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 ヒカリは重い罪の意識と自己嫌悪を抱えながら、自室に籠もっていた。  穢された己の身体。裏切ってしまった恋人。  ここ暫く合わせる顔が無く、同じ家に住んでいるのにレックスのことは避けがちになっていた。  このままじゃいけないと分かっていても、どうすればいいのか答えはでない。  同じ悩みを抱えるホムラに相談することも考えたが、このことをホムラに知られる辛さを思うと、打ち明けることなど出来なかった。 「……はぁ」  憂鬱なため息を吐き、ベッドに倒れ込む。  レックスと結ばれてから、幸福な時間は増え、辛いことがあっても支え合っていけると思っていた。  だが、これは自分一人で解決せねばならないことで、それがヒカリをより苦しめていた。  涙が滲む目を手の甲で拭って、それをベッドに叩きつける。 「…………」  天井を見つめながら、孤独な戦いの辛さを噛み締める。  そうしていると、不意にドアがノックされる音がした。 「ヒカリいるー? 入っていい?」 「レックス……!?」  突然聞こえた恋人の声に、心臓が小さく跳ねる。  同じ屋根の下で暮らしているのだから驚く必要はないのだが、それでも今はレックスの声を聞くと複雑な気持ちになってしまう。 「入っていいかな?」 「あっ、うん」  ヒカリの返事を聞き、レックスがドアを開ける。  そのままレックスはベッドの縁に座るヒカリの横に腰を下ろした。 「なに、どうかしたの?」 「あぁ、いや、ちょっとね。急にごめん」 「べつに、私の部屋くらいいつでも来ていいわよ。その……恋人なんだから」 「……うん、そうだね」  レックスは優しく笑って首肯する。  そして、こちらを見つけて話を切り出した。 「最近ヒカリ、なんだか元気ないように見えたからさ。気になって」 「……!」  この言葉に、ハッと息を呑む。  平静を装っていたつもりだったが、そんなにも態度に出てしまっていたのだろうか。 「そんな風に見えてた?」 「少しね。そんなこと無いならそれでいいんだけど」  レックスのことは朴念仁だと思っていたが、どうやら共に暮らす恋人の異変に気づかないほど鈍感でも無いようだった。  まぁ、ヒカリ自身もホムラの様子の変化に気付いたのだから、レックスも気づいていてもおかしくはない。 「ふーん……、心配してくれてるんだ」 「当然だよ! ヒカリやホムラに何かあったらと思うと、俺……」  レックスが思い詰めた表情で下を向く。  快活な少年らしからぬその様子に、胸が締め付けられる。  だからヒカリは、彼を心配させないように、肩をすくめてなんでもないように息を吐いた。 「なに暗い顔してるのよ。心配しすぎなのよレックスは。悩んでるって言っても、大したことないから安心して」 「そう、なの……?」  ヒカリの言葉を受け、レックスはまだ心配そうに逡巡する。  完全に納得は出来ないが、そもそも確とした根拠があるわけでもないので、ヒカリの言葉を否定することも出来ないといった様子だ。 「でも、心配してくれてありがと。……元気出た」  言って、ヒカリはレックスの肩に預けるように自分の肩を倒した。  それをレックスは黙って受け止める。  恋人になる前なら、こんな風に甘えるとレックスは慌ててしまっただろうが、今ではしっかりとこちらの気持ちに寄り添ってくれる。  やっぱり、この子と愛しあうことが出来て良かった。  そうヒカリは愛する人の体温を感じながら思った。  だからこそ、この幸せを壊してしまうわけにはいかない、とも。 「私、頑張るから……少し待っててね、レックス」 「うん、ヒカリがそう言うなら信じるよ」 「あと、ホムラにも優しくしてあげなさいよ? 私だけレックスを独り占めするなんてズルいこと出来ないんだから」 「アハハ……、それも分かったよ」  ヒカリがツンと言うと、レックスは苦笑して頬を掻いた。  そうしてレックスと過ごしながら、ヒカリは二人をきっと守ってみせると決意するのだった。  ◆  夜。辺りはすっかり真っ暗で、安宿の室内は薄い灯りで照らされていた。  その灯りが映すシルエットが、陽炎のようにゆらゆらと揺れていた。  時折ギシギシとベッドが音を鳴らし、それとは別に掠れるような吐息もベッドの上から聞こえている。 「……ん……ん……っ」  ベッドの上で小さな吐息を漏らすのは、長い金髪の美少女。  起伏の大きい美しい身体をじっとりと汗で塗らし、上気した顔で悔しげに唇を結んでいる。  少女の体の下では裸体の男がくつろいだ体制で仰向けに寝転んでいた。  二人の身体は下半身で繋がっており、男の猛々しい剛直が、少女の秘所を貫いていた。 「あーそうそう、いいよヒカリちゃん。腰使い上手くなってきたねぇ」 「……うっさい」  男のニヤケ面に軽蔑の視線を向け、ヒカリは吐き捨てるように言った。  そう言いながらも、腰を艶めかしくくねらせ、己の性器で肉棒に恭しく快感を与える。  カリ首が膣の浅い所を引っ掻くと、心地よさが下半身に広がる。 「ん……あっ……ふ、う……」  男の体の上でくいくいと腰を前後に揺らす姿は、恋人とのセックスを楽しんでいるようにしか見えないだろう。  昨夜レックスとの愛を確かめたばかりだというのに、それを塗りつぶすように、男はヒカリの身体を求めてきた。  拒絶しようとしたが、断れば代わりにホムラを呼ぶと言われ、渋々身体を許すことになったのだ。 「この……っ、さっさとイキなさいよっ。……ンぅっ」  男の体に跨り、自分で動くことを強要されるのは屈辱でしかなく、快感と憤りが同時に溜まっていく。  寝そべったまま、ヒカリの動きを楽しみ悦に浸る男の様子がまた癇に障る。 「そんな緩い動きじゃイケないよー? もっとこう、奥まで飲み込まないと、さっ!」 「アンッ🖤」  急に男が腰を動かし、膣奥を小突いてきた。  ヒカリの喉から可愛い喘ぎが溢れ、一気に子宮が煮えたぎった。 「やっ、急に、うごいちゃ……、いやっ、ア……はぁあン🖤」  あえて避けていた一番気持ちいい部分に触れられ、先程までと別格の快感が襲ってくる。 「この……ん、ひ🖤」  深々と刺さった肉竿はまた動かなくなったが、一度火がついてしまった下半身は自分から浅ましく雄を求めてしまう。 (く、そ……こいつの、ホント……なっが……ぁ)  悔しげに歯噛みしながらも、腰を振るのが止められない。  そのまま男の筋肉質な体に手を付き、激しくベッドを揺らし始める。 「ふあ、あっ、あっ、ああ……っ🖤」 「自分から腰振って、ヒカリちゃんもすっかり浮気セックス大好きって感じだね。彼氏のじゃもう満足出来ないんじゃないの?」 「黙り……なさいっ、レックスは……アンタなんかと違って、卑怯じゃなくて、優しいのよ! こういうことだって……」  確かにレックスはまだ身長も低く、性器は子供サイズでテクニックもまだ未成熟だ。  だが、そこにある確かな愛情は、身体だけでなく心を満たしてくれるのだと、そうヒカリは思っていた。 「でも、ヒカリちゃんは実は乱暴にされるほうが好きなんだよね?」 「ハンッ! そんな訳ないでしょ?」 「嘘つくなよこの、マゾ女がっ!」 「んお゛お゛ぉ!?🖤🖤」  腰をぐいっと掴まれ、奥を突かれる。  それだけで腰が砕けそうになった。 「この奥の方押されるのが好きなんだろ? 彼氏の粗ちんじゃここまで届かなくて満足出来ないんだよな?」 「ち、が……っ、ほお゛っ🖤 そこ、ぎゅぅーってするの、だめえぇぇ🖤」  根元まで突き刺さった肉竿をぐりぐりと押し付けられ、恥ずかしい喘ぎと蕩け顔が隠せなくなる。  そこからなんとか逃れようと腰を持ち上げるのだが、浮つき力の抜けた下半身は男の腕力で簡単に下へ落とされる。 「くひいぃっ🖤」  子宮が打ち震える強烈な感覚に、意識が揺さぶられる。  そして、せり上がってきた絶頂感が開放され、股間から潮が吹き出す。 「いぐ……っ、イ、ぐ……ぅん゛ん゛んんん🖤」  男の体の上で仰け反り、びくびくと震えるヒカリ。  腰を二度三度と痙攣させ、だらんと腕を垂らす。 (や、やっぱり……こいつのチンポ、相性良すぎ……)  簡単にイかされてしまった敗北感を噛み締めながら、同時に欲求を満たされた満足感が身体を貫く。 「んおぉ……🖤 ふ、深いとこで、イクの……すっご……ぉ🖤」 「自分だけイッて楽しんでんじゃねえよっ」  いつもこの男は、ヒカリがイキ果てたからといって止まってくれたりはしない。  今回も、自分が溜まった物を吐き出すまで止める気はないようで、イったばかりの腟内で激しい律動を繰り返し始めた。 「ふぎっ、んひっ、やめ、おねがっ……止まっ、てぇ🖤」  ヒカリの懇願も聞かず、バコバコと腰が打ち付けられる。  レックスとのセックスでは味わえない、女性の身体を気づかうことの無い暴力的な交尾。  自分で腰を動かしている時は、ある程度快感を抑えることも出来たが、こうなってはもう耐えることは出来ない。 「止めてほしかったら、中出し媚びて俺にキスしろ」 「なっ!? そ、そんなの……嫌に決まって……ゥアア!?🖤」 「オラっ、さっさとしろよ淫乱ブレイドが」  男はヒカリの臀部を叩くようにしながら、腰を何度も突き上げる。  その度に痛みと、その何倍もの衝撃の快感が膨れ上がる 「ひ、ひぃんっ🖤 やっ、やめっ……わ、わかったから……! するからぁぁ……!」  言いなりとなったヒカリはイッてしまわないように必死で踏ん張り、男の胸板に自分の豊満な胸を押し付けた。 「い……いつも通り、私のオマンコにザーメンいっぱい出していいから……、もう、イジメないで? ほら、キスしてあげるから……」  舌を突き出し、男の舌と絡める。  粘液が絡み合い、くちゅくちゅと淫靡な音を鳴らしていく。  口づけを交わした状態で男は更に興奮したようで、肉棒が怒張して張り詰めたのを膣肉が感じ取った。 「ふぅー、ん、むうぅ……ぶっ、むぷぅ🖤」  ヒカリは目尻に涙を浮かべながら、男との濃厚なキスを交わしたままのセックスを受け入れる。  心の愛情などあるはずが無いのに、身体はどうしようもなくこの力強い身体を愛してしまう。 (こんなの……気持ち良すぎる🖤 私、こいつのこと……好きになっちゃう……)  揺れ動くヒカリの気持ちにトドメを指すように、猛るペニスから大量のザーメンが迸った。 「うおぉ……ックゥ!」 「ウッ……ふぎゅぅぅぅっ🖤🖤」  舌を絡めたまま、子宮に子種が注がれる。  ヒカリは男に抱き着いて、眼の前の男を愛おしげに見つめながら小刻みに身体を揺らしていた。 (また、出ちゃってる……。私の腟内に、臭い精液撒き散らされてる……。あぁ……さいっ、てい🖤)  中出しの快感にうっとりとしながら、ヒカリは浮気アクメに顔を蕩けさせた。 「んふぅー🖤 ん、ちゅうぅぅ……🖤」  腰をくねらせ、ペニスから精子を絞り出す動きを自然に行う。知らぬ間に自分の意思で、自分から動いてしまっている。 (ごめんね、レックス……。こいつとの関係はホムラを助けるまでだから――だから、もう少し……このおチンポで気持ちよくなっても、いいよね?)  言い訳じみた思考をしながら、ヒカリは屈強な雄に自ら身体を絡めていく。  そうしてベッドの上、夢中になっている少女には、周囲に目を向ける余裕はなく。  部屋のドアが開いたのにも、声を掛けられるまで気づかなった。 「……ヒカリ、ちゃん?」 「――え?」  聞き慣れた――だが今聞こえるはずのない声を聞いて、ヒカリはハッと振り向いた。  そして、赤い髪の少女と目が合い、思考が停止した。        

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