも体を動かす。
「ふ、ふん……!ねるちゃんの豊満なナイスバディに……んっ♡ようやく気づいたか?」
「ねるちゃんすき!ねるちゃんすき!愛してる……!」
魚心あれば水心あり。男の純粋な好意にはねるも満更ではない。男の頭を撫で、先ほどより語気を弱めて優しい口調で問いかける。
「ねるちゃんの中気持ちいい?」
「気持ちいい!!」
「もう射精したい?」
「したい……!出したいよママ!」
膣内で肉棒が膨らむの感じた。精巣から精子が迫り上がる。もはや秒読みだ。
はねるが少し悪戯っぽく微笑む。
「どこに出したいのか具体的に言ってもらわなきゃ、ねるちゃん分かんないな〜」
「ね、ねるちゃんのキツキツおまんこに精液全部出したいです」
「ふーん、そこまで言うならしょうがない♡良いよ、ママの子宮にたっぷり中出ししようね♡」
ピストンがより一層激しさを増す。互いに呼吸を乱して打ちつけ合う。
「キて♡思いっきり出して♡ーーっ!♡」
男の精液が噴水のように子宮にぶち撒けられた。はねるは仰け反り、静かに体を痙攣させる。
精巣が空になるかと思うほどの長い射精。男の肉棒は出し切ってからもしばらく脈動が続いた。
はねるがゆっくりと立ち上がり、ペニスを引き抜く。遅れて膣内から粘り気のあるザーメンがドロドロとこぼれた。
(セックスってこんなに気持ちいいものだったんだ……♡どうしよう……癖になりそう♡)
ガクガクと脚を震わせよろめきながら、ちらりと男を一瞥する。
男はぐったり背もたれに体を預けて放心していた。しかし、そんな様子とは裏腹に彼のムスコは未だ屹立している。
あの薬には媚薬に加えて精力増強効果もあったらしい。
「……」
因幡はねるは運動音痴として知られているが、人一倍体力だけは自信があった。
また一方で忘れられがちだが、因幡はねるは兎の女の子だ。
兎は年中発情期と言われている。
初めて性体験をしたことで、はねるの中の本能が呼び覚まされた。
ーー後は語るまでもないだろう。
はねるは目を細めて舌舐めずりをすると、再び男の上に跨った。